マーク金井blog

2013年07月03日スイングが良くなるシャフト選びの極意とは!?後編

プロや上級者のほとんどは、メーカー純正のシャフトを装着したドライバーを使っていません。シャフトメーカーがアフターマーケット用に作ったシャフトを装着しています。その影響もあって、最近はアベレージゴルファーの間でもリシャフトするユーザーが増えてきました。
どんなシャフトを装着すれば、ドライバーの性能がアップするのか?
昨日のブログでも書きましたが、アマチュアの場合、多くの人は「自分に合った」シャフトを求めてリシャフトを感えています。アナライズでは8年前から有料のシャフト診断を実施してますが、診断を受けられるほぼ100%の人が、「自分に合ったシャフトが分からない」「自分に合ったシャフトを教えてほしい」マーク金井に聞いてきます。

にも関わらず‥‥

そんなアマチュアの期待を裏切るかのように、「そもそも自分に合ったシャフトなんてありません」マーク金井は言い切ります。アマチュアの大半は

「慣れている=自分に合っている」

図式が出来上がっているからです。良い悪いに関係なく長年使っているシャフトが、その人にとって「自分に合ったシャフト」という感覚が体に染みついています。それが分かっているから、あえてマーク金井は「自分に合ったシャフトはありません」と最初に言うのです。
では、マーク金井はどんなシャフトを勧めるのか?
答えは変化するシャフトです。例えば、弾道高くて飛距離をロスしているならば弾道を抑えられるシャフトを勧めます。捕まり過ぎて引っかけているならば、捕まり過ぎを軽減できるシャフトを勧めます。スピンが多いならばスピンが減るシャフトという風に、現状を改善できるシャフトを勧めています。リシャフトする最大の目的は現状を改善することだと思って入るからです。

では、飛距離アップを狙っているアマチュアゴルファーに対して、
マーク金井はどんなシャフトを勧めているのか?

シャフトメーカーの多くは、軽いシャフト、ヘッドが走るシャフトを勧めています。シャフトを軽くするとヘッドスピードを上げられます。またヘッドが走るシャフトはインパクトゾーンで加速感が増して、これまたヘッドスピードを上げて飛距離を稼げるからです。もちろんこれは正しい選択です。プロや上級者も飛距離を求める時は、軽めのシャフト、ヘッドが走るシャフトを選択しています。

でもマーク金井のスタンスは、ちょっと違います。アマチュアでドライバーのヘッドスピードが43m/s以下のゴルファーに対しては、手元が硬い先調子や中調子は勧めません。無条件に手元がしなる手元調子か、手元がしなる中調子のシャフトを勧めています。何故かと言うと、ヘッドスピードが43m/s以下のゴルファーというのはトップからダウンの切り返しで手首のコック、いわゆるタメがほどけています。タメがほどけているゴルファーの場合、手元が硬いシャフトよりも手元がしなるシャフトを使った方が、シャフトがタメを作ってくれます。そしてシャフトがタメを作ってくれれば、結果的にスイングが良くなってヘッドスピードが上がり、ひいては飛距離アップにもつながってくるからです。

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切り返しの時にヘッドが上に上がらないのが❍

切り返しの時にヘッドが上に上がらないのがタメのある切り返し

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ヘッドが切り返しで上↑へ上がってしまってコックがほどけている(手元が硬いシャフトは、こうなりやすい

手元が硬い先調子や手元が硬い中調子のシャフトを使っているゴルファーにとって、手元がしなるシャフトというのは何とも頼りなく、そしてタイミングが取りづらくなります。しかし、打ち比べるとダウンスイングの軌道がかなり変り、ほとんどのゴルファーは手元がしなるシャフトの方が、シャフトでタメがほどけづらくなるのです。加えて、手元がしなるシャフトを使うと、インサイドからヘッドを下ろしやすくなり、スライスや引っかけのミスも軽減できるのです。

マーク金井は手元がしなるシャフトのメリットを知ってもらうために、

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こんなとてつもなく軟らかいシャフトをゴルファーに打たせ、その時のスイングをビデオに収めて見せています。ほとんどのゴルファーは「ここまで軟らかいと気持ち悪い」とか「当たる気がしない」と打つ前に不安を漏らしますが、8割近くのゴルファーはジャストミートし、そして方向性の良いショットを打ちます。もちろん、ここまでシャフトが軟らかいとヘッドスピードは普段よりも遅くなりますが、スイング軌道、ミート率というのは普段よりも改善されていることが非常に多いのです。
シャフトというのはエンジンではなくてトランスミッション(変速機)のようなものです。シャフトは自分のパワーを上手くヘッドに伝えるための重要なパーツです。アナライズはドライバー用からウエッジ用まで10種類のシャフトをラインアップしていますが、どれも手元がしなります。手元がしなった方がスイングが良くなるし、スイングが良くなれば結果的に飛距離と方向性を手に入れられるからです。

ゴルフに限らず、喰わず嫌いは損をします。一生懸命スイングしているのにヘッドスピードが43m/s以下ならば、まずは手元がしなるシャフトを試してみることを強くお勧めしたいです~

動画で検証してみました~。

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PS.1年かけて開発した50g台のドライバー用シャフトが完成しました。硬さは1種類ですが、弾き系と粘り系の2種類ラインアップ。どちらも手元がしなる手元調子。対象ヘッドスピードは36~43m/s。タメが作りやすく、スイングが劇的に良くなるように設計されたシャフトです~。←Click

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TYPE H のスペック。Rシャフトぐらいのスペックですが、かなりしっかりしています


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