マーク金井blog

2013年09月14日マーク金井が弾道計測器を2台併用する理由とは‥‥

昨日はコンピュータ弾道測定器の賢い利用法について書きました。現在、10種類以上の弾道測定器がありますが、それぞれ数値の出方が微妙に異なります。なので、クラブを打ち比べたりする時は、できるだけ同じ計測器を使った方がデータの信憑性が上がります。神田のアナライズではフライトビジョンユピテルの2つの計測器を使っています。

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さて、この弾道計測器。ゴルフショップや練習場、メーカーの試打ルームには様々な計測器が設置されていますが、計測方法というのは大まかに分けると2つです。それは

ボール画像による計測
ドップラー効果(レーダー)

ボール画像計測による主な弾道計測器

初代ベクター
フライトビジョン
サイエンスアイ(ブリヂストン)
デジタルインパクトワールド(ダンロップ)
レッドアイ(PRGR)
GC2
ゴルフ5
フジクラ

ドップラー効果計測による主な弾道計測器

トラックマン
フライトスコープ
ユピテル

ボール画像計測とドップラー効果計測とでは、計測方法がまったく違います。ボール画像方式というのは、ボールが飛び出した直後の画像を元にデータ分析して数値(飛距離、ボール初速、、打ち出し角、スピン量)を導きだします。大抵の場合は、ボールが飛び出した直後、カメラはシャッターを2回切り、2つのボール画像を一枚の写真(もしくは動画)に収めます。2つのボールの大きさの違い、回転の度合い、2つのボールの移動(上下、左右)、これらを元に弾道計測値を出します。言い換えると、計測しているのはボールが打ち出された直後だけです。

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フライトビジョンはボールを撮影して、初速、打ち出し角、回転数を計算する

 

対して、ドップラー効果の方はレーダー方式です。カメラなどはないので画像データはありません。レーダーがボールやクラブヘッドの移動速度を観測することで飛距離、ボール初速を導き出しています。そして、トラックマンやフライトスコープはボールが落下するまでボールの動きを追尾し、打ち出し角やスピン量も導き出しています。ボール画像がないのにスピン量を導きだすメカニズムが今ひとつわからないのですが、ドップラー効果でも高価な計測器はボール画像式と同じデータが出ます。

ボール画像計測とドップラー効果。どちらにもメリット、デメリットがあるかと思いますが、これまで試打した感想を言わせてもらうと、スピン量はボール画像計測の方がシビアに出るような感じがしますし、測定エラーも少ない感じがします。対して、ボール初速、飛距離に関してはドップラー効果の方がデータが安定しているような感じがします。なので、マーク金井が弾道計測する時は、ボール画像計測のフライトビジョンとドップラー効果のユピテルを併用しているのです。

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そして、マーク金井が最近注目しているのがフライトスコープGC2。どちらも弾道計測ができるだけでなく、ヘッドの軌道、フェース向き、そして入射角、打点位置などが計測可能。このブログでも何度か書きましたが、弾道を決定する要素はインパクト時のフェース向きと打点位置、そしてフェース軌道。

この3つを正確に調べることができると、より正確にクラブフィッティングができますし、スイング作りにも非常に役立つからです。

ヘッドの挙動を計測できる弾道計測器が欲しくて欲しくてたまりません。GC2にするのか? それともフライトスコープにするのか?  それとも大人買いで両方買うのか?

その答えは3ヶ月後ぐらいに出るでしょう~(笑)

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PS.ゴルフの竪琴、好評発売中。仕入れても仕入れてもすぐに売り切れてしまいます。ボールを打ってもスイングは中々変わりませんが、竪琴で素振りすれば確実にスイングを良くできます。シャフトのしなりも上手く使えるようにもなってきます~。

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カテゴリー 計測器、分析法

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