マーク金井blog

2013年12月23日アイアンの本当のやさしさを見極めるポイントとは!?

生まれてこのかた馬券を一度も買ったことがないマーク金井ですが、有馬記念が一年を締めくくるG1レースだということぐらいは知っています。そして、NHKで生中継することも知っていたので、昨日は有馬記念をTV観戦しました。ご存じのように大本命、一番人気のオルフェーブルが8馬身もの大差をつけて圧勝。単勝の倍率が1.6倍というのにも驚きましたが、引退が決まっている最後のレースで他の馬を圧倒するような勝ち方をするなんて、本当に強い馬ですね。

 

さて、本当にという意味では、マーク金井も最近アイアン選びで本当に思い知らされたことがあります。それが今日のエントリー、アイアンの本当のやさしさを見極めるコツについてです。

現在、マーク金井はアイアンセットを5セット所有しています。

リンクスSSアイアン
タイトリストVG3(二代目)
PING i20
PING G25
PING S55

少し前にS55を衝動買いしたこともありますが、なんとなんとピンのアイアンを3セットも所有しています。35年以上前からピンを使っているとはいえ、3セット同時所有は初めて(笑)。ピンというブランドが好きなこともありますが、クラブとしてもピンが好きな理由は2つあります。ひとつはライ角のバリエーションが豊富なこと。他メーカーと違って、ピンでは12種類のライ角が選べます。5番で65度が適正ライ角な人間にとってこれは大変ありがたいことです。加えて、ピンのアイアンはバンス角が強め。リンクスのSSアイアン、そしてタイトリストのVG3もバンス角が強めですが、アイアンはバンス角が大きい方がダフりのミスに強く、ハンドファーストに打ちやすい(打ちたくなる)特性があります。

マーク金井ピンの契約ではありませんが、ピンのアイアンを3セットも所有するに至ったのは、ピンがもっともアイアンらしいアイアンを作っているからに他ならないからです。アイアンに求められる性能はいくつかありますが、アイアンに絶対必要な要素は、

上からG25、i20、S55〜

上からG25、i20、S55〜

適正ライ角
バンス角

ネックに凹みを作ることでライ角調整しやすくなっている〜

ネックに凹みを作ることでライ角調整しやすくなっている〜

だとマーク金井は考えています。言い換えると、どんなに高機能なアイアンを使っていても、ライ角が不適正な状態だとクラブの性能を100%引き出せません。バンス角が少ない(小さい)アイアンは練習場の人工マットでは打ちやすいですが、コースに出た時にはダフりやザックリのミスが出やすくなります。

この2つの要素がアイアン選びの基本中の基本ですが、次にチェックしたいのがミスに対する許容範囲。一般的にはドライバー同様、アイアンもヘッドの慣性モーメント(左右方向)が大きい方がやさしいと言われています。例えば、

慣性モーメント  2200gcm2
慣性モーメント  2800gcm2

を比較した場合、2800gcm2の方がやさしいと言われています。クラブメーカーもやさしさをアピールする場合、ヘッドの慣性モーメントの数値を出してきます。「慣性モーメントの大きさ=やさしさ」というのが一般的な指標になっています。ちなみにアイアンの場合、慣性モーメントの大きさは重心距離(ヘッドの大きさ)と比例関係にあって、重心距離が長いクラブの方が総じて慣性モーメントも大きくなります。

マッスルバック(ヘッドが小ぶり) 慣性モーメント小さい
キャビティバック(ヘッドが大ぶり)慣性モーメント大きい

確かに、慣性モーメントが大きい方がミスに強いのは事実です。しかし、アイアンの場合、慣性モーメントよりもゴルファーに与える影響が大きい要素があります。

それは重心の深さ。

ウッドに比べるとアイアンは構造上、重心を深く設計するのが容易ではありません。重心を深くするためにはソール幅を広くするか、フェースから遠い所にウエートを配分する必要があるからです。アイアンの場合、ドライバーのように重心深度が40ミリとかには絶対になりません。アイアンの場合、重心が浅いタイプは2ミリ前後、重心が深いタイプで8〜12ミリくらいです。

重心深度の差は最大で6〜10ミリぐらいですが、実は打ち比べると、重心の深さの差はけっこう効いてきます。ピンのアイアンで打ち比べてみると、その差は歴然で、ソール幅が一番狭い(重心深度が浅い)S55はミスに対して一番シビア。ヘッドが小ぶりで操作性には一番すぐれていますが(球を曲げやすい)、ミスには強くありません。対して、ソール幅が一番広いG25はミスに対して一番寛容。少々打ち損じても距離は落ちません。S55だ芯を外すと手前のバンカーに捕まりますが、G25ならばグリーンまで届いてくれます。

S55とG25を比較した場合、マーク金井の腕前だとパーオン率が10%以上異なります。もちろん、G25を使った方がパーオン率がアップします。ちなみに、 ヘッドが小ぶりに見えるi20は見た目よりもミスに強いアイアン。ソール幅で比較するとS55よりもかなり分厚く、その分だけ重心が深いからです。

右からG25、i20、S55〜

右からG25、i20、S55〜

アイアンに何を求めるかはゴルファーによって異なりますが、もしパーオン率を本気で上げたいと考えているならば、重心の深さ(ソール幅)にこだわって下さい。重心が深いアイアンは確実にパーオン率を上げてくれるでしょう〜。

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マーク金井開発のLYNX SSアイアンのソール幅は

33mm!

G25 25mm、i20 23mm 、S55 20mm(全て6番アイアンでの比較)

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カテゴリー ゴルフクラブ分析, ライ角

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