マーク金井blog

2014年05月18日本当にやさしいアイアンを見極める極意とは!?

日照時間が長いこの時期は早朝、薄暮ゴルフにぴったりな時期です。関東エリアだと朝は5時くらいからプレーを楽しめますし、日没も6時半ぐらい。薄暮ならば夕方4時過ぎぐらいにスタートすると暑さ知らずで快適にプレーできます。9ホールプレーが大好きなマーク金井は時間を見つけては電車で河川敷薄暮ゴルフにせっせと通っています。

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もちろんマーク金井のことですから、プレーを楽しむだけではありません。毎回必ず、クラブやシャフト、そしてボールをテストしてます。そして、プレー時には欠かさずレーザー式距離測定器「ブッシュネル」を使用。いつもプレーするコースで飛距離をきちんと測定することで道具の性能を丸裸にしています。加えて、アイアンやウエッジにおいては、天然の芝で打つことで、ヘッド性能を入念にチェックします。ソールの抜けの良さ、ミスの許容範囲、スピン性能というのは、練習場の人工マットではチェックしづらいからです。

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さて、今日のエントリーはアイアンの「やさしさ」についてです。

アイアンに求める性能はいくかありますが、マーク金井がこだわるのは「ダフり」に対する許容範囲の大きさ。ダフり気味に入った時でも距離が落ちない、方向性が安定すれば、ミスがミスになりません。加えて、ダフっても距離がちゃんと出れば心理的なプレッシャーからも解放されます。前回のブログに書いた「OKライン」をクラブで下げることができますし、「OKライン」を下げても、セカンドショットがグリーンに乗る確率を上げられるからです。

では、どんなアイアンが「ダフり」のミスに強いのか?

ダフりに強いかどうかはソールの幅と形状で決まります。ソール幅が広くて、バンス角が大きい(ハイバンス)なほど、ソールは地面に潜りくくなってダフって打ってもボールと上手くコンタクトできます。逆に、ソール幅が狭くて、バンス角が小さい(ローバンス)なほど、ソールは地面に潜りやすくなります。ダフって打つとヘッドが地面に刺さってボールと上手くコンタクトできません。

ソール幅、そしてバンス角の大小は目で見ても確認できますが、硬い床の上に置くことでも簡単に確認できます。硬い床にヘッドをポンと置いた時、ソールがピタッと座ったり、フェースが開きやすいアイアンはバンス角が小さいと思って間違いありません。対して、硬い床に置くとソールの座りが悪く、ヘッドがクルッと反時計回りに回転してフェースが被ってしまいやすいアイアン、ヘッドを座らせたらフェースが被ってしまうアイアンはバンス角が大きいと思って間違いありません。そして、バンス角で一番大事なのはヒール側のバンス角で、ここが大きいほどダフりのミスに強く、アドレスした時にフェースが被りやすく(左を向きやすく)なってきます。

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市販モデルをチェックすると、総じて米国メーカーのアイアンはバンス角が大きめで、国内メーカーのアイアンはバンス角が小さめです。例えば7番で調べてみると、

ダンロップ ゼクシオ8 バンス角0度
グローブライド オノフ バンス角1度
フォーティーン TC-777 バンス角1度
ブリヂストン ファイズ バンス角-0.5度

バンス角が非常に小さいです。もちろん国内モデルでも探せばバンス角が多いモデルもあって、

ダンロップ スリクソンZ525 バンス角4.1度
マルマン ゼータ      バンス角5.1度
ミズノ MP-54       バンス角4度

です。他方、米国モデルとなるとさらにバンス角が多いモデルもあります。

ピン i25          バンス角7度
キャロウェイ エイペックス バンス角9.3度
キャロウェイ エイペックスプロ バンス角10度
タイトリスト MB       バンス角7.7度

(数値は月刊ゴルフダイジェスト2014年6月号調べ)

国内メーカー7度以上バンス角がついたアイアンはほとんどありません。手前味噌ですが、マーク金井が作ったリンクスSSアイアンぐらいだけです。対して、米国メーカーが作るアイアンには7度以上のバンスがついたモデルが結構あります。

では、なぜ国内メーカーのアイアンにはハイバンスなモデルがほとんどないのか?

では、なぜ国内メーカーのアイアンはミスに強いアイアンを作ろうとしないのか?

ここからはマーク金井の推察ですが、練習場とゴルフショップの床が影響しているような気がしています。練習場の人工マットの下はコンクリートの床です。このためバンス角が大きいと跳ねすぎてハーフトップのミスが出やすくなります。そして、ゴルフショップの床は硬い。硬い床に置いた時、フェースが被ってしまうと「顔が悪い」と敬遠するゴルファーが少なくありません。バンス角を大きくすると(特にヒールバンスを大きくすると)、見た目で好まれないために、バンス角を少なめにしているアイアンが多くなっているのではないでしょうか?

誤解を恐れずに言うと、練習場で打ちやすいアイアンとコースに出た時に打ちやすいアイアンは同じでありません。練習場でソールが跳ねすぎてハーフトップしやすいアイアンの方が、コースに出た時に「やさしい」アイアンになってくれます。

それだけはありません。

ハイバンスのアイアンはローバンスのアイアンよりもスイングを良くしてくれる効果もあるのです。それについては次回じっくり説明しましょう~。

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