マーク金井blog

2014年04月25日ゴルフクラブの適正価格についてまじめに考えてみたら‥‥

昨日はあまりにも天気が良かったので、仕事を抜け出してサクッと薄暮で9ホール回ってきました。ゴルフ場はもちろん「駅チカ」な都内23区の河川敷。フェアウェイは夏芝仕様になってましたし、高麗グリーンは坊主頭のようにバリバリしてきました(笑)

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昨日は、自ら設計した新しいウッド用シャフト「W48」(重量48g)と、夏に発売予定のユーティリティの21度を試打してきました。どちらも市販できる状態になっていますが、今、頭を悩ませているのがユーティリティの価格設定。ゴルフクラブの適正価格をまじめに考えれば考えるほど、「これだ!!」という答えが見つかりません。

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理由は2つあります。

ひとつは定価と実売価格のギャップの大きさ。ゴルフクラブは定価販売しているモノよりも割引販売しているモノの方が圧倒的に多いです。例えば、大ヒットしているゼクシオにしても、キャロウェイテーラーメイドにしても定価の○○%引きというのが当たり前。iPhoneのように定価販売しているゴルフクラブは希有で、定価と実売価格にかなりのギャップがあります。結果、多くのメーカーは定価に対してではなくて、実売価格に対して製造コストを計算したくなります。例えば、定価5万円のゴルフクラブで実売価格が3万だったとしましょう。3万円で売るクラブならば、3万円に対して製造コストを考える。5万円のクラブではなく、3万円のクラブを作って売ることになりかねません。

結果、製造メーカーとしては値引きを前提に定価設定をすることになります。マーク金井は、この考え方が今ひとつ腑に落ちないのです。

もうひとつは、マークダウン販売への対応。クラブメーカーの中には、モデル末期になると通常の販売価格よりもさらに値引きするマークダウン販売が定例化しています。マークダウン商品になると、新品にもかかわらず定価の半額前後でクラブが販売されます。マークダウンはモデルチェンジが決まっている前提での現行品の大幅値引き販売です。ユーザー側にとっては「安く買える」という点ではメリットが多い反面、

メーカー側にとってみれば赤字覚悟の販売、もしくはマークダウン価格に対して製造コストを考えることになります。前者ならば、赤字覚悟で販売すればメーカーはどんどん疲弊していきます。後者ならば、定価の実態がなくなってしまいます。高い値段で購入したユーザーにとっては、裏切られた感じになります。

定価が意味をなさない商品というのは、適正価格を非常に決めづらいのです。

ちなみに、米国では日本ほど大幅値引き販売はしていません。以外なことに、ゴルフクラブの値段は横並びに近く、例えば、ドライバーならば‥‥

399ドル
299ドル
199ドル

といった風に、松竹梅の値段設定があり、多くのドライバーは松竹梅のどれかに収まっています。そして、モデル末期や不人気クラブを除けば、399ドルのドライバーが299ドルになったり、199ドルになったりしません。399ドルのドライバーは、399ドルのまま売られることが多いです。

マーク金井としては、この米国式の方法で価格設定したく思っています。国内ではなじみがありませんが、定価と実売価格に大きな差がない方が、コストダウンしないでモノ作りがしやすいからです。値引きが大きい方が魅力を感じるユーザー、高いモノを安く買うのが好きなユーザーにとって魅力に乏しいかもしれませんが‥‥

では、アナライズはどんな風に値段を設定すればいいのか?
どこにこだわればユーザーメリットがある価格設定になるのか?

値引き販売とかマークダウンのことばかり考えてしまうのではなく、発想を逆にすることにしました。安く買うというのは購入時のリスクを軽減することになりますが、安売りしなくても購入時のリスクを減らす方法があります。ユニクロ、そしてアパレルの通販業界ではすでに実施されていますが‥‥

100%返品保証!!

これをやれば、ユーザーにとって「買い物失敗」のリスクを100%回避できます。気に入らなければ、商品を返品さえればお金が全額戻ってくる。販売側のリスクはかなり高くなりますが、それと引き替えに多くのユーザーが値引きがなくても買いやすくなります。

高いモノを安く買うのがいいのか?
値引きしないが、購入リスクを100%回避できる商品を提供すればいいのか?

どちらがいいかはボクが決めることではありません。ユーザーが決めることですが、ボクは自分が作ったクラブは多くのユーザーに試してもらいたいと切に願っています。それを考えると、安く売ることよりも100%返品保証を選択しました。ユーティリティは発売が8月頃を予定していますが、これは100%返品保証をギャランティして価格を決めます。

そして、そして現行商品においても順次、100%返品保証できる製品を増やしていきたいと思います。その第一弾として、マーク金井が設計したSSウエッジSSユーティリティ、そしてエクボウエッジを100%返品保証!!で販売開始致します。

クラブは実際に使ってみないと性能は分かりません。

ユーザー目線でクラブ作りするだけでなく、ユーザー目線での販売を考えると、マーク金井は今のところこれがベストなゴルフクラブ販売方法だと思っています~。

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2014年04月24日ゴルフ界の七不思議、アイアンにロフトが表記されない理由とは!?

月曜日はゴルフ、火曜日は早朝スノボとラジオ番組出演、水曜日は来月発売される単行本の執筆‥‥今週はいつになく慌てふためいていますが、週刊ゴルフダイジェストの連載ページ「新・買わずにいられない」は今週で最終回となりました。衝動買いしたゴルフクラブやゴルフ関連グッズを50個も紹介しましたが、実は、ページで書けないほど衝動がしています。マーク金井は根っからの買い物好きに人間で、この1ヶ月だけでノートパソコンは4回衝動買い。その内の2台はすでに中古ショップ「じゃんぱら」に売却済みで、手元にあるのはThinkPadが2台。

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1台は中古のX201s、もう1代は新品購入したX240です。どちらもキーボードの中央に赤いポッチ(トラックポイント)がついていて、これがないとどうも落ち着きません。そしてThinkPadの深いストロークのキーボードに慣れているため、他のノートパソコンはどうしても使用頻度が落ち、売却に至ってしまいます。最近のThinkPadは液晶画面が青っぽいのがちょっと気になりますが、原稿執筆をするのにはかなり適しているので、しばらくはThinkPadのお世話になりそうです。そして、パソコン界の七不思議ですが、なぜかほとんどのパソコンメーカーはThinkPadが採用し続けているトラックポイントを搭載しません。

さて、今日のエントリーはゴルフ界の七不思議についてです。ゴルフ界にも「何でなの?」と首を傾げたくなることがいくつかありますが、そのひとつがゴルフクラブのロフト表記です。一昨日のラジオ、「マーク金井の喋らずにいられない」でも話しましたが、今どきのクラブはロフト表記が当たり前です。

ドライバーなら9.5度とか10。5度とクラブ刻まれています。
FWも3番15度とか5番18度という風に番手とロフトが併記されています。

ウエッジも昔はAWとかSWとかの名前だけでしたが、最近は番手とロフトが併用されていますし、モデルによってはロフト(数字)だけのモノもあったりします。

そして、最近市民権を得ているUTクラブに関してもU3とかU4といった番手表記に加えロフトも併記されています。ウエッジ同様、モデルによってはロフト(数字)だけのモノもあります。

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と言うことは、今、ゴルフクラブでロフトがクラブに刻まれていないのは

アイアンとパターだけです!!

パターに関してはボールを転がす道具ということもあるのでしょう。昔も今もクラブにロフト表記されているモデルはほとんどありません。大抵のモデルはカタログにロフトを表記しています。

では、アイアンはどうなのか?

クラブセッティングを考えると、アイアンのロフト角は非常に重要な要素です。飛距離の階段を作るためにはロフトが必要不可欠な要素だからです。実際、ウッドやUTには、飛距離の階段を作りやすくするためにロフト角がクラブに書かれている場合が多いですし、ウエッジについてもロフト角がクラブに刻まれています。

しかしマーク金井が知る限り、現在市販されているアイアンのほとんどは番手はクラブに刻まれていますが、ロフトは刻まれていません。他のクラブは親切にロフトを表記しているのに、アイアンは確信犯的にロフトが表記されていないのが現実です。ちなみに、過去をたどるとPRGRはある時期、すべての番手にロフトもクラブに刻まれていました。かなり昔に遡りますが、DATAシリーズのアイアンには例えば5番アイアンは27度という風にロフトがバックフェースに刻まれていました。しかし、今はPRGRのアイアンにはロフトが刻まれていません。

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PRGR DATA601アイアン!WINGOLFさんのブログより転載

クラブは14本の流れが大事だと言われています。そして、アイアン以外のクラブにはロフトが刻まれるのが当たり前になっています。それを考えると、アイアンにロフトが刻まれないのはゴルフ界の七不思議と言わざるをえません。ユーザーにとって必要な情報にもかかわらず、カタログには表記しているロフトをクラブに表記しないのはかなり不思議なことです。

では、なぜ多くのクラブメーカーはアイアンいロフトを表記しないのか?

ゼクシオにしてもクラブにロフト表記がありませんが、表記しないのには表記しない理由が何かあるような気がします。

それは何か?

ここからはマーク金井の推測ですが、アイアンと他のクラブについて決定的な違いがあります。それはアイアン以外というのは昔も今もロフトに差がありません。例えば、3W。

40年前も現在も3Wのロフトは15度前後。

ウエッジもしかり。SWのロフトは30年前も現在も56度とか58度ぐらい。ロフトに変化がありません。

では、アイアンはどうなのか?

30年ぐらい前までは、7番アイアンのロフトは35度前後でした。どこのメーカーもロフトの差はほとんどありません。しかし、現在は様子がかなり異なります。例えば、7番アイアンだと

29〜35度

と大きな幅があります。同じ番手でロフトの差が6度というのはアイアンだけに当てはまります。3Wのロフト角は昔も今も変わらないことを考えると、アイアンクラブというのは「何でもあり」な状況です。加えて、アイアンの場合、同じモデルでもモデルチェンジ毎にロフトが変わります。例えば、ゼクシオの場合だと、

初代ゼクシオ  26度(5番)
2代目ゼクシオ 25度(5番)
3代目ゼクシオ 24度(5番)

という風にモデルチェンジ毎にロフトが1度立っています。このため、クラブのロフトを表記すると、ロフトを立てることで飛距離アップを狙っていることが明確になります。加えて、もうひとつ気になるのがロフトピッチ。今は5番アイアンから使う人が増えてきていますが、今どきのアイアンのロフトを調べると‥‥

3番 21度
4番 23度
5番 25度
6番 28度

という風にロングアイアンのロフトピッチが2度なんてモデルがあったりします。2度で10yの距離を打ち分けるのは簡単ではありません。ロフトをクラブに刻んでしまうと、ロングアイアンは飛距離を打ち分けづらいことが分かってしまうのです。

こうやって地味に調べてみると、アイアンは他のクラブと違って、ロフトの変化量がかなり激しくなっています。番手の数字は変わらないけど、ロフトの変化が激しい。これがゴルフ界の七不思議を生み出した原因であるような気がしてなりません。

番手が大事なのか?
それてともロフトが大事なのか?

他のクラブにロフトが刻まれていることを考えると、答えはマーク金井がわざわざ言うまでもないでしょう〜。

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マーク金井設計のリンクスSSアイアンは、番手とロフトが書いてます!!

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2014年04月22日国内メーカーのアイアンがバンス角を小さくする本当の理由とは!?

ゴルフは9ホールと決めているマーク金井ですが、昨日は貸し切りコンペということもあって歩きで18ホール回りました。場所は女子ツアーサマンサタバサでお馴染みのイーグルポイント。昨年、ゴルフ雑誌イーブンのコンペで人生2度目のホールインワンを達成した相性の良さも手伝って、昨日もいいゴルフが出来ました。

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得意の白ティということもあって、1ボギー、1バーディの72。ティショットははほぼほぼフェアウェイキープ、18ホール中、17ホールでパーオン。唯一のボギーはパー3で3パット。12mの下りのパットを2mショートさせ、パーパットを引っかけて3パットしました(笑)。昨日のゴルフを振り返ると、ティショットもセカンドも、「あの辺に打てればいいや」という感じで、ぬるく決め打ちできました。何がなんでも「あそこに打つ」とか「あそこに打たなくてはならない」と自分を追い込まなかったことが良かったのでしょう。

さて、今日のエントリーはアイアンのバンス角についてです。

前回の続きですが、米国メーカーのアイアンに比べると、国内メーカーのアイアン(特にアマチュア向けモデル)はアイアンのロフトが立っています。加えて、バンス角が少ないのが特徴です。

月刊ゴルフダイジェスト6月号でアイアン32機種の徹底比較がされてましたが、7番アイアンのバンス角の平均

4.0度

となっていました。バンス角が一番大きいアイアンはキャロウェイ エイペックスの9.3度。バンス角が一番小さいアイアンはブリヂストンのファイズの-0.5度。ちなみに、ダンロップのゼクシオ8もバンス角が非常に小さく0度でした。他のモデルも見ても、

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タイトリストMBも7.7度としっかりバンス角がある

キャロウェイ「エイペックス」9.3度
キャロウェイ「Xホット」7.6度
テーラーメイド「ツアープリファードCB」8度
ピン「i25」7度

米国メーカーは総じてバンス角が多めです。対して国内メーカーのアイアンは

ダンロップ「ゼクシオ8」±0度
グローブライド「オノフ」1度
フォーティーン「TC777」1度
ヤマハ「リミックスマレージング」1.5度

バンス角の数値を見ていくと、米国メーカーと国内メーカーでは「なんだこりゃ〜」ってぐらい違うのです。もちろん、米国メーカーのアイアンでもバンス角が少ないモデル、国内メーカーでもバンス角が多いモデルもあったりしますが、その数はそれほど多くありません。

では、なぜ国内メーカーのアイアンはバンス角が総じて少ないのか?

国内クラブメーカーはバンス角が少ない理由をおおやけにはアナウンスしてませんが、次の3つの理由が考えられます。

練習場の人工マットでの打ちやすさ
ゴルフショップの硬い地面に置いた時のクラブの座り
ストロングロフト

練習場の人工マットで打つ場合、大抵はマットの下はコンクリート。このため、バンスが強いアイアンで打つとソールが跳ねすぎてハーフトップが出やすくなります。人工マットはバンスが無くてもソールが滑るので、バンスが少ない方がハーフトップしづらい分だけ打ちやすいのです。

次にクラブの座りですが、多くのゴルファーはアドレスした時にフェースが被って見えるアイアンを好みません。ゴルフショップの硬い地面にポンと置いた時、ヘッドが被るアイアンは「引っかかる」イメージがしてしまうからです。バンス角が大きくなるとバンスの影響で、固い地面にヘッドをポンと置くとフェースは被りやすくなります。対して、バンス角が0度に近づくほど、ソールが邪魔をしない分だけ、硬い地面に置いてもフェースはスクエアな状態をキープします。ゴルフショップの硬い地面でのアドレスのしやすさを求めると、バンス角は小さくなってきます。

バンス角はインパクトロフトにも影響します。バンス角が強くなるほどインパクトではロフトが立ちやすくなります。このため、ストロングロフトのアイアンでバンス角を5度以上付けてしまうと、ボールの打ち出し角が低くなり過ぎて、飛距離を出しづらくなるのです。対して、バンスを0度に近づけるとインパクトでロフトが減りづらくなる分だけ、ストロングロフトでもボールを高く打ち出せていけます。

バンス角が少ないクラブにもこんなメリットがありますが、それでもマーク金井はバンス角が多いアイアンを好みます。理由は単純、コースで使った時、バンス角が多いアイアンの方がミスの許容範囲が広がるし、ミスしても飛距離の落ち込みが減るからです。バンス角があれば、ダフり気味にヘッドが入ってもソールが滑ってくれミスがミスになりづらい。加えて、バンス角が強い方がハンドファーストの状態でインパクトを迎えやすくなるからです。

対して、バンス角が少ないアイアンはミスに対してシビアです。バンス角が少ないほどヘッドが地面に刺さりやすいし、ダフり気味にヘッドを入れた時、ソールが滑りっづらいからです。加えて、バンス角が0度に近づくほどヘッドファーストな状態でボールを捕らえやすくなるリスクが高まるのです。

クラブに何を求めるかはゴルファーによって違うでしょう。しかし、もしアイアンを苦手にしていたり、ハンドファーストに打つのが打てない(打ちたくても打てない)のならば、バンス角が強い(大きい)アイアンを使うことをお勧めします。アイアンはソールで性能が決まると過言ではないからです〜。

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2014年04月21日アイアンの飛距離性能を決める最大要素は昔も今も「ロフト」である!!

国内男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」は、最終日に65の好スコアをマークした宮里優作プロが逆転優勝。これで年をまたいでの国内2連勝を決めました。スタートホールから連続5バーディーで飛び出し、バックナインもボギーを2つ叩きながらもバーディーを3つ奪ってスコアをひとつ伸ばして優勝しました。

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あっさり2勝目!このまま一気に突っ走るのか?!写真はGDOより転載、撮影は中野義昌カメラマン

一方、今季7戦目となる女子ツアー「KKT杯バンテリンレディスオープン」では、15歳のアマチュア、勝みなみさんがツアー最年少記録を塗り替えて優勝!!!!! なみいるプロを押しのけて、高校一年生のアマチュアがツアー初優勝を果たしました。
勝みなみさんも最終日にベストスコア「68」をマークしています。国内女子ツアーでアマチュアが優勝したのは史上4人目。これまでの3名は清元澄子、宮里藍、そして昨年優勝した、キム・ヒョージュです。

マーク金井はどちらもTV観戦してましたが、優勝する選手に共通しているのはパッティングの精度の高さ。長めのバーディパットがスコンスコンと入り、1~2mの短いパットを確実に決めています。特に勝みなみさんは最終ホールのパーパットが圧巻でした。嫌な距離をど真ん中からキッチリ沈めてパーで上がっていました。

ゴルフの格言に「パット・イズ・マネー」というのがありますが、テレビを観ていてまさに実感させられました。マスターズもそうですが、グリーンが速くなれば速くなるほど、パットが占めるウエートがどんどん高くなってきます。

さて、今日21日は月刊ゴルフ雑誌の発売日です。月刊ゴルフダイジェストゴルフクラシック、そしてワッグルが発売されていますが、その中でもマーク金井が注目しているのが月刊ゴルフダイジェスト。毎号毎号、これでもかってぐらい分厚くて特集記事がてんこ盛りされ、回も読み切るのに1ヶ月以上かかりそうなボリュームですが、

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中綴じ付録のアイアン特集はお見事です。

市販アイアン32機種の研究分析レポートですが、プロによる飛距離をするページでは、必ずロフト角が表記されています。試打ではブリヂストンのファイズが、

7番で180y!!

と一番飛んだと書いてありますが、ファイズの7番のロフト

29度!!

これは32モデルの中で最もロフトが立っていました。ちなみに、一番ロフトが寝ている7番アイアンのロフトは

35度(タイトリストMB)で飛距離は155y

でした。同じ7番で距離が25yも違いますが、飛距離に一番影響が出ているのがロフトであることもきちんと分かるようにページが作られています。ファイズに限らず、飛びをアピールしているアイアンは7番アイアンのロフトが立っています。加えてフェースが薄くすることで反発を高め、低重心にすることでスピンが減って飛距離が出やすくなっています。ちなみに、2014年発売の32モデルの7番アイアンの平均リアルロフトは‥‥

31.7度!!

そして、飛距離に少なからず影響を与える要素である7番のバンス角の平均は

4.0度

となっていました。バンス角が一番大きいアイアンはタイトリストのMBで7.7度。バンス角が一番小さいアイアンはブリヂストンのファイズの-0.5度。ちなみに、ダンロップのゼクシオ8もバンス角が非常に小さく0度でした。

バンス角の数値を見ていくと、米国メーカーのアイアンは総じてバンス角が多めで、国内メーカーのアイアンはバンス角が総じて少なめです。

ではなぜ、国内メーカーのアイアンはバンス角が総じて少ないのか?

その理由は次回じっくり説明しましょう~。

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2014年04月20日クラブはバランスをキチッと合わせても振り心地は同じにはならない!!

国内ツアーは男子が開幕戦、女子はすでに7戦目を迎えています。どちらも今日が最終日、このブログがアップされる3時間後には優勝者が決まっているかと思います。

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初日101、二日目83と言うスコアだが、出場資格をクリアしている大津将史

レギュラーツアーで102というスコアを叩いてしまった大津将史プロの2日目のスコアは83。2日目もブービーメーカーでしたが、ブービーのスコアは77。これぐらいの差はゴルフには珍しくありません。大津プロは推薦出場でしたが、QT予選会の1次を通過しています。レギュラーツアー出場規定をクリアしていることを考えると、初日はアンラッキーなことが重なったのかも知れません。実はマーク金井もツアー競技に一度だけ出ましたが(チャレンジツアー)、前半は38でホールアウト。出場アマチュア10人の中で上位につけましたが、後半はパー5で12の大叩き(OB3発)をしでかし、50オーバーでホールアウト。前半と後半で別人のようなプレーをしでかしたまめに、トーナメントではぶっちぎりのブービーメーカー。もちろん予選カットで翌日に進めませんでした(笑)

さて、今日のエントリーはクラブのバランス(スイングウエート)についてです。

 

バランス計

バランス計

バランスとは、スイングウエートのことですが、昔も今も、この数値にこだわるゴルファーが必ずいます。アイアンセットだけでなく、ドライバーからウエッジまでバランスが同じであることがベストだと思っている人が少なくありません。

例えば、ドライバーのバランスがD1で振りやすいとすれば‥‥、すべてのクラブがD1になっていれば、どのクラブも同じ感覚で振れると思っています。

 

しかし、答えは「NO」です!!

 

スイングバランスというのは、シャフト重量、グリップ重量、そしてヘッドの重心距離が変わったらなにも意味がなくなるからです。スイングバランスというのは、昔のように同じシャフト重量、同じグリップ重量、そしてヘッドの重心距離がほぼ同じだった時だけ、「振り心地を揃える」ために役に立つ数値なのです。そして、バランスというのはシャフト重量の影響が大きいのです。

ヘッド重量が同じ200gでも‥‥

シャフトが50gでバランスがD1出た場合、シャフトを70gにするとバランスはD2

以上になります。スイングバランスはシャフトが重くなるほど数値が大きくなり、シャフトが軽くなるほど数値が小さくなるのです。このため、バランスだけを揃えてクラブを作ると、振り心地は同じにはなりません。

例えば、ドライバーで比較してみましょう。

クラブ重量が‥‥

 

280g
380g
480g

 

これらも調整すれば、すべてバランスをD1に揃えることは可能です。具体的なモデルで言えば、総重量が軽いゼクシオと、総重量が重いスリクソンのドライバーのバランスをD1に揃えることも可能です。

では、D1に揃えたならば、すべて振り心地が同じになるかというと、そんなことはありません。280gのD1と320gのD1を振り比べれば320gの方が重く感じます。ゼクシオとスリクソンを振り比べてみても、スリクソンの方が重く感じます。何故かというと、バランスが同じでも総重量が変わってしまうと、手に伝わる重さが変わるから。物理的な数値で言えば、クラブ慣性モーメント(クラブMOI)の数値が異なるからです。現在のように、クラブによってシャフト重量、グリップ重量が大幅に変わる場合、振り心地を揃えたい(どのクラブも同じ感覚で振りたい)ならば、スイングバランスではなくて、クラブMOIを揃えることを意識した方がいいと思います。

ただし、クラブMOIマッチングでも完全にすべてのクラブ完全に同じ振り心地にすることは難しいです。

何故かというと、MOIマッチングは重量については揃えることができますが、クラブの重心距離、重心深度という数値には細かく数値合わせができないからです。

クラブ選びはバランスを基準にしてしまうと迷路に入ります。アイアンセットのようにシャフト重量が同じものの場合を除けば、バランスはあまり気にしない方がいいです。振っていて重く感じるならばヘッド側を少し軽くする。もしくはクラブを少し短くする。振っていて軽く感じるならば鉛を貼るなどしてヘッド側を少し重くする。もしくはクラブを少し長くする。アナログな感じがするかも知れませんが、この方が、無理にバランスを揃えるよりも、振り心地が揃ってくるでしょう。

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