マーク金井blog

2014年03月20日ドライバーも弁証法的な「螺旋的発展の法則」で進化している!!

明日からは三連休。今日は仕事に追われている人も多いと思いますが、マーク金井は確定申告が終わったことで少しノンビリしています。昨日は、久しぶりに本棚の整理していたら、週刊パーゴルフのバックナンバーにこんな企画がありました。

60年間のドライバーの進化をたどる

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週刊パーゴルフ8月13日号)

1952年から2013年までのドライバーの進化について写真付きで紹介されていました。マーク金井は1972年からゴルフを始めましたが、当時のドライバーはパーシモン全盛。メタルもありませんでしたし、もちろんチタンもありませんでした。この企画では歴史を遡るだけでなく、ヘッドのスペックも掲載されてて非常に中身が濃いページです。

パーシモンヘッド(1978年)  203cc 慣性モーメント2100gcm2
メタルヘッド(1993年)    209cc 慣性モーメント2850gcm2
初期チタンヘッド(1999年)  300cc 慣性モーメント3150gcm2
中期チタンヘッド(2002年)  400cc 慣性モーメント3700gcm2
現在チタンヘッド(2013年)  460cc 慣性モーメント4500gcm2

この数値から見ても分かるように、ドライバーはヘッドが巨大化されて、やさしさの目安となる慣性モーメントの数値が飛躍的に大きくなっています。パーシモンと今どきのチタンとでは慣性モーメントの数値は2倍以上になっています。

このパーゴルフの企画では、スイートエリアの広がりも数値化されており、

パーシモンヘッド(1978年)  203cc スイートエリア100%
メタルヘッド(1993年)    209cc スイートエリア125%
初期チタンヘッド(1999年)  300cc スイートエリア224%
中期チタンヘッド(2002年)  400cc スイートエリア280%
現在チタンヘッド(2013年)  460cc スイートエリア350%

と書いてありました。慣性モーメントの数値が2倍になったことで、スイートエリアが3.5倍。やさしさに関してはパーシモンと今どきドライバーとでは3.5倍も違うというのは驚きですが、3.5倍になった数字的根拠は説明がなされていませんが、パーシモンと今どきのチタンを打ち比べると、体感的には2〜3倍くらいスイートエリアが広がってる感じがします。

そして、注目すべきスペックは重心距離。

パーシモンヘッド(1978年)  203cc 重心距離28.5ミリ
メタルヘッド(1993年)    209cc 重心距離31.5ミリ
初期チタンヘッド(1999年)  300cc 重心距離33.5ミリ
中期チタンヘッド(2002年)  400cc 重心距離36.5ミリ
現在チタンヘッド(2013年)  460cc 重心距離39.5ミリ

ヘッドの大型化によって重心距離が10ミリ以上伸びています。この数値で分かることは、

重心距離長い=慣性モーメントの数値が上がる
重心距離長い=スイートエリアが広がる

ドライバーはヘッドが大きくなることで進化しましたが、その進化の根幹となっているのは重心距離の長さ。重心距離が長くなることで、ドライバーはミスに強く、そしてスイートエリアが広がっているのです。

それだけではありません、重心距離が長くなったことで、実は飛び指数もアップしているのです。同じヘッド体積、同じヘッド重量でも重心距離が長い方が、飛び性能が高いです。言葉を換えると、慣性モーメントの数値が高いヘッドの方がインパクト時のエネルギー効率が良くなって飛距離が伸びます。マーク金井は色んなドライバーを試打していますが、飛び指数が高いと感じるドライバーの多くは重心距離が長くなっています。

ちなみに、重心距離が長いドライバーというのはかなり昔にひとつ存在しあした。メタルが出始めの頃、1980年代だと記憶していますがマルマンからスッポンというドライバーが出ました。ヘッド体積は200ccほどですが、ネックがこれでもかってくらい斜めに長く、これで重心距離がとてつもなく長くなっているのです。

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ヘーゲルの弁証法にある「螺旋的発展の法則」考えると、今どきのドライバーはスッポンが螺旋的発展の法則にのっとって進化したといえるのではないでしょうか?
ボクがこの企画の編集者だったら、マルマンのスッポンの数値をなんとしてでも乗せたいと思いながら、雑誌と本の整理に戻りました〜。

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2014年03月19日長尺シャフトを使いこなすためのウソのようなホントの話、その3

昨日は定例となっているスノボday〜。モーニングガーラというJRのパックを使ってサクッと4時間滑ってきました。リフトには18本くらい乗りましたが、スノボを始めた当初よりは筋肉痛になっていません。無駄な力が抜けてきたこと、そして道具(スノボの板)を上手く使いこなせるようになったことで、筋肉への負担が減ってきたからです。

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そして昨夜はインターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」のオンエア日。ゲストはプロスキーヤーの渡辺一樹さんで、道具(スキー)の進化が滑りに及ぼす影響、バッジテスト、デモ選とかについて話を伺いました。もちろん、渡辺さんもゴルフ大好き人間。バンカーショットが苦手だそうで、バンカーが入ったら別人のようになってしまうとおっしゃってました。そして、進化した道具(スキー)を上手く操るコツについて話を振ると‥‥

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道具(スキー)がどんな滑りを求めているのか探る!!!!

と即答。これって、ゴルフもまったく同じです。例えば、ドライバーはパーシモンからメタル、メタルからチタンと進化を遂げてきましたが、いずれの道具とも理にかなった打ち方をした方が、飛距離が伸び、そして方向性も安定するからです。道具が進化した時に打ち方の答えがあるわけではありません。道具が進化した時、その道具と向き合うことで、道具に見合った理論(打ち方)が定まってくるのです。

さて、今日のエントリーもヘッドスピードを上げる基本と極意の続きです。

スキーの板は進化によって長さが短くなりました。対して、ゴルフは飛距離を伸ばすための方法論として、ドライバーは長さが長くなっています。ルールでドライバーの最大長さは48インチと決められていますが、ルールで制限がかかっているというこは、長い方が飛びに有利だからです。

では、長尺はどこをどう意識すれば上手く使いこなせて飛距離を伸ばせるのか?

大事なことなので何度でも繰り返しますが、長くなっても振り遅れないコツと技(技術)とは、トップからダウンの切り返し、そしてダウンスイングにおいて

長いシャフトを短く使う!!!!

これが長尺でヘッドスピードを上げるための基本であり、極意です。トップからダウンにかけてヘッドがポンと上がってしあまう、いわゆるコックがほどけると、シャフトを長く使うことになります。対して、トップからダウンの切り返しでヘッドがポンと上がらない、いわゆる手首のコックがキープされた状態でダウンスイングが開始されれば、長いシャフトを短く使えます。長いシャフトを短く使えると、振り遅れませんし、長尺のメリットを生かしてヘッドスピードを上げられます。そして昨日は、シャフトを短く使うドリルを紹介しました。

みなさん、このドリルが上手くできたでしょうか?

クラブを逆にもって身体の前で振り上げたら、そのまま振り下ろす。振り下ろした時に、シャフトが体から離れない、手を腰のあたりに下ろしてもシャフトが上方向に動かない。最後の最後でグリップエンドが肩から離れ、ポンと地面に落ちる。

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これがシャフトを短く使う、基本であり、極意的な身体の使い方です~。

このドリルは手首のコックをほどかない感覚を養えますが、実はもうひとつ重要な感覚を養えます。それは支点を移動させる感覚です。

このドリルでシャフトが上方向にポンと上がる人(ゴルフスイングにおいては、切り返しでヘッドがポンと上がる人)、こうなってしまう人は、手首が支点になって道具(クラブ)が動いています。対して、シャフトを短く使えると、支点が移動します。

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最初は肘あたりが支点になってクラブが動き、それが腕に移動し、そして手首が支点になって、グリップエンドがポンと地面に当たるのです。支点移動と言う言葉が適切かどうかはちょっと不安ですが、身体を動かす部位が徐々に変わっていくことができると、長いシャフトを短く使えるようになるのです。

非常にシンプルなドリルですが、手で道具を持っていると、多くの人は手で道具を動かすことになります。そうなると、道具を持っている手先の運動量が増え、それが原因で手首のコックがほどけて、シャフトを長くしてしまうのです。

このドリルがちゃんとできたからと言って、長尺シャフトを上手く扱えるようになるとは限りません。しかし、このドリルがちゃんとできない人は、長尺シャフトを上手く扱える確率は限りなくゼロになってしまうでしょう〜。

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2014年03月18日長尺シャフトを使いこなすためのウソのようなホントの話、その2

昨日は確定申告提出の最終日。マーク金井は朝イチで商工会議所に書類を提出し、神田のスタジオ経由で薄暮ハーフしてきました。コースは神田から電車でサクッと行ける赤羽GC。ドライバーはナイキの2代目コバートツアーキャロウェイのX2ホットを試打し、アイアンはロイコレからパーツ販売が予定されているソナーテックのアイアンを試打してきました。

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ナイキのコバートはヘッドが209gと重ヘッド。重心はそれほど低くありませんが、ヘッドの重さで強い球が打てます。見た目通り左へのミスが出づらく、引っかけを恐れないでしっかり叩けた。ロフト調整式ですが、12度ぐらいにしてフェース向きがちょうどスクエア。12度に設定してリアルロフトが10〜10.5度くらいです。

対して、キャロウェイのX2ホットは外ブラですがヘッドはそれほど重くありません。コバートツアーに比べると捕まった球が打ちやすくなっています。重心もそれほど高くなく、スピンが少ない球が打ちやすく仕上がっています。ただし、ソール形状の影響だと思うのですが、アドレスした時、ヘッドをポンと地面に置くとヘッドがゴロッと時計回りに回転してしまい、ロフトが多く見えてしまいます。これはX2ホットに限ったことではなく、タイトの913シリーズ、そしてピンのドライバーも同じような感じになります。示し合わせたのかどうか分かりませんが、最近の外ブラのドライバーは、ヘッドの座りに関して好みが分かれそうな感じがします。

アイアンのソナーテックは軟鉄鍛造でヘッドが大ぶり。かつてヒットしたSFIフォージドを上手くリファインした感じで仕上がっていました。弁証法の螺旋的発展の法則に乗っ取って、「復活、復古」がなされています。かなりいい感触だったので、アナライズでもオリジナルシャフトを装着して、発売したいと思っています。

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さて、今日のエントリーもヘッドスピードを上げる基本と極意の続きです。

ドライバーで300y飛ばすためにはヘッドスピードは最低でも50m/s以上必要です。

道具においては長尺シャフトはマストアイテム。45インチよりも47インチ以上の方がヘッドスピードを上げやすいからです。

ただし、長くしてもそれを上手く使いこなせないとヘッドスピードを効率良く上げることはできません。「長尺はゆっくり振った方がいい」とか、「長尺は振り遅れやすいからコックを早くほどいた方がいい」とアドバイスする人もいますが、それでは長尺を使う意味はありません。長尺を長尺として意識することなくスイングしてこそ、長尺を使った時にヘッドスピードを上げていけるのです。実際、長尺を使っているドラコン選手でゆっくり振る人は皆無。皆が皆、長尺でマン振りしています。

長尺で思い切り振っても振り遅れないコツと技(技術)は、

長いシャフトを短く使う!!!!

これが長尺でヘッドスピードを上げるための基本であり、極意です。トップからダウンにかけてヘッドがポンと上がってしあまう、いわゆるコックがほどけると‥‥

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長いシャフトが長くなります。

対して、トップからダウンの切り返しでヘッドがポンと上がらない、いわゆる手首のコックがキープされた状態でダウンスイングが開始されれば、

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長いシャフトを短く使える

のです。マーク金井はスローモーションのようなスイングをよくやりますが、スローモーションでやると、切り返しでシャフトを短く使えているのかどうかが明確にチェックできます。そしてその時、「軽いヘッドを重く使う」こと強く意識しています。

具体的に言うと、切り返した直後にヘッドが少し下に下がり、それを感じてからダウンスイングしています。ヘッドが下に下がってダウンを開始できるとシャフトを短く使えるからです。対して、普通のスピードでスイングすると、切り返しでヘッドがポンと上がっても、それが自覚できないからです。EPSONのMトレーサーを使うと、切り返しでのクラブの挙動を正確にチェックできますが、ヘッドスピードが上がらない人ほど、切り返しでヘッドがポンと上に上がり、シャフトを長く使ってしまっています。一生懸命振っても飛ばない人、一生懸命振ってもヘッドスピードが上がらない人の大半は、切り返しでシャフトを長くしている(コックがほどけている)と思って間違いないでしょう。

では、どんな練習をすればシャフトを短く使う感覚を養えるのか?

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とっておきのドリルがあります。写真のようにクラブを逆に持って体の前でクラブを振り上げてたら‥‥ゆっくりと振り上げたクラブを真下に振り下ろして下さい。

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これをiPhoneやスマホで自撮りして下さい。振り下ろしを開始した直後にシャフトが体がから離れてしまう人はクラブを短く使う感覚がありません。このドリルでシャフトがポンと上に上がる人は、ゴルフスイングでもシャフトを長く使ってしまっています。

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振り下ろしを開始してもシャフトが体から離れない、手を下ろしてもシャフトが上に動かない。これがシャフトを短く使う、基本であり、極意的な身体の使い方です〜。

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2014年03月17日長尺シャフトを使いこなすためのウソのようなホントの話とは!?

女子ツアー第二戦、ヨコハマタイヤゴルフトーナメント、PRGRレディスカップは一ノ瀬優希選手がプレーオフの1ホール目でバーディで制して優勝。アマチュアの森田遙選手が優勝争いに絡んで大いに盛り上がりました。

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通算2勝目の一ノ瀬優希 写真はGDOより転載

さて、今日のエントリーもヘッドスピードを上げる基本と極意について。

これまでも書いてきましたが、ドライバーで300y飛ばすためにはヘッドスピードは最低でも50m/s以上必要です。飛びの最低弾道を打っても(高打ち出し+低スピン)、ヘッドスピードが46m/sでは300yヤード飛ばせません。言い換えると、ゴルファーはヘッドスピードが上がる道具(クラブ)を手にし、ヘッドスピードが上がる技(技術)が求められます。

道具においては長尺シャフトはマストアイテムで、実際、ドラコン選手は例外なくルールギリギリの長尺(48インチ)を使っています。そして、長尺をちゃんと振り切っています。振り切るためには、いくつかのポイントがありますが、昨日はテークバックについて書きました。極意は

軽いクラブを重く使う!!

ことです。長尺ドライバーは軽くすることで振り切りやすくなりますが、軽いクラブを軽く使ってしまうとヘッドスピードを上げられません。禅問答のような感じがするかも知れませんが、ここを理解しておかないと長尺は無用の長物になります。

今日は、トップの位置と切り返しについて書きます。
このブログでも何度も書いていますが、長尺を上手く使いこなすためには

シャットフェースなトップ
レイドオフなトップ

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この2つの型を覚えた方が有利です。トップでフェースを開いていたり、トップでシャフトクロスになっているとクラブの長さを持て余し、振り遅れやすくなるからです。ドラコン選手の中にはオープンフェースやシャフトクロスでとてつもなく飛ばしている選手もいますが、彼らに共通しているのは並外れたパワーがあります。普通の体力の人が長尺を使いこなすには、シャットフェースとレイドオフのトップを作った方がインパクトの再現性が高まりますし、振り遅れづらくなります。

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そして、トップからダウンの切り返しで求められる動き(形)とは‥‥

長いシャフトを短く使う!!!!

これが長尺でヘッドスピードを上げるための基本であり、極意です。これまた禅問答のような言葉ですが、この意味を理解し、実践できるようになると、ことさらパワーがなくても、長尺でヘッドスピードを効率良く上げることができます。

スイング中、物理的にはシャフトが伸びたり縮んだりはしません。47インチならば、アドレスでもトップでもインパクトでもフィニッシュでも47インチのままです。
ですが、スイングの仕方によっては47インチが50インチになったり(感じたり)、40インチになったり(感じたり)するのです。

では、シャフトの長さはどこで変わるのか?

これはトップからダウンの切り返し時、ヘッドの挙動で決まります。トップからダウンにかけてヘッドがポンと上がってしまう、いわゆるコックがほどけると‥‥

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長いシャフトが長いままです。

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対して、トップからダウンの切り返しでヘッドがポンと上がらない、いわゆる手首のコックがキープされた状態だと

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長いシャフトを短く使う

状態になっています。これは言葉でいうほど簡単ではありません。ヘッドを上に動かさないでダウンを開始すると言うのは、技(技術)が求められます。マーク金井スーパーシャットくんを使い、スローモーションのようにクラブを操りながらボールを打つことで、長いシャフトを短く使う感覚を養っています。

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パワーが無くても長いシャフトを短く使うことは可能ですが、技(技術)がなければ長いシャフトを短く使うことはできません。

そして、長いシャフトを短くつかうコツは‥‥

軽いヘッドを重く使う!!

ことです。プロのレッスンで「ヘッドの重さを感じる」というのがありますが、それと同じです。切り返しでヘッドが重く感じるようになっていれば、ヘッドはポンと上に上がりません。逆に言うと、切り返しでヘッドを軽くしてしまうとヘッドはポンと上に上がってしまっています。

禅問答のようなフレーズを連発してしまいましたが、ゴルフの技(技術)を極めるには一見矛盾するような動きが求められるのです。

おーっと、原稿締切の催促が入りました。300yシリーズはまだまだ続きます〜。

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2014年03月16日ドライバーのヘッドスピードを効率良く上げるための具体的な方法論とは!?

300yスプーンのキャロウェイには及びませんが、マーク金井は55歳を約半年過ぎた一昨日、ドライバーで300.1yを記録しました。昨年の自己ベストは293yだったので、約7yの飛距離アップです。右肩下がりに体力が落ちることを考えれば、道具(クラブ)と技(技術)が上手く噛み合ったことが、飛距離アップにつながったのでしょう。シャフトは試作中の長尺シャフト(コンポジットテクノ製)、ヘッドはテーラーメイドの初代グローレでした。

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さて、今日のエントリーもドライバーの飛距離を300ヤードに近づける極意、技で飛距離を伸ばす方法について書いていきたいと思います。ドライバーで300y飛ばすために必要な要素は‥‥

ヘッドスピード  50m/s以上
ボース初速    72m/s以上
ミート率     1.48以上
打ち出し角    12~15度
スピン量     2000~2400回転

この5つの要素はいずれもハードルが高いですが、中でも、大変なのがヘッドスピードです。マーク金井の場合、昨年のヘッドスピードは46〜47m/sでした。それを道具と技で3m/sアップさせたわけです。

では、道具(クラブ)をどんな風に変えたのか?

これまでのドライバーは‥‥

長さ 45〜45.5インチ
シャフト重量 60〜70g台
ヘッド重量 200〜203g
総重量 315〜320g

300.1y達成のドライバーは‥‥

長さ 47.5インチ
シャフト重量 48g
ヘッド重量 194g
総重量 293.5g

長さが2インチ長くなり、
シャフトが約20g軽くなり、
ヘッドが約8g軽くなり、
総重量が約25g軽くなっています。

クラブ設計家の竹林隆光さんをはじめ、長尺シャフトはヘッドスピードが上がるといわれてますが、それが見事なぐらい証明されました。かつてPRGR

1インチ伸びると、ヘッドスピードが1m/s上がる

とアピールしていましたが、今回の試打では2インチ伸びて、ヘッドスピードが3m/s以上上がりました。それが可能になったのは、シャフトを20g軽量化し、ヘッドも8g軽量化したからです。ヘッドを軽くするとインパクト時のエネルギーがダウンして、ボール初速が落ちますが、ヘッドスピードが上がったことでトータルで飛距離が伸びたわけです。

もちろん、シャフトを軽くして長くして、ヘッドを軽くすれば誰でもヘッドスピードがオートマチックに上がるわけではありません。47インチ以上の長尺でヘッドスピードを上げるためには、インパクトでちゃんと振り切れていることが絶対条件です。振り遅れてしまうと、長尺にしてもヘッドスピードは上がりませんし、シャフトのしなりも使えません。振り遅れると、飛距離が出ないだけでなく方向性も悪くなります。

では、長尺を振り切るためには、どんな道具(クラブ)、どんな技(技術)が
求められるのか?

道具(クラブ)においてはシャフトの硬さと剛性分布(調子)が重要な鍵を握っています。一般的には、軟らかいシャフトよりも硬いシャフトの方がヘッドスピードが上がります。硬いとしならせようとして力めるからです。ただし、硬いとダウンでタメがほどけやすくなりデメリットがあります。剛性分布(調子)については、手元がしなりタイプな方が振り切れる人と、手元が硬い方が振りきれる人がいますが、個人的には手元がしなるタイプ(手元調子)の方がヘッドスピードが上がります。手元がしなることでダウン前半でタメがほどけにくく、身体の大きな筋肉を使って振り切りやすくなるからです。手元が硬いシャフト(先調子)がダメというわけではありませんが、シャフト先端側の動きが大きいシャフトはインパクトゾーンでヘッドだけ振る感じになってしまい、身体全体を使って振り切りづらくなってきます。今回、自己ベスト更新に貢献してくれた試作シャフトも手元がしなるようになっています。

そして、ここからが大事なポイントですが、シャフトが軽くした場合、技(技術)が求められます。

道具(クラブ)軽くなると、手先でテークバックしたり、トップが浅くなることがあります。道具が軽いとクラブの重さを利用してテークバックできないからです。ですので、テークバックで求められるのは、重いクラブを持っている時のように身体をしっかり使ってテークバックすること。もしくはクラブの重さに頼らないで体幹をしっかり動かしてテークバックすることが求められます。これは言葉でいうほど簡単なことではありません。人間は重さに順応して身体を動かすということが習慣化されています。コップを持ち上げて水を飲むとき、水が減ってもコップの高さが変わりませんよね。一見何でもないことですが、重さを感じ取るセンサーがかなり正確だから、水の量が増減してもコップの高さが変わらないのです。テークバックにおいては、この重さを感じ取るセンサーを無視するかのように、軽いクラブを手にしても、重いクラブを手にした時のようにガッツリ身体を動かす必要があります。ドリルとしては、エアーギター同様、エアクラブで素振りするのが効果的です。

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写真は1Kgぐらいある重い練習器のトップ。軽いドライバーをこれぐらい重く上げたい

 

手に何も持っていないのに、クラブを持っているかのようにアドレスし、クラブを持っているかのようにテークバックするのです。エアな状態ならば、クラブの重さに頼ってテークバックできません。何も持たないで身体をしっかり使ってテークバックできればしめたもの。軽いクラブを手にしても、身体をしっかり使ってテークバックできるようになるでしょう〜。

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