マーク金井blog

2014年02月25日ドライバー以上に、FWは軽い方が打ちづらくなる!!

昨日の月曜日は恒例のスノボDAY~。いつものごとくガーラ湯沢で3時間ガッツリと滑ってきました。昨日は2本目の板で滑りましたが、予想通り板によって滑り心地がかなり異なりました。ゴルフ同様、スノボも道具が及ぼす影響の大きいです。2本目の板は1本目の板よりも回転性が高いのですが、初心者にとってはこれは裏目に出ました。ターンのきっかけは作りやすい反面、板が安定しません。挙動がシビアなために、普通に滑るのが難しいのです。よく言えば操作性が高いのですが、安定感がありません。ゴルフクラブもスノボも、初中級者にとって「操作性が高い」ということはメリットよりもデメリットが大きく、やさしい道具にならないことを思い知らされました。

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さて、今日もやさしいクラブと振りやすいクラブの違いについてです。昨日はドライバーについて書きましたが、今回はFWについてです。FWのやさしさとは‥‥

ダントツでボール上がりやすさ

でしょう。FWを苦手にしている人で「ボールが上がり過ぎて困る」なっていう人はまずいません。FWが不得手な人は「ボールがちゃんと上がらない」ことで困っています。言い換えると‥‥

上がるクラブ=やさしいクラブ
飛ぶクラブ≠やさしいクラブ

というのがFWなのです。ではなぜ「飛ぶクラブ≠やさしいクラブ」になってしまうのか?

キャロウェイの300ヤードスプーンであれ、テーラーメイドのロケットボールであれ、飛びをアピールしているFWの多くは「低スピン弾道」が打てるように設計されています。重心を浅く、そして重心を低く設計することで「低スピン弾道」が打ちやすくなています。結果、FWでもスピン量が2600~3000回転ぐらいになり、キャリーとランで飛距離を稼げます。そして、ヘッドスピードが速い人が使った場合、吹き上がりを軽減(空気抵抗を軽減)できる分だけ飛距離を伸ばせます。ただし、重心を浅く、そして重心を深く設計するとボールは上がりづらくなってきます。スピンが少ない弾道というのは浮力も減ってしまうからです。

即ち‥‥

スピンが少ない飛ぶFW=ボールが上がりづらい
スピンが少ない飛ぶFW=上級者向け

スピンが多く飛ばないFW=ボールが上がりやすい
スピンが多く飛ばないFW=初中級者向け

ということです。ここをちゃんと理解しておかないと、FW選びは迷路に入りますし、FWが苦手な人がボールが上がりづらいFWを使うと、ますます苦手になってしまう可能性が高くなるのです。

やさしいFWを求めるならば飛びをアピールするクラブよりも、「高重心」と「深い重心」をアピールするクラブを選んで下さい。このタイプはスピンがかかってボールがフワッと上がります。スピンがかかりやすいFW浮力が出やすいのでボールが楽に上がります。ヘッドスピードが速い人が使うと吹き上がって飛距離をロスしますが、
FWが苦手な人には「ボールが上がる」安心感を手に入れられます。具体的なモデルとしては‥‥

ヨネックスのiイーゾーン
コブラのバフラー
マルマンのシャトル

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この3つのヘッドは重心深度が深くボールが上がりやすいです。加えて、重心距離もFWの中では長め(37ミリ以上)なので、ミスに強くヘッドの挙動も安定しています。ティアップしたらスピンが多い弾道になって飛ばしづらいですが、FWで地面のボールを打つ時は「やさしく」ボールを上げることができます。

そして、FWでも大事なのがクラブ重量。ドライバー同様、FWの場合も

軽いクラブ=振りやすい
振りやすい≠やさしい

となります。FWの場合も軽い方がヘッドスピードが上がりやすく、そして振りやすく感じますが、自分のパワーに対して軽すぎるとトップやチョロのミスが出やすくなりますし、手打ちになったり軌道が不安定になる分だけミート率が下がる可能性も高くなるからです。クラブ選びは重量が大事ですが、ドライバー以上にFWはクラブ重量が大事です。そして、クラブ重量を決めるのはシャフトの重量です。

市販FWを調べてみると、多くのモデルはシャフト重量がドライバーと同じぐらいのモノが装着されています。40〜55gぐらいです。軽めのシャフトを装着しているのは、恐らく振りやすさとヘッドスピードの上げやすさを優先しているからでしょう。
しかし、「やさしさ」を重視するならば、もう少し重い方がいいです。具体的には
55〜65gぐらいの重量があると、

少し重いクラブ=やさしい

と言うことになって、FWが非常に打ちやすくなります。マーク金井はやさしいFWを作りたいという発想の元に60g台のシャフト、「W65」を設計しました。ゴルファーの多くはドライバー以上に、FWを苦手にしている人が多いからです。リシャフトというと(シャフト交換)、多くのゴルファーはドライバーに目が行きがちですが、実はリシャフト効果が一番出るのはFWなのです。

やさしいヘッドとやさしいシャフトを組み合わせると、FWはボールが上がりやすくなってミート率も良くなります。ボールが上がる安心感が出てくるとスイングにも好影響が出て、コースに出た時も自信を持って使えます。そして成功体験を積み重ねていけば、FWは得意クラブになってくるのです〜。

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2014年02月24日振りやすいクラブとやさしいクラブは似ているようで違う!!

ソチオリンピックに影響を受け、今年はスキー、スノボに行きまくっています。正月明けから毎週月曜日は滑りに行くのが定例になり、今日もこのブログがアップされる時間には上越新幹線に乗って、ゲレンデに向かっています(笑)。ガーラ湯沢には日帰りツアーがあって、これが超格安!!。往復新幹線に半日リフト券が付いたパックだと8200円。ゴルフもプレー料金が安くなりましたが、スキー&スノボはそれを上回るほどリーズナブルなお値段です。

ゴルフクラブ同様、スノボも道具を揃えるのにお金がかかるのがネックですが、マークダウン品(旧モデル)だとかなり安く揃えることができます。先週は2本目の板をビンディング付きで1万4000円購入しました。もちろん新品です(笑)

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体はひとつしかないのに、スノボの板を2本所有。2本目の板は1本目の板と性能がかなり異なる板で、とにかく回転性が高い板をわざと買いました。ゴルフに例えるならば、重心距離が短いマッスルバックアイアンのようなタイプです。マーク金井はスノボ初心者ですが、初心者でも道具の違いが体感できるのか試したくなったのです。

さて、今日のエントリーはやさしいクラブと振りやすいクラブの違いについてです。

昨日のブログでも書きましたが、やさしいクラブとは‥‥

ヘッドが大きくて見た目に安心感がある
ミスに強い
ボールが上がりやすい
捕まりが良い(スライスしづらい)

クラブのことです。対して振りやすいクラブとは‥‥

軽い

クラブのことです。クラブ設計家の竹林さんは「ゴルフ・クラブの秘密」の中で、振りやすさと軽さの関係についてこのように記述されています。

常識のウソ②
クラブは軽い方が打ちやすい

ボールを打たずにクラブだけを振ってみると、どんなに力があるゴルファーでも軽いクラブほど振りやすい。ところが、振りやすいクラブと打ちやすいクラブとはまったく別物である。ゴルファーがスイングするためには、その人に合った適正な重量がある(ゴルフ・クラブの秘密より引用)

そして、クラブの重さとスイングについて書かれています。

バックスイングは、ある程度のクラブの重量がないと正しいトップ・スイングの位置まで上がりにくい。クラブを軽くすると、自分では今までと同じように上げているつもりでも、実際には浅くなっていることが多いものだ(ゴルフクラブの秘密より引用)

クラブを軽くすると振りやすくなり、そしてヘッドスピードが上がります。軽量化というのはメリットだけでなくデメリットもあるのです。軽いとテークバックが浅くなりやすく、そしてスイングがしっかりしている上級者を除けば、軌道が不安定になったり、打ち急ぎや手打ちのミスが出やすくなるのです。

軽いクラブ≠やさしいクラブ
少し重いクラブ=やさしいクラブ

これがクラブ選びの真実なのです。では、どれぐらいの重量がゴルファーにとってやさしいクラブになるのでしょうか?

竹林さんは「ある程度のクラブの重量」と記述し、特に具体的な重量については明言されていません。マーク金井もゴルフ雑誌などでは「振り切れる範囲で重いクラブ」というふうに抽象的にアドバイスしています。具体的な重さを知りたい人にとっては、なんともまどろっこしい言い回しですね。例えば、40歳男性ならば●●●グラムと具体的な数値が必要ですが、それが書かれていません。

では何を基準に重さを選べばいいのか?

ここでマーク金井のスノボの話に戻ります。少しコストはかかりますが、重さが異なるクラブを振り比べてみることをお勧めします。2本、もしくは複数のクラブを振り比べると、「おお、これは軽すぎる」とか「これは重すぎてしんどい」ということが分かるのです。比較対象をしてみることで、クラブが、自分にとって「軽すぎるのか」「ちょうどいいのか」「重すぎるのか」を判断できるのです。

もちろん、年齢によっておおよその目安はあります。男性ゴルファーでドライバーを選ぶ場合(長さ45インチ)‥‥

20~30歳   305~330g
30~40歳   300~325g
40~50歳   295~320g
50~60歳   290~315g
60~70歳   285~310g
70歳以上    280~305g

これぐらいが目安です。この重さは初心者から中級者、そしてスイングが不安定なゴルファーにとって「やさしい」クラブの重さの目安です。スイングがしっかりしてて、軽いクラブを使ってもトップが浅くならない人、軽いクラブを使っても軌道が不安定にならない人の場合は、この目安よりも軽いクラブを使っても全然大丈夫です。

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マーク金井のエースドライバー ツアーステージGR+アナライズW65は319g前後だが、今軽量化にチャレンジ中!

軽いクラブには「早く振れる」メリットがあるからです。

クラブは上達によって変えていくものですが、クラブの重さについても上達によって変えて行く方が良いと思います。特に、50歳を過ぎた上級者の場合は、クラブを軽くするとヘッドスピードが上がって飛距離アップを狙えます。言い換えると、軽いクラブというのは実は初心者よりも上級者と相性が良いのです~。

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2014年02月23日ゴルフスイングは、クラブによって作られる!!

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一昨日の金曜日、クラブ設計家でありフォーティーンのファウンダーでもあった竹林隆光さんのお別れ会が都内のホテルでありました。1949年生まれ。享年64歳で旅立たれました。マーク金井は1972年からゴルフを始め、紆余曲折を経て1987年にゴルフ業界に入りました。その87年に購入したのが竹林さんの本です。

ゴルフクラブの秘密

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表紙に描かれたドライバーは木製のパーシモン。アイアンはマッスルバックと時代を感じさせますが、内容はまったく色あせていません。前書きを読むと

最後にもう一度、言おう。
スイングはクラブによって作られる。
したがって、クラブを正しく理解しなければ、
どんなに練習しても、
レッスン書を読んでも、
効果はない、と。

(ゴルフ・クラブの秘密、新森書房より引用)

プロの中には、「道具は関係ない」なんてことを言う人もいるみたいですが、クラブとボールお進歩につれて、スイングは大きな変化を遂げています。スコットランドのセントアンドリュースにはゴルフ博物館がありますが、そこでは100年以上前のプロゴルファーのスイング動画を見ることができます。シャフトが木製ヒッコリーの時代の頃のスイングは現在とはまったく別物。この頃のゴルファーのスイングを見ると、トップが極端に深く、例外なく、オーバースイングになっています。

対して、今どきのクラブを使っているプロでオーバースイングになっているプロはほとんどいません。昔に比べると、トップはコンパクトになっていますし、フェースの向きもシャット気味になっています。これを見比べただけでも、「道具は関係ない」なんてことは絶対に言えません。竹林さんが言うように、クラブがスイングを変えてきたことは明らかです。

そこで今日のエントリーはクラブとスイングの関係について。

竹林さんは、

クラブはスイングをを変えるというのは、逆に言えば、スイングはクラブに左右されるところがきわめて大きいことである。クラブが違えば、スイングも自然と違ってくるのだ。ところが現実には、ほとんどのゴルファーは理想的なスイング像を描いていて、クラブをそれに合わせてようとしているのが実情である。(ゴルフ・クラブの秘密より引用)

アマチュアゴルファーが選んでいるクラブを見ていると、やさしいクラブよりもちょっと難しいクラブを選びたがる傾向があります。例えば、タイトリストのアイアンだと、ヘッドが大きくてミスに強いAP1よりもヘッドが小ぶりで軟鉄鍛造のAP2の方が人気があります。例えば、ピンだとヘッドが大きなカーステンやG25よりもヘッドが小ぶりなi25やS55の方が人気があります。アメリカではAP1やカーステンといったやさしいアイアンが売れますが、日本では購入するユーザーは多くありません。

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人気の気持ちやさしいイケメンアイアン PING S55、タイトAP2

 

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マーク金井絶賛のPINGのカーステン。果たしてどれぐらい売れるか?

少し難しいクラブを使うことで、練習に熱を入れるというのもありだと思います。しかし、100を切りたい、90を切りたいと本気で思っているならば、ミスに強いやさしいクラブを使った方が圧倒的に上達が早くなります。理由は単純、やさしいクラブを使った方がミスに対する恐怖心が軽減され、伸び伸びとしたスイングを身につけられる可能性が高くなるからです。難しいクラブを使うよりもミスに強いやさしいクラブを使った方がスイングに悪い癖が付かないのです。

アマチュアの人にやさしいクラブを勧めると、

「物足りない感じがする」とか「いずれ物足りなくなりませんか?」

と言われることが少なからずありますが、クラブは物足りないと感じるぐらいの方がスイングが良くなりますし、スコアも確実によくなります。それを竹林さんは今から25年以上前から力説されています。

やさしいクラブとは見た目にヘッドが大きくて安心感があり、ボールが上がりやすくて、捕まりが良いクラブ(スライスしづらいクラブ)のことです。

軽いクラブ≠やさしいクラブ

ではありません。意外と思いますが、

少し重いクラブ=やさしいクラブ

です。クラブメーカーの中には「軽い=やさしい」とアピールしていますが、それは
間違いです。「軽い=振りやすい」だけでやさしいクラブではありません。振りやすいクラブとやさしいクラブの違いについては明日じっくり説明しましょう~。

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2014年02月21日イメージと現実のギャップを埋める方法とは!?

ソチオリンピックもいよいよ大詰めになってきました。女子フィギアは残念ながらメダルを逃しましたが、オリンピックで番狂わせというのは珍しくありません。スノボのショーン・ホワイト、男子フィギアのパトリック・チャンも金メダルを逃しましたし、世界ランク1位が金メダルを取れなかった競技も多々ありました。オリンピックは4年に1度しかありません。テレビ画面からも勝負の厳しさ、勝負の残酷さがひしひしと伝わってきます。オリンピックと無縁なマーク金井からしてみれば、オリンピック選手になるだけでも並外れてすごいことだと思います。

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MSN産経ニュースより転載。史上初めて6種類の3回転ジャンプをすべて成功させた浅田真央。

さて、今日のエントリーもスイング解析システムの上手な利用法についてです。ポータブルなスイング解析システムは医療機器に例えるならばCTスキャンとかMRIのようなモノ。スイング中のヘッドの軌道、インパクトゾーンのフェースの向きをかなり細かく分析できます。そして、自分のスイングを客観的に知ることは、上達の道しるべになります。一般的に、アマチュアの多くはスイング解析システムで自分のスイングを丸裸にすると‥‥

ダウンでタメ(手首のコック)が早くほどける
クラブがアウトサイド・イン軌道になっている
ハンドファーストではなくすくい打ちになっている

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赤がテイクバック、黄色がダウンスイング、切り返しで赤色の上に黄色が出ているのは、コックが解けている証拠

これらの悪い動きが「あからさま」になります。欠点が嫌というほど露呈することになりますが、この欠点を修正することは用意でありません。何故かというと、ゴルフに限らず、道具を使うスポーツの場合、イメージと現実との間に大きなギャップがあるからです。自分でこんなイメージでスイングしているのに、実際のスイングはイメージと正反対なんてことが多々あり、それが上達を阻んでいる原因にもなっているのです。

では、どうすればイメージと現実のギャップを埋めることができるのか?

ボールを打つ度にスイングを解析することも大事ですが、それ以上に大事なことは、修正イメージの作り方です。例えば、トップの位置がイメージよりも10センチ高いとしましょう。こういう場合、大抵の人は10センチ低いトップを作ろうと練習します。10センチ手の位置が下がれば、理想的なトップになるからです。

しかし、この方法ではイメージと現実のギャップを埋めることはできません。大抵の人は10センチ低いトップを作ろうとしてスイングし、それをスイング解析システムで測定してもトップの位置はほとんど変わらないでしょう。マーク金井アナライズでアマチュアのスイングを1000人以上観察していますが、アマチュアの8割以上はスイングを変えたくても変えられないでいます。大抵の人は、変えたつもりになっているだけで、ほとんどスイングが変わりません。何故かというと、多くのゴルファーは普段慣れたスイングと違うスイングをすることに対して強い違和感があるからです。この違和感がくせ者で、違和感がスイングを変えることを阻み、それがイメージと現実のギャップを広げてしまっているのです。

では、どうすればこの違和感を克服できるのか?

動きを変えるためには、自分がイメージするよりも10倍ぐらい極端動くことがポイントになります。例えば、トップの位置を10センチ下げたいならば、1メートル(100センチ)下げるぐらいのつもりでスイングする。そんな極端なことをしたらスイングが成立しないと思うかも知れませんが、これぐらい極端な動きをするぐらいで、実際は10センチぐらいしかトップの位置は下がらないのです。人間の体は結構頑固にできていて、「嘘でしょ」ってぐらい違和感があることをやらないと、目に見えて動きはかわらないのです。

素振りと現実のスイングのギャップを埋めるのもしかり。素振りの時よりも実際の時の方がテークバックでヘッドがインサイドに上がるならば、インサイドに上がった10倍分ぐらいヘッドを外に上げる練習をする。10センチインに引いているならば、1メートルぐらいヘッドを外に上げる練習をするのです。これぐらい極端な練習を重ねる。もちろん、この時は素振りではダメです。ボールを打ちながら10倍ぐらい極端に動きを変えるのです。もちろん、10倍も動きを変えればナイスショットなんか望めません。チョロが出るのは当たり前だし、空振りも出るでしょう。当たらないショットが続けばかなり凹みますが、その時にゴルファーのモチベーションを維持してくれるのがスイング解析システム。チョロや空振りになったとしても、スイング解析システムでクラブのポジション、クラブの軌道が良くなっていれば、ゴルファーは自己評価を間違えません。いい動きをしてミスショットをしているのであれば、その練習を続けることができます。

ゴルフの練習をする目的はいくつかありますが、ボールに当たるか当たらないかが判断基準になっていると、悪い癖を修正したり、スイング改造することは極めて難しいのです。対して、ボールを打ちながら、スイングがどう変わっているのかを客観的にチェックしながら練習すれば、悪癖修正、スイング改造がしやすくなるのです。

スイング解析システムはスイング分析に役立つだけでなく、イメージと現実のギャップをあからさまにしてくれる装置にもなってくれます。本気で上達を望むのならば、積極的にスイング解析システムを導入することを強くお勧めしたいです〜。

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たくさんボールを打ってスイングを修正出来た人って居ます?クセを抱えてもちゃんと打てる練習にはなると思いますが、今日のブログにもあるように、効果的な素振りを自宅でするほうが効果的!

コレです↓

スーパーシャットくん

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2014年02月20日スイング解析システムを上手に使いこなすコツとは!?

先週のゴルフフェアではゴルフクラブだけでなく、様々なゴルフ関連ギアが展示されていました。今年、目立ったのはピンの隣のブースのアストンマーチン。イギリスの高級車メーカーがゴルフグッズをラインアップ。ゴルフグッズもさることながら、新車で2000万円以上するクルマが展示されていたのに驚かされました。ゴルフギアに関してマーク金井が注目したのは、ブッシュネルとスイング解析システム。レーザー式距離測定器のブッシュネルは新しいモデルが登場したのですが、ピンにレーザーがちゃんと当たると、本体が「ブルブルッ」と振動します。視覚ではなく体感で距離測定が瞬時に行えるようになりました。

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スイング解析システムについては、昨年登場したフルミエルユピテルのゴルフスイングトレーナー、そしてEPSONのMトレーサー。この3つの解析システムがゴルフフェアで出展され、それぞれのブースでは実機展示、プロによるデモンストレーションがなされてました。いずれもゴルフクラブのシャフト部分に小型センサーを取り付け、Bluetoothでデータを転送。フルミエルEPSONはスマホやタブレット単発でスイングデータを見ることができ、ユピテルはコンパクトな弾道計測器でスイングデータを見ることができるようになっています。10年前ならば1000万円くらいかかる高度なシステムが、簡易的になったとはいえドライバー1本くらいの値段で買えるようになっているのです。

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EPSONから出た M-Tracer エム・トレーサー

 

さて、このスイング解析システム。医療機器に例えるならばCTスキャンとかMRIのようなモノ。スイング中のヘッドの軌道、インパクトゾーンのフェースの向きをかなり細かく分析できます。モーションセンサーはクラブに取り付けるので、体の動きをチェックすることはできませんが、クラブの動きはかなり正確に解析してくれます。

例えば、ダウンでタメがどれくらいできているのかどうか
例えば、クラブの軌道がアウトサイド・インなのかどうか
例えば、ダウンスイングでシャフトが寝ているのかどうか

ゴルフスイングを動画に撮るよりも、より正確にクラブの動きやフェースの動きをビビジュアルだけでなく数値でも測定できたります。

では、どんな風に使えばスイング解析システムを有効活用できるのか?

いくつかポイントはありますが、まず試して欲しいのが素振りの軌道と実際にボールを打った時の軌道の比較です。「素振りシングル」なんて言葉がありますが、まさにそうなっているかどうかチェックして下さい。ちなみにマーク金井の場合は素振りの時と、実際に打つ時とではトップの高さが異なります。素振りはほぼ理想的な高さにトップが収まりますが、実際にボールを打つとなると素振りの時よりも握りコブシ1個分くらいトップが高くなります。言い換えると、普段の練習では素振りと実際にボールを打つ時のスイングが「同じ」になるように練習しています。

素振りでできたことが、実際にボールを打つときにはできない。このギャップを如何に埋めるかが練習ですし、ボールを打つ時のスイングが素振りに近づくほどに、スイングの完成度がアップしてくるからです。

素振りはいいのに、実際にボールを打つとイメージ通りスイングできない。イメージとは全然違う打ち方になってしまっている。練習してもスコアがなかなか良くならない人ほど、この悪循環に陥っています。そして、そういう人ほどボールを前にした時も素振りの時のようにスイングしていると思っています。

多くのアマチュアは素振りと実際のスイングとの間に大きなギャップがあることを自覚してません。そして、コースに出た時はスイングにギャップがあるためにミスショットを打っているにもかかわらず、「メンタルが弱い」だとか、自分に都合のいい言い訳を考えていたりしています。気持ちは分からなくもありませんが、こんな風にミスの原因を分析してしまうと上達しづらくなってしまいます。

アマチュアの場合、素振りと実際のスイングとの間でギャップが多いのは、

ダウンでタメ(手首のコック)が早くほどけてしまう
トップからダウンの切り返しで上半身が先に動いてしまう
インパクトゾーンでアーリーリリースになってしまう
インパクトで左手首が甲側に折れてしまっている

これらの悪い動きが目立ちます。素振りと同じイメージを持っていても、実際にボールを打つ時は別人のようなスイングになっているのです。だから、練習場でもナイスショットが出る確率が低く、そして実際にコースに出た時は信じられないような致命的なミスショットを打つべくして打ってしまうのです。

おーっと、連載原稿の締切時間が迫ってきました。次回は、素振りと実際のスイングとの間のギャップを埋める方法について書きましょう〜。

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