マーク金井blog

2014年01月22日日本人が米国人よりもロフトが少ないドライバーを使う本当の理由‥‥

昨日はインターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」の公開放送日でした。ゲストは女子プロの工藤遙加プロ(ナック所属)。18歳でプロテストに合格し、今年はプロ4年目。昨年、3度目のQTでは上位に入り、今季は開幕戦から参戦できる注目の選手です。お父さんはプロ野球選手だった工藤公康氏。女子ツアーきってのロングヒッターでドライバーの飛距離は260ヤードを超えてきます。マーク金井は一昨年のニチレイ(袖ヶ浦CC)で初めて工藤プロを見ましたが、ドライバーのボール初速の速さ、飛距離に度肝を抜かれました。今年の注目株なので、ぜひぜひ皆さんもチェックしておいて下さい。

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明るい工藤遥香プロ

さてさて、今日のエントリーもドライバーのロフト設定についてです。昨日のブログでも書きましたが、米国ではロフトが多い(12度以上)ドライバーが普通に売られています。12度とか14度とかもあったりします。それに対して、日本国内ではロフトが多い(12度以上)ドライバーは非常に少ないです。ゴルフショップに行ってみても、男性用ドライバーの場合、ロフトは11~11.5度までがほとんどです。

さて、このドライバーのロフト。クラブメーカーは「作っても売れない」と考えています。クラブ販売もビジネス。需要がない商品を作らないというのはビジネスの観点から考えると至極真っ当なことです。

では、なぜ米国人ゴルファーはロフトが寝たドライバーを使い、日本人ゴルファーはロフトが寝たドライバーを使いたがらないのか?

いつくか考えられる要素はありますが、マーク金井が考えるには日米でドライバーのロフトに対する考えて方がかなり違うような気がします。

米国人がロフトに対する考え方
「ロフトが寝ている=やさしい」

日本人がロフトに対する考え方
「ロフトが寝ている=飛ばない」

米国人はボールが上がる方がやさしいと考え、やさしさを求めるユーザーが多いからロフトが寝た(多い)ドライバーが市場に出回りやすいような気がします。対して、日本人はロフトが寝た(多い)ドライバーは上がりやすいけど飛ばないと思っている人が多いような気がしますし、それが購買に影響していると思われます。ツアープロがロフトを少ないドライバーを使っていることもあって、

ロフトが多い=飛ばない>やさしい
ロフトが少ない=飛ぶ>やさしくない

このようなマインドになっている感じがします。ドライバーの購入動機はいくつもありますが、昔も今も優先順位の一番は飛距離。やさしいドライバーを求めるよりも、とにかく飛ぶ可能性が高いドライバーを求める人が圧倒的に多い。実際、これまで売れたドライバーを見ても、人気モデルのほとんどは「飛び」をアピールしています。飛ばないけどやさしいドライバーは今ひとつ人気が出ません。飛距離よりもやさしさをアピールしているドライバーを買いたいと思うゴルファーが少ないから、ロフトが寝た(多い)ドライバーを欲しがらないのだと思います。

たかがロフト、されどロフト。

テーラーメイドは打出し角17度でスピンが1700回転が最高の飛びを得られると打ち出しています。もし、この数値に絶対的な自信を持っているのであれば、ドライバーのロフトは12~14度は必要です。ドライバーはティアップしてアッパーブローに打つことができますが、ロフト10度のクラブで打出し角17度を確保するのは非常に難しいからです。テーラーメイドがロフト12度以上のドライバーのラインアップを増やすことをマーク金井は大いに期待していますが、そうなるかどうかはこの半年ぐらいで分かるでしょう。そして、テーラーメイドがロフト12~14度のドライバーをヒットさせることができれば、他のメーカーもロフトが寝た(多い)ドライバーを作り始めると思います。

では、マーク金井はロフト12~14度のドライバーを使うのか?

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マーク金井使用クラブ 一番手前の数値がリアルロフト。赤いシャフトはヤマハインプレスRMXツアー、黄色いシャフトはツアーステージGRに装着されている

今、使っているドライバーの大半はリアルロフトが10.5~11度です。12度以上を使った方が最適弾道が打てるのが分かっていますが、ヘッドスピードが45m/sを超えている現在はロフトが寝た(12度以上)には食指が沸きません。その理由は明日じっくり説明しましょう。

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2014年01月21日日本で12度のドライバーがラインアップされない本当の理由とは!?

先週の米ツアー、ヒュマナチャレンジではパトリック・リードが28アンダーでツアー2勝目を上げました。3日目までは、63、63,63と快進撃を続け、優勝とともに、72ホールでの「最少スコア記録(254)」「最多アンダーパー記録(通算33アンダー)」更新の期待がかかるリードでしたが最終日は5バーディ、4ボギーの「71」と足踏み。3日目の「54ホール目までの最多アンダーパー記録」更新にとどまりました。

石川遼プロは最終日、5バーディ、ノーボギーの「67」とスコアを伸ばし、通算17アンダーの25位でフィニッシュ。コースによってスコアは大きく変わってきますが、17アンダーでもトップ10に入れないというのは‥‥かなりシビアです。

さて、今日のエントリーもドライバーのロフト設定についてです。昨日のブログでも書きましたが、日本と米国ではドライバーのロフト設定が同じとは限りません。日本で売られているドライバーは最大でも11度以下が多いのに比べ、米国では11度以上のロフトがラインアップされていることが少なからずあります。例えば、テーラーメイドのSLDRは‥‥

SLDR(日本仕様)

8度
9.5度
10.5度

SLDR(米国仕様、フェアウェイゴルフで購入の場合)

9度
10.5度
12度
(14度)

日本仕様では8度がラインアップされているのに12度がありません。対して、米国仕様には12度がラインアップされていて8度がありません。14度も近々出ると聞いていますが、これも日本ではラインアップされない可能性が高いです。テーラーメイドは「ロフトが多い方がいい」とキャンペーンしていますが、今のところ日本ではロフトが寝た(多い)ヘッドをチョイスできません。国内メーカーもしかりで、ロフトが多い(12度以上)をラインアップしているドライバーは非常に少ないです。

では、なぜ日本ではロフトが寝た(多い)ドライバーが非常に少ないのか?

メーカーはロフトが寝た(多い)ドライバーを作りたがらないのか?

理由は2つあります。

ひとつは、ロフトが寝た(多い)ことをアピールしたドライバーで、売れたドライバーがないことです。大ヒットブランドであるゼクシオを作っているダンロップは、かつてロフト17度のドライバー「ゼクシオプライム・17」というのを市販しました。その飛ばしのロジックはこんな感じです。

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ヘッドスピードが遅いゴルファーはボールが上がらない

打出し角が高い方がキャリーを稼げる

ロフトが寝ている(多い)方が打出し角を上げられる

ならばドライバーのロフトを17度に増やそう。

これで飛距離アップ!!

ゼクシオプライム・17はヘッドスピード35m/s以下のゴルファーを対象に作られましたが、最近、テーラーメイドは飛びの理想は

打出し角17度
スピン量1700回転

というのが理想だと言ってます。打出し角度を17度にするにはドライバーのロフトは10.5度ではかなり難しく、最低でも12~14度が必要になってきます。それを実現するために、テーラーメイドは最近14度のドライバーを作り始めたのでしょう。

さて、このゼクシオプライム・17。他に類をみない多ロフト設定で注目を浴びましたが、肝心のセールスはというと‥‥非常に残念な結果に終わりました。正確な売れ行きは分かりませんが、ゴルフ場で使っている人を見かけたことはありません。ゴルファーの間の話題に上がることもほとんどなく、ゴルフショップからフェードアウトしていきました。

もう答えはおわかりでしょう。そうです、クラブメーカーはロフトが多い方が高弾道が打てるのは分かっているけれど、「多ロフト=売れない」「多ロフトを作っても=ユーザーが買ってくれない」という判断を下したのです。ドライバーのロフトをどこで線引きするかはメーカーによって異なると思いますが、

「12度以上のロフトのドライバーは国内需要がない!!」

というのがメーカー側のスタンスなんだと思います。女性用には12度とか13.5度のドライバーはありますが、男性用だと多くても11度~11.5度です。ゼクシオ・セブンティーンが不発に終わったことで、「多ロフトのドライバーは売れない」という呪いがメーカー側にかかったのだと思います。内田樹さんの言葉を借りると、「現代は呪いの時代」だそうですが、国内クラブメーカーはロフトの呪いがかかっているから、12度のドライバーを作りたくても作れないのです。

では、なぜアメリカには多ロフトのドライバーが普通に作られるのか?

ロフトの呪いがかかっていないのか?

おーっと、撮影の時間が迫ってきました。
この続きは明日、じっくり説明しましょう~。

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2014年01月20日いまどきドライバーのロフト設定について考えてみた‥‥

昨日は雪の影響で多くのゴルフ場がクローズを余儀なくされました。関東エリアも夜半に雪が少し積もりましたが、関西エリアのゴルフ場はかなり雪が降ったみたいです。FBで観たのですが、兵庫県や奈良県のコースでは至る所でフェアウェイが真っ白になっていました。

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栃木のゴルフ場も雪だったみたいです

雪景色をみるとスキーをしたくなるマーク金井ですが、この時期は毎日のようにドライバーを試打しています。ジャパンゴルフフェアが2月に開催されることもあって、新製品が多数出ているからです。先週は取材&撮影が4本入り、今週も3本入っています。あかぎれか悪化からの右手親指の怪我が少し気になりますが、幸いなことに今週はすべて神田でスタジオ撮影〜。地下室内スタジオでの試打なので(寒くないので)大助かりです〜(笑)

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この新製品の試打ですがドライバーの場合、大体送られてくるのがロフト9.5度前後。10.5度を送ってくるメーカーはほとんどありません。シャフトも大抵はSが送られてきます。マーク金井が試打するのが分かっているからでしょう。クラブによっては10.5度のRを打ちたい時もありますが、そういったスペックが届くことは希(まれ)なことです。

さて、今日のエントリーはドライバーの最適ロフトについてです。ご存じのようにほとんどのドライバーは同じヘッドでロフトを選ぶことができます。一般的には‥‥

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9.5度と決めてませんか?!

9.5度
10.5度

この2つが鉄板ラインアップで、これに加えて‥‥

8.5度
11〜11.5度

が追加されている場合があります。例えば、ヤマハのインプレスRMX02だと、

ヤマハRMX02(2014年モデル)
9.5度
10.5度
(11.5度)

の3つがラインアップ。11.5度をわざわざ括弧の中に入れたのは、11.5度は標準スペックではなく特別注文品だから。これとは逆に、オノフタイプDは、

オノフタイプD(2014年モデル)
(9度)
10度
11度

の3つがラインアップ。オノフタイプDの場合、9度が特別注文品です。RMX02とオノフタイプDはどちらも、アベレージゴルファーを意識したドライバーですが、ロフトのラインアップに対する考え方は正反対です。ちなみに、最近、「ロフトは多い方がいい」と大々的にアピールしているテーラーメイドも日本仕様に関してはロフトのラインアップがユニークです。SLDRの場合、日本仕様と米国仕様で異なり、

SLDR(日本仕様)

8度
9.5度
10.5度

SLDR(米国仕様、フェアウェイゴルフで購入の場合)

9度
10.5度
12度
(14度)

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SLDRはUS仕様には12度の設定が・・

なぜか米国仕様の方がロフトが多い設定になっています。加えて、米国では14度も市販される予定があるそうです。SLDRはロフト調整機能も付いてますが、それにしても、8度が日本仕様だけにあるのはちょっと不思議な感じがします。

他メーカーにおいても、米国では12度以上のロフトをラインアップしているモデルが結構あります。対して、日本で市販されるドライバー、国内メーカー、外ブラの日本仕様とも12度以上をラインアップしているモデルは非常に少ないです。

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テーラーメイドの新製品ジェットスピードはHL(13度)の設定があります

昔も今も、日本のマーケットでは市販ドライバーは10.5度がロフトの最大値という傾向が強くあります。多いロフトを積極的にラインアップするメーカーはありません。対して、米国マーケットでは昔も今も、11度以上もごくごく普通にラインアップされています。米国人ゴルファーの方が総じてパワーがあるにも関わらず、米国の方がロフトが寝た(多い)ドライバーをチョイスしやすくなっているのです。

では、なぜ日本ではロフトが寝た(多い)ドライバーをメーカーが作りたがらないのか?

これには大きな理由が二つあります。
その理由については明日、じっくり説明しましょう〜。

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2014年01月19日ゴルフシューズは軽い方がいいのか? それとも重めの方がいいのか?

一昨日の撮影で右手親指を負傷してしまいました。単なるひび割れとたかをくくっていたら‥‥指先がぱっくりと深く傷になってしまい、ボールを打つと血が出てしまいます。クラブを握るのもままならないし、無理に打つと傷口が広がります。昨日はゴルフ雑誌の撮影を2本こなしましたが、どちらも室内だったので傷口が広がらないですみました(笑)。

しばらくの間はゴルフクラブを握るのを控えているマーク金井ですが、控える気配がまったくないのがスキー熱。道具もレンタルでは物足りなくなったので、33年ぶりに板とブーツ、そしてストックをスキー、スノボのメッカ、神保町で購入しました。板は身長よりも−10〜15センチぐらいが目安だと言うので170センチにしました。ブーツは28センチです。ストックは「身長×0.68」というのが目安だと言うので125cmが適正でしたが、売って無かったので120センチを買いました。購入するのに半日ぐらいかかりましたが、一番大変だったのがブーツ(靴)選びです。大きいサイズが少なかったこともありますが、メーカーによってラスト(木型)がかなり異なります。

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マーク金井は足幅が狭くて、甲が非常に低い。ペタンとした足なので、幅広、甲高なブーツ(靴)は合いません。細みでタイトなブーツ(靴)でないとフィットしません。お店の人はラングを勧めてくれましたが、色々履いた結果、サロモンにしました。モデルによっても異なると思いますが‥‥

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ラング=バックルで足をギュッと締め付けてくれる
サロモン=インナーが足を包み込み、靴全体でホールドしてくれる

ラングの方が軽かったのですが、サロモンのホールド感が気に入ってサロモンにしました。ホールド感が滑っている時に快適だし、軽く感じると思ったからです。

さて、今日のエントリーはゴルフシューズの適正重量についてです。ゴルフクラブ同様、ゴルフシューズも「進化=軽量化」という流れがあります。昔は革底の重いシューズが人気ありましたが、今は、そんなに重いゴルフ靴を履いているゴルファーはほとんどいません。プロも重いゴルフシューズを履く人が減りつつあります。例えば、タイガー・ウッズが履いているシューズは

TW14 約460g(片足)

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アディダス契約のプロが多数履いているアディゼロに至っては、

アディゼロツアー 約300g(片足)

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写真はアディゼロの最新作

と超軽量です。ちなみに革底で鉄の鋲がついた昔の高級ゴルフシューズの重量は‥‥600gを超えている場合も珍しくありませんでした。

600gと300g

昔は軽いゴルフシューズは疲れる、革底の重いシューズの方がゴルフに向いているというのが常識でしたし、プロや上級者は当たり前のように革底の天然皮革の思い靴を履いてプレーしていました。しかし現在では、重い靴を礼賛するプロは少数派です。アディゼロを履いているツアープロもいることを考えると、ゴルフクラブ以上にゴルフシューズは‥‥

軽さ=高性能

というベクトルができつつあります。実際、アディゼロが売れたことで他のシューズメーカーも軽さをアピールするゴルフシューズをラインアップに加えつつあります。

では、ゴルフシューズは軽ければ疲れなくて本当にいいのか?

ここからはマーク金井の独断と偏見ですが、軽さよりもマーク金井がこだわっているのは靴底の追従性です。かつて革底の重い靴が支持されていた頃というのは、軽い靴は軽いだけの靴でした。昔の軽い靴は革底の靴に比べると靴底の追従性が悪かった。要するに履き心地が今ひとつ。それが「軽い靴は疲れる」という評価につながったのではないでしょうか? 言い換えると、靴を選ぶ優先順位の1番は今でも靴底の追従性。2番はフィット感(足型)、そして3番目に軽さを考慮すればよいと思います。

フィット感>軽さ
追従性>軽さ

でしょう。もちろん、軽くてフィット感が良く、追従性が良い靴はめちゃくちゃ魅力的なのは言うまでもありません。これぞ理想のゴルフシューズになるでしょう。

フィット感、靴底の追従性というのは靴自体で決まりますが、最近、とんでもない経験をしました。靴紐を変えると、フィット感、靴底の追従性がガラッと変わるんです。「結ばない靴ひも」‥‥

キャタピラン

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これをゴルフシューズに装着したら、フィット感(履き心地)、靴底の追従性が劇的に良くなりました。伸び縮みする靴ひもなんですが、これを装着すると靴が劇的に変わります。ゴルフ雑誌で一緒に仕事する高梨さんがFBで「TW13を履いた時のように包まれた感じになる」と言ってましたが、まさにその通り。「なんだこりゃ」ってほど靴の性能がアップします。そして、靴が軽くなるのです。理由はもちろんあって、シューズが折れ曲がった時、キャタピランを付けているとカカトが浮きません。足裏と靴底が一体になってくれるからなんです。

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マーク金井は近々ゴルフシューズを市販しますが、アナライズで販売するゴルフシューズにはこの「キャタピラン」をオプションではなくて標準装備させたいと思っています〜。

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2014年01月17日重いグリップと軽いグリップはどちらがアマチュアに向くのか?

昨日はテレビ番組の取材でした。三島エリアのゴルフ場での撮影で、いまどきのドライバーの試打をやってきました。天気に恵まれ撮影も順調に進み、夜は新宿で大竹しのぶさんの舞台を観ることができました。

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上手い役者さんの演技はゴルフスイングにも相通じるものがあり、芝居を楽しむことに加え、身体感覚、身体表現の重要性を学べます。芝居の演技もゴルフスイングも上手い人ほど「自然」に見えますが、自然に振る舞うことと「自然に見える」とはまったく違います。不自然な動作の稽古(練習)を何度も何度も繰り返し、その結果、無駄な動きがそぎ落とされることで、演技(スイング)というのものは「自然に見える」ようになってくるのです。素人が「自然」を意識したり、頭の中でイメージして「自然な振る舞い」をやろうとしても、「自然」には見えません。そんなことをすると、大抵は「不自然」に見えてしまいます。

さて、今日のエントリーもグリップ重量についてです。

ドライバーのヘッド重量は昔も今も、190〜205gぐらいですが(男性用の場合)、グリップ重量はかなり変化しています。40年前は50g±5gぐらいでしたが、最近は‥‥軽いモノが出回っています。クラブメーカーがドライバーに装着するグリップ重量は‥‥

27~52g

ぐらいです。軽いグリップと重いグリップとでは約2倍の差があります。クラブヘッドの重さはほとんど変わっていませんが、その反対側に装着されるグリップの重さは、クラブによってかなり違ってきているのです。

では、軽いグリップと重いグリップとでどちらがいいのか?
どちらがゴルファーにメリットがあるのか?

グリップを軽くするメリットは‥‥

クラブ重量(総重量)を軽く
軽いヘッドでもバランスを出せる

この2つです。例えば280gのドライバーがあったとしましょう。ヘッドもシャフトもほぼ限界まで軽くしている場合、グリップを10g軽くすればクラブ重量を270gにできます。そして、グリップを軽くした場合、スイングウエート(スイングバランス)が重くなります。結果、クラブは軽くなってもワッグルしたり、スイングしたりするとヘッドの重みを感じ取りやすくなります。言い換えると、グリップを軽くすると「クラブ(ヘッド)を重く」することが可能になるのです。

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グリップの軽さをセールス・ポイントにするゼクシオ

では、これはゴルファーにとって本当にメリットがあるのか?

クラブ重量(総重量)をとにかく軽くしたい人、そして軽いクラブでもヘッドの重みを感じ取りたい人にはメリットがあるでしょう。しかし、そうでない人はメリットよりもデメリットが大きくなる可能性があります。

ヘッドに対してグリップ側が軽くなりすぎると、手元側の重さを感じ取りづらくなります。その結果、スイング中の手の軌道が不安定になるリスクが高まり、ミート率が悪くなる場合が少なからずあります。特に、ダウンスイングで手元が浮き上がりやすい人や、チーピン(引っかけ)が出やすい人には、軽すぎるグリップはメリットよりもデメリットが大きくなります。グリップが軽すぎると、ヘッドの重さに手元側が負けてしまい、ダウンスイングで手元が浮きやすくなりますし、手元が浮いてダウンスイング後半でシャフトが寝る度合いが増してくるからです。

対して、重いグリップのメリットは

重いヘッドを装着してもバランスが出過ぎない
スイング中、手元の軌道を安定させやすい

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マーク金井も気に入ってる EZONE XP

この2つです。グリップが重くなるとクラブ重量(総重量)を軽くできませんが、それ以外ではほとんどデメリットはありません。重いグリップを装着するとクラブは重くなりますが、カウンターバランス効果が得られます。重いヘッドを装着してもバランスが出づらいですし、振った時にヘッドを軽く感じます。その結果、重いヘッドが振りやすくなるのでボール初速を上げられるメリットがあります。加えて、ダウンスイングで手元が浮きづらくなるので、ミート率が良くなってきますし、チーピン(引っかけ)のミスも減らせるのです。アナライズでは5年以上前からシャフトスタビライザーという手元側を重くする器具を販売していますが、これを装着するとミート率が上がり、チーピンのミスも減らせます。総重量が20〜40g増えてきますが、それでもヘッドスピードはほとんど変わりません。

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数多くのチーピンゴルファーを救ってきたシャフトスタビライザー

 

軽いグリップ、軽くない(重い)グリップ。それぞれにメリット(デメリット)はあります。だから、ダンロップのゼクシオは最新モデルに28gの超軽量グリップを装着し、ヨネックスとミズノは最新モデルのドライバーに重いグリップ(グリップエンド部分を重くした)をグリップを装着しているのです。

たかがグリップ、されどグリップ。

マーク金井は軽いグリップよりも重めのグリップ(50〜60g)を好んで使います。理由は2つあって、ひとつは200gを少し越える重ヘッドを使いたいから。もうひとつはグリップは軽過ぎない方が(重めの方が)、ダウンスイングの軌道が安定し、ミート率がアップするからです。ゴルファーによって適正グリップ重量は異なります。クラブを買い換えた時に、「なんか上手く打てない」「芯に当たりづらい」「気持ち良くスイングできない」と感じるならば、グリップ重量をチェックしてみることもお勧めしたいです〜。

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マーク金井がこだわってく作ったヘビーグリップ↑クリック

 

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