マーク金井blog

今日ですでに１０月も１５日を迎えましたが、秋の気配はそれほど強くありません。マーク金井は未だに半ズボン姿で早朝、薄暮の９ホールプレーを楽しんでおります。今週はもうすぐ皆さんにお披露目させていただく、軟鉄鍛造の新作ウエッジをコースに持ち込んでプレーするつもりです。

そして今日、火曜日はインターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずに入られない！！」の公開放送日。銀座の松屋デパート屋上のスタジオにて、夜７時から８時半まで生放送。今日はプロギアのフィッター、奥山さんがゲスト出演。見学者の方に素敵なプレゼントを用意して下さってます。皆様のお立ち寄りを心よりお待ち申し上げます。

公開生放送～

さて、今日のテーマはバンス角が強いアイアン、ウエッジとゴルファーの相性についてです。昨日のブログでも書きましたが、バンス角が強いアイアン、ウエッジは構造的にスピンが強くかかります。しかし、どんな打ち方をしてもスピンがかかるわけではありません。また、ゴルファーによってはバンス角が強いと上手くうてない（打ちづらい）と感じる場合があります。そして、バンス角が強いアイアン、ウエッジはスイングを矯正することができます。

バンス角が強いアイアン、ウエッジはヘッドの軌道が悪いと、ボールを正しく捕らえることができません。ダウンスイング後半でシャフトが寝て、ヘッドが下から入ると（あおって打つと）ソールが跳ねて過ぎて、アプローチではハーフトップ、バンカーからだとホームランが出やすくなります。バンス角が強いアイアン、ウエッジを上手く打てない人の場合もしかり。シャフトが寝てあおり打ちになっている人の場合、ソールが跳ねすぎてハーフトップやホームランが出やすくなります。

具体的に言うと、

ダウンスイング後半、こんな感じでシャフトが寝て入ってしまうと（シャフトプレーンよりも下側をヘッドが通過すると）、ソールが必要以上に跳ね過ぎて、ハーフトップやホームランが出やすくなるのです。このタイプのゴルファーはバンス角が少ない方が（ソールが跳ねない分だけ）、何となく上手く打てます。ただし、ダウン後半でシャフトが寝たスイングというのは、ヘッドが低い位置からダフり気味にインパクトを迎えるために、スピンがかかりづらくなります。ダフり気味にヘッドが入るために、ボールとフェースとの間に芝が挟まるからです。加えて、インからあおる軌道でヘッドが低い位置から入ると、ライが悪いと途端にダフりやザックリが出やすくなります。特に、ディボット跡にボールが入っている場合だと、まずちゃんと打てません。

バンス角が強いアイアンを上手く打つためには、こんな感じでプレーンに沿ってヘッドを入れていくことが求められます。シャフトプレーンに沿ってヘッドが下りてくれば、どんなにバンス角が強くてもソールは跳ねすぎません。ソールは芝や地面の上を気持ちよく滑り、ボールを上手く捕らえることができます。

また、ダフり気味にヘッドが入ってもミスがミスにならない。バンス角でソールがちょうど良く滑ってくれるからです。

バンス角が強いアイアン、ウエッジはスイング矯正になると言う意味はここにあります。ダウンでシャフトが寝てしまう人にとってバンス角が強いアイアン、ウエッジはソールが跳ねすぎて打ちづらいですが、これを使うことでシャフトを寝かせないで打つ感覚を養えるのです。

それだけではありません。バンス角が強いアイアン、ウエッジはハンドファーストで捕らえた方がボールを上手く捕らえることができます。アイアン、ウエッジでしゃくり打ち、すくい打ちの癖がある人の場合、バンス角が強いクラブを使うことで、スイングを矯正するのにも役立ってくれます。

マーク金井はアナライズオリジナルのＭＳウエッジ、リンクスのＳＳウエッジ、ＳＳアイアンを設計してますが、いずれも幅広ソールでバンス角が強いのが特徴。バンス角を多めに設定することで結果オーライが出やすいように設計してますが、同時に、スイングに好影響が出るように設計しています。

ダウンスイング後半でシャフトが寝てしまうと、すくい打ちのミスが矯正できないだけでなく、アプローチやアイアンではスピンをしっかり掛けることができません。ドライバーにおいてはチーピンやプッシュアウトのミスに悩まされることになります。ゴルフが本当に上手くなれるかなれないかの違いは、ダウンスイング後半でのシャフトの角度、ヘッドの入れ方にあると言っても過言ではありません。

ダウンでシャフトが寝ているかどうかはｉＰｈｏｎｅやスマホで動画を撮れば確認できますが、こんな感じでひざ立ちでボールを打てば、簡単にチェックできます。ひざ立ちだとボールの手前をダフってしまう人は、９５％以上の確率でシャフトが寝ていると思って間違いないでしょう。

（▼▼）ｂ

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１０月と言えばゴルフのベストシーズンですが、モータースポーツの世界では年に一度の祭典、Ｆ１日本グランプリ（鈴鹿サーキット）が今週開催されています。昨日の公式予選では、レッドブルのＭ・ウエーバーが１分３０秒９１５でポールポジションを獲得。２位はＳ・ベッテル。フロントローはレッドブルが独占しました。

さて、このＦ１。予選ではタイムを競いますが、その鍵を握る重要な要素のひとつにタイヤがあります。タイヤの性能の善し悪しでタイムはガラッと変わります。マーク金井は大学生の頃、少しだけレーシングカートをやってましたが、これもタイムはタイヤ次第。グリップ力の高いタイヤとすり減ったタイヤとでは、１周数秒以上のタイム差が出ました。 いきなりゴルフとまったく関係ない話を書いてますが、実は、Ｆ１のタイヤととアイアンのフェース面には共通点があるんです。それは‥‥タイヤの溝と、アイアンのフェースに刻まれた溝です。Ｆ１のタイヤはかつて溝がまったくありません。

（F1では1998年～2008年まで、旋回速度を制限する目的で、レギュレーションにより、グルーブドタイヤの使用が義務付けられていたが、2009年から再びスリックタイヤを使用している。）

それはタイヤの接地面積が増えるほどグリップ力が増すからです。実は、これはアイアンのスピン性能も同じことが言えます。アイアンのフェース面もＦ１のタイヤ同様、ボールとフェースが接触する面積が増えてくるほど（溝が無いほど）、原理的にはスピンがかかりやすくなります。何故かと言うと‥‥ スピン＝摩擦 だからです。ボールとフェースが接触する面積が小さいよりも大きい方が摩擦力がアップします。それを考えると、アイアンのフェース面はかつてのスリックタイヤのように溝無しの方が、スピンがかかりやすくなるのです。

実際、国内メーカーのダンロップは３３年ほど前、溝がまったくない、フェース面がスリックタイヤのようにツルツルのアイアンを市販しました。広告コピーにも、 溝なし＝接触面積アップ＝スピンが効く という風に説明していました。しかし、残念ながらアイアンでは溝なしアイアンは、コースで打った時にはスピンが効きませんでした。わざわざコースでと書いたのは、練習場とコースでは使用環境がかなり異なるからです。

練習場はＦ１で例えるならばドライコンディション。乾いているので溝がない方が摩擦が強く発生します。しかし、コースはＦ１で例えるならばウエットコンディションなんです。芝は水分を含んでいますし、ボールとフェースの間に芝が挟まることが多々あります。このため、溝無しのツルツルフェースだと、水分や芝が排出することができず、インパクトではボールとフェースの間に水分や芝が挟まり、摩擦力が著しく低下します。

結果、Ｆ１で例えるならばハイドロプレーニング減少が起こり、上手く打ってもスピンがかからなくなるのです。 ダンロップの溝無しアイアンはアイデアは斬新で画期的でしたが、あまりにもスピンがかからないのですぐに廃盤になってしまいました。察しのいい人はもうお分かりだと思います。溝というのはボールにひっかき傷を付けてスピンを掛けるためよりも、スピンを減らさないために必要不可欠な要素なのです。

大事なことなので繰り返すと、 アイアンの溝はインパクト時に ボールとフェース面の間に、 水分異物が挟まり不必要なスキッド（すべり）を 発生させないためにするモノなのです。 要するに、フェースの溝の本当の役割は、スピンを増やすことよりも、スピンを減らさないためのモノなんです。ですので、フェース面に刻まれる溝の本数というのは、スピン量にあまり影響がないと言えます。誤解を恐れずに言うと、フェース面に溝の本数が必要以上に多くなってくると、スピンが減る可能性も出てきます。溝が多すぎるとボールとフェースの接触面積が減ってしまうからです。

溝が多いアイアンはスピンが効きそうなイメージがありますが、これはあくまで視覚的なイメージだと考えた方がいいでしょう。 その証拠と言ってはなんですが、あるクラブメーカーは溝の本数を増やしたアイアンを登場させましたが、モデルチェンジした時には溝の本数を減らしています。もし、溝が多い方が本当にスピンが効くのであれば‥‥こんな風なモデルチェンジはしないと思います。

そして、スピンを掛けるという意味では溝よりももっと、もっと大事な要素があります。それについては明日じっくり説明しましょう。 （▼▼）ｂ

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今週はダンロップのゼクシオ、そしてテーラーメイドのＮＥＷグローレの記者発表がありました。ゴルフクラブは１２月初旬に新モデルが市場に投入されることが多いため、記者発表はこの時期に重なります。来週以降はヤマハ、ブリヂストンの記者発表がありますし、ピンの新しいアイアン「Ｓ５５」、タイトリストの新しいアイアン「ＡＰ２」ももうすぐ発売となります。

タイトリストAP2　714

さて、このゴルフクラブ。

日本では国内メーカーと米国メーカーのクラブが大半を占めていますが、年々値引率が上がっています。ネットで最安値を競っていることも影響しているのでしょう。量販店に行くと最新モデルでも３０％引き、４０％引きというモデルがあったりします。ユーザーにとって値引き率がアップするのは嬉しい限りですが、反面、ゴルフクラブの適正価格というのがかなり曖昧になってきてるとも言えます。

では、ゴルフ大国米国はどうなのか？

米国でも値引きされる商品が少なからずありますが、ことニューモデルに関して言えば、日本ほど大幅な値引きはありません。米国の場合、例えばドライバーに関して言うと、価格帯が３つあり、どのメーカーも価格帯にマッチしたクラブを市場投入しているからです。具体的に言うと、米国でドライバーを買う場合は‥‥松竹梅から選ぶ感じになっています。

梅　２９９．９９ドル（中価格帯）
竹　３９９．９９ドル（高価格帯）
松　４９９．９９ドル（超高価格帯）

マーク金井も買い物でお世話になっている米国のフェアウェイゴルフで値段を調べてみても、新製品はこのジャンルに分かれています。例えば、テーラーメイドのＳＬＤＲ

フェアウェイゴルフ

ＳＬＤＲ（スタンダード）　　３９９．９９ドル
ＳＬＤＲ（ＴＰ）　　　　　　４９９．９９ドル

タイトリストの主力モデルである９１３Ｄシリーズも３９９ドルで売られています。ちなみにモデル末期のになるとディスカウントが入り、例えば、テーラーメイドのＲＢＺは‥‥

２９９．９ドル→１９９．９ドル

という風にディスカウントされています。アメリカは自由競争が激しいと言われてますが、ことゴルフクラブの販売に関してはほとんどのメーカーが横並び。このため、値段を見れば、ライバルクラブは何なのかが一目で分かります。ゴルファーは予算に合わせて購入できるので、買い物がしやすくなっています。
加えて、新モデルに関しては価格競争が日本に比べると激しくありません。

対して、国内メーカーの場合は、米国メーカーほど価格が横並びになっていません。微妙に異なります。例えば、ゼクシオの価格帯で見ていくと、

ゼクシオ８　　　　８００００円（＋消費税）
ＮＥＷグローレ　　８５０００円（＋消費税）
レガシー　　　　　８８０００円（＋消費税）

いずれも８万円以上ですが、値段が微妙に違っています。そして、松（高価格帯）ドライバーの値段を比較すると、

米国メーカー（米国仕様）　　　　　　　　５万円前後
国内メーカー＆米国メーカー日本仕様　　　８万円以上

３万円以上の開きがあります。かなり価格差がある感じですが、日本で売られているドライバーは３０～４０％引きが当たり前になりつつあります。値引きをすると‥‥日本で売られている松も５～６万円ぐらいで購入できるようになっています。実売価格で比較すると、米国のトップブランドと日本で売られているトップブランドの価格差はかなり縮まっています。

５万円のクラブを５万円で買う米国のゴルファー。
８万円のクラブを５～６万円で買う日本のゴルファー。

インターネットによって世界は狭く（小さく）なったと言われていますが、ゴルフクラブの購入については、日米で大きな差があります。

どちらがゴルファーにとって買い物しやすいのか？
どちらが買い物の楽しみを味わえるのでしょうか？
どちらがゴルファーの満足度が高いのか？

マーク金井は関西人ですが値引き販売よりも米国のような販売スタイルが好きです。その理由は、機会をみてじっくりお話しましょう～。

（▼▼）ｂ

アナライズからのお知らせです 1年半にわたってお世話になった　アナライズ楽天市場店は10月末を持って閉店致します。今後は11月１日にリニューアルして新しくなったアナライズショップが物販していきます。オープニングに合せてゴルファーをワクワクドキドキするようなアイテムを多数ご用意致します～。

楽天から本サイトへ移行してお買い上げ頂いた方、乗り換えキャンペーンやります！　購入の際備考欄に「楽天からの乗り換え！」とご記入いただければもれなく↑の野村タケオさんデザインのステッカー差し上げます！！（ステッカー無くなり次第終了します）

このステッカー貼ってると、ホールインワン出まっせ～ （▼▼）ｂ

ＰＳ．ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです～。

ゴルフの竪琴は、本体と使い方のDVDがセットです。箱は発送用となってます。

興味ある方写真をクリック！！

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