マーク金井blog

2013年04月29日サンドウエッジの性能はソールで決まる!!

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2年前にマーク金井が作ったのがMSウエッジ見た目はチッパーみたいですが、中身は全然違います。フェースは薄べったいですが、ワイドソールでハイバンス。ダフって打ってもミスがミスにならない。結果オーライが出やすいウエッジを作りたくて作ったのがMSウエッジヘッド素材にもこだわりまくり、無垢の軟鉄鍛造。ヘッド後方の凹みはNC研磨。打感の良さにもとことんこだわって作りました。そして、それから1年後‥‥リーズナブルなバージョンをラインアップしたくて、リンクスからSSウエッジを出しました。

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こちらはヘッド素材がステンレスですが、ネックがちゃんと曲がります。ステンレス鋳造ですが、ロフト角、ライ角は±3度ぐらい大丈夫です。

このMSSSウエッジとにかくダフって打った時にミスが出ないようになっていますが、バンカーでホームランしやすい人にはやさしさが裏目に出ます。ソールが跳ねるように設計してあるので、ホームランのミスが出やすい人には、ソールが跳ねるのが災いして、余計にホームランが出やすくなる。

そんなわけで、マーク金井が新たに作ったSWがこれっ!!

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マーク金井が新しく作ったEKBウエッジ

ソールがエクボのように凹んだSWを作りました。MSSSウエッジ同様、ワイドソールでバンス角は大きいですが、今回はソールを大胆に凹ませました。これで何が変わるかというと‥‥ヘッドの入り方が変わります。ホームランが出やすい人の場合、ヘッドが砂に潜りません。でも、このエクボソールならば、凹んでいるのでヘッドが砂の中にすっと潜ってくれ、ホームランしないで打てるのです。そして、ソールが凹んでいてもバンス角が強いので、ヘッドは砂の中に潜った後、ソールが前に滑ってヘッドが抜ける。ソールが跳ねないのでスピンはかかりづらくなりますが、とにかくバンカーから脱出しやすいように作られているの
です。

もちろん、こちらもホームランのミスを防ぐことに特化したのでメリットだけではなくてデメリットもあります。芝の上で打つと、ヘッドが潜りすぎるために、ちょっとでも手前から入ると気持ちいいほどザックリが出ます(笑)MSSSウエッジの真逆で、ハーフトップしづらい反面、ザックリが非常に出やすいSWです。なのでソールにはバンカーオンリーの文字をしっかり刻みました。バンカーではメチャクチャやさしいですが、フェアウェイからだとメチャクチャ難しいウエッジに豹変するからです。

誤解を恐れずに言えば、ザックリもトップもしないウエッジを作ろうとするとどっちつかずになって両方のミスがほどよく出ます。対して、どちらか一方のミスを徹底的に排除しようとすれば、やさしくなる反面、逆のミスが出やすくなってきます。クラブをどんな風にデザインするかは設計者の腕の見せ所ですが、マーク金井は際だった性能、際だったやさしさを実感できるクラブを作りたがります。このエクボウエッジはとにかくホームランを減らすこと、そして力のない女性でもバンカーからやさしく脱出できるようにと設計しました。

左が凸ソールのMS、右が凹ソールのエクボ。ここまで極端にソールにすると圧倒的なやさしさが体感できる~

左が凸ソールのMS、右が凹ソールのエクボ。ここまで極端にソールにすると圧倒的なやさしさが体感できる~

エクボウエッジのファーストロットが10本、本日アナライズに入荷しました。バンカーからホームランのミスを減らしたいならば、道具(クラブ)に頼ってみてはいかがでしょうか~。

んじゃ(▼▼)b


2013年04月28日今どきのパターを上手く使いこなす極意とは!?

66歳のジャンボ尾崎プロ、2日目、3日目は1オーバーとなんとか踏ん張っています。年齢の影響もあってロングショットは精彩を欠いてますが、それをカバーしているのがショートゲーム。アプローチとパットは全盛時を彷彿させるようなプレーぶりで、パーセーブを重ねています。

そんなジャンボですが、ボクが注目したのがパターのグリップ。パター自体は普通の長さで、ヘッドもピン型。オーソドックスなパターを使っていますが、グリップは中尺用のモノが装着されていました。いわゆるロンググリップです。

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GDOさんより転載 つるやオープンフォトギャラリー←クリック

たかがグリップと思うかもしれませんが、ここにジャンボならではのクラブに対するこだわりを感じました。ジャンボと言えば、新しいクラブ、新しいボールを真っ先に取り入れるプロの代表格。バラタボール全盛の頃、タイガーナイキの2ピースウレタンボール「ツアーアキュラシー」を米ツアーで誰よりも早く使うかなり前からブリヂストンのツーピース、レイグランデWFを使ってツアーで勝利を収めています。クラブについてもメタルドライバーを使い始めるのが非常に早く、ジャンボがメタルで勝ち始めると多くのツアープロが追従しました。AW(PS)というクラブを積極的に使い始めたものジャンボでした。

そんなジャンボがオーソドックスなピン型パターを使うのはちょっと違和感がありますが、グリップがジャンボならでわ。上から目線で恐縮ですが、さすがクラブのことをよく分かってらっしゃると思いました。
ロンググリップにはどんなメリットがあるのが。
ロンググリップは長さが長いだけではなくて、通常のグリップと異なる点が2つあります。

・グリップが太い
・グリップが重い

太いグリップを装着すると手首が使いづらくなります。ジャンボはインパクト重視でコツンと打つタイプですが、それでも手首を使い過ぎるのを軽減するために少し太くしているものと思われます。そして、細いグリップに比べると太いグリップはフィーリングが出づらい。いい意味で、パターに少し鈍感さを求めたのでそしょう。

そして、長くて重いグリップを装着するとバランスポイントが手元側に移動します。実は、ボクはこれが今どきのパターを使いこなすための極意だと思っています。昔のパターと今どきのパターを比べると、今どきのパターはヘッドが重い。ヘッド重量が340~360gあります。ヘッドを重くすることでゆったりストロークしやすくしているのです。

しかし、グリップが50~60g前後のままでヘッドだけが重くなるとバランスポイントがヘッド側に移動します。バランスも出ます。昔はパターのバランスはD0前後でしたが、今どきのパターは平気でD6とかEバランス。その結果、ヘッド側の重量に対してグリップ側の重量が軽くなってしまう。ヘッドヘビーになると、ゴルファーの多くはパター全体の重さよりも、ヘッドの重さだけを感じます。ヘッドだけを感じると、グリップエンドを支点にしてヘッドを振り子運動させることになって、インパクトが緩んだり、手元がスムーズに動きづらくなるのです。

対して、重ヘッドのパターにロンググリップを装着すると手元側の重量も増してきます。大抵のロンググリップは重量が100g以上あるからです。その結果、カウンターバランスになって重ヘッドでもバランスが出過ぎない。クラブ全体が重くなるので、パター全体を動かしやすくなって、手元をスムーズに動かせるようになるのです。ショートパットでインパクトが緩みやすい人の場合でも、ロンググリップやシャフトスタビライザーのように手元側の重量を増す器具を装着すると‥‥手元がスッ、スッと動き、インパクトの緩みや引っかけのミスをかなり軽減できるのです。

 

加えて、ネオマレット型のパターのようにヘッドの慣性モーメントが大きいパターの場合、手元側の慣性モーメントを上げた方が(グリップ側の重量を増やした方が)パター全体のバランスが良くなって、スムーズにストロークしやすくなるメリットがあります。

プロが試合するコースのグリーンはスティンプメーターで11フィート以上と超高速。超高速グリーンではオーバーが怖くなると、たとえ百戦錬磨のプロであってもメンタル面が影響して手先が余計な動きをしやすくなります。ジャンボはそれを知っているから道具(ロンググリップ)でやらなくていいミスを減らそうとしているのです。

最近は我々アマチュアがプレーするゴルフ場でもスティンプメーターで10フィート以上の高速グリーンが増えてきました。ショートパットで苦労しているならば、ジャンボを大いに見習った方がいいでしょう。

 

んじゃ(▼▼)b

スパイダーのような大型ヘッドと相性抜群~

スパイダーのような大型ヘッドと相性抜群~

PS.マーク金井はネオマレット型パター専用のロンググリップ「MOIグリップ」を市販化に向けて開発中~。重量は115g。グリップ内径は普通のパター用の太さなので、普通のパターに装着しやすいのが特徴です~。

 


2013年04月27日アマチュアにとって本当に飛ぶ3W(スプーン)とは!?

66歳にして健在!(撮影 中野義昌)

66歳にして健在!(撮影 中野義昌)

先週の男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」では、43歳の塚田好宣プロが初勝利を上げ、今週の「つるやオープン」では66歳のジャンボ尾崎プロが初日に「62」のスコアでエージシュート達成。
ゴルフは息の長いスポーツと言われてますが、このベテラン勢の活躍は誰も予想してなかったと思います。ゴルフはキャリア(経験)がモノを言いますが、昨今のトーナメントコースはどんどん距離が伸びています。昔のように、ドライバーは飛ばなくてもアプローチとパターが上手ければ優勝争いできるなんてことはありません。ドライバーの飛距離が260ヤードぐらいだとツアーで通用しません。塚田プロジャンボも、ドライバーの飛距離は楽に270ヤードを越えています。そして最近の男子ツアーでは、3Wのティショット飛距離が半端無く出ています。テーラーメイドロケットボールズ(RBZ)キャロウェイXホットの3W(スプーン)を手にする選手達の多くは、270~280ヤードぐらい飛ばしています。中には300ヤード近く飛ばすプロもいたりします。

バッグは全て最新クラブの塚田好宣プロ(撮影 中野義昌)

バッグは全て最新クラブの塚田好宣プロ(撮影 中野義昌)

さて、この3Wの飛距離。

昔と比べて飛ぶようになったのには理由が2つあります。ひとつはボールの進化。昔のバラタボールは上手く打ってもスピンが多くかかりましたが、3Wだと3500回転以上出てしまうために、上手く打っても吹き上がって飛距離をロスしてました。それが今どきのスピン系ボール(ウレタンカバー)だと、3Wで打ってもスピン量は3000回転以下に抑えられる。プロのようにドライバーのヘッドスピードが50m/s以上出ていると、スピンを減らせるだけで20ヤード以上、飛距離を伸ばせます。

もうひとつはFWの浅重心&低重心化。
ロケットボールズ(RBZ)Xホットも重心が低くて浅い。これまたスピンを減らす効果があります。男子プロのドライバーの最適スピン量は2200~2400回転でですが、3Wのティショットでもスピン量がこれぐらいになると飛距離が伸びます。ちなみに、先週の東建で谷口徹プロは、10年以上前に市販されたキャロウェイの初代スチールヘッドを使っていました。これまた低重心。スピンを減らせるFWです。Xホットとの違いはヘッドの大きさ。Xホットはヘッドが大きく、初代スチールヘッドはヘッドが小ぶり。谷口は小さいヘッドの方がイメージ通りの弾道が打ちやすいから、今となっては中古ショップで5000円以下で売られている3Wを自分の武器にしているのだと思います。

谷口徹プロが長く愛用するキャロウェイ「スチールヘッド」

谷口徹プロが長く愛用するキャロウェイ「スチールヘッド」

では、浅重心&低重心FWはアマチュアが打っても飛ぶのか?
答えはイエスでありノーです。ドライバーのヘッドスピードが楽に45m/s以上あるならばスピンを減らした方が飛距離アップを狙えます。その一方でヘッドスピードが42m/s以下の人の場合だと飛距離を伸ばすのが難しいでしょう。ヘッドスピードが遅い人の場合、スピンが減り過ぎてしまうとキャリーが出づらくなるからです。今週も週刊ゴルフダイジェスト週刊パーゴルフヨネックス i-EZONEのタイアップをお手伝いしましたが、ヘッドスピードによって最適スピン量が異なります。ヘッドスピードが遅い人の場合、キャリーを出すには浮力が必要不可欠。その浮力となるのがスピン量だからです。ヘッドスピードが遅いアマチュアの場合、浅重心&低重心の3Wを使うと浮力不足に陥り、ランは出てもキャリー不足になるのです。

では、どうすればキャリー不足を補えるのか?

答えはロフトにあります。ロフトは打ち出し角を上げる効果があるのと同時に、摩擦力を発生させます。摩擦力というのはスピンを生み出す効果があるのです。例えば、低スピン弾道がオートマチックに打てるロケットボールズXホットの場合でも、3w(ロフト15度)だとキャリー不足になりますが、5W(ロフト19度前後)ならばロフトで打ち出し角を上げられ、ロフトでスピンを増やせるのです。意外と思うかも知れませんが、ヘッドスピードが42m/s以下のアマチュアの場合でしたら、3wよりも5Wの方がキャリーが出て、一番飛ぶFWになる可能性が非常に大きいのです。

メーカー側もそれが分かっているのでしょう。テーラーメイド初代ロケットボールズにはこんな3Wもラインアップされています。

なぜか日本未発売~

なぜか日本未発売~

HLはハイロンチ(HIGH Launch = 高い打ち出し角)という意味。米国のみを発売ですが3Wのヘッドにロフトを3度増やしたFW。5Wよりもヘッドが大きいので安心感があり、3Wよりもロフトが多いのでヘッドスピードが遅くてもボールが上がります。そして長さも3Wと同じだけあるので、これまたボールの上がりやすさにつながっています。まさに日本人ゴルファー向けなのに‥‥残念なことにテーラーメイドは日本での発売を見送っています。
FWはロフトが少ない方が飛ぶと思っているアマチュアが少なからずいますが、これは大きな誤解です。ドライバーのようにティショット専用ならばともかく、FWは地面から打って飛距離を稼ぎたいクラブ。これを考えると、FWで浅重心&低重心に設計した場合、普通のアマチュアが使うならばロフトを増やすことが必要不可欠です。

ドライバーは表示ロフトよりもリアルロフト(実際のロフト)が多いのが当たり前になっています。ひょっとしたら、近い将来、ドライバー同様、FWも表示ロフト15度で、リアルロフトが17度の3Wが登場するかも知れないですね~。
んじゃ(▼▼)b

PS.FWはシャフト重量も大事!!!マーク金井は最適重量のFWを使ってもらうべくW65を設計しました。ドライバーのシャフト重量が50g台、60g台のゴルファーにぴったりです~。

ロケットボールズFWにぴったりのウッド用シャフト「W65」 好評の専用カラーはこちらから。

【過去記事参照】
「FWが苦手なゴルファーはシャフト重量に注目すべし!!」

「理想のFW用シャフト、ドライバー用シャフトとは!?」

「初代ロケットボールズ(RBZ)を丸裸にしてみた‥‥」

「初代ロケットボールズ(RBZ)を丸裸にしてみた 後編」


2013年04月26日アマチュアにとって本当にやさしいアイアンとは!?

先週の男子ツアー開幕戦「東建ホームメイドカップ」では、プロ入り20年目の塚田好宣プロが、悲願のツアー初勝利を上げました。彼は日本とアメリカの大学で学んだというユニークな経歴の持ち主ですが、使っているクラブもかなりユニーク。ドライバー、アイアンともピンを使っているが、アイアンはアマチュア向きの「ピン G25」。グースネックでソール幅も広く深いキャビティ形状。GDOが主宰する『HOT LIST JAPAN 2013』でゴールド賞を受賞した、典型的なやさしいクラブを使っています。

今回はアイアンの「やさしさ」についてがテーマです。

難しいアイアンとやさしいアイアンの違いはいくつかありますが、まず誰でも見分けがつくのがヘッドサイズでしょう。ヘッドが小ぶりなマッスルバックを見て、やさしいと感じるゴルファーはまずいません。対して、ピンG25に代表されるように大型ヘッドを見ると、ほとんどのゴルファーはやさしさを感じます。

幅広ソール&ハイバンスが特徴~

幅広ソール&ハイバンスが特徴~

では、大型ヘッドはどんなメリットがあるのか?

ドライバー同様、アイアンの場合も大きいと見た目に安心感が増してきます。物理的な側面で言うと、ヘッドが大きいほどキャビティ形状になって(その結果、周辺重量配分設計になって)、慣性モーメントの数値が大きくなります。慣性モーメントとはヘッドのブレにくさを数値化したもので、この数値が大きいほど芯を外して打った時にヘッドがブレにくい。要するに、スイートエリアが広くなる分だけミスに対して強くなります。マッスルバックで芯を外したらグリーン手前のバンカーに入るような場合、大型ヘッドのキャビティならばグリーン手前に乗ってくれます。加えて、ヘッドが大きくなるとそれに比例して重心距離が長くなり、重心距離が長くなると飛距離性能がアップします。ヘッドの操作性は悪くなりますが、シャンクのミスも軽減できます。

ソール幅が広くなるほど低重心~

ソール幅が広くなるほど低重心~

アイアンのやさしさをチェックする上では、ソールの幅とソール形状も見逃せないポイントです。ソールの幅は広いほど「やさしさ」がアップします。幅広ソールのメリットは2つあって、ひとつは幅が広いほどダフりに強く、見た目の安心感が増します。もうひとつはソール幅が広くなるとソール側の重量が増します(幅が狭いアイアンに比べて)。結果、低重心になって、トップ気味に当たっても飛距離をロスする度合いが軽減できる。低重心になるとグリーンに止まる球は打ちづらくなりますが、低スピン弾道が打ちやすい分だけ飛距離を出しやすく、風に強い球を打ちやすいメリットもあります。

幅広ソールはお尻がポッチャリしてて見た目は格好良くありません(笑)。ですが、クラブがミスをカバーしてくれます。今日、リンクスのSSアイアンを使って千葉市民を9ホールラウンドしてきましたが、幅広ソールのアイアンだと、フェアウェイのコンディションが悪い時でも余計なプレッシャーがかかりません。きっちりヘッドを入れなくても、ちゃんと距離が出てくれるからです。
アイアンのやさしさで、もうひとつ欠かせない要素がソール形状です。ウエッジ同様、アイアンもバンス角が強いほどミスに強くなります。バンス角はソール角とも言われてますが、バンスが強くなるほどソールが地面に跳ね上がります。バンス角が強いアイアンは、硬い地面や練習場のような人工芝ではソールが跳ね過ぎてハーフトップが出やすくなりますが、芝の上から打つ時はダフってもソールが滑ってくれ、飛距離をロスしません。と言うか手前からダフり気味にヘッドを入れてやるとナイスショットと同じぐらい距離が出ます。

対して、バンス角が少ないアイアン、バンス角がゼロなアイアンは硬い地面や人工芝で打つ時には抜けが良くて打ちやすいですが、芝の上からだとダフってしまうとリーディングエッジが刺さり、ボールを上手く捕えることができません。飛距離をロスしやすくなります。

人工芝からの打ちやすさを重視しているのかどうか分かりませんが、ゼクシオをはじめ日本メーカーのやさしいアイアンは、幅広ソールですがバンス角はゼロに近いモデルが大半です。バンス角をゼロに近づけると、ゴルフショップの店内でアドレスした時(硬い地面に置いた時)ソールの座りが良くなることも考慮しているのでしょう。

対して、G25をはじめ米国メーカーのアイアンの多くはバンス角がちゃんとついています。打ち比べるとバンス角の差は歴然で、ゼクシオG25と打ち比べると明らかにG25の方がダフった時には距離が出ます。
マーク金井は昨年、リンクスのSSアイアンを設計しました。その時に一番こだわったのがバンス角。アドレスしたらリーディングエッジが少し浮くぐらいバンスを付けました。練習場の人工芝の打ちやすさを犠牲にし、硬い地面でも構えやすさを犠牲にしてでも、コースに出た時にスコアが良くなるアイアンを作りたかったからです。

塚田プロはプロの中では一番やさしいアイアンを使ってツアー初勝利を手にしました。ボクも塚田プロを見習ってやさしいアイアンを使って、今年もベストスコア更新したいと思っています。
んじゃ(▼▼)b


2013年04月25日ゴルフの電子書籍に未来はあるのか!?

本が売れないと言われて何年も経ちますが、永江さんのブログによると、売れない本当の原因はブックオフやアマゾンのマーケットプレイスによるものだと分析されています。ちょっと長いですが引用させていただくと、
出版不況はAmazonマーケットプレイスのせいかもしれない

Amazonのトップ画面

Amazonのトップ画面

いままでのデータではだいたい新刊でも1ヶ月を超えると中古が出回ってくる。そうすると一気に中古にシフトされ、書評を見ての中古本の購入率は新刊でも40%、数年たったものでは70?80%(こちらの実測値)。本によってはブログでの紹介から数十冊売れても全部中古というのもあった。冊数で言うと、Amazonで流通している本のおそらく6割以上は中古と言いきってもいいのでは? (日本のAmazonの売り上げは約4000億円で半分は書籍という風に言われているらしいが詳細は不明なのでどれくらいのマーケットかは全くわからない)
ブックオフで中古本を探すのは大変だが、Amazonならすぐに探せるし、大半はクリーニングされている。人よりも早く読みたい新刊以外は、圧倒的に中古が市場をぐるぐる回る。新刊が出てもしばらく待てば中古が出回るから待つ。よって新刊は売れない。出版社はご飯が食べられないという展開になっている。
永江さんのブログ引用)

確かに、ボクも欲しい本があると真っ先にAmazonにアクセスし、中古本を探します。マーク金井はゴルフクラブやデジタルギアも中古が大好きですが、本もセコンドハンドを積極的に買います。値段が安いし、今どきの中古本はクリーニングされていて綺麗だからです。

そして、永江さんはブログでこう続けます。

八方ふさがりの出版業界ではあるが、起死回生の一手がある。それが電子書籍の中古相場に合わせた値下げである。出版業界が分かってないのが、紙の本の競合が電子書籍だと思い込んでいることにある。「紙にこだわるので電子書籍に移行しない」という出版社が聞いたら涙するようような人もいるが、その人だって中古を買ってるのだ!!

紙の本の競合は、電子書籍では無くて、中古の本、特にAmazonのマーケットプレイスなんですよ!そう。日本の電子書籍の価格は、Amazonでさえ、出版社側に決定権限がある(という話)。現在の電子書籍と新品と中古の本の価格は、Amazonだと比較できるようになっている。

例えば、小説ののぼうの城(小学館文庫)。新刊文庫480円 中古191円 Kindle473円※ただし中古はだいたい250円の送料がかかるから実質440円!!

これじゃ誰だって電子版買わずに中古買うわな・・ アホか
永江さんのブログ引用)

かなり厳しい論調ですが、まったくその通り。電子書籍の方が中古本よりも高い値段設定したら‥‥誰だってそっちに行くでしょう。この値段でも電子書籍を買うのは海外に住む日本人、飛行機に沢山の書籍を持ち込みたい日本ぐらいでしょう~。そして永江さんはこう提案しています。

出版社の馬鹿経営陣は、「電子版の価格を下げたら紙の本が売れなくなって困る」ということで下げないわけだが、全く逆です。一気に中古と競合する価格まで下げればいいのだ。中古は送料がかかるから、それを計算に入れて価格にすれば、それほど安くしなくてもいいわけだ。同等で無くて少し高いくらいでも、マーケットプレイスでは到着に数日はかかるから、すぐに読みたい人は電子版を買ってくれる。中古本の価格がさらに下がって利幅がなくなれば、せどりの皆さんは転職せざるを得ない。電子版だって売り上げは出版社に入る。印税だって著者に入る。
永江さんのブログ引用)

http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=4606
これはすでに市販されている本に対する提言ですが、ボクは電子書籍に対してもうひとつの考え方を市場に提案しています。それはニッチなマイクロコンテンツ。カタカナの羅列ですが、要するに紙の本にするにはネタの分量が少なく、紙の本にするためには読者が少ないコンテンツです。マーク金井はすでに、アマゾンで電子書籍を8冊出していますが、いずれも価格は162円

gorufuenngeki一生役立つ

 

衝動買いしやすい価格に設定しています。そしてもうひとつこだわっているのがコンテンツのオリジナリティ。ほとんどの電子書籍は紙の本を電子化しています。ところがマーク金井は逆張り。作ったコンテンツ(原稿)はまず最初に電子版で発売。情報としての鮮度が高い状態でユーザーに提供しているのです。

そして、電子版で売れ行き実績があるコンテンツを、今度は紙の本として出そうとしています(昨日、電子書籍が紙の本になるのが決定しました)。

電子書籍の普及率はまだまだ数パーセント。紙の本で1万部売れる場合、電子書籍だと500~1000部ぐらいというのが業界の常識です。逆に言うと、電子で2000部以上売れた場合、紙の本にすると2万部以上販売できる可能性が非常に高いのです。

先週、ボクは今一番人気があるテーラーメイドのFW、ロケットボールズの達人的使い方というコンテンツを書き上げました。これまた典型的なマイクロコンテンツ。価格はもちろん150~160円です~。
んじゃ(▼▼)b
PS.iPhone&アンドロイドスマホ用のケースが再入荷しました。ケースから出し入れするだけで液晶画面が綺麗になるスグレモノ。革が分厚いので、乗用カートのプレー時に大事なiPhone、スマホを保護してくれます~。

マーク金井がエルク革の質感に惚れこんで作りました~

マーク金井がエルク革の質感に惚れこんで作りました~