マーク金井blog

2006年01月19日少し骨太になったゼクシオ!?

1昨日、沖縄で半ズボンでゴルフしたかと思ったら、今日は体中にカイロを張りまくってT樫さんと

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(モデル T樫やすたか氏)

千葉の館山で泊まってゴルフ。風邪がいっこうに治りません‥‥(T_T)

で、今日も懲りずにシャフトについて書きます。今年から4代目にモデルチェンジしたダンロップの

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ゼクシオ。今回は高反発とルール適合モデルが併売されてますが、ボクがちょっと驚いているのがシャフトのフレックス設定。ゼクシオと言えば、プロモデルではなくアベレージ向け(オジサン向け)ドライバーで、実際、発売当初は「ゼクシオのSって、ちょっと物足りないよねぇ」なんて言われてました。ところが最新モデルの振動数を測ってみると、

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Sシャフトで

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252cpm。10年前のR(初代Sヤードは250cpm)とほぼ同じ硬さになっているのですが‥‥他社のSにはもっと軟らかいモノが増えてきたからです。

例えば、藍ちゃんでおなじみのブリヂストンVIQドライバーは

234cpm

とかな~り軟らかい。ヤマハのインプレスX445Dも245cpmですし、マックテックナビG2も242cpm。いずれもシャフト手元側のしなりを感じ取りやすいタイプなことを考えると、ゼクシオのSは相対比較で「ちょっと骨太」な部類に位置します。ちなみに、意外だったのはダイワのオノフ(赤)で、こちらもオジサン向けのイメージがありつつもSの振動数は255cpm。国内メーカーの中では硬めに仕上がってました(あくまで相対比較として)。

前にも書きましたが、同じような調子のシャフトで振動数が10cpm前後変わればワンフレックスぐらい硬さが変わってきます。それを考えると、VIQのSとゼクシオのSとではフレックス感が1ランクぐらい違う。硬さについては好みの問題もありますが、ここまで違うと、「オレはSでちょうどいいんだ!!」なんて固定観念は通用しません。試打する時は必ず硬さが異なるスペックを同時に打たないと‥‥自分にピッタリのシャフトを見つけづらくなります。

ちなみに、今日買ったナイキのSQ(サスクワッチ)の米国仕様のSは

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振動数が262cpm。国内モデルに比べるとワンランク以上硬め。これは大体、フジクラや三菱レーヨン、グラファイトデザインのアフターマーケット用のSシャフトとほぼ同じぐらいですわ~。

んじゃ。


2006年01月16日振動数の落とし穴!!

キャロウェイのイベントで暖か~い(半ズボンでプレー可能)

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沖縄の高級リゾートにいるにも関わらず‥‥風邪が治らず‥‥鼻水ダラダラ垂らしているマーク金井です(T_T)

ボクは現在、赤マナ73を装着したドライバーとランバックスを装着したドライバーを使っていますが、2本の振動数は

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赤マナ73は264cpm
ランバックスは270cpm(どちらも44.75インチ)

単純に数値だけ比較すればランバックスの方が半フレックスほど硬い感じになんですが(同じ銘柄で振動数が10cpm上がる(下がる)とワンフレックス変わる)、この2本に関しては、どちらも振った時の「硬さ」は同じぐらい。体に感じる「硬さ」に違いがほとんどありません。

なぜか?

この2本に関して言うと、赤マナ73は手元がしなるシャフト(手元調子)。で、他方、ランバックスは手元がしっかりしていて先がしなるシャフト(先調子)。調子が異なると、振動数では計測できない硬さの違いをゴルファーが感じてしまうために、振動数が違っていても同じ硬さに感じてしまうのです。

ちなみに、あるメーカーのシャフトテストに立ち会った時、同じ振動数(270cpm)で先調子と手元調子を打ち比べをやったら‥‥先調子の方は

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違和感なく切り返せましたが、手元調子は硬くてまったくタイミングが取れず‥‥。先調子がSだとすれば、手元調子の方はXぐらいハードに感じました。

シャフトによっても異なりますが、これまでの経験から言うと、先調子と手元調子の振動数(硬さ)の相関関係は

手元調子・振動数=先調子・振動数-5~10

ぐらいじゃないかと思ってます。もちろんこの公式に物理的根拠はありません。あくまでフィーリング重視で導きだしたもんです。

異論、反論、大歓迎!! コメント、ご意見お待ちしてます。


2006年01月14日「硬さ」について真面目に考える その2

 

シャフトの「硬い」「軟らかい」を調べる場合、

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振動数計とセンターフレックス計を用いていると書きましたが、他にもこだわっているポイントがいくつかあります。そのひとつはトルク。

トルクとはシャフトのねじれ具合を数値化したもので、シャフトによってはこんな感じで数値が表記されています。ご存じの人も多いとも思いますが、数値が小さい(3.5度以下)ならば低トルク、逆に数値が大きい(4度以上)場合は高トルク。数値が小さいほどスイング中にねじれづらくなりますが、ねじれが少ないほどスイング中にシャフトの遊びが少なく、体感的には「硬く」感じたり、「しっかり」した感じになってきます。

例えば、白いシャフトでおなじみのピノイージー(PX-6001)。これはSで振動数が250cpm(45インチ)。リシャフト用としてはやや軟らかめに仕上がってますが、

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トルクは2.8とかな~り少い。ワッグルしたり素振りでは「軟らかい」と感じるのに、実際に打つと「おおっ、しっかりしとるなぁ~」「もっと振動数高いんとちゃうの~」というフィーリングが手や体に残ります。もちろん、逆のパターンもあってトルクが多めのシャフトは、振動数のわりに軟らかく感じるようになります。

トルクについてはシャフトに書いてあったり、カタログに表記されていますが(ただし、メーカーによって計測法が違うので、シャフトによっては数字と体感が異なる場合がある)‥‥ボクの場合はこんな方法で、トルクの「多い」「少ない」をチェックしてます。

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ヘッドとグリップをガッチリつかんだら、クラブをできるだけ動かさないで両手を同時にグイッと反対方向に動かす(ぞうきんを絞るように力を使ってシャフトをねじる)

原始的な方法ですが、これをやるとトルクの多いシャフトは「何だこりゃ~」というぐらいシャフトが「ねじれる」のが手に伝わります。他方、ピノイージーのようにトルクを絞ったシャフトはまったくもってシャフトがねじれません。シャフトに遊びがないことも体感できます。

シャフトの硬さ表記については、いろんな意見をいただいてますが‥‥トルク以外にも、調子、先端剛性、接着寸などが異なると、同じ振動数でも振った時のフィーリングが結構違ってきます。なもんで、ボクは振動数は「硬さの目安」という曖昧な表現になってしまうんですわ~

んじゃ。


2006年01月12日今どきの「R」シャフトは‥‥

かなり軟らかいと前々回、書きました。硬さの目安となる振動数で比較すると、

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10年前ぐらいまでは、長さ45インチでRシャフトだと

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250cpmぐらいが普通でした。
ところが、06年ドライバーのRを計測してみると‥‥

A社 222cpm
B社 232cpm
C社 213cpm

数字だけ羅列してもピンとこないでしょうから、面白いデータを紹介しましょう。

2代目ゼクシオ(女性用)  232cpm
3代目ゼクシオ(女性用)  228cpm

今どきのオジサン向けドライバーのRシャフトは‥‥数年前の女性用ドライバーと同じか、それよりも軟らかいんですわ~!! (最新モデルは、男性用同様、女性用もシャフトがかなり軟らかくなってますが)

振動数計は手元側をチャックするので、

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シャフト全体の「硬さ」を正確に測るのが難しい(先端側の硬さを調べにくい)というのも重々承知してますが‥‥振動数が10cpm以上下がれば、大抵の人は振った時に軟らかく感じるもの。

「軟らかい」方が切り返しで、

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「タイミングが取りやすい」、「打ち急ぎのミスが出づらい」のは理解できますが、軽くて軟らかすぎるシャフトは、体をちゃんと使って「クラブをしっかり振る」ことがしづらくなるのでは?‥‥と、ボクは思ってます。

ちなみに、戌年生まれのボクが使っているドライバーの振動数は262~270cpm。これは10年前のSシャフト(45インチ)相当。慣れもありますが、冬場でも硬いと感じたことはありません。

んじゃ。


2006年01月11日半年ぶりに‥‥

本格的に風邪を引いてしまいました(T_T)
病院でインフルエンザではないという診断を受けホッとしてますが、鼻水、咳、くしゃみが止まりません‥‥

ちょっと元気になってきたので、「下手くそ打ち」について補足説明しまっさ~

下手くそ打ちの過去記事↓

「下手くそ打ち..その1」

「下手くそ打ち..その2」

「下手くそ打ち..その3」

「下手くそ打ち..を極める」

「2度打ち」になるという質問が多数ありましたが、考えられる原因は2つ。ひとつはクラブを動かす速度がゆっくり過ぎること。パターのように打つのが「下手くそ打ち」ですが、クラブを動かす速度は結構速くして下さい。インパクトで緩んだ感じにならないように注意すれば、2度打ちにはならないはず。

もうひとつはヘッド軌道。インサイド・アウト気味に振ってしまうと、ボールの飛び出す方向とヘッドが抜ける方向が重なる時間が長くなり、2度打ちする危険性が高まります。若干でもいいからヘッドをインサイドに抜いていけば、インパクト後、ヘッドとボールが飛ぶ方向が重なりません。これで2度打ちは解消できるはずです。

グリップについては、普通のグリップでもいいですし、パターと同じく逆オーバーラッピンググリップ、クロスハンドでもOK。

体重移動については‥‥意識してしない方がいいでしょう。特にダウンからインパクトにかけては左への体重移動は厳禁。左に体が動くほどヘッドが遅れ、上からつぶすような打ち方になりやってしまいます。インパクトにかけては右に体重が残っているぐらい方がパターのようにヘッドを地面と平行に動かしやすくなるし、フェースにボールが乗りやすくなります。

アドレス時のソール接地については、トウが浮いているのはダメですが、ヒールが少し浮くのはOK。それに連動し、ハンドダウンに構えるよりは、ハンドアップ気味に構えた方が正しい「下手くそ打ち」をしやすくなります。ちなみに、ボクはソールがべったりつくように構えています。

んじゃ。