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ロケットボールズ・ステージ2フェアウェイウッド

2013年のメーカーの新製品のプロモーションだが、いつもと事情が違う。各社ドライバーの飛距離をプロモーションするのが普通。しかし今年はスプーンの飛距離合戦となっている。メルマガ読者の皆さんならわかっていると思うけど、テーラーメイドのロケットボールズが、去年売れに売れたことが原因。

なんでもアメリカのウッドの販売シェアの47%をテーラメイドが占めているそうで、その原因はロケットボールズの圧倒的な売上が貢献しているのは間違いないだろう。テーラメイドのクラブは、ゴルファーの買いたくなるスイッチを押すのが非常に上手いメーカー、対向する他社も今年は「飛ぶスプーン」をキラーアイテムにしようとしている為に、スプーンがいかに飛ぶかを打ち出しているのだ。

キラーワードという言葉をご存知だろうか?直訳してそのままの意味、ズバリ殺し文句である。ゴルフクラブにも数々のキラーワードが存在している。以前は「チタン」であるとか、「高反発」、アイアンなら「軟鉄鍛造」とか、何かそれだけで期待させてくれる。現状では「ロケットボールズ」という商品名自体がキラーワードになっている。今までのセカンドラインナップだったバーナーというブランドを、アメリカのスーパーマーケットチェーンに売って、新しく立ち上げた「ロケットボールズ」というブランド、ロケットとボールという特に目新しさもない言葉をつないで何かを期待させてくれる言葉にしてしまった。

ヘッドのスリットは、テーラメイドが会社ごと買収したアダムスゴルフの得意技。かつてオデッセイがベルツパターの特許を買取り、2ボールパターを作ったように。オリジナルではないが、上手く見せることで本家をはるかに上回ることが出来る一例だろう。

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高反発規制はドライバーに限らないので、ロケットボールズも規制の範疇にあるが、このスリットを見たユーザーは、勝手に効果を想像してくれる。メーカーのこの溝についての解説も、いまいちスッキリしないのだけど、飛ぶというイメージにかなりつながっているのが面白い。ヘッド的には「低重心+浅重心」というキーワードを流行らせるきっかけとなり、ヘッドスピード45m/s以上のユーザーには、飛距離的にメリットが有るといえるだろう。

さてロケットボールズのモデルチェンジしたステージ2だが、一般的に二代目は、初代の欠点を潰すことをが多いので、得てして魅力がダウンする。初代にあったとんがっていた部分、牙がおちるというがこのモデルはどうだろう?!

まずはクラウンの塗装は賛否両論だろうが、僕は嫌いじゃない。そしてヘッド体積が減って、フェースがシャローになった。若干薄くなってやさしさに振ったのかと思わせる、コレでボールの上がりやすさに振ったのかなと最初思った。しかし重心位置も下がっていて、ヘッドの有効打点距離(芯の上のスピン量が減る部分の長さ)が、短くなっていないと感じた。普通シャローフェースにすると、フェースが薄くなった分、重心の位置がかわらなければ、相対的にヘッドの有効打点距離が減るもの。しかし更なる低重心化しているようで、シャローフェースにしても低スピン弾道が打ちやすくなっている。

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僕がテストしたらティアップするより、地面から打ったほうが飛んでいた。二代目としてカドが取れたのでなく、飛距離性能も進化している点は、すごく評価したい。

しかしロケットボールズには、残念ながら重大な欠点がある、それはシャフトだ。前作からそうだったが、シャフトのコストを非常に抑えている。テーラーメイドは純正シャフトは何でもいい?!ゴルファーはシャフトのことはわからない。と思っているのか?と思うぐらい。これは並行でも日本仕様でも同じ、リシャフト前提にしないと使いにくクラブだ。非常にもったいないと思う反面。僕の作ったアナライズのウッド用シャフトW65やW65+を入れて販売しようか?!なんて思えるビジネスチャンスをくれているクラブ。リシャフトする予算を確保してから購入して欲しい。とりあえず僕はマーク金井SPECIALとも言えるW65+にリシャフトしてつかうことにする。

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テーラメイドRBZステージ2(15度)+ROCKETFUEL60(R)
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長さ43.25inch/重さ311.4g/バランスD4/振動数272cpm/センターフレックス値5.16/表示ロフト15度/リアルロフト14.0度/フェイス角-1.0度
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