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プロギア eggフォージドアイアン(2010)

このインプレッションは、2011年11月に書かれたものです。

MSウエッジに続いて、クラブメーカーアナライズの次のターゲットはアイアン!すでにこのは動き出している。なので僕はやさしいアイアンを見つけると欲しくなってしまう。以前よりeggのコンセプトは好きで、以前エースだったFWのeggだけでなく、初代eggアイアンも買った。とにかく既存の常識を打ち破ってやさしさを追求していく姿勢を僕は非常にリスペクトしている。初代のアイアンは残念ながら僕の適性ライ角と4度も違うし調整できない素材なので手放した。

しかし今回テーラメイドのゴーストスパイダーの中尺を売りに行った時に、偶然見つけたeggフォージドを衝動買い。パターの買取が僕の想像より安くやめようかと思ったが、そこはベリーパターブーム是非売って欲しいと粘る店員。でも買取金額はイマイチというので、ではeggフォージドを値引きしてもらうという超裏技に出ることにした。以前から気になっていたeggフォージド、本当はすぐ購入したかったのだけど、メーカーに問い合わせると”ライ調整できない”とのことで断念していた。おまけに中古市場で価格が高値安定。1本一万円切ったら買おうと思っていたその基準もクリアー。まあこの価格だし、アイアン開発の為なら少々折れてもいいや!ということで購入。

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さてメーカーはライ角調整できない。と言っていたが軟鉄鍛造で曲がらないわけはない。eggフォージドはネックが太いのと、深いポケットキャビティのせいかなと理由を想像していた。日本一のライ角調整職人の異名を取る赤坂店長に”折れてもいいから”と一言加えて調整してもらった。結果は少し硬いが僕の適性ライ角までちゃんと調整できた。メーカーの立場もわからないでもない、複雑な構造やライ調整といっても、工房の技術も様々だしいろんな用具で曲げている。プロギアに限ったことではないが、残念ながら多くのメーカーはリスクがあるライ角の調整に非常に消極的なスタンスをとっている。

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さていきなりデータを取らずに実戦投入。千葉市民ゴルフ場の3番ホール130yをいつものように9番で軽く打つ、なんと15yもオーバー。ぶっ飛びとおもったらロフトが僕の今のエースアイアンの8番とだいたい同じで、約1番手立っている。9番で35度!おまけに低重心なのでスピンは少なめ。しかし低重心のお陰で前のホールも”トップしたな”と思ったボールがグリーンに届く。

クラブとして非常によくできていると思うのだけど、残念な点が2点。バンスが少ないこと、それとグースがすくないことだ。バンスをしっかりつけると、クラブを床にソールした瞬間にかぶってしまう。ショップなどの硬い床なら尚更だ。芝の上では大してかぶらないこの動きを嫌うゴルファーは非常に多い。ショップにリサーチに行くとまずここで突っ込まれるだろう。そしてグースだ。グースが
あると引っかかりやすいというイメージが定着している。しかしアイアンもヘッドが大型化して重心距離が長くなっているのグースのあるアイアンは今かなり減っている。これもマーケティング主導のクラブ開発の結果によるものだとおもう。eggはボールの上がりやすさを狙っている部分もあるだろうが、適度なグースがあったほうが絶対やさしい。

優れたクラブだけに非常に勿体無いと思うが、しかし逆に僕が作るクラブのコンセプトが明確に定義付けされるということになる。イメージではなく本当に必要な機能を重視して作れる気がしてきた。

eggフォージドはエースになる可能性を秘めているので、じっくりテストしてみようと思う

eggフォージド +プロスペックスチール2(M43)6番のデータ
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長さ37.5inch/重さ409g/バランスD0.5/振動数315cpm/リアルロフト26度/ライ角61度→65度へ
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