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シャフト硬さ表示には統一基準がまったくない

シャフト硬さ表示には統一基準がまったくない

シャフト硬さ表示には統一基準がまったくない


 ドライバーを購入する場合、ロフト角を選べるだけでなく、シャフトの硬さも選べます。普通の硬さがR(レギュラー)、硬い方がS(スティッフ)。そしてその中間がSRとなっています。

 さて、このシャフトの硬度。ほとんどのメーカーがRとかSと表記していることもあり、「共通した基準」で定められている思っているゴルファーが少なくありません。 しかし、硬さはメーカーによってかなり違います。シャフトの硬度表記には統一基準がなく、メーカーによって硬さの計測法も異なっています。加えて、多くのドライバー用シャフトはモデルチェンジごとに軟らかくする傾向があります。

 硬さの目安となる振動数で比べてみると、10年以上前のRは250cpm前後。当時大ヒットしたセイコーの「初代Sヤード」もRはこの硬さでした。対して、2011年モデルのドライバーを調べてみると、Rシャフトの振動数は220~230cpm。10~15cpm数値が変わると1ランク硬さが異なることを考えると、シャフトはかなり軟弱化してます。
Sも同じように軟らかくなっています。昔の純正Sシャフトは260cpmありましたが、今どきのSは245cpm前後。10年前のRよりも、現在のSの方が軟らかい場合が多いのです。

 ですので、シャフトを選ぶ場合は「自分はR」という風に決めつけないこと。購入するクラブが決まったら、ショップで実際にRとSとを打ち比べてみることが必要です。硬さに統一基準はありませんが、同一モデルならばRとSとでは後者の方が硬く作られていますから、タイミングが取りやすく、体をしっかり使って振ることができる硬さをチョイスすればいいのです。

 なぜそんなに軟らかいシャフトをメーカーが装着したがるのかと言うと、アベレージゴルファーの高齢化にともなうドライバーの軽量化です。しかし、軽いクラブは人間の感性から言って、しなりを感じにくいのです。そこで、クラブは軽いまま、シャフトを柔らかく設定することでしなり感を引き出し、60歳以上の団塊世代に振りやすいドライバーを使ってもらおうとした結果、シャフトの軟弱化に拍車がかかりました。

「Sシャフトは硬くて手強い」というのは過去の常識です。自分のパワーに見合ったシャフトを使うには、メーカー表示を鵜呑みにしないことです。


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