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上達したいなら逆球が打てるクラブを使う

スライサーが逆球をうてるキャロウェイ「Ft-i」

スライサーが逆球をうてるキャロウェイ「Ft-i」

もし皆さんがフック、スライスに悩んでいるのであれば、「逆球」が出るクラブを使うことを強くお勧めします。スライスが持球で右に曲がることが多い、右サイドにOBがあると、魅入られたように右OBを打ってしまう。こういう人は、プロや上級者が打ったら左のOBにしか飛ばない、捕まり過ぎて引っかかるドライバーを選んで下さい。

具体的に言うと、

・フックフェースが強い(フェース角+2度以上)
・重心距離が短い(重心距離35ミリ以下)
・重心アングルが大きい(重心角が25度以上)
・リアルロフトが多い(10度表示でリアルロフト12度以上)

スライスする人は例外なく、アウトサイド・イン軌道になっていますが、これはボールを捕まえたい(右に飛ばしたくない)気持に支配されてボールを打っています。右に飛ばしたくないから、ダウンで体が早く開き、それが原因でクラブが外から下り、カット打ちになるからボールに右回転がかかっています。

言い換えると、スライスに悩んでいる人でも、フックしか出ないクラブを使えば、スイングのことをあれこれ考えなくてもアウトサイド・イン軌道が矯正されてきます。球筋が変れば、体はそれに対して勝手に反応するからです。プロがレッスンするよりも、道具(クラブ)を変えた方が短時間でスイングは変わるのです。これには例外がありません。ボールが左に飛び始めると(右 」に飛ばなってくると)、アウトサイド・イン軌道に振る必要がないからです。

数年前、キャロウェイが四角形ドライバー「FT-i」を登場させましたが、ボクはこのドライバーを初めて打った時、ボールの行方を見失いました。自分ではいい感じで芯を喰ったのに、ボールは視界から外れるくらい左に飛んでしまったからです(笑)。発売当初は「こんなに左に飛ぶドライバー、一体誰が使うんや?」と思いましたが、スライサーにとっては見事にスライスが出ない(正確にはスライサーでもドローが打ちやすい)ドライバーです。右OBを確実に減らしてくれる「魔法の杖です」

もちろん、左にしか飛ばないドライバーはスライサーでもずっと使い続けられるわけではありません。アウトサイド・イン軌道が改善されれば、今度は左のOBに悩まされることになります。その時になったら、もう少し特性がニュートラルなドライバーを使えばいいのです。要するに、2段階でクラブを選ぶのが得策。そして、この方が「自分に合う、合わない」でクラブを選ぶよりもはるかに近回りなんです。

スライサー同様、フッカーの場合も道具(クラブ)を変えた方が、余計な回り道をしないでスイング矯正できます。

具体的に言うと、

・オープンフェース(フェース角-2度以上)
・重心距離が長い(重心距離40ミリ以上)
・重心アングルが小さい(重心角が20度以下)
・リアルロフトが少なめ(10度表示でリアルロフト11度以下)
・シャローフェース(フェース高が54ミリ以下)
・シャフトは軟らかめで、トルクが多め(振動数250未満、トルク値4度以
上)

フック、引っかけ、チーピン、いわゆる左へのミスに悩む人の多くは、左に飛ぶのを嫌がって軌道がインサイド・アウトになっています。フッカーの場合、左にボールが打ち出されるのが嫌。結果、無意識の内にボールを右に打ち出したくなり、ダウンで下半身の動きが過剰になり、それが原因でダウンでシャフトが寝てしまう(結果、インサイドから下ろし過ぎる)。インパクトゾーンでインから巻き込むように打つから、ボールに左回転が強くかっています。

言い換えると、フックに悩んでいる人も、右にしか飛ばないクラブを使えば、スイングのことをあれこれ考えなくてもインサイドからあおる軌道が矯正されてきます。球筋が変れば、体はそれに対して勝手に反応します。プロがレッスンするよりも、道具(クラブ)を変えた方が短時間でスイングは変わるのです。ボールが右に飛び始めると(捕まらなくなると)、インからあおる必要がありません。また、右しか飛ばなくなると、今度は球を捕まえたくなる。球を捕まえたくなってくると、大抵のゴルファーはダウンで体の開きが早くなったり、今までよりも右手を使うようになって、ヘッドを外から下ろす感じになってきます。

今から10年ぐらい前(ヘッド体積がルールで460CC以内と定められる前です)、米国フロリダのPGAショーで500cc以上のドライバーがいくつか展示されており、それを現地で衝動買いしました(笑)。今となってはちょっと大きいぐらいのドライバーですが、それでも重心距離は45ミリ以上。重心アングルは18度未満。ここまで極端なスペックだと、インからあおって打っても絶対に引っかかりません。ボクだけでなく、数名のプロがフックを打とうとしましたが、すべてボールは右にプッシュアウト。フックを打とうと思っても打てないドライバーです。そして、右にしか飛ばないのが分かると、例外なくヘッドを外から下ろし、フォローも左に振り抜くようになるのを体感できました。

もちろん、右にしか飛ばないドライバーはずっと使い続ける必要はありません。フッカーもヘッドを左に振り抜いて、スライス系の球が打てるようになってくれば、特性がニュートラルに近いドライバーに戻す。要するに、2本立てでクラブを選べばいいのです。

大事なことなので繰り返しますが、フッカーもスライサーも自分のミスを嫌がりながらスイングしています。これは例外がありません。そして、この悪循環を断ち切るには、まずは持ち球とは反対の球筋、いわゆる逆球が打てるクラブを一度は使ってみる。スイングをあれこれ考えながら練習するよりも、この方が手っ取り早いし、悪い癖を短時間で矯正できます。


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