マーク金井blog

カテゴリー: トーナメントから

2014年03月31日初心者用ゴルフ場を作れば、ゴルフはもっと楽しくなる!!

セリーグの開幕に合わせるかのように関東エリアは一気に気温が上がり、桜も一気に開花してきました。女子ツアーでは渡邉彩香プロが、劇的な逆転優勝!マーク金井が注目している工藤遙加プロは優勝争いこそ絡めませんでしたが、今季は開幕4戦、すべて予選通過を果たしています。

さて、今日のエントリーはゴルフ場のバリエーションについてです。

昨日のブログで、マーク金井はスコアメイクの基本と極意について書きました。大事なことなので繰り返しますが、

平坦なライからミスをしないこと

ナイスショットした直後のショットでミスしないこと
100y以内のショットでミスしないこと

これができれば、普通のゴルフ場で白ティからプレーするのであれば70台のスコアが出ます。パットが決まれば72も出るでしょうし、パットがかなり下手な人でも82ぐらいで回れます。言い換えると、何年たっても100が切れない人、練習してもベストスコアが更新できない人の多くは、やさしい状況下でミスしています。スキーやスノボに例えるならば、上級者ゲレンデではなく初級者ゲレンデで転倒を繰り返しているのです。

スキーやスノボの場合、初級ゲレンデで転倒を繰り返せば上級ゲレンデに向かうことはありません。上級ゲレンデは斜面が急なので、転倒するのが目に見えているからです。しかしゴルフはどうでしょう? スコアメイクに苦労しているゴルファーは数多くいますが、上級ゲレンデ(難易度の高いコース)を目指す人がいます。上級ゲレンデに出た方がゴルフが上手くなると思っているゴルファーも少なくありません。

しかし、本当に上達を目指すのであれば上級ゲレンデ(難易度の高いコース)に出るのは得策ではありません。上級ゲレンデはやさし場所から打てることが少ないために、成功体験ではなく失敗体験を積み重ねることになるからです。スキー、スノボ同様、ゴルフにおいても失敗体験を重ね過ぎると、トラウマになったり、悪い癖を付けるリスクが高まります。上達を望むならば、初級ゲレンデ(難易度が低いコース)で転倒しないでスムーズに滑れるようになること。ゴルフにおいてはやさしい場所から打つ頻度を増やし、やさしい場所からミスしない癖を付けることです。

そのためには、ゴルフ場のバックアップも必要だとマーク金井は考えています。スキー場には必ず初級ゲレンデがあります。ところがゴルフ場においては、難易度の高さをアピールするゴルフ場はたくさんありますが、難易度の低さ(やさしさ)をアピールするゴルフ場はほとんどありません。マーク金井が知っている限りでは、丸の内倶楽部(千葉県)ぐらい。ここはベストスコアが出やすいコースとしてアピールしていますが、ここを除くと、正々堂々と初級ゲレンデをアピールしているゴルフ場はほとんどありません。

では、どんなコースが初級ゲレンデになるのか?

距離が短い(18Hで5400〜5800y)
アップダウンが少ない
フェアウェイの両サイドがノリ面
バンカーが少なめで、アゴが低い
花道が開けていてトップしてもグリーンに乗る
ラフが短い
グリーン奥のスペースが広い
グリーンの起伏は控えめ
谷とか崖が少ない

ざっと上げるとこんな感じで、マーク金井が知っている限りで初級ゲレンデ的なコースとしては、千葉市民ゴルフ場が真っ先に頭に浮かびます。ここはゴルフデビューする人を意識して設計されたそうで、実際、初心者も数多く来場されています。

我々の業界では、「ゴルフ活性化」のためにいろんな活動が始まっていますが、マーク金井はその一環として初級ゲレンデのようなゴルフ場が必要不可欠だと思っています。すでに頭の中にはそのアイデアが具体的に固まっています。いつも世間と逆なことを言うのが好きな人間ですが、スキー場もゴルフ場もいろんな腕前の人が楽しめる場所があるのが理想です。それを考えると、ゴルフ場は上級ゲレンデばかり目につきます。初級ゲレンデをもっともっと増やせば、これからゴルフを始める人も増えてくると思いますし、ベストスコアを更新できる人も増えてゴルフを辞めてしまう人も確実に減らせるでしょう〜。

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2014年03月09日今どきのドライバーが上手く使いこなせない本当の理由とは?

国内女子開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」が開幕しました。2日目を終えてトップに立ったのは昨年賞金女王になった森田理香子プロと、笠りつ子プロ。ともに5アンダーです。そして、昨日ベストスコアタイで優勝争いに加わったのが、横峯さくらプロ3アンダーで6位タイに付けています。マーク金井が注目しているのは3位タイの三塚優子プロと、9位タイの比嘉真美子プロ。この2人はともにロングヒッターで爆発力があります。最終日は何かやってくれそうな気配を感じています。

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写真はGDOより転載 撮影は内田眞樹カメラマン←人気のブログはこちらをクリック

さて、今日のエントリーは今どきのドライバーを上手く使いこなすコツについて。このブログでも書いてきましたが、今どきのドライバーの特徴は‥‥

ヘッドが大きい(460cc)

慣性モーメントが大きい

重心距離が長い

これらの要素によって、昔のドライバーに比べるとスイートエリアが広く(ミスに強く)、飛距離性能がアップしています。ただし、今どきのドライバーはメリットばかりではありません。ミスに強い反面、昔のドライバーに比べるとフェースが返しづらくなっているため、ゴルファーによっては球が捕まらない、球が右にスッポ抜けやすくなる場合があります。今どきのドライバーは重心距離が長い(シャフト軸回りの慣性モーメントが大きい)ために、昔のドライバーに比べるとフェースを返し(ヘッドを返し)づらいからです。ヘッドの返しやさの目安となる重心距離、シャフト軸回りの慣性モーメントの数値を比較しみると‥‥

昔のドライバー 重心距離35ミリ前後

今どきのドライバー 重心距離38~45ミリ

昔のドライバー ヘッド軸回りの慣性モーメント 5500~6500gcm2

今どきのドライバー ヘッド軸回りの慣性モーメント 7000gcm2

これらの数値を見てもピンとこないかと思いますが、クルマで例えるとホイールベースの長さがかなり違ってきます。昔のドライバーは1600cc級のコンパクトカーのショートホイールベースで、今どきのドライバーは大型ベンツくらいのロングホイールベースです。今どきのドライバーは大型ベンツ同様、ヘッドの挙動は安定してますが

操作性は高くないのです。

では、どこを意識してスイングすれば今どきのドライバーを上手く使いこなせるのか?

これまでの常識ではトップの位置をコンパクトにすること

レイドオフなトップ

シャットフェースのトップ

を作ることが大事だとされていました。これは今でも変わらないのですが、最近、もうひとつ重要なことが分かってきました。シャットフェースなトップを作る時、注意したいのが、テークバックにおけるシャフトの回転角です。テークバックではシャフトは時計回りに回転しますが、これが回転し過ぎてしまうと今どきのドライバーは上手く使いこなせません。シャフトが時計回りに回転し過ぎるとフェースが開いてしまうからです。今どきのドライバーはテークバックでシャフトが時計回りに回転し過ぎると、ダウン以降に元に戻そうと思っても間に合わなくなり(振り遅れてインパクトでフェースが開きやすくなり)、スライスしたり、右にプッシュアウトしやすくなるからです。

では、シャフト回転角はどれぐらいに止めればいいのか?

ダイキンオーキッドで優勝争いをしている横峯プロのスイングはかなり独特で、トップがオーバースイング、そしてシャフトクロス気味です。しかし、彼女の場合、シャフトの回転角は大きくありません・横峯プロはスイング中、フェースの最大回転角は

50度未満!!

オーバースイングでシャフトクロス気味ですが、実はテークバックでフェースの回転角(正確にはシャフトの回転角)が小さいのです。だから、スイング中にフェースの向きを上手くコントロールできているし、今どきのドライバーを上手く使いこなしているのです。ちなみに、マーク金井の場合、フェースをシャットに使っていますが、トップでのフェースの回転角は41度前後。この数値は横峯プロとほぼ同じぐらいなんです。

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エプソンのM-トレーサーで計測したマーク金井のシャフトの回転角

 

対して、今どきのドライバーを上手く使いこなせていない人の場合は、トップにおけるシャフトの回転角は50度を軽く超え、

100度以上!!

になっています。テークバックでフェースが開く方向にシャフトを回転させてしますから、大きなヘッドの今どきのドライバーを持て余してしまうのです。

では、どうすればこのシャフトの回転角を減らすことができるのか? その方法については次回じっくり説明しましょう~。

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2014年03月06日シャフトのしなり戻りをマスターする極意とは!?

いよいよ明日から国内女子ツアーの2014年シーズン開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」が始まります。舞台は琉球GC(沖縄県)。昨年は森田理香子プロがプレーオフで横峰さくらプロに競り勝ちました。マーク金井が注目しているのは比嘉真美子プロと工藤遙加プロ。二人とも女子ツアーきってのロングヒッターで、強い球が打てるプレーヤーです。そして、昨年のリベンジを果たすべく横峰さくらプロにも活躍を大いに期待したいです。

さて、今日のエントリーはシャフトのしなりを上手く使うコツについて。昨日のブログでも書きましたが、シャフトのしなり(正確にはしなり戻り)を上手く使えるかどうかは、ダウンスイング途中からの腕、手元(グリップ)スピードを減速させられるかどうかで決まります。

ヘッドスピードを上げようとして腕、手元(グリップ)を速く振ってしまうアマチュアが少なくありませんが、そんなことをしているほどシャフトのしなりは上手く使えません。腕、手元(グリップ)を速く振ってしまうほど、シャフトがしなり戻ることができなくなるからです。また、ダウンスイングからインパクトにかけて腕、手元(グリップ)を速く振ってしまう人は、硬いシャフトを好む傾向があります。硬いシャフトの方が振り遅れづらく、スライスやプッシュアウトのミスが出づらくなるからです。

ダウンスイング途中から、腕、手元(グリップ)を速く振っているかどうかは、EPSONの「エム・トレーサー」のようなスイング解析システムで正確にチェックできますが、スイングの自撮りでも確認できます。

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フォローで左ひじが引けている(曲がっている)
フォローで頭が突っ込んでいる
フォローで右肩が高い
フォローで左肩が消えている(肩の開きが速い)

これが当てはまっていると、まず、腕、手元(グリップ)の減速があまりないと思って間違いないでしょう。そして、球筋でも分析できます。

コスリ球が出やすい
スピンが多くて飛ばない
天ぷらのミスが多い

これが当てはまる人も、ダウンからフォローにかけて腕、手元(グリップ)を速く振ってしまう癖がついていると思って間違いないでしょう。

では、どこをどう意識すれば、腕、手元(グリップ)を速く振ってしまうのを止めることができるのか。腕、手元(グリップ)スピードを減速させながらインパクトを迎えることができのか?

昨日のブログでも書きましたが、超軟らかいシャフトを使ってボールを打つのは非常に効果的な練習法です。シャフトがグニャグニャだとしなり戻りを待たないと上手くボールを捕らえることができません。腕、手元(グリップ)を速く振ってしまう人でも、減速させながらインパクトを迎えようとするようにスイングし始めます。

そして、もうひとつオススメしたいドリルがあります。それは

寸止め!!

いつも通りにテークバックしてトップまで上げ、ダウンスイングを開始したら、インパクトを迎える直前で急停止。ヘッドがボールに当たる直前でヘッドの動きをピタッと止めることをやって下さい。寸止めする感じをつかむには、ペットボトルやタイヤでもいいですし、マーク金井の場合はボールを入れる筒を使って寸止めドリルをしています。

もちろん、寸止めドリルでも自撮りをして下さい。グリップが左太ももぐらいに達した時にヘッドが寸止めできるのが理想です。グリップがおへその手前で寸止めするのは好ましくありません。これだとブレーキをかけるタイミングが早過ぎます。グリップが左太もも内側に達した時、ヘッドがボールの手前ギリギリの所で止まる。これを目指して下さい。

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正しい寸止め

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悪い寸止め グリップエンドが体の正面にないとダメ

この寸止めドリルをやると、腕、手元(グリップ)を速く振ってしまう動きは出ません。そんなことをすると寸止めできないからです。男性用カーボンシャフトのRぐらいでもかなりシャフトはグニャリとしなり戻るのが手に伝わります。動画で自撮りすると、シャフトが逆にしなり、ヘッドが前に飛び出しているのが画像で確認できるでしょう。そうです、

寸止め=腕、手元(グリップ)を減速する感覚を養える

寸止め=シャフトのしなりを使える

ようになるのです。実際のスイングは寸止めほど強いブレーキを掛ける必要はありませんがが、腕、手元(グリップ)を減速させることを上手くできるようになると、シャフトはしなり戻りが発生し、それがエネルギー効率が高いインパクト、ヘッドスピードアップ、そしてボールを捕まえることがやさしくなるのです。

スイングの型を覚えるのは素振りが効果的ですが、ヘッドスピードアップや、シャフトのしなりを上手く使えるようになるには、この寸止めドリルがかなり効果的です。
そして、寸止めの感覚をスイングに転化する時は、

ボールを打たないで打つ!!

という感覚を意識してみて下さい。禅問答のような感じがするかも知れませんが、これが分かってくると、プロ、上級者のようにグリップスピードを減速させられるようになってくるでしょう。

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2014年01月27日長尺ドライバーの正しい作り方‥‥その2

先週のPGAツアー、ファーマーズインシュランスOPでは石川遼プロが7位タイと大健闘、怪我から復帰した松山英樹プロも最終ラウンドまで進み16位タイ。タイガー・ウッズ、フィル・ミケルソンが予選落ちする中、2人の日本人選手がツアーで存在感を示してくれました。

そして、存在感と言えば石川遼プロが使っているドライバー。昨シーズン途中からは46インチの長尺仕様です。300ヤードが当たり前の米ツアーで戦うにはこれは非常にクレバーな選択だとマーク金井は思っています。長尺を使いこなすのには技術が求められますが、技術があればクラブで飛距離を伸ばせるからです。米ツアーの選手に比べると体格的に劣る石川プロにとって、クラブを上手く利用することはクレバーな選択だと思います。

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写真はゴルフクラシックさんの記事から

さて、今日のエントリーも長尺ドライバーの作り方についてです。

昨日も書きましたが、長尺ドライバーを作る場合、ヘッド重量とシャフト重量が鍵を握っています。46インチ以上の長さで組む場合、ヘッドは190〜195gぐらいの軽めのヘッド好ましいです。200gのヘッドで46インチで組み上げると、バランスが出過ぎるだけでなく、クラブ慣性モーメントも上がりすぎて振りづらくなります。大型ヘッド、重心距離が長いヘッドは長尺と相性が良いですが、ヘッド重量が200gを超えている場合は、長さは44.5〜45.5インチぐらいにしておいた方がいいでしょう。

シャフトに関しては、長尺で組み上げる時は

1インチ伸ばしで5〜10g軽くする
2インチ伸ばしで10〜20g軽くする

のが目安です。これで長くしても振りづらさが解消できます。45インチを振った時と近いフィーリングで振り切れます。少し専門的に言うと、クラブを長くしてもクラブ慣性モーメント(MOI)の数値が大きくなるのを最小限に止められます。言い換えると、シャフト重量が同じままクラブを1インチ以上長くすると、かなり振りづらくなってしまいます(クラブ慣性モーメントの数値が大きくなる)。

では、ヘッド、シャフトを軽くしたら、グリップも軽くすればいいのか?

総重量を軽くすることにこだわならば、グリップの軽量化もありです。一般的なグリップは50g前後なので、40gのグリップを装着すれば、それだけで10gクラブを軽くできます。そして、ヘッドを10g軽くするのに比べるとグリップを10g軽くするのは簡単で手軽です。実際、大ヒットしているゼクシオはモデルチェンジごとにグリップ重量を軽くしています。

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ゼクシオ5代目  42.5g
6代目  40g
7代目  38g
8代目  27g

ゼクシオは長尺ドライバーではありませんが、ここ最近はグリップ重量を大幅に軽くすることで総重量を下げています。

では、長尺ドライバーもグリップを軽くすればいいのか?

これは意見の分かれる所で、メーカーによってはグリップ重量を軽くしている所もあります。狙いは総重量を軽くすることと、ヘッドの重さを感じ取りやすくするためです。これをやっているメーカーの場合、ヘッド重量をかなり軽くしています(190g未満の可能性大)。理由は単純。190g以上のヘッドで長尺にした時、40g以下のグリップを装着すると体感的にヘッドを重く感じすぎてしまり、振りづらくなるからです。加えてバランスも必要以上に増えてしまうからです。意外と思うかも知れませが、長尺にした場合、軽量グリップはデメリットが少なからずあるのです。

対して、長尺にはグリップ(手元側)を少し重くするという考え方もあります。これはかなり昔からある考え方で、20年ぐらい前からやっている人が結構いました。マーク金井もグレートビッグバーサを46インチにした時、シャフトの手元側に鉛を10gほど貼りました。総重量が増しますが、この方がカウンターバランスになって振りやすくなるからです。現在はシャフトに鉛を貼るのではなく、60gのヘビーグリップを装着しています。

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長尺に組む時はヘッドもシャフトも軽い方がいいのに、
なぜグリップだけ重い方がいいのか?

クラブが長くなると、必然的にヘッド側が手元側から遠ざかります。遠ざかったヘッドに対して手元側を重くすると(カウンターバランスにすると)、ヘッドの重さを少し軽減できるからです。スイングバランスで言うと、グリップを10g重くするとバランスは約2.5ポイントほど軽くなり、20g重くするとバランスは約5ポイントほど軽くなります。実際、スイングしてみても手元が重くなると、

総重量は増すのに、ヘッドが軽く感じる分だけ振り切りやすくなるのです。

クラブ慣性モーメントの数値で考えると、グリップが軽くなっても、重くなっても、その数値は大きく変わりません。クラブ慣性モーメントというのはグリップエンドから遠い場所が重くなるほど数値が大きく変わるからです。もしくはクラブが長くなるほど数値が大きく変わるからです。

マーク金井、毎週月曜はスキーorスノボデー。そろそろガーラ湯沢に到着します。この続きは明日説明しましょう〜。

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2014年01月10日片山晋呉プロから学ぶ、いまどきのゴルフクラブの使い方!!

米ツアー、ソニーオープンが開幕しました。松山英樹プロはスタート直前で欠場。プロアマ戦に出場したものの、その後「出たかったが、トレーナーと相談し、無理することはないと決めた」と欠場を表明したそうです。

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写真はGDOから転載。記事はこちらの写真をクリック

さて、今日のエントリーは進化したいまどきのゴルフクラブとスイングの関係についてです。

大事なことなので何度も繰り返しますが、昔と今とではヘッド素材が変わり、それに伴ってヘッドが大きくなりました。ドライバーにおいてはヘッドの大型化によってヘッド体積が2倍以上になり、重心距離が最大で14ミリも伸びています。加えて、ヘッドの大型化によってヘッドの慣性モーメントの数値も劇的にアップしました。

パーシモン(木製ヘッド)のヘッド体積  180cc
いまどきのドライバー(チタン)のヘッド体積  460cc

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ヘッドの大型化により、重心距離が長くなり、慣性モーメントの数値も2倍以上になりました。その結果、ミスヒットした時にヘッドがブレにくくなり、
飛距離ロスが軽減され、方向安定性も増しています。ただし、重心距離が長いクラブ、慣性モーメントが大きいクラブは振りづらくなります。重心位置がシャフトの軸線よりも遠ざかるために、ヘッドの挙動、フェースの向きをコントロールすことに関しては昔のクラブよりも難しいのです。

では、どんなスイングすればいまどきのクラブを上手く使いこなせるのか?
どこを意識してスイングすればクラブの性能を100%引き出すことができるのか?

そのお手本となるのが片山晋呉プロです。いまどきのゴルフクラブを最も上手く使いこなしているのは片山プロをおいて他にありません。ツアープロの中でも片山プロは、他のプロよりも進化した道具を使ったのが早かったです。片山プロのツアー初勝利はサンコーグランドサマー。マーク金井の記憶では当時、片山プロは46インチの長尺ドライバー(ヘッドはキャロウェイグレートビッグバーサかビゲストビッグバーサ)。そしてアイアンはキャロウェイの初代ビッグバーサアイアンがX12でした。どちらもヘッドは大きくて、重心距離が大きいクラブ。当時のプロでこの手の進化したクラブを使っていたのは非常に珍しい存在でした。

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そして、片山プロの場合は練習法もオリジナリティにあふれ、ツアーの最中でも他のプロがやらないようなことを平気でやります。その最たるものが2008年の日本オープン。福岡県の古賀GCで開催された大会で、石川遼プロとデットヒートを演じて勝利しました。その片山プロがスタート前に欠かさずやっていたのが、巨大ヘッドを使ってのボール打ちです。アナライズにも同じクラブがありますが、片山プロはXLアイアンという巨大なプラスティック製のヘッドのアイアンでボールを打っていました。このヘッドは通常のアイアンよりも10倍以上ヘッドが大きく、重心距離も10倍以上長いです。トーナメント中にこんな巨大な練習クラブを使ってボールを打つなんてことは前代未聞ですが、誰もやらなかったことをやって片山プロは日本オープンに勝ったのです。

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通常のアイアンと比べるとこんなに大きさが違う!

このXLアイアンは野球のバットと正反対で、重心位置はシャフトの軸線からとんでもなく離れています。そうです、片山プロは重心距離を感じるクラブを使って練習することで、いまどきのクラブに対応できるスイングを見に付けたわけです。そして巨大なアイアンを使うことで、いまどきのクラブを他の誰よりも上手く使いこなしているのです。

XLアイアンを使ってボールを打つと分かりますが、重心距離が長くなるほどフェースは返りづらくなります。テークバックでフェースを開いてしまうと、インパクトゾーンでフェースを戻そうとしても間に合いません。テークバックでフェースを開いたり、トップでフェースが開いていると、かなり積極的にリストターンを意識しても右にプッシュアウトしてしまうのです。

XLアイアンを上手く使いこなす方法はただひとつ。テークバックでフェースをシャットに使い(フェースを閉じて上げ)、シャットフェースのトップを作ること。トップでフェースがシャットな(フェースが空を向いた)状態になっていれば、そこからフェースを返していえば振り遅れず、捕まった球が打てるようになります。そうです。片山プロはXLアイアンを使うことで、フェースをシャットに使う感覚を誰よりも研ぎ澄まし、いまどきのクラブを上手く使いこなしているのです。

マーク金井スーパーシャットくんという練習クラブを作りましたが、このクラブを作った背景にはXLアイアンがあったのです。スーパーシャット君の重心距離は約50ミリ。これは現在市販されているどのクラブよりも重心距離が長くなっています。重心距離が長いクラブを使いこなせれば、いまどきのクラブを手にしても違和感がなくなりますし、なによりもフェースをシャットに使えるようになれば、いまどきのクラブのメリットを最大限に生かせるからです。

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進化は変化。
変化は進化。

ゴルフクラブは年々進化していますが、この進化を受け取るためにはゴルファーが変化することが求められます。そして何より、クラブが進化すれば、スイング理論が変わります。ここをちゃんと理解しておかないと、プロ、アマチュアを問わず、進化したゴルフクラブを持て余すことになってしまうでしょう。

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