マーク金井blog

カテゴリー: トーナメントから

2013年10月17日2メートル以内を1パットで決める回数を増やすコツとは‥‥

今週は日本オープンウイーク。茨城ゴルフ倶楽部(東コース)にて今日、17日から予選が始まります。例年に比べるとフェアウェイの幅を少し広げ、ラフの長さも90~100ミリ程度。パー5の1番がパー4になったぐらいで、距離の変更もありません。JGAのチーフコースセッティングディレクター・佐野文範氏によると「最大で8アンダーが優勝スコア」とのことです。

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日本オープン覇者が行うチャンピオンディナー GDOより転載 GDOでは日本オープン特集やってます。写真をクリック

さて、この日本オープン

今年はセッティングが少しやさしくなったとはいえ、優勝の鍵を握っているのは、パットです。バーディパットを決めることもさることながら、2m以内のパーパットを確実に決められるかどうかでスコアがガラッと変わるからです。昨日のブログで書いた「最後に入れたパットの距離の合計」は‥‥

18ホールで25メートル以上!!

これがひとつの目標ラインでしょう。恐らく、優勝する選手は最後のパットの総距離が30メートルを超えてくると思います。2メートル以内をポロポロ外してしまうと、いくらショットが良くても優勝争いに絡めないでしょう。今、ヨネックスのパター、「トライプリンシプル」がツアープロの間でも話題になっていますが、これの謳い文句は‥‥

1mのパットが90%以上入る!!

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今話題のパター すごく売れているようです!興味ある方写真をクリック

というもの。ツアープロは1mは決してやさしくないと思って入るから、やさしい道具(パター)、ミスが出づらい道具(パター)をアマチュア以上に積極的に求めているのです。

では、アマチュアはどんなパターを使えば、ショートパットを確実に決めることができるのか?

いくつかポイントがありますが、マーク金井が一番こだわっているのはハンドファースト気味に打てる(打ちたくなる)パターです。ツアープロの大半はどんなパターを使っていても、ハンドファースト気味にインパクトを迎えています。対して、アマチュアの多くはプロのようにハンドファースト気味なインパクトになっていません。ショートパットを外すことが多い人の見ていると‥‥

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インパクトでは逆ハンドファースト気味な感じになっています。ツアープロとは正反対で、インパクトでは左手首が甲側に折れている。いわゆる手首を使い過ぎた打ち方になり、それが原因でフェースの向きが狂った状態でボールをヒットしています。逆ハンドファースト気味になると引っかけのミスが出やすくなりますし、芯を外す確率も高くなります。ショートパットはメンタルの影響が大きいと言われてますが、メンタル面だけが原因ではありません。アマチュアの場合は、技術的にも大きな問題を抱えている場合が多いのです。

では、どんなパターを使えば、ハンドファースト気味に打てるのか?

いくつかポイントはありますが、ひとつはロフトが多めのパターを使うことをお勧めします。ある程度キャリアを積んでくると、

ロフトが少ない→ロフトを増やしたくなる→逆ハンドファーストになりやすい

ロフトが多い→→ロフトを減らしたくたく→ハンドファーストになりやすい

という傾向があるのです。マーク金井が作ったリンクスのナチュラルパターはロフトが7度。一般的なパターよりもロフトが多めなのは、ハンドファースト気味に打ちやすくするための配慮です。加えて、シャフトを少し左から装着しています。このためヘッドをポンと地面に置くと、シャフトのグリップ側は飛球線方向に少し傾きます。これもハンドファーストに構えやすくするための配慮です。

 

ショートパットを苦手にしているならば、まずはiPhoneやスマホなどで自分のストロークを動画で撮ってみて下さい。そしてインパクトがどんな形になっているかどうかチェックして下さい。逆ハンドファースト気味になっているのであれば、まずはハンドファーストに打つことを意識しながら練習することを強くお勧めします~。

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アナライズからのお知らせです 1年半にわたってお世話になった アナライズ楽天市場店は10月末を持って閉店致します。今後は11月1日にリニューアルして新しくなったアナライズショップが物販していきます。オープニングに合せてゴルファーをワクワクドキドキするようなアイテムを多数ご用意致します~。 P1040805

楽天から本サイトへ移行してお買い上げ頂いた方、乗り換えキャンペーンやります! 購入の際備考欄に「楽天からの乗り換え!」とご記入いただければもれなく↑の野村タケオさんデザインのステッカー差し上げます!!(ステッカー無くなり次第終了します)

このステッカー貼ってると、ホールインワン出まっせ~ (▼▼)b

PS.マーク金井が設計したリンクスのナチュラルパターの大好評発売中です。このパターはロフトが7度。ロフトを多めに設定することで捕まりが良く、そしてハンドファーストに打ちやすくなっています。このパターで練習するとインパクト時に気持ちハンドファーストになるコツが体感できて、使えば使うほどパットが上手くなるパターです!


2013年09月24日横峯さくらが今季2勝目、生涯獲得賞金9億円突破!!

国内女子ツアー「マンシングウェアレディース東海クラシック」の最終日、首位タイからスタートした横峯さくらは、7バーディ2ボギーで通算15アンダーまで伸ばして今季2勝目、ツアー通算20勝目を飾りました。これにより生涯獲得賞金も‥‥

9億円を突破!!!!

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GDOより転載 フォトギャラリーは写真をクリックすると見れます

出場試合数270で生涯獲得賞金9億円を超えたわけですが、これは不動裕理、福嶋晃子に続く3人目の快挙です。サラリーマンの生涯獲得給与は2~3億円。横峯プロは賞金だけでサラリーマンの3倍近く稼いだことになります。

27歳の若さで9億円突破も凄いことですが、270試合で20勝も凄い記録です。単純計算すれば‥‥

13.5試合で1勝!!

今年は連続予選通過記録が「101」途絶えましたが、年間2勝ペースというの記録を見ると‥‥横峯プロは並外れて「勝負強い」選手であることが証明されています。

さて、この横峯プロ。先週のマンシングではドライバーの打ち方のイメージを変えたそうです。GDOの記事によると‥‥

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プレー面での変化もある。「今はティショットだと“200ヤード”を飛ばす感覚で振っている」というのだ。平均飛距離が約240~250ヤードという横峯からすれば、この“200ヤード”という数字は明らかに短い。「飛ばそうと思うと力んで良い結果がでない。200ヤード飛ばすことを考えれば、無駄な力が入らず、しっかり振れる」という逆説的な飛ばし理論だ。

自他ともに認めるフェードヒッターだが、力むと、時に逆球のドローも出てしまい、この数年はコースマネジメントに苦しんできた。「(フェード、ドローの)両方出ると、トラブルも起こりやすい。ゴルフは、スコアを作っていかなければいけないので」という、横峯なりの苦悩解消にもつながる理論だ。

(以上、GDOニュースから引用)
http://news.golfdigest.co.jp/news/jlpga/article/46280/1/

アマチュアの多くはドライバーがちゃんと飛べばスコアになると思っている人、飛ばすことに生き甲斐を感じているゴルファーが少なくありません。確かに、ドライバーが飛べば気持ちいいし、グリーンに近づけば2打目で持つクラブが短くなるのも事実です。しかし、横峯プロも言っているように、力むと逆球が出やすくなります。加えて、アマチュアの場合だと、チョロが出たり天プラも出ます。OBや池ポチャを打つリスクも高まる。ナイスショットとミスショットの差が大きくなってしまい、スコアを作ることが非常に難しくなるのです。
そしてアマチュアの場合、ドライバーが飛んでもスコアが良くなる保証がありません。100前後でプレーする人の場合、ナイスショットが2発続く保証がないからです。

アマチュアの多くはドライバーショットでスコアが決まると思いがちですが、ドライバーではスコアを作ることはできません。ドライバーが良くてもセカンドでミスをしたらスコアは悪くなります。セカンドが良くてもパットを外せばスコアは崩れます。ただし、ドライバーで大きなミスをしたらスコアは確実に悪くなります。

OB
池ポチャ
隣に打ち込んでワンペナ

チョロ

こういった致命的なミス、致命的なトラブルをしでかすとスコアは作れません。トリプルボギー以上の大叩きを招く原因にもなります。ティショットというのはナイスショットを打つことよりも交通事故(致命的なミス)をいかに避けるかが求められるのです。

おーっと、今日のテーマであるレッスンの上手な受け方を思ったら、原稿締切りの催促が入りました。この続きは明日書きます~。

PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。


2013年08月10日男性ゴルファーが赤ティ(レディスティ)でプレーするメリットとは??

メジャー最終戦の全米プロ選手権。予選二日目を終えてトップはジェイソン・ダフナー。日本勢では松山英樹石川遼プロが共に頑張っていますが、それにしてもトーナメントコースは距離が長いです。

全米プロ 松山英樹、石川遼揃って予選通過! 写真はGDOより転載 撮影はJJ田辺 全米プロのフォトギャラリーは←をクリック

全米プロ 松山英樹、石川遼揃って予選通過! 写真はGDOより転載 撮影はJJ田辺 全米プロのフォトギャラリーは←をクリック

開催コースであるオークヒルの東コースの距離は7163ヤード。それでいてパー70。パー5は2つかしかありません。アウトのパー5は550ヤード、インのパー5は598ヤードもあります。ドライバーの飛距離が250ヤードの人にはとてつも長いコースです。ゴルフは飛距離を競うゲームではないと言われてますが、優勝争いするにはドライバー(ティショット)の飛距離は最低でも280ヤードは必要でしょう。ミケルソンは今回もドライバーを抜いたセッティングをしていますが、彼の場合、3Wでも300ヤードぐらい飛ばしてきます。ミケルソンの3Wは井戸木プロのドライバーよりも30ヤードぐらい余計に飛ぶから、ドライバーを抜いたセッティングができるのです。

さて、このコースのヤーデージ(距離)。我々アマチュアがプレーする場合、ここまで距離が長いコースはそう多くありません。また、距離が長いコースでも、白ティ(レギュラーティ)からプレーするとかなり距離が短くなります。

コースによっても異なりますが、例えば7000ヤード級のコースだと、
黒ティ(チャンピオンティ)7000ヤード
青ティ(バックティ)   6700ヤード
白ティ(レギュラーティ) 6300ヤード
赤ティ(レディスティ)  6000ヤード

ぐらいの感じになります。そして多くのコースでは黒ティの使用は許可されません。アマチュアがプレーする場合、大抵は青ティか白ティをチョイスすることになりますが、なぜか男性ゴルファーは青ティ、いわゆるバックティで回りたがります。トーナメントコースの影響がどうか分かりませんが、バックティ礼賛型のゴルファーが非常に多いです。そして、バックティが使えないとコースにクレームを付けたりする人も少なからずいます。ちなみにマーク金井はバックティにこだわりは一切ありません。白ティからでもしょっちゅう回りますし、時には赤ティからでも回ったりします。ダイアモンドオン・ラインの取材森下千里さんとプレーする時は、彼女と一緒に赤ティからティショットを打っています。

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そして赤ティからプレーする時は、ミケルソンよろしくドライバーは使いません。森下さんとプレーする時は彼女のドライバーの飛距離と同じ飛距離が出るクラブでティショットを打ち、セカンド以降も7番アイアン以上の番手は使いません。使用クラブを限定すれば、赤ティからでも距離が短くて物足りないなんてことにはなりません。女性の飛距離でプレーすることで、自分のゴルフの中味がかなり具体的に見えてきます。

ちなみに水曜日のマーク金井のスコアは39、36の75。前半は3パットが2回でボギーが2つ。グリーンを外してからのボギーが1つ。後半は、出だし2ホールで3パットしてボギーが2つ。16番と18番でバーディパットを決めて2バーディで36でした。前半はグリーンを外したのは1度、後半はすっべてのホールでパーオン。これで何が分かるかというと、

7Iで打つとティショットがフェアウェイキープの確率が高い
7Iで打つとOBや池ポチャ、林に打ち込まない
フェアウェイキープしていればパーオンの確率が高い
150ヤード以内からはグリーンに乗せられる
パーオンすれば大体、ボギー以内で上がれる
スコアが良くなるかどうかはパット次第
セカンドショットでチョロやダフり、ザックリを打たない

そうです。赤ティで打つとセカンドショット以降のゴルフの内容がかなりシビアに分かってくるのです。逆に言うと、距離の長いコースやバックティからプレーすると、自分のゴルフの内容が中々見えてきません。そしてティショットでは飛距離を求めてしまい、それが交通事故(OB、池、林)につながったりしています。そして、ティショットが飛ばないとスコアメイクできないという錯覚にも陥ります。結果、練習場ではドライバーばかり練習することになり、150ヤード以内のアイアンショットや、アプローチ、パット練習が疎かになってしまいやすいのです。

距離の長いコースやバックティからドライバーを思い切り振り回すことはゴルフの醍醐味ですが、バックティから90以上叩いてしまうと自分のゴルフの問題点がなかなか見えてきません。ティショット次第でスコアがガラッと変ってしまうからです。対して、白ティや赤ティのように距離が短いコースならば、何が上手くて、何が上手くないのかが浮き彫りになってきます。ゴルフのスコアは「100ヤード以内」で決まると言われてますが、距離が短いコースでプレーするほど、それがハッキリ見えてきます。

森下さんはラウンド後「ボギーがずっと続くのは嬉しい反面、すごく苦しい」と言ってましたが、まさにこれがゴルフ。赤ティでも何でもいいから、9連続ボギーとか、9連続パーというのを一度は経験してみて欲しいです。この息苦しさを経験することは、バックティから回るとの同じぐらい、いやそれ以上にゴルフの本質に近づけるとマーク金井は思っています。

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PS.ゴルフの竪琴、作っても作っても入荷が間に合いません。大好評で増産中です。竪琴はスイング年齢を若返らせるのに役立つ練習器具です。ボールを打つよりも、竪琴を使って素振りをした方が関節の伸ばし方、重心移動を大くする感覚を養えます

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2013年08月05日全英女子で「9」の大叩きをした宮里藍に学ぶ、トラブル時のスコアメイク戦術~

スコットランドのセントアンドリュース・オールドコース(6672ヤード、パー72)にて開催された今年の全英女子オープンステーシー・ルイスが優勝しましたが、

最後までもつれた全英女子オープンを制したステーシー・ルイス 写真はGDOより転載 GDOではJJ田辺撮影の全英女子オープンフォトギャラリーやってます!←クリック

最後までもつれた全英女子オープンを制したステーシー・ルイス 写真はGDOより転載 GDOではJJ田辺撮影の全英女子オープンフォトギャラリーやってます!←クリック

マーク金井の記憶に残ったのが2日目の13番ホール(パー4)です。このミドルで宮里藍ちゃんは1ホールで「9」の大叩き。これで79と大きく崩れてしまい、通算4オーバーの83位で予選落ちしました。
新聞報道によると、宮里プロは「ミスが続いてうまく切り抜けられなかった。12番のボギーの後でダブルボギーでもいいと割り切れなかった。判断ミス」とコメントを残しています。プロが1ホールで5オーバー。OBを1発も打たないでここまで叩くことはめったにありませんが、これがゴルフの怖さです。

そこで今回は、大叩きに陥る典型的なパターン、そして大叩きを防ぐ戦術について書きましょう。

まずは、宮里プロのプレーぶりを振り返ってみます。セントアンドリュースの13番は6番の折り返しホール。407ヤードでパー4。右サイドはOBが続き、左サイドにはバンカーが数多く並んでいます。マーク金井はオールドコースを3度回っていますが、フックが持ち球だと右のOBが気になるホールです。そして右を嫌がって打つと引っかけて左のバンカーに入りやすくなっています。

宮里プロはこのホールでバンカーから何と4打も費やしています。ティショットをバンカーに入れ、第3打を再びバンカーに入れてしまい、そこから脱出に3打を費やしています。6オンしてそこから3パットして9を叩きました。

まるでバンカーが苦手なアマチュアのようなプレーぶりでしたが、セントアンドリュースでは、プロでもこういうことが珍しくありません。セントアンドリュースのバンカーは小さくてアゴが高い。スタンスさえまともに取れないバンカーが多数あるからです。加えて、フェアウェイは凸凹でうねっています。バウンド次第ではナイスショットがバンカーまで転がることがしょっちゅうあるからです。

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あの宮里藍でも・・ゴルフってコワイね。GDOより転載 撮影はJJ田辺 GDOの全英女子オープンフォトギャラリーは←こちらをクリック

宮里プロは、「ダボでもいいと割り切れなかった」とコメントしてますが、まさにこの「言葉」が大叩きを招いているのです。11番のボギーを叩いたことが、自分で自分の首を絞めることになっているのです。世界を代表するプロと言えども生身の人間。前のホールでボギーを叩くと、次のホールで無理をするという「負のスパイラル」に陥ることがあるのです。そしてゴルフはミスを取り換えそうとすると、ミスが次々と連鎖して大叩きにつながるのです。

では、アマチュアが大叩きを防ぐにはどこをどう注意すれば良いのか?
基本は負のスパイラルに入らないショットを選択することです。例えば、ティショットをバンカーに入れたならば、ハザード(バンカー)からはとにかく1打で脱出できるクラブ、1打で脱出できる方向に狙いを定めてボールを打つこと。そしてティショットがバンカーに入った時点でダボを前提にプレーを組み立てることです。宮里プロは「ダボは避けたかった」と行ってますが、まさにこれが反面教師です。ダボを積極的に取ることを考えることが、大叩きを防ぐことにつながってくるのです。具体的に言うと、ティショットをミスしたら

パー3では3オン
パー4では4オン
パー5では5オン

これを意識して組み立てる。大叩きを避けるためにはあえてボギーオンを放棄するのです。これだけでかなりの確率で大叩きを減らせます。言い換えると、ダボオンを狙うまでは「安全第一」。サッカーで例えるならば我慢する時間帯。ミスを取り返すようなショットを選択しないこと。そしてダボオンを狙うショットがやさしい状況ならば‥‥積極的にプレーしましょう。

パー3では3打目で勝負し、

3オン0パット
3オン1パット
3オン2パット

のいずれかを狙う。ダボオンを意識しても3打目が上手く成功すれば、パーやボギーでも上がれるようになるのです。対して、2打目でギャンブルショット(リスクの高いショット)を選択してしまうと‥‥それが失敗したら3オンが出来ないどころが、4オン、5オンとなって心が折れます。結果、グリーンに乗っても3パットしたりすることになって、大叩きが出てしまいます。

大叩きを防ぐためには、ミスショットの直後のショットでは守備的なショット(リスクが低いショット)を選択することが基本であり鉄則です。そして、確実にフェアウェイにボールを運べたら、ダボオンを狙うショットではピンに直接放り込むぐらいの強い気持ちでショットに臨む。守備の時間と攻撃の時間を間違えなくなれば、ティショットをミスしても大叩きを確実に減らせます。

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PS.自然にハンドファーストに打てるパター、ショートパットがスコンと入るパター。今週入荷予定でしたが、入荷が若干遅れております。ご予約いただきましたお客様、まことに申し訳ありません。今しばらくお時間いただけますと幸いです。8月15日にアナライズに入荷予定で、入荷次第、順次発送させていただきます。

 


2013年07月24日今年の全英OP、6位の松山英樹はなぜ最新ドライバーを使わないのか!?

東北福祉大学の現役学生でありながら、今年プロ入りするやすでに賞金獲得額も1億円を超えました。世界ランクも大幅にジャンプアップし、前週44位だったのが34位までジャンプアップしました。世界ランク50位以内だとマスターズに出られることを考えると、もはや名実ともに世界的なプレーヤーと言えるでしょう。米ツアーであと8万ドルほど稼げば、賞金ランクが125位以内となって、来年のシード権を獲得できます。

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GDOより転載 撮影はJJ田辺 フォトギャラリーは←をクリック

松山英樹プロはアマの頃もプロになってからも使用クラブに大きな変更はありません。ドライバーとFW、そしてアイアンはスリクソン。スリクソンと契約したから使っているのではなく、スリクソンを使っていたからスリクソンと契約したのでしょう。契約外で使っているのは唯一、ユーティリティ。ユーティリティだけは何故かブリヂストンのツアーステージX-UT(19度)を使っています。具体的なモデル名を挙げると、

ドライバー
スリクソンZR-30

3W
スリクソンZ525

UT
BS ツアーステージX-UT(19度)

3~9、PW
スリクソン Z925

AW、LW
クリーブランドCG17(52度、59度)

パター
タイトリスト S・キャメロンプロトタイプ
(ピン型)

このセッティングを見て「おやっ」と思った人もいるでしょう。そうです、ドライバー以外は最新モデルなのに、なぜかドライバーはかなり古いモデルを使っています。マーク金井GDOの試打インプレッションでZR-30を試打したのは、なんと2008年10月21日。今から5年ぐらい前に登場したドライバーを松山プロはわざわざ使っているのである。ちなみにこのZR-30はハードヒッターに人気のあるモデルで、日本を代表するロングヒッターの諸藤勝次プロもこのZR-30を長く使っています。

では、なぜ松山プロは最新モデルではなくてわざわざ5年前のドライバーを使っているのか?

いくつか理由が考えられますが、ヘッドの重心特性を考えるとZR-30は松山プロと非常に相性が良いのが窺えます。ヘッドスペックをざっと紹介すると‥‥

体積      420.3CC
慣性モーメント 3957gcm2
ライ角     58度
重心距離    37.4mm
重心高     31.1mm
重心高2    23.5mm
重心角     20.1度

ゴルフクラシック重心ハンドブック2013年度版から引用)

ヘッド体積のわりには重心距離は短くありませんが、特筆すべきことは重心高が低いこと(重心高2の数値が大きいこと)。これによりオートマチックに低スピン弾道が打ちやすい。ヘッドスピードが速くない人にはボールが上がりづらい反面、ヘッドスピードが50m/s以上の人には吹き上がりを抑えてくれるので安心感があります。そして、重心距離に対して重心深度が非常に浅い。これまたスピンを減らせるスペックです。そして、重心角(重心アングル)が小さいので、叩きにいった時に引っかかりづらい。アマチュアには捕まりづらく上がりづらいドライバーですが、ヘッドスピードが速いプロには非常に使い勝手が良いのです。松山プロはドライバーの打点が先っぽよりになってますが、

ZR-30は重心位置がほぼセンター。先っぽで捕えてもチーピンが出づらいことも気に入っているのでしょう。ちなみにマーク金井がこのドライバーを打ったら、キャリーが著しく出ませんでした。キャリー210ヤード、ラン50ヤードって感じのドライバーだったことを今でも記憶しています。

ちなみに最新モデルの中ではZ925はZR-30と重心位置が似ていますが、重心の低さはZR-30に軍配が上がります。また、Z925はヘッド体積が380CCと非常にコンパクトで、重心距離も35.4ミリと短い。それでいて重心深度は34.7ミリと深めです。このためZR-30に比べると、Z925はスピンが掛かりやすい(吹け上がりやすい)重心特性。恐らく、松山プロもスピン量が自分にマッチしなかったことが、使用に至らなかったのかと思われます。

クラブは年々進化していますが、市販ドライバーの多くはヘッドスピードが並外れて速い人向けには設計されていません。理由は単純、そんなユーザー(アマチュアゴルファー)は非常に少ないからです。このため、ヘッドスピードが50m/s以上が出せるプロは、最新ドライバーが必ずしも「最も飛ぶドライバ-」にならない可能性があるのです。

誰が打っても飛ぶドライバーはありません。ヘッドスピードによって飛ぶドライバーは明確に異なります。これは昔も今も変らない事実ですが、何故か市販ドライバーの売れ行きを見ていると、プロが飛ばせるドライバーは売れますが、アマチュアが飛ばせるドライバーは今ひとつ売れ行きが伸びません。

その理由については明日じっくり説明しましょう~。
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PS.FWとユーティリティはシャフト重量がすごく大事です。軽いシャフトが装着されていると手打ちになったり、スイング軌道が不安定になります。ヘッドスピードによっても適正重量は変りますが、手打ちになりやすい人や、チョロ、トップが出やすい人は、シャフトを少し重くするだけでミート率が格段にアップします。アナライズではFW用に65g、ユーティリティ用に70gのシャフトをラインアップしてます。ぜひ試してみて下さい~。