マーク金井blog

カテゴリー: 計測器、分析法

2019年03月14日超私的な考察 今どきの460CCドライバーは一体どれぐらい進化したのか!?

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毎週火曜日はGDO試打インプレッション更新日。今回は米ツアーで人気がある三菱ケミカルのTENSEI ORENGEをアップしました。

そして、火曜日と言えば週刊ゴルフダイジェストと週刊パーゴルフの発売日。マーク金井は週刊パーゴルフで、、、

 

 

 パカッと開けたら、スゴかった!
 M5/M6エピックG410の裏側を丸裸!
週刊パーゴルフ3月26日号

 

に登場しています。毎年のようにドライバーはモデルチェンジを繰り返していますが、今回は最新ドライバーのヘッド内部を検証。どんな風にヘッドは作られ、どこにこだわって作られているのかを超私的に、かつ物理的に検証させていただきました。

 

 

 

 

M5エピックフラッシュはヘッド、フェース、クラウンのそれぞれのパーツを入手。G410+に関してはカットサンプルを入手。普段見ることができないヘッドの内部構造をじっくりと長め回し、かつそれぞれのパーツ重量を計測しました。

 

 

ヘッド内部を見てまず感じたのが「ここまでやるか~」というぐらい凝った作りになっていることです。チタンドライバーが登場したのは1995年。今から24年前のことですが、当時のヘッド体積は約250CC。これでもメタルやパーシモンに比べると巨大と言われてましたが、そこから日進月歩津でヘッドは大きくなり、97年に登場したキャロウェイのビゲスト・ビッグバーサが300CC。されにヘッドは大きくなり、2006年以降は460CCが登場。そして、ここ数年はルール上限の460CCがスタンダードになっています。

 

 

さて、このチタンドライバー。

 

昔は「チタンだから飛ぶ」なんてキャッチコピーもありましたが、素材だけで飛距離が決まることはありません。フェースの反発、そしてヘッドの性能によって飛距離性能が変ってくることが明らかになっています。加えて、今どきの460CCドライバーはフリーウエート(余剰重量)が増しており、可変機能のバリエーションも豊富です。10年以上前から460ccドライバーはありましたが、10年前と今とではヘッドの作られ方が全然違います。

 

どこがどう違うかと言うと、、、

 

10年以上の技術では460CCを作るとほとんど余剰重量は生み出せませんでした。どんなに軽く作っても、ヘッド重量は185gぐらいになり、余剰重量はせいぜい15g前後でした。それが、今回M5エピックフラッシュのヘッド重量を量ったら、、、、

 

 

 M5のヘッドは約152g+クラウン約9g=161g

 

 エピックフラッシュのヘッドは約160g+クラウン約14g=174g

 

どちらも10年前の460CCドライバーと比べると劇的に軽く作られています。これは設計技術と製造技術の進化がなせる技です。ヘッド内部を見るとゴルフクラブと言うよりはレーシングマシンのような精密さと緻密さを感じました。特にクラウンを含めたヘッド重量が160gちょっとのM5はF1マシンのように軽量化されています。ちなみに、キャロウェイの方が重量が10g以上重いのはフェース後方のジェイルブレイクが少なからず影響していると思われます。

 

M5にしてもエピックフラッシュにしても、ここまで精密なヘッドを見ると「ゴルフクラブの進化」を肌で感じました。今どきのドライバーは豊富な調整機能をアピールしていますが、それを支えているのは超軽量にデザインされ、そして超軽量に製造されているヘッドなんです~。

 

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2018年05月24日超私的な考察 テーラーメイドのツイストフェースはどんな人にメリットがあるのか!?

YOUTUBEアナライズチャンネル 新しい動画を配信開始

マーク金井が、アナライズの有料会員であるプライム会員様限定で行っているマーク塾という、セミナーの動画です。かなりゴルフから脱線しますが、お暇なら


ゴルフクラブを試打する仕事を始めて20年近く経ちます。2005年、神田に室内の試打スタジオを構えるようになってからは、同じ場所、同じ条件、同じ計測器を使ってクラブの試打をしています。試打クラブはメーカーからお借りすることが多いですが、自腹で購入しているクラブも少なからずあり、スタジオにはドライバーだけで常時50本前後、ドライバー用のシャフトに至っては100本近くあります。定期的に断捨離してますが、それでもクラブ(シャフト)の数はあんまり減りません。

 

アナライズではディテクトの高速度カメラを使って弾道計測しています。試打するのはロボットではなく、マーク金井です。かつては人間試打マシーンとかと呼ばれたりしてましたが、昔も今もヒューマンテストにこだわっています。ロボットの試打ではなく、人間の試打にこだわるのは、スイングのロボットのスイングと人間(ゴルファー)のスイングの間には決定的な乖離(かいり)があるからです。

その乖離については、ゴルフメディアでも取り上げられることがたまにありますが、この記事については、超私的に突っ込みをいれたくなりました。

 

M3M4の打点外し実験、正直どごか違う

 

 ゴルフダイジェストオンラインにアップされていた記事ですが、
要約すると、ロボットでテストすると、メーカー(テーラーメイド)がコメントしているような結果にならなかったと書かれています。

 

テーラーメイドのM3、M4にはツイストフェースが採用されています。ツイストとはねじれの意味で、ツイストフェースはトウ上側はフェースが右を向く度合いが増して、かつロフトが増える方向にねじれてます。対して、ヒール下側はフェースが左を向く度合いが増して、かつロフトが減る方向にねじれています。メーカー側はこのねじれによって、左右の曲がりを軽減できるようになったとアピールしているのです。

 

ところがロボットで打つと、メーカーがアピールした結果にならなかったと。

 

 フェースのトウの上側で打つと右に打ち出して、ボールにスライス回転
 フェースのヒール側で打つと左に打ち出して、ボールにフック回転

 

ロボットが打った場合、フェースがねじれていると、ねじれた方向にボールが飛び出しているという結果になってます。加えて、トウ側に当たってスライス、ヒール側に当たってフックになっています。ちなみに、ロボットだけでなく、マーク金井もこのような弾道を打とうと思えば、比較的簡単に打つことができます。何故かと言うと、ロボットがどんな方法で試打しているかを知っているからです。

 

 

では、ロボットはどんな方法で試打しているのか?

 

ロボットのヘッド軌道はインサイド・インです。人間のようにインサイド・アウトに振ったり、アウトサイド・インに振るロボットは見たことはありません。ただし、ボールの位置を変えると、ヘッド軌道はインサイド・アウトになったり、アウトサイド・インになったりしますが、通常のテストではインサイド・インの状態でテストしています。この記事でも、ヘッド軌道を意図的に変えていないことが書かれていないことを考えると、インサイド・インで打っていると思われます。

 

人間で打った軌道

 

 そして、もうひとつのポイントがインパクト時のフェース向き!!!!!!

 

実は、今回の実験が非常に残念だと思うのはこの点なんです。ロボットで試打する時、基本的にはフェースがスクエアな状態でインパクトを迎えています。なので、この記事でも、フェースのトウ側にわざと打点をズラせても、

 

 インパクトではフェースがスクエア!!!!

 

この記事にはフェースがどの向きでインパクトを迎えているのかの記述がありませんが、弾道から推察すれば、フェースのトウ上側でヒットした時も、フェースのヒール下側でヒットした時もフェースがスクエアな状態でインパクトを迎えていると思われます。フェースがスクエアな状態でインパクトを迎えたために、ツイストフェースの効果が裏目に出てしまい、トウ上側で打った時もヒール下側で打った時も、大きく曲がってしまったのです。

 

 

では、芯を外して打った場合はどうなるのか?

 

これはテーラーメイドもアナウンスしていますが、多くのアマチュアゴルファーは芯を外して打った時、フェースの向きはスクエアになってません。テーラーメイドの分析によると、、、

トウ上側でヒットしている時、多くのアマチュアはフェースが閉じている
 ヒール下側でヒットしている時、多くのアマチュアはフェースを開いている

 

先っぽ上側で打った時、多くのアマチュアはフェースが閉じているために曲がりが大きい。その曲がりを習性するにはフェースを開いてロフトを増やすのが効果的であると考えたのです。逆もしかりで、ヒール下側打点になっている時、多くのアマチュアはフェースが開いているために曲がりが大きい。その曲がりを習性するにはフェースを閉じてロフトを減らすのが効果的であると考えて作られたのが、ツイストフェースの正体です。

 

言い換えると、、、、

 

トウ上側でヒットしている時、フェースが閉じている
ヒール下側でヒットしている時、フェースを開いている

 

と言うゴルファーにはツイストフェースは効果があって、左右の曲がりを軽減できます。

 

テーラーメイドを擁護するわけではありませんが、ロボットでの実験は人間が打った時と同じ結果にならないことが多いのが当たり前。ロボットは人間のようなミスショットが打ちづらく設計されているからです。あえて補足するらば、ロボットでツイストフェースの効果を実験するならば、トウ上側でヒットする時はインパクトでフェースが被った状態にすること、ヒール下側でヒットする時はインパクトでフェースが開いた状態にすることが求められます。

 

ちなみに、人間が打った場合でもツイストフェースの効果が裏目に出る場合があります。どこに当たってもインパクトでフェースが開きやすい人の場合、ツイストフェースでトウ上側で打ってしまうと、通常のクラブよりもボールが大きく右に曲がるでしょう。ヒール打点になりやすい人の場合でも、インパクトでフェースが被って当たりやすい人の場合、ツイストフェースだと、通常のクラブよりもボールが大きく左に曲がります。ツイストフェースに限りません。ミスを補正するように設計したクラブは、その補正が裏目に出る状態でインパクトを迎えると、ミスの度合いが増幅します。

 

 

ゴルフは物理ですが、ゴルフは人間がクラブを振り回してボールを打つ競技です。

 

スイングロボットは人間のように器用ではないのです~。

 

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三枝こころさん、先日アナライズにおこしいただいて、フレループを体験していた貰った動画です!

はい 欲しくなったでしょ?


2018年04月26日超私的な提案 弾道解析計測器を上手に使いこなすコツとは!?

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今週月曜日に弾道解析のセミナーを受講してきました。カナダ人のLiam Mucklow氏が通訳を交えて約3時間の講習を行なってくれました。講習内容をざっと挙げると、

 

・弾道計測器にはどんな種類があるのか?
・レーダー式計測器はどんな方法で、どこをどう計測しているのか?
・カメラ式計測器はどんな方法で、どこをどう計測しているのか?
・ボールが真っ直ぐ飛ぶメカニズム、ボールが曲がるメカニズム
・弾道計測器の数値をどう読み取るのか?
・弾道計測器の数値から、どんな風にレッスンを行なうのか?

 

こんな感じでした。セミナー受講者から、「弾道計測器によって数値が違うのは何故か?」という質問が出ましたが、それについても具体的な説明を受けました。マーク金井は弾道計測器オタクですが、今回のレクチャーで弾道計測器の数値の違いが出る理由が分り、かなりスッキリしました。当たり前と言ってしまえばそれまでですが、クラブヘッドやボールの動きは目視では正しく確認できません。弾道計測器は人間の目よりも精度が高い装置を使っていますが、クラブのどこをどう計測するのかで、導き出される数値が変るのは致し方ないことが、今回のセミナーで学ぶことができました。

 

 

アナライズには1秒間に1000コマ撮影できる高速度カメラを使ったディテクトの弾道計測器を設置しています。この弾道計測器を主に使っている理由は、インパクトの瞬間だけでなく、インパクト前後のクラブの軌道、ヘッドの入射角、インパクト時の打点位置、インパクト直後のボールの飛び出し方向(上下、左右)を数値ではなく、画像で黙視できるからです。

 

計測された数字だけを見るよりも、実際にクラブがどんな風に動いているのか、実際にボールがどんな風に飛び出すのか、そしてミスヒットした時(芯を外した時)、ヘッドはどんな風に動いているのかを、静止画、コマ送り静止画、スローモーションで確認できます。単に飛んだ、飛ばなかっただけでなく、インパクト前後でのヘッドの挙動を知ることができるから、ディテクトの弾道計測器を主に使っています。

 

 

さて、この弾道計測器。ゴルフショップにも完備している所が増えてますし、弾道計測器を使ってクラブフィッティングするお店も多くなりました。これにより、クラブによって飛距離がどれぐらい変るのかを感覚だけでなく、数値で具体的に知ることができます。

 

では、弾道計測器を使って試打すれば、今より良いクラブが手に入るのか?

 

 

一番飛距離が出たクラブを買えば、コースに出た時も一番飛距離が出るかと聞かれると、答えはイエスでもあり、ノーでもあります。何故かと言うと、ゴルフ場と室内のショップではコンディションが大きく異なるからです。加えて、メンタル面も大きくことなります。お店は狭い鳥かごのような中でボールを打ちますが、ゴルフ場は広く、そして様々なハザードがあるからです。お店で試打した時とまったく同じスイングができる人ならば、弾道計測器で一番飛んだクラブが、コースに出た時も一番飛ぶクラブになる確率は非常に高いです。しかし、そうでない人の場合、弾道計測器で一番飛んだクラブが、コースに出た時も一番飛ぶクラブになる確率は下がってきます。

 

 では、どんな風に弾道計測を使うと、本当に飛ぶクラブ、スコアアップにつながるクラブを手に入れられる確率が上がるのか?

 

スコアメイクを考えるならば、ナイスショットした時とミスショットした時の飛距離差が少ないクラブ、曲がりの度合いが少ないクラブを選んで下さい。そして、逆球ができるだけ出づらいクラブ、打点位置がフェース中央に集まるクラブを選んで下さい。

 

 ゴルフはミスのゲームです。

 

10発打って1発飛ぶクラブは魅力ですが、残りの9発がちゃんと飛ばないクラブを使ってしまうと、スコアメイクが難しくなります。また、飛ぶけど曲がる不安が大きいクラブほど、コースに出た時、スイングに悪影響が出やすくなるからです。

弾道計測器で試打する時は、ナイスショットした時よりもミスショットした時の飛距離や方向、数値(データ)をちゃんと調べる。これが弾道計測器を上手く使いこなす基本であり、極意です~。

 

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追伸  前回のブログでスイング中のシャフトの回転角度(左腕の回旋角度)に誤りがあったので、正しい数値に修整させていただきました。ご確認いただけると幸いです。

超私的な考察 ドライバーとパターの打ち方の違いを正しく理解していますか!?


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2018年04月17日超私的な分析 米ツアー優勝、小平智プロのスイングはどこがいいのか!?

国内男子ツアー、国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」は3日目にトップに躍り出た重永亜斗夢選手が12アンダーで逃げ切り優勝。選手会長を務める石川遼選手は1打及ばず2位でした。石川選手が国内ツアー復帰ということもあり、ギャラリー数は4日間で2万人を超えました。

 

 

そして、そして米ツアー、RBCヘリテージではプレーオフの末、小平智プロが優勝。青木功選手、丸山茂樹選手、今田竜二選手、松山英樹選手に続く日本人選手史上5人目の米ツアー優勝です。ちなみに、青木選手以外の4選手は、すべてプレーオフで勝っています。

 

小平選手が勝ったことで、ゴルフメディアはこぞって彼の特集を組むでしょう。そこで、今回は超私的に小平選手のスイングについて、超私的に分析したいと思います。そして小平選手のスイングが世界基準のスイングであることも超私的に説明したいと思います。

 

小平選手はショットメーカーとして定評があり、昨年からドライバーの飛距離も伸びてきてます。昨年の日本シリーズで彼のスイングをじっくり観察したのですが、その時にまず気づいたのがフットがワーク(仕事)していること。フットワークとも言いますが、ダウンスイング後半からインパクトにかけてジャンプアップしています。それも右足よりも左足の方が蹴り上げが大きく、ババ・ワトソンのように左足(ワトソンは左打ちなので右足)の方が踵の浮き上がりが大きくなっています。

 

インパクトでは足場をどっしり固めるのではく、地面反力を最大限使うことでヘッドスピードを効率欲上げているのです。ジャンプアップはジュニアゴルファーによく見受けられるモーションですが、大人で少なからずいます。ちなみに、プロよりも上手いと評されている中部銀二郎さんもインパクトでは左足かかとが大きく浮き上がってました(中部さんの場合、右足はべた足です)。

 

スイングに関しては、クラブの軌道が世界基準である「オンプレーン」感が非常にあります。

久々ドライバーのスイング(^^) #ワイアラエ #ドライバー #PRGR #RSドライバー #小平智

小平 智さん(@satoshi_kodaira_official)がシェアした投稿 –

 ダウンスイング前半のシャフトの角度は約45度。そしてダウンスイング後半のシャフトの角度も約45度。オンプレーンなスイングというと、ヘッドがプレーン上を通過しているかどうかに目が奪われがちですが、実は、もっと大事なことはシャフトの角度。ダウンスイング前半と後半でシャフトの角度ができるだけ変らない(同じ角度を維持)のが、本当のオンプレーンなスイングで世界基準のスイングです。

 

小平プロのダウンスイングを観察すると、それは見事なぐらいシャフトの角度が変っていません。現時点で言えば、日本で一番、オンプレーン感があるのが小平プロです。

 

では、どんな風にスイングすれば、小平プロのようにオンプレーンな感じでクラブを振り下ろせるのか? シャフトの角度を維持したダウンスイングができるのか?

 

 ヒントは水平振りにあります。

 

 

水平振りでアドレスの位置にヘッドが戻るようなスイングをすれば、オンプレーンにクラブが動いてますし、ダウンスイングでシャフトの角度も変りません(水平振りでシャフトの角度が変ったら、構えた位置にヘッドが戻りづらくなります)。

 

そして、水平振りを正しく行なうためには、左腕の回旋(回転)が求められます。水平振りは普段のスイングよりも、左腕の回旋(回転)が強調されます。テークバックで左腕を時計回りに回旋(ねじり)、ダウンスイングからフォローにかけては左腕を反時計回りに回旋(ねじり戻し)することが求められます。この左腕の回旋がタイミング良く発生すると、オンプレーンに振れ、かつシャフトの角度をキープすることもできます。言い換えると、この左腕の回旋(ねじって、ねじり戻す動き)がちゃんとできていないと、クラブはプレーンから外れ、かつシャフトの角度も変ってしまいます。今シーズンに入って、石川遼プロは水平振りを積極的にしていますが、これも左腕の回旋のタイミングを合わせることをチェックしているのです。

 

 

プロギアのサイエンスフィットでスイング分析をしてもらった時、宮川プロに教わったのですが、小平プロはこの左腕の回旋のタイミング、左腕の回旋の量が理想的。センサーを付けて計測した所、テークバックで左腕が時計回りにねじれた量と、ダウンスイングで左腕がねじり戻る量が一致しているそうで、これこそが世界基準のスイングなんです。

 

 

小平プロのスイングをそっくりそのまま真似ることは容易ではありませんが、左腕の回旋(ねじって、ねじり戻す)動作は、プロのみならずアマチュアにも必要不可欠な動作です。次回はタイミング良く左腕を回旋(ねじって、ねじり戻す)させるコツについてじっくり説明します~。

 

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ということで、売り切れる前にフレループよろしくおねがいします

ではまた水曜日に


2018年02月18日超私的な考察 アマチュアゴルファーがプロのスイングとかけ離れる理由とは!?

来週月曜日にやります

YOUTUBE アナライズチャンネル

マーク金井ここだけの話

2月19日21時配信決定!平昌オリンピックなどの話山盛りなはずです 是非生で!

あーお待たせしました アプローチセミナーの動画 その1できました


日曜日の深夜に羽田を出発し、月曜日と火曜日は平昌オリンピックを観戦。月曜日は女子スロープスタイルの決勝、火曜日は男子ハーフパイプの予選をじっくり現地で観てきました。火曜日の深夜に羽田に戻り、水曜日は神田。木曜日と金曜日は新幹線で函館でスノボとスキーを楽しみ、帰りの新幹線は仙台で途中下車し、サクッと用件を済ませてから神田に戻りました。

 

そして、土曜日はアナライズセミナーデー。11時からは「ゴルフの竪琴セミナー」、1時間の休憩を挟んで「シャフトセミナー ウッド編」を実施。シャフトセミナーと男子フィギュア決勝が重なっていたためテレビ観戦はできませんでしたが、超私的には予選トップの羽生選手が金、予選3位の宇野選手が銀を取ると確信してました。男子のハーフパイプでは顔を62針も縫った大怪我から復活したショーンホワイトが金メダル。滑りももちろん文句なしでしたが、同時に観客をも味方に付けてたからです。羽生選手もしかり。大会会場は日本人の応援団が大挙して観戦。フィギュア会場はあたかも日本で開催しているかのような空気に包まれていたからです。

 

 

スノボのハープパイプにしても、スケートのフィギュアにしても、選手が繰り出す技は難易度が非常に高く、普通の人が真似なんて到底無理です。それに対して、ゴルフスイングというのは、パッと観た感じはスノボの4回転とかフィギュアの4回転ほどは「難易度が高く」は見えません。ゴルフスイングというのは見た目にはシンプルな動きだからです。

 

そして、ゴルフスイングは技術が高い人ほどシンプルな動きに見えるため「見よう見まね」で真似ができそうな感じがします。

 

しかしながら、実際、見よう見まねでプロのスイングを真似られるアマチュアはほとんどいません。大抵のアマチュはプロの真似をしているつもりでも、実際はプロのスイングとは似ても似つかないスイングになっている人が圧倒的に多いです。

 

 では、なぜ見よう見まねでスイングをした時に、アマチュアの大半はプロのスイングとかけ離れてしまうのか?

 

一番の理由、それは、、、、

 

 シンプルに見えるスイングをするには、シンプルに動けばいいと思っていることにあります。このロジックというのはパターの打ち方には当てはまりますが、実は、ドライバーやアイアンショットのフルショットには当てはまりません。

プロのスイングはアマチュアのスイングに比べるとクラブは余計な動きをしません。余計な動きをしないから「シンプルに見える」ということになりますが、実は、余計な動きをしないために、身体はかなり複雑な動きをしているのです。アマチュアの多くはそれが見えていないために、クラブの動かし方を間違い、プロのスイングとは大きくかけ離れてしまうのです。

では、どうすればプロのようにシンプルにクラブと動かせるのか?

 

 クラブをシンプルに動かす(プレーンに沿って動かす)ために本当に必要なことは、身体を複雑に動かすことでクラブをシンプルに動かすことです。そのために、真っ先に意識してほしいことがあります。

 

それは、、、

 

 ゴルフスイングの動きは単純な横と縦だけでないということ。

 

 

ゴルフスイングは身体を横(左右)に回し、腕を上下に動かすという考え方もあるみたいですが、これではクラブはシンプルに動いてくれません。クラブがシンプルに動かないだけでなく、スイングの見た目も複雑になってしまうのです。

 

 

ザ・リアルスイング(奥嶋誠昭著 実業之日本社)でも書かれてますが、スイングの動きは実は複雑で、全身の動きを組み合わせてつくり上げることが求められています。プロはそれをやってのけているから、その結果としてクラブがシンプルに動くのです。

 

ゴルフは物理です。

 

 

クラブをシンプルに動かすためには、まずは「身体を横(左右に回し)、腕を上下に動かす」という考えないこと。そんな風に身体を動かそうとしないことです。言葉にすると簡単に思えるかも知れませんが、実は、身体を横(左右に回し)、腕を上下に動かす癖がついている人は、この癖から脱出するのは容易ではありません。何故かと言うと、この動きでもナイスショットが打てることがあるからです。

 

 

大事なことなので繰り返します。ゴルフスイングは複雑な動きをしない限り、クラブをシンプルに動かすことはできません。ここを正しく理解していないと、たくさんボールを打っても、一生懸命練習しても、プロのスイングに近づくことは限りなく不可能に近いでしょう。

 

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