ゴルフを手軽にサクッとプレーしたい。

これを実践すべく5年ほど前、「日本ハーフコース振興協会」を作りました。9ホールのゴルフ場で9ホールプレーを楽しむという会で、不定期にコンペをやり続けています。気がついたら会員が500名を越えていて、その中にはツアープロもいたりします。

そして、9ホールプレーで戦えるプロの試合があってもいいじゃないか。

と思い立って、世界最小トーナメント「MMTトーナメント」を開催したくなったのが、昨年12月。もちろん、その時は大それたことは考えてません。9ホールのトーナメントをやったら面白そうというのが発端です。そして、18ホールではなくて、9ホールにするといろんなメリットがあります。

・プレー代、参加費を安くできる
・薄暮で開催できる
・プレー時間が短いので観戦しやすい
・運営コストも軽減できる

野球でもテニスでも、スポーツの競技時間は２～3時間くらい。ゴルフも9ホールならば、2～3時間で競技が成立します。プレー時間を短縮できれば、ギャラリーが観戦しやすいメリットがあるのです。

そして、MMT9では競技を面白くするために使用クラブの本数制限もかけています。

・アマチュアは9本以内
・プロは6本以内

MMT9はプロとアマチュアが同じ土俵で戦いますが、使えるクラブの本数が異なります。これにより、プロは技の見せ所が増えますし、クラブの本数差を付けることでプロとアマチュアが拮抗した試合展開になってきます。これもまた、MMT9ならではの見所です。

第１回の会場は都内、赤羽ゴルフ倶楽部。荒川の河川敷コースで、ここは非常に地の利が良くて、JR埼京線、浮間舟渡駅から徒歩７分。荒川の土手とコースが隣接しているので、土手から観戦できる素晴らしいコースです。「あした天気になあれ」という漫画がありましたが、まさにそんな感じのコースで、プロの迫力あるショットを間近で観戦するとができます。土手からの観戦ですから、当然、チケットは必要ありません。フラッっと立ち寄っていただければ、無料で観戦できます。

赤い線が観戦ポイント。右端がスタートホールの10番、折り返してのショートが12番、最終ホール18番を挟んで、12番のロングへと続きます

トップスタートは午後２時半、最終スタートは午後３時半ぐらいです。

リアルタイムのリーダーズボードはこちらから

http://mmt.analyze2005.com/

今回はツアープロも多数参加が決まっていて、今年の全英オープンに出場した塚田好宣プロ、シード選手の今野康晴プロ。日本プロを制した合田洋プロ、欧州ツアーにも参戦した佐藤信人プロも出場します。そして、アマチュアでは予選会を勝ち上がった選手に加え、
推薦で世界ジュニアチャンピオンの村上豊駿（むらかみこうた）選手も出ます。昨日、マーク金井は村上選手と一緒に練習ラウンドをしました。初ラウンドにもかかわらず、サクッと1ボギーの36で回っています（パー35）。

そこで今回のエントリーはスーパー小学6年生ゴルファーの強さについて分析してみたいと思います。村上少年は平均的な小学生に比べると、やや背が高く、やや体重が多め。
取り立てて背が高いわけでもありません。ラウンド前に神田のスタジオで弾道計測してみると‥‥

・ドライバーのヘッドスピードは40m/s前後
・ドライバーの飛距離は220y前後
・持ち球はドロー

赤羽でのラウンドではティショットのミスはパー３だけ。ミドルホール、ロングホールでは、フェアウェイもしくは浅いラフをキープ。

パーオンは9ホール中、4ホール。
寄せワンは5ホール中、4ホール。
スコアは1ボギーの36。

9ホール中、8つパーを取っていますが、半分はワンパットパー。バーディパットは1発も入らなかったですが、パット数は、

９ホールで14パット！！

対して、マーク金井はというと、

パーオンは9ホール中、7ホール
寄せワンは2ホール中、2ホール
3パットが2回。
OBが2発。
スコアは、1ダブルボギー、3ボギー、1バーディーの39。

9ホールで18パット！！

この比較で見ると明らかですが、スーパー小学生は寄せが上手いのと、パーパットを確実に決めてきます。寄せはすべて1メートルというわけではなく、2～4mの入れ頃外し頃を確実にワンパットで決めます。マーク金井はというと、ショートでどちらもワンオンしながらも、1メートルを2回外して簡単にボギーを叩きます。マーク金井のゴルフはジェットコースターみたいなもので、プレーにまったく安定感がありません（笑）

一緒にプレーしてて感じたのは、

・ドライバーが曲がらない
・セカンドを曲げてもミスを悔しがらない、切り替えが早い
・ショートゲームでは強引に寄せようとしない
・パットはショートしなくて、50センチオーバーの距離感

ミスショットしても、とにかく切り替えが早いのには驚きました。ミスを悔しがることは一度もなくて、すぐに次のショットのことを考えてプレーしているのは大いに参考になりました。そして、アプローチも決して無理をしない。パットが上手いこともあるのでしょうが、3mぐらいに寄ればいいやって感じで打つので、見ていてすごく余裕があります。リスクが高いショットを打たないので安心感がありました。

・飛ばしたい
・乗せたい
・寄せたい

この3つの欲が顔を出すことがなく、ひたすら確実なショットを打ち、勝負所はグリーン上という感じでプレーしています。今日9ホール一緒にプレーしたことで、スコアメイクの神髄を小学生から学びました。あしたはいよいよ本大会。アマチュアの優勝スコアは1～2アンダーぐらいになるでしょう。マーク金井の目標スコアはパープレーですが、今日の村上少年のプレーを間近に見たおかげで、競技でスコアメイクするコツが少し分かりました～。

（▼▼）ｂ

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