マーク金井blog

2014年12月07日ツアープロが「ゴルフの竪琴」使って練習する本当の理由とは!?

国内男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」もいよいよ今日が最終日。3日目を終えて7アンダーで首位に立ったのは、李尚熹 (イ サンヒ)選手。1打差の2位タイには武藤俊憲選手と宮里優作選手つけています。賞金王争いの選手の中では、9位タイに小田孔明選手(2アンダー)、19位タイに藤田寛之選手と岩田寛選手(3オーバー)が並んでいます。注目の石川遼選手は3日目にスコアを3つ落として、トータルイーブンパーで14位タイです。

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写真はGDOより転載。GDOの記事は写真をクリックすれば読めます 撮影は内田眞樹カメラマン

ゴルフ日本シリーズは出場選手が30名と限られていることもあって、予選落ちがありません。出場選手が少ないこともあってドライビングレンジはこぢんまりとしていますが、打席のすぐ後ろにギャラリースタンドが設置されています。選手達の練習風景をじっくり見ることができます。マーク金井も練習日の火曜日、そして昨日の土曜日は、ツアープロの練習を間近で見てきました。東京よみうりのレンジは打ち下ろし。ボールの落ち際まで弾道をチェックしやすいのも魅力です。

 

ツアープロのショットを間近で見ると勉強になることがたくさんありますが、日本オープンの週から片山晋呉選手、平和PGMの週からH・リー選手、そして、今週から石川遼選手が「ゴルフの竪琴」を使うことが練習メニューに加わっています。すでにGDOニュースなど報道されていますが、きっかけは片山晋呉選手。片山選手が練習場で欠かさず使いはじめたことで、3人のツアープロが「ゴルフの竪琴」を使っています。

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写真はGDOから転載 記事は写真をクリック

 

そこで、今回のエントリーはツアープロが「ゴルフの竪琴」使って練習する理由について検証してみたいと思います。ゴルフの竪琴は目新しい練習器具ではありません。3年以上前からアナライズで継続的に販売しており、アマチュア向けのゴルフ上達の練習器具です。両手を離して持つことから、ハンガーを使った練習と類似していますが、ハンガーと違うのは重量が1キロ近くあって重たいこと。クラブヘッドが付いているので重心距離を感じてスイングできることです。スポンジボールも打てるので、正しいインパクトの感覚を養うこともできます。

 

さて、このゴルフの竪琴。

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マーク金井がその使用法を考え出しましたが、そのヒントを下さったのは山本信弘プロです。「マンネリゴルフじゃ上手くなれん」(山本信弘著、ゴルフダイジェスト社)でも書かれてますが、ゴルフで大事なことは、

 

ダウンからインパクトにかけて
右手は上、左手は下

 

この感覚を養うことが大事です。理由は単純、ダウンスイングで左手が浮くと(右手が下に回り込む)と

 

・振り遅れ
・右肩が下がり過ぎてダフりやすくなる
・シャフトが寝る
・インパクトでフェースが開く

 

等々、クラブの軌道が不安定になり、インパクト時のフェースの向きもスクエアに保ちづらくなります。ダウンで左手が浮いてしまうと(右手が下がる)と、あらゆるミスが出やすくなりますし、コースに出た時、ここ一番でボールが曲がるリスクが高まります。「練習場で真っ直ぐ打てるのにコースにでると曲がる」という人が少なくありませんが、この手の悩みを抱える人の大半は、ダウンで左手浮いて右手が下がっています。ここ一番で球が左右に曲がる場合、メンタル面も影響しますが、実は、スキル(技術)に問題がある場合が非常に多いのです。

 

実際、石川選手もダウンでシャフトが寝る自覚があり、その悪弊を解消するために「ゴルフの竪琴」を使いたくなったとコメントしています。アマチュアのみならず、ツアープロでもダウンでシャフトが寝るというのは起こりやすい動作で、それを修正するのは容易ではないのです。

 

ダウンでシャフト寝る=ダウンで左手が浮く(右手が下がる)

 

ツアープロはこの因果関係が嫌というほど分かっています。そして、困ったことにダウンスイングはコンマ5秒以下。一瞬の出来事なので、プロでも修正が容易ではありません。ダウンでシャフトが寝るのを嫌がって、縦に振り下ろす意識が強くなり過ぎると今度はアウトサイド・インのカット打ちになるリスクも高まるからです。ダウンで右手を上にキープしてスイングするというのは、言葉にすると簡単ですが、実は、プロでも普通にクラブを握った状態では、両手の位置関係を細かくチェックするのが難しいのです。

 

でも、ゴルフの竪琴のような「右手が上」な状態をキープしやすい練習器具を使えば、右手を上にキープする感覚、両手の位置関係をかなり正確にチェックできます。構造上、普通のクラブを振った時よりもシャフトが寝たかどうかをダイレクトにフィードバックできるからです。

 

ツアープロといえども人間です。調子が悪くなればダウンでシャフトが寝てしまうことは珍しくありませんし、困ったことにそれでもナイスショットが打ててしまいます。しかし、ダウンでシャフトが寝たスイングをしていると、ここ一番でナイスショットが出る確率が下がります。修正動作が入るこあらです。プレッシャーがかかった場面では左右どちらにも曲がるリスクが高まります。それが嫌と言うほど分かっているから、片山選手も石川選手も両手の位置関係をチェックする地味な練習を積極的に取り入れているのです。

 

 

昨日、石川遼選手はラウンド後も、ただひとり練習場に残って黙々と練習をしていました。小雨が降り、体感気温は0度前後の中、スイングチェックしながら1時間近くボールを打っていました。今日の練習が明日のゴルフにつながる保証はありませんが、スイングに迷いがなくなれば、プレッシャーがかかった場面でもボールは曲がりません。東京よみうりの超高速グリーンを読み切ることができれば、最終日、7打差を大逆転する可能性も大いにありうるでしょう~。

 

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よろしくお願いします。

ゴルフの竪琴は出来るだけ安く効果的に!をテーマに作った練習器具です。安価にするため、若干の仕上げの悪さ、スポンジの凹み(時間が経てば戻ります)がありますが、それは練習するのに支障はありません。少々いいよ!!という方だけ購入下さい(笑)練習するのが目的です!頑張って上達して下さいね

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カテゴリー ゴルフの竪琴, スイング、ゴルフ練習法

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