マーク金井blog

2015年12月13日ルール適合なのに、テーラーメイドのM1ドライバー「ぶっ飛ぶ」理由とは!?

今週末アナライズセミナーウイーク。昨日、土曜日は「ストレッチパッドセミナー」と「ゴルフの竪琴セミナー」を実施。そして、今日、日曜日は高速度カメラを使った「インパクトセミナー」を実施致します。セミナーは各回とも定員は6名。少人数にこだわるのは実際にボールを打ってもらったり、実際に身体を動かしてもらいたいからです。すでに今年も残すところ20日を切りましたが、まだまだセミナー開催致します。ふるってのご参加を心よりお待ちしております。(12月のセミナーはすべて満席となっております。1月も開催しますよ)

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さて、このセミナーですが質疑応答の時間も設けています。ゴルフに関すること、そしてクラブ(道具)に関することに関して色々と質問をいただきますが、ドライバーに関して多いのが「テーラーメイドのM1」ってどうなんですか? 「M1はなんで飛ぶんですか?」。FBやTwitterでも購入者は、こぞって「飛ぶ」というコメントを残しているからだと思いますが、とにかくM1の注目度は高いです。

 

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そこで今回のエントリーは、M1が飛ぶ理由について超私的に説明したいと思います。YouTubeの動画でも説明していますが、M1の特徴はヘッド上部(クラウン部分)にカーボンを採用していること。これによりデザインは派手なツートンになり、そしてヘッド上部が軽くなったことでフリーウエート(余剰重量)が増え、設計の自由度が増しています。

M1の場合、ソールには重心距離が変えられるレールと重心深度を調整できるレールが配されてますが、基本性能として言えるのは重心位置がとにかく低いことです。そして、ヘッドはルール適合としてはトップクラスにヘッドが重いです。米国仕様も日本仕様もヘッドの重さはどちらも同じで、約204g(スリーブ込み)もあります。

 

 M1の飛び指数が高い理由は2つで、

・市販トップクラスの低重心(低重心率53.3%)
・市販トップクラスの重ヘッド(204g)

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重心が低いほど飛び指数が上がるのは、低重心なほど芯(スイートスポット)とフェース上端までの距離が長いから。スイートスポットとフェース上端までの距離のことを、有効打点距離とか第2重心高とかと呼びますが、この数値が高いほどスイートスポットよりも上でボールをヒットしやすくなります。スイートスポットよりもやや上でヒットすると、縦のギア効果が働き、ギアが噛み合うような感じでヘッドはロフトが増える方向に回転し、ボールはオーバースピンがかかる方向に回転します。その結果、ボールの反発は少しダウンしますが、「高打出し、低スピン」の飛ぶ弾道を手に入れられるのです。

 

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 M1の場合、フェース高が59mmに対して、スイートスポット高が31.5mm。この数値は市販ドライバーの中でもトップクラス。有効打点距離が27.5mmもあるのは、カーボンクラウンの効果によるものでしょう。

 

 

次にヘッド重量ですが。フェースの反発係数が同じ場合、ヘッドが重い方がインパクト時の衝突エネルギーが増し、ボール初速が上がります。テーラーメイドはヘッドの重さについては公式にアピールしていませんが、204gというのは市販ドライバーの中ではかなり重い部類です。

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以上のことからも分るように、M1は物理的に飛びの要素がちゃんと盛り込まれています。そして、もうひとつの特徴は重心位置のバランスが非常に良い。ノーマルポジションで計測してみると、

 

・重心距離 約38mm
・重心深度 約37mm

 

好みもありますが、一般的には重心距離と重心深度の値が同じになっている方がスイング中のヘッドの挙動が安定し、振りやすさを感じます。そしてM1のスイートスポット位置はフェース中央。フェースセンターに重心(スイートスポット)があるので、視覚的にも芯で捕らえやすく設計されています。

 

 では、M1は誰が打っても飛ぶドライバーになるのか?

 

 

残念ながら答えはノーです。何故かと言うと、ここまでヘッドが重いと打ち手を選びます。軽いヘッド(195g以下)のドライバーに慣れている人や、軽いヘッドの方がタイミング良く打てるゴルファーにとっては、M1の204gは重すぎます。軽いヘッドの方が上手くて打ている人には、M1は飛ぶドライバーにはならないでしょう。そして、スピン量が少なくて飛距離をロスしている人の場合も、M1は飛ぶドライバーにならない可能性があります。元々スピンが少ない人の場合、スピンが減りやすいドライバーを使ってしまうと、ますますボールが上がりづらくなるからです。

 

 

M1はプロユースで使うことを前提に設計されたドライバーです。なので、低重心の度合いが強く、そしてヘッドが重くなっています。シャフトのセレクションによっても変わってきますが、M1はヘッドスピードが遅い人よりもヘッドスピードが速い人、非力な人よりもパワーがある人の方が、「飛び」を実感しやすいドライバーだと思います~。

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マーク金井ブログ更新していますテーラーメイドM1ドライバーの飛距離の秘密に迫りますhttp://www.analyze2005.com/mkblogneo/?p=14782

Posted by マーク金井のアナライズ on 2015年12月12日


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