マーク金井blog

2017年03月22日超私的な考察、ドライバーとパットとでは、どちらの方が芯で打つのが難しいのか!?

3連休の最終日、ガーラ湯沢に行ってきました。この3連休、ガーラ湯沢では「AIR MIX」が開催され、その決勝大会を見学するために行ってきました。「AIR MIX」は国内最大級のスノボイベントで、大会では2つのキッカー(ジャンプ台)を選手が飛んで技を競います。出場するトップライダー達は、落下するスピードを頼りに10メートル以上空中に浮き上がり、そこでいろんな技を繰り広げます。初めて生で観ましたが、その迫力に圧倒されてきました。

 

 

そして「AIR MIX」では同時開催で来季モデルのスノーボードの試走会もやっており、
多くのスノボーダーが新しいボードを試してました。もちろんマーク金井も2メーカー、5つのタイプのボードをガッツリ試走してきました。硬い板と軟らかい板、反発の違う板、長さの違う板をわざと乗り比べることで、板と自分の相性とをチェックし、来季購入するボードも決まりました。来季は国内メーカー、アクトギアのBCストリームの「R-2」、157cmのワイドボードで滑ることにしました。

 

 

そして、スノボから戻るや神田のスタジオでドライバーとアイアンの試打。ディテクトの高速度カメラを使って、インパクト画像をチェックしならが弾道計測。今シーズンもスノボをガッツリやっているおかげで、58歳の現在でもドライバーではヘッドスピード46m/sで弾道計測できます。弾道計測する時は、ボール初速、打出し角、スピン量、飛距離、左右の曲がりに加えて、高速度カメラを駆使して

 

 

 打点位置を正確にチェックします!!!!

 

打点位置にこだわるのは、打点位置が変われば、、

 

  • インパクト時のフェース向き(ボールが飛び出す方向)
  • インパクト時のロフト(ボールが飛び出す高さ、ボール初速)
  • スピン量
  • 左右の曲がり

 

に影響を及ぼすからです。また、打点位置にどんな偏りがあるのかもチェックします。説明するまでもありませんが、自分と相性がいいドライバーは1発目から芯(フェースセンター)でボールをとらえれます。自分と相性がよろしくないドライバーの場合、打点位置がトウやヒールに偏ったり、打点位置にバラつきが出やすくなります。

 

さて、この打点位置ですが、マーク金井はドライバー以外のクラブでも打点位置のチェックをしょっちゅうします。アイアン、ウエッジはもとより、パターにおいても試打する時は打点位置を必ずチェックします。ドライバーと同じく、パターも打点位置がボールの転がりに大きな影響を及ぼすからです。

 

 では、ドライバーとパターとではどちらの方が、打点位置が狂いやすいのか!?

 

ビギナー(初心者)やスイングが不安定なゴルファーの場合、スイングがしっかりしていない分だけドライバーの方が打点位置が狂いやすいです。例えば、ゴルフ未経験者の場合、パターで空振りすることはありませんが、ドライバーだと何度も空振りすることがあります。100以上叩く人の場合も、ドライバーの方が打点位置のバラつきは大きくなるでしょう。

他方、スイングがしっかりしている上級者やプロに関して言えば、結果が逆になる場合があります。ドライバーの方が打点位置のバラつきが少なく、パターの方が打点位置がバラつきが大きい人もいます。これはスノボで例えるならば、上級者ほど急斜面で転びづらく、緩斜面で転びやすいのと同じです。

 

 

ドライバーとパターを比べると、ドライバーの方がスイングが大きくてかつ、動きも複雑です。動きだけを考えるとパターよりも打点がブレやすくなりますが、ドライバーの場合、ひとつだけパターよりも勝っていることがあります。それは、スイングスピードが速く、そして外力(遠心力)が強く働きます。スイングがしっかりしている人の場合、スピードがあった方が軌道が安定します。

 

 

対して、パターの場合、ドライバーに比べるとストロークのスピードが非常に遅いです。特に、下りの早いラインのショートパットとかになると、ボールをひと転がりさせるぐらいのだけしかヘッドを動かせません。これを自転車やスノボに例えるならば、止るか止らないかの速度で真っ直ぐ走るようなもの。自転車やスノボはスピードが極端に遅くなればバランスが崩れやすくなって転びやすくなりますが、パターも同じです。ストロークのスピードが遅くなるほど外力(遠心力)を使えないので、ヘッドを真っ直ぐ動かすことが非常に難しくなるのです。

 

加えて、パターの場合、ヘッドの動きがゆっくりなために(ドライバーに比べると)、ストローク中にゴルファーが余計な動作を付け加えやすくなります。例えば、左に引っかけるのを嫌がると右に押し出すような動作が入って打点位置、フェース向きがブレやすくなります。オーバーを怖がるとインパクトが緩んで、これまた打点位置、フェース向きがブレやすくなるのです。

 

 

パターの場合、ヘッドスピードは非常に遅いですが打点位置が左右にブレるとブレた分だけフェースの向きが変わります。トウ寄り(先っぽ)に外れるとインパクトの衝撃でフェースは右を向き、ボールは狙いよりも右に転がります。逆に、ヒール寄り(ネック寄り)に外れるとインパクトの衝撃でフェースは左を向き、ボールは狙いよりも左に転がります。ショートパットで押し出し、引っかけのミスを分析すると、その多くは打点位置が左右にブレていることによって発生しているのです。

 

昔と違って、最近はネオマレットと呼ばれる大型ヘッドのパターが増えてきましたが、
パターもヘッドが大きいほど慣性モーメントが大きくなって、打点のブレに対して強くなっています。グリーンが速くなればなるほど、パターを動かすスピードは遅くなります。ショートパットで方向性が不安定な人は、練習を重ねてヘッドの軌道を安定させる練習を積むか、もしくは打点のブレに強い大型ヘッドパターを使うことをお勧めします~。

 

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マーク金井が作った高慣性モーメントのパター↓こちら


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