マーク金井blog

2019年10月08日超私的な考察 11代目となったゼクシオはどんな風に進化したのか!?

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週明けの欠け月曜日、京浜東北線に乗って品川駅で下車。そこから徒歩10分ほどに位置する東京マリオットホテルに出向きました。マリオットホテルに向かうのは2年ぶりですが、2年前も昨日も目的は同じです。ダンロップの主力ブランドであり、国内のゴルフクラブ業界を20年にわたりリードしてきた「ゼクシオ」の記者発表に顔を出してきたのです。

 

前作ゼクシオは10代目ということもあり「ゼクシオX(テン)」というネーミング、今回は11代目なので「ゼクシオイレブン」かなと思っていたら、やっぱり「ゼクシオイレブン」でした。

 

 

ただし、今回のゼクシオは1モデルではなく、2モデルラインアップ。60歳以上のゴルファー(従来からのユーザー)向けのモデルが「ゼクシオイレブン」で、もうひとつのモデルはそれよりも若いゴルファー(40~50代)向けで、こちらは「ゼクシオX(エックス)」です。

 

2モデル続いてXのロゴを使っているのには、正直、ちょっと驚きました。読み方は違いますが、モデル名のキーとなるアルファベットが同じ。ダンロップの首脳陣はよほど「X」のロゴが好きなのもかも知れません。

 

さて、この11代目のゼクシオ

 

 

記者発表、そして商品マニュアルをじっくり見て感じたことがあります。それは、それは、、、

 

 マーケットインを意識したゴルフクラブ
 マーケティングを意識したゴルフクラブ

 

だと言うことです。今回、記者発表で最初にアナウンスされたのが

 

 

リブランディング(ブランドの再構築)

ダンロップにはゼクシオスリクソンというブランドがありますが、スリクソンはプロ、アスリート向け(シリアス派)。対して、ゼクシオはアベレージ向け(エンジョイ派)という位置付けです。そして、今回のゼクシオではこのエンジョイ派を2つに分けてます。

 

 

 ひとつは60歳代以上(団塊世代)
 ひとつは40~50歳代(団塊ジュニア世代)

 

60歳代以上が、いわゆるシニア向けとしてゼクシオイレブン
40~50歳代が、ゼクシオX(エックス)

 

 

かつてゼクシオにはシニア向けのゼクシオプライム、アスリート向けのゼクシオMIYAZAKIモデルとかもありましたが、今回の記者発表では、これらのモデルはアナウンスされていません。ゼクシオイレブンゼクシオXの2本立てとなりました。

 

 

そして、クラブに関しても対象ユーザーを強く意識して設計されていることがアナウンスされています。それが顕著に出ているのがクラブの重さで、ドライバーの場合だと

 

 

 ゼクシオイレブンの総重量が280g(Rシャフト)
 ゼクシオXの総重量が299g(Sシャフト)

 

ヘッドもまったく異なる設計でゼクシオイレブンはややシャローフェースでフルチタン、そしてややフックフェース。ゼクシオXの方がややディープフェースでカーボンコンポジット、そしてスクエアフェース。ゼクシオイレブンはヘッドスピードが遅めで、スライスに悩んでいる人向け。ゼクシオXはヘッドスピードが普通、スライスにはそんなに悩んでいない人向けという感じに見受けられます。

 

 

キャッチコピーは

 

 ゼクシオイレブン 「クラブに任せて飛ばす」
 ゼクシオX 、「しっかり振りながらクラブに任せて飛ばす」

 

 

かなり明確な色分けがなされています。ヘッドをここまで作り分けているのは流石ですが、やはりマーケティング主体な感じが否めません。

 

 

モノ作りにはマーケティングから生み出される「マーケットイン」なプロダクトと、作り手の思いが商品化される「プロダクトアウト」とがあります。今回のゼクシオに関してはこれまで以上にマーケットを意識したモノ作りがなされていると感じました。もちろん、最新モデルなので新しいテクノロジーとしてグリップエン内部にウエートを配した「ウエイトプラス」が搭載されていますが、キャロウェイのジェイルブレイク、テーラーメイドのツイストフェースとかに比べるとビジュアルインパクトが弱く感じます。また、今回のニューモデルに関しては、クラブヘッドの具体的なスペック(数値)も公にはなっていません。

 

 

米国メーカーのクラブはキャロウェイテーラーメイド、そしてピンにしてもマーケットインではなくプロダクトアウトなクラブ作りがなされていると超私的に思っています。ゼクシオはこれらの外ブラ3メーカーに比べると、逆の発想でモノ作りがなされていると超私的に思います。

 

 

 マーケットインのクラブが売れるのか?
 それともプロダクトアウトのクラブが売れるのか?

 

11代目のゼクシオが発売されるのは12月初旬です。2020年の春までには、どちらの方に軍配が上がるのかハッキリするでしょう。

 

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