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2019年11月17日超私的な考察 スコアが良くなるドライバーがゴルフショップに並ばない本当の理由とは!?

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今年も残すところ1ヶ月あまりになりました。この時期、メディアの恒例になっているのが「2019年を振り返る」という企画。クルマならばカーオブザイヤー、ゴルフクラブならばクラブオブザイヤーがあり、マーク金井ゴルフ雑誌イーブンで選考のお手伝いを数年間やらせてもらっています。

 

クラブオブザイヤーの選考委員をやっているわけですから、もちろん市販のクラブはほぼすべて試打しています。すべて試打していますが、このところ感じるのが「寸暇を惜しんでも打ちたくなるクラブ」「今すぐ買いたくなるクラブ」が減り、実際衝動買いしているクラブが年々減っています。何故かと言うと、、、

 

どのメーカーもマーケティングされたクラブが増え、クラブのコスメティックこそ違えど、クラブの性能が非常に似たり寄ったりになっているからです。例えば、ドライバーの場合ならば、

2018年度 イーブン・オブ・ザ・イヤー

 

 慣性モーメントを上げるクラブでやさしさを実現
 フェースの高反発エリアを広げる
 大型ヘッドでも捕まりが良い

 

 

飛距離性能を高めつつ、ミスに対する許容範囲を広げるというコンセプトのクラブが非常に多いのです。もちろん、これはドライバーとしては正常進化なのですが、クラブの進化がそろそろ行き着きたために、他社との差別化がしづらくなってしまっています。

 

 

では、進化した今どきのドライバーを使えば、アマチュアのスコアが良くなるのか?

 

 

残念ながら答えはイエスではありません。

 

 

今どきの進化したドライバーというのは飛距離アップという点ではアドバンテージがありますが、スコアメイク、スコアアップという点ではアドバンテージが少ないからです。クラブメーカーも分っていると思いますが、ドライバーが飛んだからと言ってスコアが良くなる保証がないからです。今どきのドライバーというのは、飛距離性能が高い反面、致命的なミスを減らす設計にはなっていません。その証拠に、アマチュアの多くは、今どきの高慣性モーメントでフェースの反発が高いドライバーを使ってもチョロを打ちますし、OBや池ポチャをしてしまうからです。

 

では、どんなドライバーがスコアメイク、スコアアップに役立つのか?

 

ドライバーのミスでスコアを浪費しているのであれば、ドライバーを封印してプレーすればいいんです。100を切れないアマチュアゴルファーならば、ドライバーを使わないという選択するだけで、スコアは軽く5~10打ぐらい良くなるでしょう。ドライバーを振らないとゴルフをした気にならないというフラストレーションが残るかも知れませんが、これがスコアメイクの基本であり極意です。

 

もしもドライバーを使うならば、以下の条件を満たすドライバーを使うことです。

 

 

最低飛距離を170ヤード確保する
左右の曲がりが少ない
チョロが出にくい

 

 

要するに飛ばないドライバーを作ればいいんです。

 

 

具体的には、ナイスショットとミスショットの差が少ないドライバーで、

 

 

クラブが短い
シャフトが軟らかい
クラブが適度に重い

 

 

こんな飛ばないドライバーを使えば、ナイスショットした時のドライバーの飛距離は落ちますが、アンフォースドエラー(致命的なミス)が減りますし、最低飛距離である170ヤード確保しやすくなり、ドライバーでスコアを浪費することをかなり減らせます。100を切れない人、安定して80台のスコアがでない人ならば、このような飛ばないドライバーを使うことで確実にスコアアップが実現できます。

 

 

実は、飛ばないドライバーは数年前に企画したのですが、実現には至りませんでした。クラブメーカーからゴーサインが出なかったのです。理由は単純で、飛ばないドライバーは「売れない」と判断されたからです。

 

 

では、本当に飛ばないドライバーは売れないのでしょうか?

 

 

それが本当なのかどうかを知りたくて、、、、実は「飛ばないドライバー」の試作に取りかかっています。2020年の春先までにはファーストサンプルが出来上がります。ウエッジとアイアンはミスがミスにならないクラブ、mmウエッジmmアイアンを作りました。来年はミスがミスにならなmmドライバーを完成させます~。

 

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