マーク金井blog

2013年03月22日マーク金井がシャフトを作る本当の理由 その1

ゴルフクラブ、特にドライバーはリシャフトするのが当たり前になってきました。プロ、上級者はもとより、ここにきてアベレージゴルファーもメーカー純正品ではなくてシャフトメーカーのシャフトにリシャフトする人が増えてきました。

リシャフト、即ち、純正シャフトよりもシャフトメーカー品を使うメリットはいくつもあります。リシャフトによって、ゴルファーは自分の好きな重さ、硬さ、しなり(調子)、を選べます。加えて、シャフトを交換する時にはヘッドのスペック(フェース向き、ライ角、リアルロフト)の調整も可能。最近はカチャカチャ式で弾道調整できるクラブが増えてきましたが、普通のクラブでもリシャフト時にシャフト装着方向を調整することで、カチャカチャ式と同じように弾道調整が可能なんです。

では、どんなシャフトにリシャフトすればゴルファーは飛んで曲がらないクラブを手に入れられるのか?

シャフトメーカーは「飛んで曲がらない」シャフトを供給すべく、数多くのシャフトをラインアップしています。重さは40~80gの幅で選べますし、調子も手元調子、中調子、先調子を選べます。加えて、カーボンシートの材料にこだわったシャフト、例えば、4軸繊維や高弾性シート、ボロン素材といったモノを使った高級シャフトもラインアップされています。

にもかかわらず、ボクは昨年からオリジナルのシャフトを設計、開発、そして市販を初めています。今日も千葉市民ゴルフ場でドライバー用2種類、アイアン用1種類、試作シャフトをテストしてきました。

すでに200種類以上のシャフトが市販されているというのに、ボクは現在、58gのドライバ-用と85gのアイアン用シャフトを設計、試作中。5月くらいにに発売を予定しています。

毎年、シャフトを200本以上試打している人間が、わざわざ自分でシャフトを作るには理由があります。それは、シャフトメーカーさんとボクとではシャフト開発のスタンスが異なるからです。

シャフトメーカーのシャフトの多くは、シャフトそのものの性能を向上させる製品が大半です。加えて、なぜか「重くて軟らかい」シャフトを作ろうとしません。例えば、ウッド用だと70g台でRの設定は非常に少ないです。そして、クラブメーカー側もカスタム品ではRの設定がほとんどありません。ウッド用の場合、60g以上の重量帯だと、ラインアップされているのはSとXだけです。Rを使うユーザー、Rを求めるユーザーがいないというスタンスを取っています。

でもボクは、「重くて軟らかい」シャフトは、60g台、70g台のRは必要不可欠だと思っています。これまで1000人以上のアマチュアのスイングを分析してきましたが、その多くは硬いシャフトを使い過ぎ、それが原因でアウトサイド・インの軌道になってしまったり、インからあおってチーピンを打っているからです。

そうです、シャフトの硬さが合ってない、硬過ぎるシャフトを使っていることでスイングを崩しているのが嫌と言うほど分かっているあから、シャフトメーカーが作りたがらない「重くて軟らかい」、「重くてしなりを感じる」シャフトを設計したくなったのです。

ウッド用(FW、ドライバー)の65g台のシャフトは昨年作りました。

硬さはRがメインです。
そして今日は、58gのドライバー用のRシャフトをテストしました。
おっと~。撮影の時間になってしまいました。この続きは、明後日アップします~。

んじゃ(▼▼)b

白いシャフトは58gでR。黒いシャフトは70gでハードヒッター限定品。

白いシャフトは58gでR。黒いシャフトは70gでハードヒッター限定品。


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