1月も早いものですでに半分が過ぎました。昨日はタイトリストとテーラーメイドで記者発表があり、タイトでは新しい(3代目)VG3が発表されました。同社のアイアンはAPシリーズ同様、VG3も2つのモデルがラインアップされ、ひとつあはやさしさ重視。AP1よりもさらにやさしいポジショニングに位置づけられています。もうひとつはAP2よりはやさしく、AP1よりは難しいポジショニング。2代目のVG3に近いモデルが出ました。
これによりタイトリストのカテゴリーはこんな感じです。
やさしい(オートマチック系、重心距離が長い)
↓
VG3
AP1
VG3フォージド(VG3旧モデル)
AP2
↓
難しい(マニュアル系、重心距離が短い)
タイトリストらしく、それぞれのモデルはきちっとカテゴライズされています。それぞれのモデルを打ち比べると、やさしさ(難しさ)の度合い違いが分かりますし、打たなくても見た目で性能(やさしさ)の違いを判別できます。今回のラインアップをみると、タイトリストはギアマニアだけでなく、クラブにそれほど詳しくない人にもわかりやすい商品構成をしています。初心者向けとか上級者向けといったカテゴリー分けが難しくなった今、このタイトリストのカテゴライズはひとつのスタンダードになるでしょう。
さて、今日もいまどきのゴルフクラブについてさらに掘り下げていきたいと思います。昨日までドライバーのクラブヘッドについて説明してきましたが、今日はグリップについてです。
改めて説明するまでもありませんが、デジカメやスマホ、パソコンに比べるとゴルフクラブの部品点数は非常に少ないです。ざっくり言うと、
ヘッド
シャフト
グリップ
パーツの数は全部で3つです。そして、この3つの重量にクラブの重さが変わってきます。ドライバーであれアイアンであれ、この3つの重量が変化することでクラブが軽くなったり、重くなったりするのです。
では、パーツごとの重量差はどうなっているのか?
昔と今とでほとんど変わっていないのがヘッド重量です。40年前のドライバー(木製パーシモン)の頃もいまどきのドライバー(460ccチタン)もヘッド重量は190~205gです(男性用の場合)。
その一方でクラブ重量は劇的な変化を遂げています。
40年前のドライバー重量 350~375g
いまどきのドライバー重量 270~325g
ヘッドの重さはほとんど同じなのに、クラブ重量は50~100gも軽くなっているのです。言い換えると、いまどきのクラブが軽いのは‥‥
シャフトとグリップ
この2つのパーツが軽くなっているのです。具体的に言うと、昔のドライバー用のシャフトは重たいスチールシャフト。これは110~125gありました。対して、いまどきのドライバーに装着されるのはカーボンシャフト。シャフト重量は45~75gにまで軽量化されています。クラブが軽くなったのはシャフトを軽く作れるようになったからだとも言えます。
グリップに関しては、大昔は革巻きグリップでしたが。マーク金井がゴルフを始めた頃(40年前)くらいにはラバーグリップが主流になっています。そして、その頃のグリップ重量は45~55gでした。
では、今のグリップ重量はどうなのか?
シャフトほどではありませんが、グリップも軽いモノが出回っています。クラブメーカーがドライバーに装着するグリップ重量は‥‥
27~52g
ぐらいになっています。一番軽いグリップと一番重いグリップとでは約2倍の差があります。クラブヘッドの重さはほとんど変わっていませんが、その反対側に装着されるグリップの重さは、かなり違ってきているのです。
では、軽いグリップと重いグリップとでどちらがいいのか?
どちらがゴルファーにメリットがあるのか?
おーっと、連載原稿の締切催促の電話が入りました。この続きは明日じっくり説明しましょう~。
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マーク金井セレクションクラブコーナー出来ました
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