マーク金井blog

2014年05月30日不適正なライ角がゴルファーに及ぼす悪い影響とは!?

5月はGWの影響もあって1ヶ月があっという間です。来週からは6月になり、メジャー2戦目の全米オープンが開催されます。全米オープンは世界各地で予選が行われますが、アジア地区の最終予選は26日、奈良県の奈良国際ゴルフ倶楽部で開催されました。1日で36ホール・ストロークプレーというタフな予選ですが、本選出場権を得たのは、梁津萬宮里聖志、谷口徹、李京勲、D.オー、矢野東の6名となりました。

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第114回全米オープンゴルフ選手権は6月12日から4日間、ノースカロライナ州のパインハーストリゾート&カントリークラブ(パインハーストNo.2)で開催されます。腰の手術を行ったタイガー・ウッズは体調不良ということで、マスターズに続き、全米オープンも欠場が決まっています。タイガーの欠場は非常に残念ですが、あらたなるヒーローが登場するチャンスでもあるので、ニューヒーローの活躍を大いに期待したいです。ちょっと早いですが、カップを見ないでショートパットを打つ、ジョーダン・スピースを優勝候補に上げたいです。

さて、今日のエントリーもアイアンのライ角についてです。ライ角とはヘッドとシャフトがおりなす角度のことですが、

・アドレスではなくてインパクトでソール全体が地面に接していること

これが正しいライ角です。大事なことなので繰り返しますがアドレスではなくインパクトでソール全体が地面に接しているのが正しいライ角です。言い換えると、

アドレスのライ角≠インパクト時のライ角

です。昔はアドレスした時にトウが少し浮いているのが正しいライ角だとか、アドレス時にヘッドのトウ側を浮かせ、コイン2~3枚入るのが正しいライ角だというアドバイスがありました。経験則によるアドバイスだと思われますが、あながち間違いではありません。アドレス時にソールがべったり地面に付くようなライ角のアイアンを使っていると、

9割以上の確率で‥‥

インパクト時にソールのヒール側が浮いた状態になるからです!!!!

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クラブメーカーではピンがライ角の重要性を強くアピールし、ゴルファーによって適正ライ角が異なることを訴えかけています。国内ではミズノもライ角の重要性をアピールしていますが、他のメーカーはこの2社ほどライ角の重要性をアピールしていません。そして、多くのメーカーはライ角調整ができないアイアンを市販しています。大ヒット商品のゼクシオにしてもアイアンのライ角を調整することはほとんどできません。

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ミズノのライ角のページ↑クリック

そして、アイアンのライ角を調べてみると、市販アイアンのほとんどは

5番で61度±0.5度

40年前も現在もライ角のスタンダードはほとんど変わっていません。アイアンのロフトはこれでもかってぐらい変化しているにもかかわらず、この40年で日本人の平均身長が伸びているにもかかわらず、アイアンのライ角は61度前後がスタンダードです。アイアンが進化したことをアピールしているメーカーが多いですが、今どきの進化したアイアンの半数以上はライ角調整ができません。

ちなみに、アナライズではこれまで1000人以上のゴルファーのライ角を計測していますが、その数値は

5番で58~67度

と非常にレンジが広いです。平均を取ると大体62~63度です。ちなみにマーク金井の適正ライ角は5番で65度前後(クラブによって適正ライ角は±0.5度変わります)。市販アイアンをつるしのまま使うと、インパクトでヒール側が大きく浮き、ソール幅のディボット跡を残せません。加えて、芯で捕えづらくなるので、飛距離、方向性が不安定になります。打感ももちろん悪くなります。なので、アイアンを試打する時はなるべく適正ライ角に調整してから使っています。不適正なライ角のアイアンで試打しても、クラブの性能を100%引き出せないからです。

クラブメーカーがライ角のバリエーションを増やさない理由はいつくかありますが、そのひとつに「アップライトなライ角は左に引っかかる」という都市伝説があります。アナライズライ角フィッティングをしていても、アイアンが引っかかるのに悩んでいる人の多くは、「ライ角がアップライト過ぎるから、フラットに調整して欲しい」とリクエストされるゴルファーがかなりの比率でいらっしゃいます。

しかし、いざライ角フィッティングしてみると、ライ角がアップライト過ぎてアイアンが引っかかる(インパクトでトウ側が浮き過ぎる)ゴルファーというのは、非常に少ないのです。1割いるかいないかでしょう。残りの9割のゴルファーはライ角がフラット過ぎるのにアイアンが引っかかっています。なので、自分のアイアンのライ角がフラットなことが分かると、皆さん「ウソでしょ」って感じで驚かれます。

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アナライズのライフィッティング ↑こちらから

物理的には、ライ角がフラット過ぎる(インパクトでトウ側が浮き過ぎる)と、ボールは右に飛び出しやすくなり、右へのミスが出やすくなるはずです。しかし、現実は逆になることが少なくないのです。アイアンの引っかけに悩んでいる人の多くは、右に飛び出しやすいアイアンを手にしながらも、左に引っかるミスに悩まされているのです。

 では、なぜライ角がフラットなアイアンで引っかけてしまうのか?

一番考えられるのは人間の調整能力です。右に飛ぶのが分かると、右に飛ばないようにスイングする。アウトサイド・インの軌道で強引に球を捕まえたり、インサイドからあおって打って球を捕まえたりします。結果、右に飛ぶクラブでも球が捕まるようになりますが、それに慣れてくると捕まえ過ぎる動きが強調されて、引っかかるのです。

もうひとつの理由は打点位置。ライ角がフラットなアイアンを使っていると、インパクトでヒール側が浮くので、打点位置がフェースの先っぽになりやすい。ウッドほどではありませんが、アイアンも先っぽに当たると、ギア効果でボールにフックスピンがかかって左のミスが出やすくなってきます。意外と思うかも知れませんが、ライ角は打点位置にも影響を及ぼし、不適正なライ角だとフェースの芯でヒットすることが難しくなるのです。

ライ角についてはいろんな考え方がありますが、クラブの性能を100%引き出すには適正ライ角に調整することが必要不可欠です。そして適正なライ角のアイアンを使った方が、スイングに悪い癖が付きづらくなりますし、アイアンの方向性、飛距離を安定させることにもつながります。

アナライズではライ角フィッティングを実施してますが、この6月からは週に2回、無料ライ角診断を実施致します。

・毎週木曜日 17時~20時
・毎週土曜日 16時~19時

電話で事前にご予約いただけると嬉しいですが、予約をいただかなくても到着順で適正ライ角を診断致します。マイクラブは持参いただいてもいいですし、手ぶらでも大丈夫です。ゴルフスイングができるシューズ、服装でお越し下さい。お1人様15分程度で適正ライ角を診断致します~。

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