マーク金井blog

2013年07月03日スイングが良くなるシャフト選びの極意とは!?後編

プロや上級者のほとんどは、メーカー純正のシャフトを装着したドライバーを使っていません。シャフトメーカーがアフターマーケット用に作ったシャフトを装着しています。その影響もあって、最近はアベレージゴルファーの間でもリシャフトするユーザーが増えてきました。
どんなシャフトを装着すれば、ドライバーの性能がアップするのか?
昨日のブログでも書きましたが、アマチュアの場合、多くの人は「自分に合った」シャフトを求めてリシャフトを感えています。アナライズでは8年前から有料のシャフト診断を実施してますが、診断を受けられるほぼ100%の人が、「自分に合ったシャフトが分からない」「自分に合ったシャフトを教えてほしい」マーク金井に聞いてきます。

にも関わらず‥‥

そんなアマチュアの期待を裏切るかのように、「そもそも自分に合ったシャフトなんてありません」マーク金井は言い切ります。アマチュアの大半は

「慣れている=自分に合っている」

図式が出来上がっているからです。良い悪いに関係なく長年使っているシャフトが、その人にとって「自分に合ったシャフト」という感覚が体に染みついています。それが分かっているから、あえてマーク金井は「自分に合ったシャフトはありません」と最初に言うのです。
では、マーク金井はどんなシャフトを勧めるのか?
答えは変化するシャフトです。例えば、弾道高くて飛距離をロスしているならば弾道を抑えられるシャフトを勧めます。捕まり過ぎて引っかけているならば、捕まり過ぎを軽減できるシャフトを勧めます。スピンが多いならばスピンが減るシャフトという風に、現状を改善できるシャフトを勧めています。リシャフトする最大の目的は現状を改善することだと思って入るからです。

では、飛距離アップを狙っているアマチュアゴルファーに対して、
マーク金井はどんなシャフトを勧めているのか?

シャフトメーカーの多くは、軽いシャフト、ヘッドが走るシャフトを勧めています。シャフトを軽くするとヘッドスピードを上げられます。またヘッドが走るシャフトはインパクトゾーンで加速感が増して、これまたヘッドスピードを上げて飛距離を稼げるからです。もちろんこれは正しい選択です。プロや上級者も飛距離を求める時は、軽めのシャフト、ヘッドが走るシャフトを選択しています。

でもマーク金井のスタンスは、ちょっと違います。アマチュアでドライバーのヘッドスピードが43m/s以下のゴルファーに対しては、手元が硬い先調子や中調子は勧めません。無条件に手元がしなる手元調子か、手元がしなる中調子のシャフトを勧めています。何故かと言うと、ヘッドスピードが43m/s以下のゴルファーというのはトップからダウンの切り返しで手首のコック、いわゆるタメがほどけています。タメがほどけているゴルファーの場合、手元が硬いシャフトよりも手元がしなるシャフトを使った方が、シャフトがタメを作ってくれます。そしてシャフトがタメを作ってくれれば、結果的にスイングが良くなってヘッドスピードが上がり、ひいては飛距離アップにもつながってくるからです。

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切り返しの時にヘッドが上に上がらないのが❍

切り返しの時にヘッドが上に上がらないのがタメのある切り返し

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ヘッドが切り返しで上↑へ上がってしまってコックがほどけている(手元が硬いシャフトは、こうなりやすい

手元が硬い先調子や手元が硬い中調子のシャフトを使っているゴルファーにとって、手元がしなるシャフトというのは何とも頼りなく、そしてタイミングが取りづらくなります。しかし、打ち比べるとダウンスイングの軌道がかなり変り、ほとんどのゴルファーは手元がしなるシャフトの方が、シャフトでタメがほどけづらくなるのです。加えて、手元がしなるシャフトを使うと、インサイドからヘッドを下ろしやすくなり、スライスや引っかけのミスも軽減できるのです。

マーク金井は手元がしなるシャフトのメリットを知ってもらうために、

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こんなとてつもなく軟らかいシャフトをゴルファーに打たせ、その時のスイングをビデオに収めて見せています。ほとんどのゴルファーは「ここまで軟らかいと気持ち悪い」とか「当たる気がしない」と打つ前に不安を漏らしますが、8割近くのゴルファーはジャストミートし、そして方向性の良いショットを打ちます。もちろん、ここまでシャフトが軟らかいとヘッドスピードは普段よりも遅くなりますが、スイング軌道、ミート率というのは普段よりも改善されていることが非常に多いのです。
シャフトというのはエンジンではなくてトランスミッション(変速機)のようなものです。シャフトは自分のパワーを上手くヘッドに伝えるための重要なパーツです。アナライズはドライバー用からウエッジ用まで10種類のシャフトをラインアップしていますが、どれも手元がしなります。手元がしなった方がスイングが良くなるし、スイングが良くなれば結果的に飛距離と方向性を手に入れられるからです。

ゴルフに限らず、喰わず嫌いは損をします。一生懸命スイングしているのにヘッドスピードが43m/s以下ならば、まずは手元がしなるシャフトを試してみることを強くお勧めしたいです~

動画で検証してみました~。

(▼▼)b

PS.1年かけて開発した50g台のドライバー用シャフトが完成しました。硬さは1種類ですが、弾き系と粘り系の2種類ラインアップ。どちらも手元がしなる手元調子。対象ヘッドスピードは36~43m/s。タメが作りやすく、スイングが劇的に良くなるように設計されたシャフトです~。←Click

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TYPE H のスペック。Rシャフトぐらいのスペックですが、かなりしっかりしています


2013年07月02日スイングが良くなるシャフト選びの極意とは!?

先週のミズノオープンはロングヒッターのB・ジョーンズが逃げ切り優勝。最終ラウンドも「68」とスコアを伸ばし、通算19アンダーとして2位のキム・キョンテ(韓国)に3ストローク差をつけました。これで日本ツアー通算13勝目となり、外国人選手としての生涯獲得賞金もD・イシイを抜いてナンバーワンにもなりました。

BJはツアーでも人気 GDOより転載

BJはツアーでも人気 GDOより転載

上位4選手に7月の「全英オープン」の出場資格を付与する今大会は、ジョーンズ、キムのほか通算13アンダーの3位に入った井上信、11アンダー4位タイの片山晋呉が全英切符を獲得(同じく4位タイで並んだ平塚哲二は片山に世界ランクで劣り、権利獲得ならず)。また、シーズン初戦の「タイランドオープン」から今大会までの賞金ランキング(海外メジャーを除く)で有資格者を除く上位2人、小平智キム・ヒョンソン(韓国)も出場権を手にしています。

日本勢では昨年度「日本オープン」覇者である久保谷健一、昨季賞金ランキング上位2名の藤田寛之谷口徹のほか、2月にタイで行われたアジア地区予選を突破した松山英樹丸山大輔が既に出場資格を得ています。
テレビ観戦していたマーク金井が注目したのはブレンダンのドライバーに装着されていたシャフト。GDOに紹介されている彼のドライバー用シャフトはグラファイトデザインのツアーAD、DI-7でしたが、テレビ画面から映し出されたシャフトはまったく別物。フジクラのランバックス タイプSでした。ノリタケの陶器のようなデザインの白いシャフトで、彼は300ヤード越えのドライバーショットを放っていました。

FUJIKURAのランバックスType S ツアーでも人気のようだ

FUJIKURAのランバックスType S ツアーでも人気のようだ

ツアープロの場合、シーズン中にクラブを取り換えることは滅多にありませんが、シャフトを取り換えることは珍しくありません。ある選手が新しいシャフトで飛距離が伸びようものなら、次の大会ではそのシャフトを試す選手がゾロゾロ出てきます。シャフトとパターについては、抵抗感なく新しいモノを試すツアープロが多いようです。
さて、このドライバー用のシャフト。
ツアープロの場合、リシャフトしたドライバーは実際にコースで打ってみて「合う、合わない」をジャッジします。フィーリングが良くて、タイミングが合えばそのまま新しいシャフトを試合でも使います。弾道チェックももちろんしてます。対して、コースで打ってみてフィーリングが合わない、タイミングが取りづらい、イメージと実際の弾道が合わなければ‥‥すぐに元のシャフトに戻します。合わないシャフトを我慢して長く使い続ける選手はまずいません。
では、アマチュアの場合はどうか?

アマチュアの場合も、多くの人は「自分に合った」シャフトを求めてリシャフトしています。アナライズではシャフト診断を実施してますが、診断を受けられるほぼ100%の人が、「自分に合ったシャフトが分からない」「自分に合ったシャフトを教えてほしい」とマーク金井に聞いてきます。
にも関わらず、マーク金井は「そもそも自分に合ったシャフトなんてないんですよ」と期待を裏切るようなことをサラッと言ってのけてしまいます。もちろん、出鼻をくじくようなことを平然と言ってしまうのにはちゃんとした理由はあります。自分に合ったシャフトを選んでも得るものが少なく、失うものが多いからです。

例えば、長年先調子のシャフトを使っているゴルファーがいたとしましょう。

手元が硬く、先がしなる先調子になれている人にとっては、先調子のシャフトを試しても違和感がありません。タイミングが取りやすいシャフトになります。対して、手元がしなる手元調子のシャフトを振ると‥‥ものすごく違和感があってタイミングが取りづらい。また、先調子に比べると手元調子のシャフトは切り返しでシャフトの手元側がグニャリとしなるため、フィーリングも良くありません。「手元が頼りなくて気持ち悪い」「なんかいつもと違う」ので、自分に合っていないとジャッジしてしまうのです。

要するに、アマチュアの大半は
「慣れている=自分に合っている」

図式が出来上がっている。ですので、良い悪いに関係なく長年使っているシャフトというのが、その人にとって「自分に合ったシャフト」になってしまうのです。例えば、先調子を長年使っている人ならば、それに近いシャフトを勧めておけば「合ってる」と感じ、高い評価を下します。長年使っているシャフトと同じ感じで、それよりもちょっと軽い(重い)とか、それよりもちょっと軟らかい(硬い)とかを勧めると、「これ打ちやすくていいね~」なんてことになるのです。

ゴルフショップならばこれはこれでアリです。お客様が求めるモノを提供することは商売として正しいと思います。しかしマーク金井はシャフトを売るために高いお金をいただいて診断しているわけではありません。シャフト診断では、シャフトがスイングに与える影響はどんなモノなのか、そしてシャフトを変えるとスイングがどんな風に変るのかを、言葉だけでなく実際にシャフトを打ち比べることで体感してもらってます。具体的に言うと、自分に合ったシャフトだけでなく、わざと自分に合わないシャフトを打ってもらります。「なんだこりゃ!!」ってぐらい軟らかいシャフトを打ってもらいますし、普段使っているシャフトよりも重い(軽い)シャフト、普段使っているシャフトよりも硬い(軟らかい)シャフトも打ってもらいます。普段とは違うシャフトを打つことで、シャフトがスイングに及ぼす影響がいかに大きいかを体験してもらいます。

もちろん体験するだけではありません。シャフトが異なるとスイングがどんな風に変るのかをビデオに収め、シャフトでスイングが変ることを自分の目で確かめてもらっています。
おーっと、撮影の時間になっちゃいました。
この続きは明日アップします~(▼▼)

PS.1年かけて開発した50g台のドライバー用シャフトが完成しました。硬さは1種類ですが、弾き系と粘り系の2種類ラインアップ。対象ヘッドスピードは36~43m/s。スイングが劇的に良くなるシャフトで、スイングが良くなることで飛距離が伸びるシャフトです~。


2013年07月01日1メートルのパットを確実に決める極意とは!?

真っ直ぐポンと打てば入る。

土手に当てるぐらいしっかり打てば入る

アースモンダミンカップを記録的スコアで優勝した堀奈津佳。ショートパットをほぼ外さなかった GDOより転載

アースモンダミンカップを記録的スコアで優勝した堀奈津佳。ショートパットをほぼ外さなかった GDOより転載

プロ、アマチュアを問わずショートパットが上手い人は、弱気なパットを打ちません。多少の傾斜があっても真っ直ぐ狙いますし、距離感も強め。手前から流し込むようなことはなくて、向こう側の土手にゴツンと当ててカップインさせています。

対して、ショートパットが苦手な人はというと‥‥

左右に曲がるのを計算し過ぎる

インパクトが緩んでしっかり打てない

プロ、アマチュアを問わずショートパットが下手な人はガツンと打てません。弱気なパットを打っています。オーバーするのが恐くて距離感が弱め。入る時も手前から流し込むような感じになっています。そしてインパクトが緩みがち。緩んで打ってしまうからインパクトでフェースが被り、引っかけて左に外すミスが多くなっています。
では、どうすれば、

1メートルのパットを強気に打つことができるのか?
1メートルのパットを引っかけないで打てるのか?

市販パターを見ていると引っかけない工夫として2つのことがなされている場合が多いです。

グリップがウイーク気味に入っている
シャフトが自分から見て右から装着されている。

どちらも引っかけ防止としては役立ちます。グリップをウイークに入れることでインパクトでフェースが被りづらくなります。シャフトを右から装着することで、これまたインパクトでフェースが被りづらくなります。

ただし、この2つをやってしまうとボールが捕まる感じになりません。捕まらないので滑った感じで転がります。また、捕まりが悪いパターを使っていると、今度は捕まえたくなって、手首が余計な動きをしやすくなります。捕まらないパターというのは引っかけを防げる反面、ストロークでは捕まえたくなる動きが助長されるリスクが伴うのです。

他方、逆転の発想で捕まるパターを使うことでも引っかけを防止できます。捕まるパターで手首を使ったり、インパクトが緩んでしまうと、フェースが被る度合いが増して、狙いよりもかなりボールは左に転がって引っかかります。ゴルファーはこれが分かると(引っかけたくないと思うと)、徐々にハンドファーストに打ちたくなります。ハンドファーストに打とうとすればフェースが被らないことを無意識の内に理解しているからです。

そしてハンドファーストに打つようなれば、

手元が動くのでインパクトが緩まない

手首を使わないで打てる

捕まるパターは引っかけたくない意識が高じて、ハンドファーストに打ちたくなり、それが直進性の良いパットにつながるのです。マーク金井はこの方が、本当の意味で引っかけを防げる、直進性が良いパットが打てると考え、意図的に捕まるパターを作りました。

捕まるパターとは

シャフトが自分から見て左から装着されている
ロフトが多い

シャフトが左から装着されるとハンドファーストに構えたくなります。シャフトを地面と垂直にセットしたら、アドレスの時点でフェースが被った感じになるからです。そしてロフトについては、ドライバーやアイアン同様、パターにおいてもロフトが多くなるほど球の捕まりが良くなるのです。

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シャフトが左から入っているのがわかりますか??

マーク金井が設計したナチュラルハンドファースパターは、シャフトが左から装着され、そしてロフトは7度と多めです。一般的なパターとはかなり異なる設計がなされていますが、これによりハンドファーストに打ちたくなるようにゴルファーは誘導されるのです。ちなみに、この考え方で作られたパターはすでにあって、数年前、キャロウェイから登場したバックストライクはシャフトが左にから装着され、ロフトも多めでした。

オデッセイのバックストライク

オデッセイのバックストライク

数年前、フロリダのPGAショーでバックストライクを試打した時、「これはパターの革命児」と確信しました。大ヒット間違いないと思いましたが、予想に反して日本でまったく売れませんでした。最終的には大手量販店で投げ売りされてましたが、これは奇妙なデザインのせいだと思います。ネックがヘッド後方にあり、シャフトが湾曲した感じになっていたため異形と見なされため、ゴルファーが受け入れようとしなかった。性能よりも見た目で判断されたために、売れなかったのです。

バックストライクの性能が高さについては、片山晋呉プロが使っていることが何よりもの証明になるでしょう。先週のミズノオープン、優勝こそ逃しましたがクラブに造詣が深い片山プロが使っていたのは、オデッセイのバックスストライクでした。

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マーク金井が設計したナチュラルハンドファーストパターは、オデッセイのバックスストライクをリスペクトして作られたパターです。このパターはセンターネックを採用することで、シャフトを左から装着しても違和感が無いようにしました。

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宮里藍プロをはじめ、パターが上手いプロは例外なくハンドファーストでボールをヒットしています。捕まらないパターでハンドファーストに打つのには技術が求められますが、捕まるパターならば短時間でハンドファーストに打てるようになります。パターに限らず、打ち方(スイング)は道具によっていかようにも変るのです~。

(▼▼)b

PS.自然にハンドファーストに打てるパター、ショートパットがスコンと入るパターが発売間近に迫りました。7月5日が発売予定です。ファーストロットは品切れが予想されますので、ご予約はお早めにいただけると幸いです。

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2013年06月30日超私的なゴルフ場調査~きみさらずGL(千葉県)後編

今でこそアメリカンスタイルのコースが多いですが、その草分け的なコースといえば今回調査したきみさらずゴルフリンクス(千葉県)。池とバンカー配置、そしてポテトチップよりもうねったグリーン。1番から18番まで、ひとつとして同じホールがありません。超私的なゴルフ場調査の後編はコースインプレッションです。

3番511yパー5

ティからフェアウェイをのぞむ~

ティからフェアウェイをのぞむ~

左ドックのロングホール。左サイドはずっとOBが続くのでフッカーにはプレッシャーが強くかかるホール。セカンドからは軽い打ち上げ。グリーンは奥行き40ヤードの縦長。3段グリーンになっているので、ピンと違う段に乗せてしまうとシビアな距離感が求められる。

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フェアウェイ左サイドに運べるとセカンドがやさしい~

フェアウェイ左サイドに運べるとセカンドがやさしい~

距離が短く真っ直ぐなミドル。池越えだがこの池はほとんどプレッシャーがかからない。フェアウェイ右サイドのラフに打ち込みむセカンドでグリーン面が見えづらくなる。ピン位置が右奥だと難易度が増してくる。

5番354yパー4

グリーン手前は谷底~

グリーン手前は谷底~

直角右ドッグレッグのミドル。セカンドからグリーンまで右サイドには深い谷底。グリーンは横長で手前は砲台。ティショットはフェアウェイ左サイドをキープしておかないとセカンドが非常に難しい。前後の距離感がシビアなホールなので、ラフに打ち込むと厄介。グリーンオーバーすると急激な下り斜面に向かうアプローチを打つことになる。マーク金井は3打目をグリーンオーバーしてトリプルの7を叩いた。ハンデ1で、アウトの最難関ホール。

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引っかけると即池ポチャ~

引っかけると即池ポチャ~

2番と折り返すショートホール。左に巨大な池があり、アイアンが引っかかりやすい人にはプレッシャーが強くかかる。池を嫌がって右に打つとポットバンカーが待ち受けている。

7番486yパー5

全長100ヤードのバンカー

全長100ヤードのバンカー

 

直角右ドッグレッグのロングホール。左サイドはグリーンまでずっとOB。右サイドのバンカー越えを狙うと2オンも可能だが、ショートカットしそこねると大トラブルを避けられない。2打目落下地点からフェアウェイ左サイドには100ヤードぐらいある巨大なバンカーが配されている。グリーンのアンジュレーションは強く、ロングパットはジェットコースターのようなラインが残ることも珍しくない。

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グリーン両サイドに外すとアプローチが難しい~

グリーン両サイドに外すとアプローチが難しい~

ゆるやかな右ドッグレッグのミドルホール。ティショット落下地点には巨大な池。左サイドはずっとOBが続く。セカンドは池越えでかるい打ち上げ。グリーン右サイドのチョコレートドロップがセカンドの難易度を高めている。

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ジェットコースターのようなグリーン~

ジェットコースターのようなグリーン~

ゆるやかな打ち下ろし、ゆるやかな左ドッグレッグのロング。距離的には2オン可能だが、左サイドは崖でなおかつOB。グリーンは極端なぐらい奥行きがなく、オーバーすると急な崖になっている。グリーンは中央が極端に低く、左右が高いユニークな形状。距離は短いが前後の距離感がシビアなホール。花道もないので結果オーライは期待できない難ホール。

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バンカーだらけ~

バンカーだらけ~

距離は短くフェアウェイは途中でなくなっている。ティから見える左右のバンカーの間がベストポジション。グリーン左サイドはグリーンを取り囲むようなバンカー。どのバンカーもアゴが非常に高いので、入れてしまうとリカバリーショットを打つのが非常に難しい。

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左サイドはマウンドとバンカーだらけ~

左サイドはマウンドとバンカーだらけ~

ティショットは広々しているがグリーン手前100ヤードぐらいから打ち下ろして左ドッグレッグ。セカンドを左ラフに打ち込むとグリーンを狙いづらくなる。グリーンは奥に向かって下り傾斜というユニークな形状。グリー回りには深くて小さいポットバンカーが待ち受けている。

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全長200ヤードのバンカー

全長200ヤードのバンカー

真っ直ぐで打ち上げのミドル。フェアウェイ左サイドには全長200ヤードのバンカー。このバンカーに入れてグリーンを狙うのは禁物。ダフるといつまでたってもバンカーから出られなくなる。グリーン回りには珍しくバンカーがひとつもない。

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グリーン以外は池~

グリーン以外は池~

横長で2段グリーン~

横長で2段グリーン~

米国TPC同様、グリーン回りはずべて池。浮島グリーンに向かって打つ名物ショートホール。グリーン手前にはポットバンカー。風が吹くとグリーンに乗っただけで嬉しくなってしまう難ホールだ。マーク金井は8メートルにワンオンしてバーディ奪取~。

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フェアウェイ右サイドには巨大なバンカー

フェアウェイ右サイドには巨大なバンカー

 

軽い打ち上げのミドル。フェアウェイ右サイドにはグリーン近くまで続く巨大なバンカー。フェアウェイ左サイドにちゃんと運べると2オンしやすいが、右サイドのバンカーに打ち込むとパーオンが難しい。グリーンオーバーするとグラスバンカーや左下がりの傾斜地からアプローチを打つことになる。グリーンは奥から非常に速い。

モダンなクラブハウス~

モダンなクラブハウス~

コースの総評

ピート・ダイのコースは国内にもいくつかあるが、最初に作っただけあってレイアウトはかなりタフ。距離はそれほど長くはないが、グリーンの形状が独特なので正確な距離感と方向性が求められる。バンカーもアゴが高いので寄せるには高い技術が求められる。乗用カートには詳しいコースガイドが完備されているので初めてでもセルフで問題なくプレーできる。電磁誘導式の乗用カートは動きがスローなのがもったいない。場所によっては歩くぐらいのスピードしか出なかった(笑)

高級接待コースを意識しているだけあってクラブハウスは立派でコースのメンテナンスもしっかりしている。レストランも高級感があって素晴らしいが、ゴルフを純粋に楽しみたい人には豪華過ぎるかも。スルッとゴルフを楽しみたい人向けに早朝スルーとかのプランがあるとゴルファーにもっと喜ばれるゴルフ場になると思う。プレー料金も平日はリーズナブル。セルフだと11000円でプレーできる日もある。GDO等のネットからも予約できる。

PS.自然にハンドファーストに打てるパター、ショートパットがスコンと入るパターが発売間近に迫りました。6月中にご予約いただけますと、マーク金井オリジナルマーカー他、先行予約特典が付きます~。ご予約はお早めに~。

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大好評につき、納期が遅れるかもしれません??とりあえずご予約を


2013年06月29日超私的なゴルフ場調査~きみさらずGL(千葉県)前編

マーク金井の独断と偏見に満ちあふれた超私的なゴルフ場調査、第3回目はOGM系列コースである、きみらさらずゴルフリンクス

写真 (75)

コース設計の奇才ピート・ダイが日本で最初に作ったコース。大きな池、大きなバンカー、そして幾重にも連なる大小のマウンド。計算ができない程のアンジュレーションを持つグリーンと戦略性の豊かなコース。オープン当初は「難しすぎる!!」という声が上がってました。神田から車で1時間弱と非常に地の利が良いのでチョイスしました~(笑)
6月27日プレー。
スタート時間、
7時28分アウトスタート
天候は曇りのち晴れ。やや強風~。

概要

1992年12月開場
設計 ピート・ダイ
18ホール、6833ヤード、パー72

写真 (77)
コースレート 72.8
丘陵コース
ベントワングリーン

写真 (76)

乗用カート  リモコン式乗用カート
キャディ付かセルフを選択

アクセス

車利用の場合
圏央自動車道/木更津東ICより5㎞(5分)
館山自動車道/姉崎袖ヶ浦ICより10㎞(15分)

電車利用の場合
JR内房線・木更津駅
木更津駅からタクシーで約330分 約5000円
クラブバス 無し

圏央道の開通によりアクセスが非常に良くなっています。木更津東ICから約5キロ。渋滞箇所もないのでインター下りて5~10分でクラブハウスに着けます。アナライズ神田スタジオからだとアクアライン利用で1時間弱(渋滞無しの場合)でクラブハウスに着きました。
電車利用だと最寄り駅は木更津駅。地道を走るので結構時間がかかります。クラブバスがないので電車ゴルファーにはやや不便かも。

クラブハウス

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ゴルフ場のクラブハウスとしては珍しく平屋。モダンな作りで室内は開放感に溢れています。クラブハウスの真正面に駐車場があるので、車に忘れ物してもそれほど歩かなくて済みます。玄関入って左に受付、右側にロッカールームと風呂場。そしてスタートホールへの通路。奥手の左側にショップとレストラン。

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ロッカールームは広々してて、一番奥の右側に風呂場。サウナも完備。トイレの洗面台には歯ブラシがあって、ウオシュレットも完備されています。

レストラン

ハーフ終了が朝の9時過ぎでしたが、レストランはすでにお昼のメニューに変ってました。カレーとか冷やし中華で1580円。とゴルフ場としては普通、しかし鰻やステーキは3000円以上。高級レストランのような値段設定に驚かされましたが、接待に使いたい人にとってはお客様をもてなしやすいレストランでしょう。

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コース概要

TPCを設計して名前を上げたピート・ダイが日本で最初に作ったコース。典型的なアメリカンスタイルのレイアウトなのに加え、リンクスのテイストを出すために至る処にチョコレートドロップと呼ばれるマウンド群がハイされています。名物17番パー3はグリーンの回りがすべて池。米国のメジャー、プレーヤーズ選手権の17番同様のエキサイティングなレイアウトを楽しめます。グリーンはポテトチップのような形状で、オーソドックスな受けグリーンは皆無。どのホールも「なんだこりゃ」っていうぐらいグリーンの起伏が強くなっています。バンカーが非常に多いので、バンカーショットが苦手な人にはかなり手強いコースです。

グリーンはスティンプメーターで9フィート(6月26日時点)。何だこりゃってほどの高速グリーンではありませんが、転がりはスムーズ。グリーンはホールごとに形状が異なり、アンジュレーションも非常に強い。10メートル以上のロングパットを残すと、傾斜を読むのが難しくなってきます。
フェアウェイ  短く刈り込まれているのでフライヤーが出づらい。
ディポット跡は少なめでコンディション良好

ラフ      やや脱出に苦労するぐらい深い。。
ハードヒッターならばフライヤーがしやすいが、
普通のアマチュアだと芝の抵抗で距離が落ちる

グリーン    スピードは普通だが、グリーンはやや硬め

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バンカー    壁のようにアゴが切り立った形状のバンカーが多く、リンクスのようなポットバンカーもある。15番には全長200ヤードのバンカーがある

ティは白ティ使用。

リモコン式の電磁誘導式なので乗用カートはフェアウェイ乗り入れ不可。

印象に残ったホール

2番、155y パー3

ティからグリーンまで左サイドには池が続く風光明媚なパー3。グリーン手前半分は池の方に傾斜しているので右を狙いたくなるが、右にはポットバンカーが絶妙な位置に配置されている。グリーンは2段グリーンでピン位置が左奥だと難易度が一気に増す。マーク金井はティショットを左に引っかけて池ポチャ。3オン2パットのダボでホールアウト。アイアンで引っかけやすい人には2オン狙いでグリーン手前のエッジにボールを運び、アプローチを1メートルに寄せてバーディー。セカンドからはバンカーがズラッと見えるので、視覚的なプレッシャーが強くかかるホール。

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おーっと、原稿締切りの催促が入りました。この続きは明日レポートしましょう~(▼▼)b

PS.自然にハンドファーストに打てるパター、ショートパットがスコンと入るパターが発売間近に迫りました。6月中にご予約いただけますと、マーク金井オリジナルマーカー他、先行予約特典が付きます~。ご予約はお早めに~。

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こちらを予約すると↓ これもオマケについてきます!!

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6月中に予約するとマーク金井マーカー、マーク金井使用球、アナライズネームタグ、アナライズネッククーラーのもれなくついてきます