VG-3アイアン(2012)

このインプレッションは2012年10月に書かれたものです

僕のエースドライバーはタイトリストのVG3というのは、ゴルフショップ店頭のPOPなどご覧なった方が多いのようで、ご存知かと思うが、以前より気になっていたのがVG3のアイアン。

タイトというとAP2や712CBなどワールドワイドモデルが注目されている。ワールドワイドモデルだけあって、どのモデルもバンスはちゃんとあるのがタイトリストのアイアンの良い所。しかしこれが日本限定モデルとなると、とたんにダメになってしまうもの、しかしこのVG3アイアン、ワールドワイドモデルよりもしっかりとバンスがある。7番アイアンで4度とAP2のバンス3度とハイバウンス仕様。

更にVG3のいいとこは、ソールの面がフラットでシッカリ面があり、ヒール側も落としていない。このバンスが一番効くのだ。この面で地面を「受ける」ことで、バンスの効果が働きミスに強くなる。日本のアイアンはここを落として、抜けを強調するあまり、シビアになりすぎる傾向がある。タイトリストはクラブを「わかっている」プロが多く所属しているメーカー。日本仕様にもタイトリストの標準装備をシッカリと採用してあるところが見事だ。

ヘッドも軟鉄鍛造にしてはかなりの大ぶり。ライ角調整も出来る素材で、ライ調整をしたアナライズ赤坂によると、鉄がやわらかい。ただし勘違いしてほしくないのは、カタログやHP、試打インプレッションなどで、軟鉄鍛造で鉄が柔らかいというと、とにかく打感がいいという評価をしがち。しかしフェースの厚みがあまりなく飛距離を狙った弾くフェースなので打感は決して良くない。残念ながら軟鉄鍛造の謳い文句である吸い付くような打感とは無縁。しかしそれだからこのアイアンの評価が下がるわけではない。

このアイアンはネックとフェースが離れていて、ゼクシオよりも重心距離が長い。大型ヘッドのドライバーと重心距離を合わせたい人などは理想的で、カタログなどで謳ってはいないが、そこに計算を感じる。重心距離が長い分飛距離も期待できるアイアンだ。実際打ってみると、僕の愛用するアイアンよりも5y飛んでいる。

このヘッドのFUJIKURAの新しいアイアン用カーボンシャフトMCI80のSを入れてみた。ウチのアイアンシャフト以外で今一番オススメのアイアン用カーボンシャフト。僕が設計したLynxのSSアイアンも新世代のアイアンといわれているが、VG3も新世代のアイアンだ。アイアンの世界に長重心距離を持ち込んだからだ。このアイアンを試打して思い出したのはかつての名器キャロウェイX12を初めて試打した時の衝撃を思い出した。

キャロウェイのX12は重心距離が44.1mm、そしてタイトリストのVG3は43.8mmと軟鉄鍛造ではもちろん最長だが、アイアンヘッドの歴史を振り返っても間違いなく長重心距離言える。僕が知る限り最長は初代ビッグバーサアイアンの49.6mm。スルーボアでも無く、素材を考えるといかにVG3の重心距離が長いかわかると思う。僕が作ったアイアン以外ではPINGのi20が僕にとって一番と思っていが、VG3はそれに変わりそうなアイアン。コースでテストするのが楽しみだ。

タイトリスト VG3(5番)+FUJIKURA MCI80(S)
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長さ38.25inch/重さ390.0g/バランスD1.5/振動数287cpm/センターフレックス値5.60/リアルロフト24度/ライ角65度
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