マーク金井blog

2016年08月01日超私的な提案、スライスを矯正するのに一番確実、一番簡単な方法とは!?

昨日の日曜日は、アナライズのセミナーデー。前半はゴルフの竪琴セミナー。30分の休憩を挟んで後半はシャットフェースセミナーを実施。竪琴セミナーでは、パットのショットの違いを説明した後、インパクトの形、そして左右の手と腕の使い方をレクチャーしました。ショットとパットは似ているようでまったく違います。ゴルフの竪琴を使うと、両手が3次元的に離れ、アドレスした時から両腕の長さが異なります。この両腕の長さを入れ替えるコツについてじっくり説明しました。

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後半のシャットフェースセミナーにおいては、テークバック、トップでフェースを開かない(閉じる)方法をじっくりレクチャー。シャットフェースでもボールが引っかかる受講者には、引っかかってしまう理由と、引っかけない(左に行かない)練習法についてもじっくり説明しました。シャットフェースとはトップでフェースが空を指した状態(クローズな状態)のことですが、今どきの大型ヘッドは、フェースをシャットに使った方が、ボールの捕まりが良くなりますし、弾道もコントロールしやすくなってきます。

 

 さて、このシャットフェース。

 

トップでフェースがシャット(閉じて)いると、インパクトでもフェースが開きづらくなる分だけ球の捕まりが良くなります。スライスに悩んでいる人の多くはインパクトでフェースが開いていますが、その多くはトップでオープンフェースになっています。トップからインパクトまではコンマ数秒しかありません。アマチュアの場合、

 

 トップのフェース向き≒インパクトの時のフェース向き

 

なので、トップでフェースをシャットな状態にしておいた方が、インパクトでもフェースがシャットな状態になりやすい分だけ捕まりが良くなり、ドロー系の弾道が打ちやすくなるのです。シャットフェースセミナーでは、巨大なアイアンヘッドでスポンジボールを打ってもらいますが、オープンフェースだとまずボールは右に飛びだします。どんなに手を返しても間に合いません。他方、わざとシャットフェースなトップから打ってもらうと、ストレートに近い弾道(捕まりのいい弾道)が簡単に打てます。

 

スライサーの多くはトップで開いたフェースをインパクトで閉じようとしますが、これはあまり得策ではありません。フェースを閉じようとする意識が強くなるほど、ダウンスイングの前半で手首のコックがほどけますし、右手を使い過ぎることになってヘッドの軌道がアウトサイド・インになる度合いが強くなるからです。また、今どきの大型ヘッドは重心距離が長いため、トップでフェースを開いてしまうと、ダウンスイングでフェースを閉じようとしても間に合わなくなるのです。

 

ですので、もしも本当にスライスを矯正したいのであれば、テークバック、そしてトップでフェースをシャットな状態にすることをお勧めします。フェースを開いて上げる癖がついている人の場合、相当違和感が生じる動き(動作)をしないとシャットフェースになりませんが、トップでシャットフェースがちゃんと作れるとかなりの高い確率でスライスと決別できます。

 

アナライズではシャットフェースを覚えるための練習器具として、シャットくんという練習器具があります。これのバックフェースにはボールが乗っかる穴があいてますが、テークバックでは、バックフェースにボールが乗るぐらいフェースを下に向けます。これで半分完了。後は、今年の全米オープンを制した、ダスティン・ジョンソンのように左手首を手の平側に折り曲げながら、フェースを空に向けていく。トップでフェースが空を向けば、シャットフェースが完成します。言葉では分かりづらいので、シャットくんにはシャットフェースの作り方のDVDが付いてます。

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FBでは何度もシェアしていますが、ジュニアゴルファーのスイングを観ていると、ほとんどがトップでフェースが空を向いています(シャットフェースです)。オープンフェースになっているジュニアゴルファーはほとんどいません。シャットフェースにした方が、球が捕まるし、距離も出ることをジュニア達は無意識の内に理解しているのです。

シャットフェースが作れるようになると、インパクトでフェースが開きづらくなって球の捕まりが確実に良くなります。また、捕まり過ぎて左へのミスも出やすくなります。だからでしょう。シャットフェースは「引っかかるから良くない」と思っている人も少なからずいます。しかし、これも間違った常識です。ダスティン・ジョンソンはトップの位置でフェースが空を差し、左手首はこれでもかってぐらい手の平側に折れ曲がっています。今までのゴルフの常識だと、ここまでシャットフェースだと、「捕まり過ぎる」「強いドローしか打てない」と言われてましたが、ダスティはドローだけでなく、フェードも実に上手く打っています。今年の全米オープンでもドライバーでスライス系の弾道を上手く打っていました。

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写真はGDOより転載 撮影は内田眞樹カメラマン

 

シャットフェースだと引っかかる人の場合、ダウンスイングの軌道に問題があります。必要以上にインサイドから下ろすと(シャフトが寝すぎていると)、インパクトでフェースが被る度合いが強くなって、左へのミスが出ます。逆に言うと、ダウンスイングがオンプレーンになっていれば、シャットフェースになっていても、捕まり過ぎたり、左へのミスは出ません。ストレート弾道も打てますし、ダスティンのようにフェード弾道も打つことが可能です。

 

ダウンでシャフトが寝ているかどうかは、ひざ立ちドリルで簡単にチェックできます。シャフトセミナーでも必ずやりますが、これでボールのかなり手前をダフってしまう人は、ダウンでシャフトが寝すぎています。これでは、引っかけのミスは出るべくして出ます。ひざ立ち打ちでも、手前をダフらないように打てるようになると、シャフトが寝過ぎたり、下から煽るような軌道になりません。ひざ立ちでボールをクリーンに打てるようになると、ダウンスイングのプレーンは良くなって、シャットフェースであっても捕まり過ぎない、軽いドロー弾道が打てるようになるのです~。

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