重心距離が短いほどヘッドは回転しやすく、重心距離が長いほどヘッドは回転しづらい

重心距離が短いほどヘッドは回転しやすく、重心距離が長いほどヘッドは回転しづらい!!

ここで言う「重心距離」とはシャフトの軸線からフェース面上のスイートスポットまで距離のことです。

一般的にヘッドが大きく(投影面積大)フェースが面長なほど重心距離が長くなり、ヘッドが小ぶりで(投影面積小)フェースが小顔なほど重心距離が短くなります。

そして慣性モーメントが大きなヘッドは重心距離が長く、慣性モーメントが小さいヘッドは重心距離は短くなってきます。

言い換えると、「慣性モーメントが大きくて重心距離が短い」ヘッドとうのは物理的に作れません。もし、そんなことがカタログに書いてある場合、そのキャッチコピーは鵜呑みにしない方がいいでしょう。どちらかのスペックが間違っている可能性が極めて高いです。市販品のドライバーを毎年100本以上試打してますが、そんなドライバーにお目にかかったことはないですね(笑)

さて、この重心距離。一般には重心距離が短い(ドライバーの場合、36ミリ以下)方が捕まりが良いと言われています。重心距離が短い方が、それに比例してネック軸回りのモーメントが小さくなって、ヘッドの操作性が高くなるからです。分かりやすく言うと、重心距離が短いほど小さい力でヘッドを返せます。

では、重心距離が短ければ、誰でも捕まった球が打てるかというと、半分は当てはまってますが、半分は外れています。前述したように「重心距離が短い=操作性が高い」。これは事実ですが、操作性と言うのは一方向ではなく両方向に働きます。

察しのいい人は、もうお分かりですよね?

そうです、ヘッドを操作しやすいということは、スイングが不安定な場合、誤操作もしやすい。小さい力でフェースを閉じることができるということは、小さい力でフェースも開けるわけです。これはプロ、上級者にとってはありがたい性能で、ドロー、フェードを打ち分けやすくなります。ただし、初中級者の場合は捕まった球が打ちやすい反面、操作性の高さが裏目に出てしますと右へのスライスが助長されてしまいます。

操作性の高さの違いについては、マッスルバックと大型キャビティアイアンを打ち比べるとすぐに分かります。マッスルバックは重心距離が短いので、ヘッドを返しやすくドローが打てますが、反面、インパクトでフェースが開いてシャンクも出やすい。対して、ゼクシオのような大型キャビティは球筋を打ち分けづらい反面、シャンクのミスが出づらくなっています。

ですので、ドライバーで捕まった球を打ちたいならば、重心距離の短さだけでにこだわるのは禁物です。クラブに捕まりを求めるならば、重心距離だけでなく、フェースの向きや重心アングルにもこだわって下さい。重心距離が短くて、フックフェースの度合いが強く、重心アングルが大きい。こういうスペックのクラブは、操作性が高いだけでなく、インパクトでフェースが被りやすい。結果、真っ直ぐ打てる人が使うとフックボールが出やすく、スライサーが使ってもストレートやドローが打ちやすくなります。

市販ドライバーで言うと、四角形ヘッドのキャロウェイFT-i、FT-iQは、まさにスライサースペシャル。ドローヒッターには引っかかってしょうがないクラブですが、スライサーでもやさしくドローボールが打てるクラブに仕上がっています。形が独特なので日本では人気が出ませんでしたが、アンチスライスという意味では画期的なクラブです。

ヤマハのインプレスXのDシリーズやZシリーズもスライサーには向いています。

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