
カテゴリー: 計測器、分析法
2020年04月24日超私的な考察 ゴルフクラブを設計する上で一番こだわるべきポイントとは!?
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メンバーに向けて、ほぼ毎日、マーク金井がゴルフクラブに関する情報、ゴルフスイング、スコアアップの情報を発信します。ご入会お待ちしてます〜
今からコンテンツを増やしてまいりますので、ぜひご入会下さい。
毎月21日は月刊ゴルフ雑誌の発売日です。今月も月刊ゴルフダイジェスト、月刊ワッグル、そして月刊ゴルフクラシックが手元に届きました。月刊誌の締め切りはだいたい1ヶ月前なので今回発売された各誌は、非常事態宣言が出される前に撮影、取材がなされています。マーク金井も月刊ゴルフダイジェスト6月号を少しお手伝いしましたが、撮影は3月下旬でした。
毎月21日には3誌の月刊ゴルフ雑誌が届いていますが、実は、5月から3誌が2誌になります。月刊ゴルフクラシックが6月号をもって休刊となるからです。雑誌の場合、休刊すると、、、そのほとんどは事実上の廃刊です。
月刊ゴルフクラシックの最終号となった6月号には、これでもかってぐらい立派な付録、完全保存版重心ハンドブックがついてます。なんと、1995年から2020年に至るまでの主たるなるドライバー、アイアン、FW&UTの重心スペック計測データが掲載されているのです。
計測されているヘッドのモデル数は、なんと5309モデル!!!!!
25年間に及ぶ計測、そして5309モデルを計測。今回の付録はまさにゴルフクラブの歴史を紐解ける資料になっています。加えて、ゴルフクラブがどんな風に進化しているのかも知ることができるのです。
付録ではそれぞれのヘッドの計測データが数値として掲載されていますが、ゴルフクラシック6月号では最新27モデルのドライバーのヘッドの写真と重心位置(スイートスポット)位置が掲載されています。これもまた、ゴルフクラブの本当の性能、本当の設計意図を知る上で貴重な資料となります。
クラブヘッドのどの位置に重心があるかが分れば、見た目と、実際の性能がどれぐらい一致しているのかを知ることができるからです。
具体的に言うと、クラブの性能というのは
・ボールが上がりやすいのか(上がりづらいのか)
・捕まりがいいのか(捕まりづらいのか)
・スピンがかかりやすいのか(スピンが少ないのか)
・スイートエリアが広いのか(スイートエリアが広くないのか)
・操作性が高いのか(操作性が高くないのか)
この5つの要素でクラブの性能は決まり、この5つの要素でクラブの設計意図を窺い知ることができます。そして、クラブを見る目ができてくるとクラブの形状をパッと見ただけで、これらの5つの要素の性能をほぼ見極めることができます。
ちなみに、見た目と実際の性能が一致していないクラブというのは扱いづらいです。例えば、ボールが上がりやすそうにみえて上がりづらいドライバーとか、慣性モーメントが大きいのにやけに操作性が高いドライバーというのは、コースに出た時に使うことがためらわれます。見た目と性能にギャップがあると弾道がイメージしづらく、かつイメージ通りの弾道が打ちづらいからです。
そして、クラブの性能でもっとも超私的に困るのは芯(スイートスポット)がフェースセンターに位置していないクラブです。ゴルフクラブはフェースバランスのパターを除いて、シャフト延長線上には芯(スイートスポット)はありません。しかしながら、フェース面の中央というのは目で見れば確認でき、そしてゴルファーはフェース中央に芯(スイートスポット)があると無意識に認識し、フェース中央で打ちたくなります。
超私的にはフェース中央に芯が位置しているクラブは打ちやすく感じ、フェース中央に芯が位置していないクラブは打ちづらく感じるのです。
クラブがどんな風に設計されているのかは設計家に委ねられていますが、芯(スイートスポット)位置がフェース中央にあるクラブというのは、その設計家はゴルファー心理をちゃんと知った上で設計しているのではないかと超私的に思っています。
ゴルフは物理ですが、ゴルフクラブは物理的な側面だけでなく、ゴルファーの感性との融合も大事ではないかと超私的に思っています~。
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2020年02月17日超私的な考察 ゴルフ上達を阻むのはミスショットよりもナイスショットである!!
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NEOゴルフの竪琴セミナー配信開始しました。使い方が175度ぐらい変わりました
野村克也監督が2月11日にお亡くなりになりました。野村監督の功績は枚挙に暇がありませんが、超私的には阪神タイガースの監督を努めて下さったことです。阪神と言えば生え抜き選手が監督を務めているチームですが、そこに野村監督が就任。オファーするチームもチームでしたが、それに応じてくださったことは本当に驚きました。
阪神の監督時代(就任3年間)はいずれも再下位でした。成績だけをみれば期待外れと言われても仕方ないでしたが、新庄選手、赤星選手、桧山選手、井川投手、そして矢野監督らを指導しています。小学生から55年間に渡る阪神ファンとして、心よりご冥福をお祈りいたします。
野村監督と言えば数多くの言葉を残されてますが、座右の銘とされている言葉が、
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
肥前国第九代平戸藩主、松浦清の言葉です。勝負は時の運もありますが、偶然に勝つことはあっても、偶然に負けることはありません。負ける時は必ずちゃんとした理由があるという意味です。
これを超私的にゴルフに当てはめると、、、、
「ナイスショットに不思議のナイスショットあり、ミスショットに不思議のミスショットはなし」
これこそゴルフではないかと超私的に思っています。ナイスショットというのは理にかなったスイングでも打てますが、実は、理にかなっていないスイングであっても出てしまいます。嘘でしょというぐらい悪い動きをしていても、目も覚めるようなナイスショットが打てるのです。
対して、ミスショットというのは偶然では絶対に打てません。どスライスも、チーピンもチョロも天ぷらも、ちゃんとそうなる理由のスイングをしているのです。理にかなわない方法でスライスやチーピン、チョロや天ぷらを打つことができません。
ナイスショットが出ると、いいスイングをしたような気になるアマチュアゴルファーが少なくないですが、実は、ナイスショットというのは上達を阻むショットでもあるのです。まぐれでも偶然でもいいから、一回でもナイスショットが出てしまうと、ゴルファーの多くはそれが正解のスイングだとミスリードすることになるのです。
ゴルフは物理です。
しかしながら「ナイスショット=物理的に理にかなったスイング」とは限らないのがゴルフの難しいところ。そしてナイスショットを求めて練習することを続けても、物理的に理にかなったスイングに近づけるとは限らないのです。
物理的に理にかなったスイング、再現性の高いスイングを構築するのに阻んでいるのは実はミスショットではなくてナイスショットなんです。ナイスショットを打てば気持ちいいですが、その気持ち良さを求めるほどに間違った情報を脳にインプットすることにもなるのです。
一生懸命練習しているのに上手くならない。何年やってもスイングが良くならないし、スコアも安定しない、、、。この手の悩みを抱えてるゴルファーが減らないのは、
実はナイスショットが打ててしまうことにあるのです、、、。
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2019年06月16日超私的な考察 左サイドが危険な時ほど、なぜ左に曲がってしまうのか!?!?

Youtube動画【おしえてマークさん】今回から、マーク金井が皆さんの質問にお答えします。
マークさんの質問箱#1
2019年の全米オープンが開幕しました。場所はカリフォルニア州北部に位置するペブルビーチGL。サンフランシスコよりも少し南に位置し、モントレー半島に位置するシーサイドコースです。マーク金井は1984年、ロサンゼルスオリンピックが開催した年に一度だけペブルビーチに行きましたが、プレーはかないませんでした。当時としてはあまりにもプレーフィーが高かったので、隣のスパイグラスヒルを担ぎセルフで回りました。
ペブルビーチでは2000年にも全米オープンが開催され、その時に優勝したのはタイガー・ウッズ。2位に15打差をつけるというとんでもない成績で優勝しています。今年の全米オープンではそこまでの差がつくことはまずありませんが、ペブルビーチでは爆発的なスコアが出る可能性も大いにあります。
ペブルビーチと言えば18番ホールがあまりにも名物ホールになっていますが、今年の全米オープンでも早くもここで大事件が起こっています。初日にルーカス・ビェルレガード(デンマーク)が18番で「11打」を記録。パー5で11ですから、ダブルスコア以上叩いたわけですが、そのきっかけになったのがティショット。
18番は左ドッグレッグしており、左サイドは絶壁からの太平洋。ビェルレガードはティショットで2発続けて、左サイドの太平洋に打ち込み、5打目は右サイドのOBゾーンに打ち込んだそうです。全米オープンに出る選手なわけですから、ツアープロの中でも相当な腕前。にもかかわらず、アマチュアがしでかすような3連続OBを打ってしまい、9オン2パットの11の大叩きになったそうです。

GDO 全米オープン コース攻略webサイトより転載。コースイラストはゲーリー久永さん
さて、この左が危険なホールでのティショット。薄暮ゴルフでプレーしている赤羽ゴルフ倶楽部も13番、14番ホールは左サイドにOBゾーンが続き、フックを持ち球にしている人には非常にプレッシャーがかかります。世界最小プロトーナメント MMT9でも、この2ホールでティショットを左のOBゾーンに打ち込んでしまう選手が少なからずいますが、なぜ、左が危険だと「魅入られたように左に曲げてしまう」のでしょうか?
これには理由があります。
左が嫌な時にゴルファーがやりがちなのは、、、、
右にボールを打ち出したくなるんです。
当たり前と言えば当たり前で、普段よりも右にボールを打ち出した方が左の危険ゾーンを避けられると思うからです。しかしながら、普段よりも右に打ち出したくなるほど、結果的には左曲がりが強くなる球が出やすくなるのです。
アナライズのインパクトセミナーでも説明してますが、右に打ち出したくなるほど、ほとんどのゴルファーは普段よりもインサイド・アウトの度合いが強くなる。そして、インサイド・アウトの度合いが強くなるほど、フェースtoパスはクローズ(閉じた状態)になり、ボールにはフックスピンが強くかかります。
加えて、アマチュアゴルファーの場合、インサイド・アウトの度合いが強くなるほどインパクトゾーンでは手元が体から離れ、打点位置がヒールに偏ります。結果、ヒール打点になるとインパクトの衝撃でフェースが被り(左を向き)、左に飛び出して左に強く曲がるという、ヒールチーピンが出てしまうのです。
ゴルファーの習性というのはかなり頑固で、それもゴルフのキャリアが長い人ほど「ボールを打ち出したい方向にクラブを振ってしまう」と言う癖があるのです。
では、どうすれば左が危険なホールで左に曲げるのを防止できるのか?
カットに振ってスライスを打つというのもありますが、左が危険なホールで左に振るというのは「絵に描いた餅」と同じなので、あまりお勧めしません。怖い方、打ちたくない方向にクラブを振るというのは、実際にやるのはとてつもなく難しいからです。
強いフック回転になるのはフェースtoパスがクローズの状態が強くなるからです。逆に言うと、フェースtoパスがクローズになる度合いを減らすことができれば、左が怖くてインサイド・アウト軌道が強くても強いフック、チーピンは出なくなるのです。具体的に言うと、方法は2つ。
インパクトでフェースを開く
打点の位置をトウ(先っぽ)にする
インパクトでフェースが開いていてば、インサイド・アウト軌道が強くなってもフェースtoパスはクローズの度合いが強くなりません。結果、ボールはインサイド・アウトに振った分だけ右に飛び出すだけで、左へのミスは出ません。右へのミスは出ますが、左へのミスを防止できます。
打点位置もしかり。フェースのトウ寄り(先っぽ)で打てば、インパクトの衝撃でフェースが開き、ボールが右に飛び出します。ギア効果でフック回転がかかりますが、それでも、ボールが右に飛び出してさえくれれば、左のOBまではボールが曲がるということはなくなるのです。フェースのトウ寄りで打てば打つほど、ボールは右に飛びだし、右にプッシュアウト気味からのドローになります。
どちらでも構いませんが、どちらの場合も練習で慣れが必要です。フェースを開くことを意識した方がクラブの挙動をコントロールしやすいのか、それとも打点位置を変えた方がやさしいのか、まずは試してみて下さい。どちらをやっても左に大きく曲がるミスは出ない(反面、右にボールが飛び出しやすい)ことを体感できるはずです~。
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マーク金井の生配信 明日6月17日21時からここだけの話やります! ブログや雑誌では言えないことも、ガッツリと喋ってしまいます。そのため録画はありませんので、生でお楽しみ下さい
2019年04月16日超私的な提案 アマチュアのスコアアップに役立つショットの部門別データとは!?

Youtubeアナライズチャンネルの人気シリーズ【おしえてマークさん】最新作はギア効果です! チャンネル登録もよろしくお願いします
2019マスターズはタイガー・ウッズの優勝で幕を閉じました。タイガーの優勝は実に
14年振り。これで5度目のグリーンジャケットを手にし、世界ランキングも一気に6位までジャンプアップしました。今年もうひとつメジャーに勝てば、世界ランクも1位に返り咲くのは間違いないでしょう。
マスターズが始まる前に優勝争い予想をし、本命はレフティのミケルソンとワトソン。対抗でタイガーを挙げましたので、何とか予想は的中しました。モリナリとジョンソンの名前を挙げてません。まだまだ予測力はたいしたことはないと思いますが、マスターズを観て改めて思ったことがあります。
それは今どきのツアーで勝つには、パット力もさることながらショット力が求められるということ。ショット力とは、、、
ドライバーにおいては飛距離と方向性(フェアウェイキープ率)
アイアンにおいてはパーオン率とピンまでどこまで寄せられるのか
タイガーのマスターズの最終日のデータを見ても、フェアウェイキープ率は71.43%、パーオン率は83.33%と高い数字です。ゴルフはパットが入らないとスコアが良くならないというのが常識ですが、今どきのツアーはショットが良くならないと優勝争いはできないのです。
では、我々アマチュアの場合はどうなのか?
プロとアマチュアとでは次元が異なりますが、ショットが安定してないよりは安定している方がスコアが良くなります。ただし、アマチュアの場合はプロの次元ではなく、アマチュアの次元でショット力をチェックする必要があります。なぜならプロとアマチュアとでは目標するスコアが大きく異なるからです。
例えば、100を切りたい、90を切りたいのであれば、必要なショット力というのは
ティショットにおいては生存率(セカンドが打てるかどうか)
アイアンにおいてはボギーオン率を100%
そしてもうひとつ必要なデータはアンフォースドエラー数をカウントすることです。アンフォースドエラーとはテニスのショット分析で使われる項目のことで、相手のショットによってミスをさせられた訳ではなく、自分に原因があるミスショットのことです。このアンフォースドエラーをゴルフ的に使うならば「初歩的なミス」「致命的なミス」として扱います。例えば、
ティショットでチョロ、OB、池ポチャ、林に打ち込む、ワンペナ
セカンドショットでチョロ、ザックリ、シャンク、トップ、ハザードに打ち込む、OB
アプローチショットでザックリ、シャンク、トップ、
すべてのショットにおいて次のショットが打ちづらい場所に打ってしまった時
アンフォースドエラーを18ホール中(9ホール中)、何回やっているのかをカウントするのです。そして、ここからは超私的な提案ですがスコアを付ける時に各ショットの内容も記録することをお勧めしたいです。例えば、ナイスショットならば○、そこそこのショットは△、アンフォースドエラーは×という風に。一昨日、千葉市民ゴルフ場をドライバーとSWを抜き、5本でラウンドしましたが、その時のスコアをつけるとこんな感じです。
1番ホール △△ ボギー(3パット)
2番ホール △×△ ボギー(2パット)
3番ホール △ パー(2パット)
4番ホール △○△ パー(2パット)
5番ホール △○ パー(2パット)
6番ホール △△ パー(2パット)
7番ホール △○ パー(2パット)
8番ホール △ ボギー(3パット)
9番ホール △○△ パー(2パット)
ショット数19、パット数20、スコア39(+3)、アンフォースドエラー数1
このようにスコアを付けると、スコアを悪くしている(良くしている)原因を具体的に知ることができます。一昨日のラウンドに関しては、2番のセカンドで大ダフりを1発打ちましたが致命的なミスはこの1打だけ。対して3パットが2回あります。スコアを良くするのに必要なことは致命的なミスを打たないこと、そして3パットを減らすことだということが分ります。
ゴルフは物理であり、確率のゲームです。
ナイスショットを打ってもパットが入らなければスコアは良くなりませんが、アマチュアの場合、致命的なミスショットを減らすこと、そして3パットを減らすことができれば確実にスコアが良くなるのです~。
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Youtubeアナライズチャンネル 脱スライスセミナー最終回、配信されました
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2019年03月14日超私的な考察 今どきの460CCドライバーは一体どれぐらい進化したのか!?

YouTubeのアナライズチャンネル 新しい動画、配信開始しています
毎週火曜日はGDO試打インプレッション更新日。今回は米ツアーで人気がある三菱ケミカルのTENSEI ORENGEをアップしました。
そして、火曜日と言えば週刊ゴルフダイジェストと週刊パーゴルフの発売日。マーク金井は週刊パーゴルフで、、、
パカッと開けたら、スゴかった!
M5/M6、エピック、G410の裏側を丸裸!
(週刊パーゴルフ3月26日号)
に登場しています。毎年のようにドライバーはモデルチェンジを繰り返していますが、今回は最新ドライバーのヘッド内部を検証。どんな風にヘッドは作られ、どこにこだわって作られているのかを超私的に、かつ物理的に検証させていただきました。
M5とエピックフラッシュはヘッド、フェース、クラウンのそれぞれのパーツを入手。G410+に関してはカットサンプルを入手。普段見ることができないヘッドの内部構造をじっくりと長め回し、かつそれぞれのパーツ重量を計測しました。
ヘッド内部を見てまず感じたのが「ここまでやるか~」というぐらい凝った作りになっていることです。チタンドライバーが登場したのは1995年。今から24年前のことですが、当時のヘッド体積は約250CC。これでもメタルやパーシモンに比べると巨大と言われてましたが、そこから日進月歩津でヘッドは大きくなり、97年に登場したキャロウェイのビゲスト・ビッグバーサが300CC。されにヘッドは大きくなり、2006年以降は460CCが登場。そして、ここ数年はルール上限の460CCがスタンダードになっています。
さて、このチタンドライバー。
昔は「チタンだから飛ぶ」なんてキャッチコピーもありましたが、素材だけで飛距離が決まることはありません。フェースの反発、そしてヘッドの性能によって飛距離性能が変ってくることが明らかになっています。加えて、今どきの460CCドライバーはフリーウエート(余剰重量)が増しており、可変機能のバリエーションも豊富です。10年以上前から460ccドライバーはありましたが、10年前と今とではヘッドの作られ方が全然違います。
どこがどう違うかと言うと、、、
10年以上の技術では460CCを作るとほとんど余剰重量は生み出せませんでした。どんなに軽く作っても、ヘッド重量は185gぐらいになり、余剰重量はせいぜい15g前後でした。それが、今回M5とエピックフラッシュのヘッド重量を量ったら、、、、
M5のヘッドは約152g+クラウン約9g=161g
エピックフラッシュのヘッドは約160g+クラウン約14g=174g
どちらも10年前の460CCドライバーと比べると劇的に軽く作られています。これは設計技術と製造技術の進化がなせる技です。ヘッド内部を見るとゴルフクラブと言うよりはレーシングマシンのような精密さと緻密さを感じました。特にクラウンを含めたヘッド重量が160gちょっとのM5はF1マシンのように軽量化されています。ちなみに、キャロウェイの方が重量が10g以上重いのはフェース後方のジェイルブレイクが少なからず影響していると思われます。
M5にしてもエピックフラッシュにしても、ここまで精密なヘッドを見ると「ゴルフクラブの進化」を肌で感じました。今どきのドライバーは豊富な調整機能をアピールしていますが、それを支えているのは超軽量にデザインされ、そして超軽量に製造されているヘッドなんです~。
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