マーク金井の“作らずにいられない!”あるモノなら買えばいい。売ってないモノは作るしかない!というシンプルな開発哲学「第2回 MMアイアン・MMウェッジ」マーク金井の“作らずにいられない!”あるモノなら買えばいい。売ってないモノは作るしかない!というシンプルな開発哲学「第2回 MMアイアン・MMウェッジ」

開発コンセプト

番手表示よりも「ロフト」を大事にしたい!


ゴルフクラブはゴルフコースで使うもの。だからこそ、ゴルフクラブはゴルフコースで試し、評価をすべき。それがマーク金井の貫いているゴルフクラブとの向き合い方です。そんなマーク金井が、理想のアイアンとは何か?と考えた時に浮かんできたこと。それがアナライズオリジナル「MMアイアン」「MMウェッジ」の開発的なバックボーンとなっています。

ポイントポイント

ゴルフコースでの使用をイメージすればすぐにわかることですが、たった一つのゴルフボールを打ち、打数を繋いでいくゴルフでは、基本的に打ち直しをすることはできません。そして、その一度きりの打球機会に完璧なインパクトを実現することはほぼ不可能と言っていいでしょう。プロ・上級者であっても毎回完璧なショットを打っているわけではなく、ほとんどの場合、毎回必ず何らかの打ち損じをしながら好スコアを出しているのです。

平らに見える河川敷コースでも
完全に同じライコンディションがないのがゴルフ。

ゴルフコースに練習場のような平らで、ライコンディションが一定のシチュエーションはまずありません。とくにティアップしないアイアン、ウェッジのショット機会では常に地面には傾斜があり、スタンスしている場所とボールでは高さも違います。また、ボール自体も 状況により地面から浮いているか、芝の中に沈みこんでいるか、わずか数センチボールが止まる場所が変わっただけで状況が変わってしまいます。つまり、アイアンやウェッジはゴルファーの打ち損じを云々する前に、完璧なショットを打たせてくれない「状況」にボールがあることがほとんどなのです。うまく打っても打点がズレてしまう可能性がある。それが当たり前なのです。

だからこそ、アイアンやウェッジのヘッドは、ミスショットに寛容であるべきだと、マーク金井は考えます。そこで「ミスがミスになりにくい性能」をオリジナルアイアン、ウェッジに盛り込みました。

■フェースの真ん中に重心点があるから、ミスがミスになりにくい

「MMアイアン」の設計では、できる限り各番手のフェースセンターにフェース面上の「重心」が来るようにしています。それはゴルファーが当てたい場所でそのヘッドのポテンシャルが安定して発揮されるという意味であり、また、だからこそ上下左右どの方向の打点ズレに対しても、等しく寛容性を持たせることが可能になると考えているからです。

当てたい場所とフェース面上の重心が一致。
その周辺の寛容性を高めるためのキャビティバックデサインに。

■お助け機能が強いソールだから、ミスがミスになりにくい

スタンスやボールの止まった状況が常に変化するゴルフコースでは、ボールに対して常に最適な角度でヘッドを入れていくことができません。だからこそ、ヘッドの軌道が多少ズレてしまっても、それを正しい振り抜き方向へと補正(軌道修正)してくれる寛容性が求められます。

そして、その補正機能を生み出しているのがソールの幅とバウンス角度です。「MMアイアン」「MMウェッジ」では、各ロフト(長さ/ライ角)に応じたヘッドの入射角度とそのズレ幅の傾向に基づいて、ロフト別にソールの幅や形状、バウンス角度を個別設定しています。ヘッドの進む方向が多少違っていたとしても、ソールが地面と当たることで正しい向きに補正がかかり、正しいフェースの向きと角度でボールとコンタクトできる。これが“ミスがミスにならない”大きな理由です。

特定の番手を作って計算でフローを求めるのではなく、
実際に打ちながらロフト毎の役割を果たすソール形状やバウンス角を決定。

ポイントポイント

ヘッドの重心設計やソールのサポート機能によって、打球の安定化、平均化を図ったとしてもそれでよいショットになるかと言えば、そうではありません。いい球を打っても、乗らない、寄らないがあるのがゴルフです。

その原因となっているのが欲しい距離(キャリー)を生み出すことのできるロフトのクラブを、正しく選ぶことができていないこと。これで打てば何ヤードキャリーするのか? その把握をしにくいことがアイアンショットの成功確率を下げている、とマーク金井は考えています。

MMアイアンのロフトはバックフェースに刻印しています。
ソールには目安となる番手を刻印。

MMアイアンは、コースで飛距離の打ち分けが
しやすい5度ピッチでロフトを設定。

成功確率を上げていくポイントは、○番=○ヤードというキャリーのイメージから、ロフト○度=○ヤードという方向に感覚をシフトしていくことにあります。

現在、アイアンカテゴリーは非常に多品種で、同じ7番アイアンでもロフト27 度から36度前後のものまで存在しています。つまり、○番=○ヤードは使用するモデルによって大きく変わってしまうものです。

番手毎のキャリー(距離)を決めるのは、ボール初速・打ち出し角度・バックスピン量の三要素ですが、その全ての要素がロフトによって変化することを多くのゴルファーは知っていると思います。ゴルフとは元々、14種類のロフトのクラブを持ち歩き、打ちたい距離に合わせて、適したロフトのクラブを選んで打つスポーツだからです。

一度構えてしまえば、ソールの番手表記は見えません。打球に影響を与えるのはフェースの角度なのです。

どんなにヘッド設計の技術が進化しようとも、ロフトが距離を決めるという原則においては何も変わりはありません。「MMアイアン」「MMウェッジ」でそれぞれのロフト角を明示しているのは、ロフト○度=○ヤードという距離感覚を常に持ち続けて欲しいからです。

本当の距離感は、同じクラブを長く使い続けることによって磨かれる、とマーク金井は考えています。いたずらに「MMアイアン」「MMウェッジ」のニューモデルを出さないのも、せっかく身についた距離感がわずかな仕様を変えることで、狂ってしまう可能性が高いからです。距離感を変えずに済むアイアン、ウェッジを出し続けることもゴルフクラブを開発し、提供する者の責任であるとマーク金井は考えています。

また、ロフトというフェースの角度は「フェースにボールを乗せる」という極めて重要な現象を作り出します。マーク金井は、最近、このフェースにボールを正しく乗せることの大切さを身にしみて感じています。そして、その気づきが新たなオリジナルゴルフクラブの開発へとつながってもいます。

その辺りの詳しい話は、次回にじっくりとすることにいたします。

mmアイアンmmウェッジ

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