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コブラ AMP CELL フェアウェイウッド(2013)

このインプレッションは2013年3月に書かれたものです

僕は仕事でよく兵庫県姫路市に行く機会がある。リンクスの本社に、次に発売する新製品のミーティングに行くため。打ってるだけで上達するパターやバンカーから楽に出せるウエッジなど、まだまだリンクスからイロイロ発売される。そんな打ち合わせついでに必ず顔を出すのが、つるやゴルフ西神戸店だ。

もともと、つるやゴルフ神田駅前店にいた店長のY君がこちらに移動になったから彼に会いに行くついでに、クラブを物色する。このつるやゴルフ西神戸店は、つるやゴルフの中でも大型店舗で、在庫も豊富なので、毎回楽しみにしている。

そんな西神戸店で、見つけたのが日本では三大不人気ブランドのコブラのフェアウェイウッド。HOTLISTでは選ばれなかったが、試打では非常に気に入ったモデルだったので、ずっと気になっていた。今アナライズは僕のクラブで溢れているが、ついY君の笑顔につられ、フェアウェイウッドとUTを大人買いしてしまっていた。

さてこのAMP CELL FW、今回買ったのは日本仕様。前にこのコーナーで取り上げたAMPのドライバーは、並行品の値段の安さにつられて衝動買いして久々の大失敗。並行モノのシャフトの重さと硬さのハードさに驚いた反省を踏まえての今回のチョイスとなった。

それと日本仕様限定のホワイトが気に入ったから。ホワイトは、ヘッドを大きく見せる効果があるが、実際ロケットボーズルズよりもヘッドの投影面積が一回り大きい、構えやすいヘッド形状とあいまってアドレスして非常に安心感を与えている。構えやすさを保ちながら投影面積が大きいということは、内部でウエイト調整していなければ重心距離は長くなる。当然イマドキのドライバーとの相性も
よい。

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メーカーはロフトが13度から16度まで4段階に調整できると謳っているが、僕はフェースアングルが変えられることが利点だと思っている。打ってみるとフェースの弾きがとてもよく、それでいてボールがフェースに乗っている感じが味わえる。コブラは昔から、バフラーシリーズに代表されるフェアウェイウッドとユーティリティを作るのが上手いメーカー。基本性能のツボの押さえどころのよさを
感じる。

それとなんといっても値段が安い。実売で2万円を切るのではないか?!非常に手を出しやすい価格設定となっている。あと低価格のわりに、純正シャフトの出来が非常に良い。手元のしなりも感じるし、重さも3W相当(ロフト設定が13度~16度なのでメーカーは、3-4という表記にしている)で320.7gと意外と総重量があり、振動数はSで254cpmと、オジサン向きクラブとアスリート向きクラブのちょうど中間がぐらいの設定。リシャフトしないで、そのまま使えるのは、ユーザーに取って嬉しいことだと思う。

最近僕は、スイング改造の成果か、ドライバーからフェアウェイウッドにいたるまで、ハンドファースト感が強く出せるようになった。シャフトのキックが上手く使えるようになった反面、打ち込みすぎて傾向が出てきた。フェアウェイウッドを低スピン弾道に打って、距離を稼ぎたいときはもっと、入射角を緩やかにしたい。ロケットボールズは、FP(フェースプログレッション)が少ない(シャフトの軸線からフェースまでの距離が短い)ので、アイアン感覚に近く打ちたくなるので、打ち込み過ぎの傾向に、拍車がかかってしまう。そんな時にFP値が大きいこういうフェアウェイウッドを使うと、自然と入射角は浅くなり、払うように打ちたくなる。そういう効果も狙って買いたくなるスイッチがオンになってしまった。

ソールのアミアミなデザインも流石コブラという感じ。、今までカチャカチャは3段階だったが4段階となり、360度回転するようになったので、カチャカチャらしさも出てきたし、シャフトが回っても違和感のないデザインになっているとこも上手いと思った。そしてソールの形状の設計が絶妙。ソールのラウンドが強く、キャロウェイの名器スチールヘッド的なヌケの良さをイメージさせるが、ソールと地面がコンタクトする感じが絶妙で、ウエッジで言うバンス感があり手前から入れてもミスになりにくい。

非常にいいクラブなのに、日本でナゼか人気のない三大ブランドであるコブラの苦悩を感じるのが、シャフトの名前の付け方、ランバックス 57 Sの57という数字にそれが現れてしまう。実際は60にしたほうがいい重量帯なのに、少し重いイメージを持たれたくない、55と表記してしまいたいが、こだわりが邪魔をするジレンマからで、その間を取って57なのではないか?!と想像してしまった。

オープンプライスで実売も非常に手頃なフェアウェイウッドだが、リセールは期待できない。しかし性能だけで買っても満足する出来栄えとなっている。唯一残念なのは、カチャカチャのレンチが他社のモノが使えないことだ。テーラメイドやキャロウェイ、タイトリスト、ピンなど実はどれもレンチは若干の差があるが、実際に使える。コブラは使えないので、忘れた時にちょっと貸して!なんて言えないことぐらいか?! UTも買ったので、しばらく試してみようと思う。

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コブラ AMP CELL フェアウェイ+ランバックス57(S)純正シャフト
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長さ43.0inch/重さ320.7g/バランスD1/振動数254cpm/センター
フレックス値4.08/表示ロフト13~16度/リアルロフト14.0度/フェース角-0.25度
(可変スリーブのポジションは3(ノーマル))
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