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ナイキ メソッドコンセプトパター(2012)

このインプレッションは、2012年2月に書かれたものです

昨年の暮れに、パーゴルフの新製品カタログを作った時、オールドオーチャードゴルフクラブの練習グリーンで、新製品のパターをこれでもか!とテストした。その時に、僕の目線を釘付けにしたのは、ナイキのメソッドパターコンセプト。ワザと売れないパターをだしたのか?と感じるぐらい独特。変な形状のパターが売れたためしがないのを、ナイキはもちろん承知しているはず。わかりやすくトレンドを追いかけた、L字マレットであるとか、売れ筋を作っていればいいのだけど、にもかかわらずこんなパターを出したのは、何かあるな?!と思わず僕は深読みをしてしまった。

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人間というのは、シンメトリーなものに対して評価が高い、しかしこのメソッドコンセプトは、シンメトリーな部分が何一つ無いのだ。見るからに黒い部分にウエイトがあって、慣性モーメントの大きさを感じる。この形状、人間が本質的に好むシンメトリーとは無縁だが、非常に構えやすく、カッコイイと感じる。まるで故岡本太郎に通じるかっこ良さだ。彼のの世界観と共通したものを感じる。先入観を持たず、このパターを持つと実に構えやすいことに気がつく、そしてストロークしやすいのだ。僕の好きなフェイスバランスであり、シャフトのベント(曲げ)の具合が丁度いいのだ。シャフトを2ヶ所曲げて(ダブルベント)ライ角と、オフセットをつけるのだが、ライ角は僕の好きなアップライト目、オフセットは、シャフト1本分、とシャフト半分というモデルが多いが、これはシャフ
ト三分の二のオフセット。非常にいい具合に曲げてある。ボールを芯でとらえやすいように、上手く作られている。

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転がしてみると、音と転がりのイメージが一致するし、打感も気持ちいい。ヒールの出っ張りが効いているのか、引っ掛けが出にくい。これで目指せハーフ16パット。カラーリングは、僕の好きなアルファロメオを彷彿とさせる。41インチの中尺が、3月に出るのを知らずに買ってしまったのは仕方ないけど、35インチがラインナップされていないのが唯一の残念なところだ。


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