マーク金井blog

2006年10月04日試打について真面目に考える その1

ゴルフショップに試打スペースが増えたこともあり、
クラブは「打ってから買う」のが当たり前になりつつあります。

もちろん、ボクもその1人。取材で試打して気に入れば、
その日の内にショップに直行。「これ下さい!!」はしょっちゅう
そんなボクがドライバー試打で一番こだわっているのは、

スピン量!!!

理由は単純。スピンが多くかかるドライバーよりも低スピンが打ちやすいドライバーの方が飛距離を出しやすいからです。

では、どんな風に試打しているのか?
ひとつめのポイントはこれっ!!

まずはショットマーカーを使い、フェースセンターで捕らえた時(かつフェースがスクエアな状態)のスピン量をチェック。この時にスピン量が

2400~2700回転

だとかなり低スピンが打ちやすいドライバー。半月ほど前に買ったスリクソンZR-600もそうで、試打して低重心ドライバーだと確信が持てたので購入しました。他方、フェースセンターで捕らえてもドライバーによっては、

2800~3100回転

という場合もあります。この場合、重心がそれほど低くなく、飛びよりも安定したキャリーが打ちやすいドライバーとジャッジ。フックが持ち球の時はフェース上部で捕らえることが多かったので、こちらの方が飛ばしやすかったですが(かつ、チーピンが出づらい)、今は、こちらのタイプを使うと、吹き上がってしまう怖さがあります。たかが400回転と思うかも知れませんが、適正スピン量よりも400回転増えれば(減れば)、距離は10ヤードぐらい簡単に変わります。

そして、もうひとつボクがこだわっているのがこれっ!!

今回、神田スタジオで試打したドライバー、スリクソンZR-600のリアルロフトは

9.5度

表示ロフトとリアルロフトがまったく同じでした

スピン量は重心の高さだけでなく、ロフト(リアルロフト)の影響が非常に大きい。クラブメーカーはあまり言いたがりませんが、ロフトが1度変わればスピン量が300回転前後変わってきます。言い換えると、リアルロフトが分からない状態で試打すると、そのドライバーの本当のスピン性能を見極めることはできません。また、リアルロフトが分からない状態で、試打結果が良い場合、クラブを購入する時のロフト選びで失敗する可能性もあります。

仕事用の試打クラブであれ、自分が買ったクラブであれ、
ボクが試打する時は、

すべてヘッドのスペックを計測しています。クラブのデータが分からない状態で「これは低スピンで飛ぶ~」なんて中途半端なことをコメントするのが嫌だし、何よりも、クラブが分からないで弾道をチェックするのは試打にならないと思っているからですわ~

ちなみに、ボクの場合、リアルロフトが9~10度ぐらいがお気に入りのスペック。クラブを買うときは、ショップでリアルロフトをじっくり確認してからレジに持ち込んでます。

んじゃ。


2006年09月27日バイロン・ネルソン翁との1日‥‥

新しい事務所に引っ越して約半年‥‥

スタッフのN島春巻が本棚にさりげなく飾ったのが

ツアー11連勝の記録を持つバイロン・ネルソン翁の色紙。ゴルフ業界に入って約20年経とうとしてますが、後にも先にも色紙にオートグラフ(サイン)をお願いしたのはたった1度きり。取材でプライベートなお願いをするのはマナーに反すると思っているからですわ~

場所は東京のホテルオークラ。1時間ほどの短い取材の後、恐る恐るお願いしたら、心よくリクエストに応じてくれ‥‥

15年前にたった1度しかお会いしてませんが、ゴルフの神様から「幸運」をいただいたおかげで、今のボクはあるんでしょう。

本日、訃報を知りました。
謹んでご冥福をお祈り致します。

合掌。


2006年09月16日9.16‥‥

○8回目となった誕生日に届いた荷物がこれっ!!

ホント偶然なんですが‥‥
自分でオーダーしたドライバーが今日到着
雑誌連載があるのでクラブをお見せできませんが‥‥

を「買わずにいられない!!」となってポチッとしちゃいました。

んじゃ。


2006年09月11日リシャフト本完成‥‥

できたてのホヤホヤですわ~。

書店では14日頃から並びます。2冊目となったリシャフト本のテーマは硬さの見極め。9割以上のシャフトは‥‥SとRという風に2フレックス試打しました。

最近のシャフトは製品によって硬さ設定が違うので、硬さについて徹底的にこだわって本を作りました。

もちろん、ボクのことですからデータにもこだわりまくってます。硬さは、

振動数をベースにし、

センターフレックスの数値を考慮して硬さを見極めてます。

個人的にはこのデータ表が一番のお気に入り。○坂氏のおかげで、市販シャフトのスペックをデータベース化できました。

んじゃ。


2006年09月08日作用と反作用!!!

インパクトでヒール側が浮く‥‥
前回、ライ角度がフラットなアイアンを使うアマチュアが多い書き、そういう人の大半は引っかけ球を打つ傾向があると書きました。

で、そうなる理由として‥‥

右向きアドレスの写真をUPしました。。
皆さんから多数のコメントをいただきましたが、ボクの回答は‥‥

「右を向く人ほど、引っかけやすい」というもの。

無意識に右を向き、それで真っ直ぐ打ちたいために無理矢理球を捕まえる。右を向いて引っかけるから‥‥さらに右を向いてしまう‥‥

フラットなライ角度を使っている場合もしかり。

インパクトでヒールが浮くアイアンを使った場合、正しく球を捕らえればボールは右に飛び出します。ところが、人間には調整機能があるので数発打てば、捕まるようにスイングを調整してしまう‥‥

作用と反作用ではありませんが、ライがフラットなアイアンを使うほど右を嫌がった反動で左に引っ張り込む動きが体に染み付いてしまうわけです。

また、コメントでもいただきましたが、ライがフラットなアイアンは先っぽに当たりやすい。先っぽに当たるとボールにフック回転がかかりやすく、それも引っかけの原因になってます。

アイアンがここ一番で引っかかる‥‥

もし、こういう症状があるならば、アドレスの向きと、ライ用ショットマーカーを使って、

ライ角度が合っているかどうかチェックすべき。ボクは仕事柄、箱単位で買ってますが、一袋で24枚入ってます。値段は200円前後と超リーズナブル。

アイアン上達の鍵を握っているのはライ角度がすべてと言っても過言ではありません。ちなみに、フラットなライ角度のアイアンを使っている人が適正に合わせると、最初の打ちはど引っかけが出ます。しかし、それはクラブのせいではなく、スイングのせい。ここを勘違いしていると、スイングがどんどん悪くなります(プロも調子悪くなると、引っかけを嫌がって必要以上にフラットにする場合もあるんですよ~)

インパクトで手が浮き上がろうと、手が正しい位置にあろうと、現在のスイングにあった適正ライ角度を使った方がいいとボクは思ってます。

その理由については、次回じっくり説明しまっさ~。

んじゃ。