マーク金井blog

カテゴリー: 計測器、分析法

2017年06月12日超私的な考察、宮里藍に学ぶ、アマチュアがドライバーで飛距離を出すコツとは!?

昨日はアナライズセミナーデー。6名定員とはいえ、前半の「インパクトセミナー」、30分の休憩を挟んで後半の「オンプレーンセミナー」も満員御礼でした。セミナー受講者は関東エリアだけではなく、今回は6名中4名が関西エリアからのご参加。家族はディズニーランドで過ごし、自分はセミナー受講という方もいらっしゃいました。アナライズ神田スタジオは悩めるアマチュアゴルファーの「ディズニーランド」を目指すべく、これかもセミナーを積極的に開催していきます。

神田ではセミナーを実施してましたが、その最中、神戸では国内女子ツアー「サントリーレディス」が開催。3日目にトップに立ったキム・ハヌル選手(韓国)が、最終日もスコアをひとつ伸ばし、通算15アンダーで優勝。1打差の2位に掘琴音選手が入っています。今季限りで現役引退を表明している宮里藍選手は、通算2アンダーで26位タイでホールアウトしました。

 

宮里藍選手の引退についてはなんとも残念な限りですが、本人がそう決めたわけですから暖かく見送りたいと思います。宮里選手を直接取材したことは一度もありませんが、トーナメント会場では何度かプレーを見ています。小柄な身体にも関わらず、ドライバーの飛距離は230ヤードを楽に超えています。ヘッドスピードも女子プロの中では速い方ではありませんが、それでも飛距離を得られるのはインパクト効率が高いからです。

 

言い換えると、飛距離不足に悩んでいるアマチュアの大半は、宮里選手に比べるとインパクト効率が低いのです。ヘッドスピードの割に飛距離が出ていない人は、100%の確率でインパクト効率が低いと思って間違いありません。

 

 では、なぜアマチュアの多くはインパクト効率が低くなるのか?

 

インパクトセミナーでも話してますが、ボールの飛び方はすべてインパクトで決まります。具体的に言うと、

 

・ヘッドの軌道
・フェースの向き
・打点位置

 

 

芯を外すよりも芯で捕らえた方がインパクト効率が高くなります。宮里選手とアマチュアゴルファーのインパクトを比較すれば、宮里選手の方がミート率が高い(芯で捕らえる確率が高い)ですが、それだけではありません。

 

ヘッドの軌道とフェースの向きの組み合わせでも、インパクト効率というのは大きく関わるのです。芯で捕らえたとしても、この組み合わせ次第でインパクト効率が高くなったり、低くなるのです。

 

 ↑ヘッドの軌道に対してフェースが開いた状態で当たると、インパクト効率が下がります。
スライスすると飛距離が落ちやすくなりますが、これはボールにスライス回転がかかるだけでなく、インパクト効率も下がるからです。対して、宮里選手をはじめ持ち球がドローの人の場合は、インパクト効率が高いです。ドローを打っている人の場合、ヘッド軌道に対してフェースがややクローズ(やや閉じた状態)↓になっているからです。(写真ではわかりやすいように極端にクローズにしています)

 

 

インパクトとはヘッドとボールが衝突する瞬間のことですが、ヘッド軌道に対してフェースがスクエア(真っ直ぐ)な時が正面衝突。この時が一番エネルギー効率が高くなります。そして、ここからは超私的な感覚ですが、ドローを打っている時のように、ヘッド軌道に対してフェースがスクエアよりもややクローズ(閉じている)の時もエネルギー効率が高くなります。

 

例えば、インサイドアウトが5度で、フェース向きが3度オープン。この場合、ヘッド軌道に対してフェース向きは2度クローズ(閉じた状態)です。宮里選手はこんな感じでインパクトを迎えてますが、こんな感じでインパクトを迎えると、ヘッド軌道に対してフェースが閉じている分だけバックスピン量が減り、落下後のランで飛距離を稼げるのです。

 

(クローズ?と思う方。ヘッドの軌道に対してクローズになる↓こちら参照)

 

 宮里選手のドライバー弾道は決して高くありません。中弾道でスピンが少なく、落下後のランが非常に出ます。キャリーよりもランで効率良く飛ばしているのです。

 

ドライバーのヘッドスピードが40m/sぐらいまでの人は、宮里選手のようにキャリーよりもランが出る弾道を打った方が効率良く飛ばせます。ヘッドスピードがこれぐらいまでだとキャリーを伸ばそうとすると、そのトレードオフでバックスピン量が増え、落下後のランが減りやすくなるからです。

 

もちろん、ランで飛距離を稼ぐためには方向性が求められます。フェアウェイに着弾すればファーストバウンドが跳ねてランを稼げますが、ラフに着弾してしまうと芝の抵抗で落下後のランは出ないからです。

 

アマチュアゴルファー、特に非力なアマチュアゴルファーはパワーがある男子プロよりも宮里選手のようなランが出やすいドロー弾道を打った方が、飛距離を出せます。ヘッド軌道に対してフェースを少しクローズ(閉じる)な状態でインパクトを迎えることができれば、今の体力ままでも、今のヘッドスピードのままでも10ヤード以上、飛距離を伸ばせるようになるのです。インパクトセミナーでは、インパクト効率の重要性についてじっくりと時間を割いてレクチャーしています~。

 

 

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2017年04月17日超私的な考察、なぜ曲げたくない時ほど、ボールの曲がり幅が大きくなるのか!?

 

国内女子ツアーに続き、国内男子ツアーも開幕しました。JGTOツアー初戦、「東建ホームメイトカップ」は、2打リードの単独首位から出た中国の梁津萬(リャン・ウェンチョン)選手が、最終日も/中国)が5バーディ、2ボギーの「68」とスコアを伸ばし、通算16アンダーで優勝。これで国内男子ツアー通算2勝目を飾りました。梁津萬選手はこの試合に出る前までは世界ランク371位だったので、この勝利で一気に世界ランクが上がってくるでしょう。

最高気温が20度を超えてくると一気にゴルフ熱が高まり、そして半ズボンでプレーしたくなるとゴルフにいく機会が一気に増えてきます。もちろん丸一日かけたゴルフではなく、都内河川敷の赤羽GCの薄暮ハーフにせっせと通います。赤羽GCは距離は長くありませんが、左右のミスに関してはシビアなのでスコアメイクするためには、ティショットの精度が求められます。

 

普段、赤羽はインコースでプレーすることが多いのですが、インは左サイドにハザードがあるホールが続きます。12番、13番、そして14番、18番は左サイドがOB。他のホールも左に曲げるとクリークが構えているので、引っかけやチーピン、左のミスが出やすい人には、ティショットが打ちづらいホールばかりです。

 

さて、この左が危険なホール。フッカーにとっては苦手意識が強く働きますし、苦手意識が働くほどに「魅入られたように左に大きく曲がってしまう」ことが多々あります。マーク金井もインパクトセミナーを開催するまでは、ここ一番で左を避けようとした時ほど、チーピンを打ってしまうことが度々ありました。でもインパクトセミナーを開催するようになってから、Dプレーン、そしてスピン軸についてレクチャーするようになってからは、赤羽の左が危険なホールでも左に大きく曲がるミス、チーピン打ってしまうことは劇的に減り、ティショットでスコア浪費することがなくなりました。

 

 

 では、インパクトセミナーでは何をレクチャーしているのか?

 

 

ゴルフボールが左右に曲がってしまう要素について具体的に説明しています。ボールが左右に傾くのはスピン軸が左右に傾くからですが、スピン軸が傾く要因は主に、、、

 

・インパクト時のフェース向き
・インパクトゾーンでのヘッド軌道
・打点位置(ボールが当たる位置)

 

打ち方に関係なく、ヘッド軌道に対してフェースがクローズ(左を向いた状態)になっているとスピン軸は左に傾き、ボールにはフック回転がかかります。そして、このスピン軸が左に傾く度合いが強くなった時にボールには強いフック回転がかかり、引っかけやチーピンを打つことになるのです。

 

 では、なぜ左が危険なホールになるとスピン軸が左に大きく傾くのか?

 

フック系が持ち球のゴルファー(プロも含めて)のほとんどは、左が危険なホールになるほど、左にボールを飛ばしたくない分だけ、普段よりもボールを右に打ち出したくなります。実は、これがスピン軸を左に傾ける最大の要因であり、ここ一番で引っかけやチーピンを打つ要因になっているのです。具体的に言うと、左が危険なホールになるほどヘッドの軌道が普段よりもインサイド・アウトになるから、引っかけやチーピンを打つべくしてうっているのです。

 

例えば、ドローが持ち球の人の場合、ナイスショット時では

 

ヘッド軌道は3度インサイド・アウト
フェース向きは2度オープン

 

これだとヘッド軌道に対して1度だけフェース向きはクローズ。1度だけクローズなのでスピン軸は左に少し傾くだけです。対して、引っかけやチーピンを打っている時は、

 

 

ヘッド軌道は8度インサイド・アウト
フェース向きは2度オープン

 

左を避けてインサイド・アウトの度合いを強めてしまうと、ヘッド軌道に対して6度もフェース向きはクローズ。6度もクローズになってしまえばスピン軸は大きく左に傾き、その結果、自分ではミスを避けるようにスイングしているにもかかわらず、思いとは裏腹にボールは左に大きく曲がってしまうのです。また、左を避ける意識が強くなるほど、チーピンが連発しがちですが、これもヘッド軌道が極端にインサイド・アウトになってしまうからです。

 

ゴルフは左のミスを避けたくなるほどヘッド軌道はインサイド・アウトが強くなりやすく、右をミスを避けたくなるほどヘッド軌道はアウトサイド・インの度合いが強くなるのです。これはアマチュアだけでなく、プロでもそうなることが多々あります。

昨日の女子ツアー プレーオフのセカンドを池に入れた上田桃子も左を嫌がったゆえのミス・・届かなかったのではなく、左に飛びすぎたゆえの結果

熊本空港カントリークラブ 18番のレイアウト図

ゴルフは物理ですが、人間の危機回避行動はゴルフの物理に反することをやってしまうことが少なからずあるのです。ここ一番でボールが大きく曲がるのはメンタルが弱いからではありませんが、ゴルフの物理を勘違いしていることにあるのです~。

 

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2017年04月14日超私的な提案、コースに出ても方向性が安定するドライバーの選び方とは!?

昨日は今シーズン27回目の早朝スノボ。例年、ゴルフの祭典「マスターズ」を過ぎるとゴルフ熱が一気に高まり、スノボ熱が一気に下がってきます。しかしながら、今シーズンはまだまだスノボ熱が高いままです。春の雪は決して滑りやすくはないのですが、乗り位置が良くなってきたおかげで雪に関係なく、スムーズに滑れるようになったからです。加えて今シーズンは道具に対する造詣が深くなり、板の性能、ビンディングのセッティングの違いを見極められるようになってきました。

スノボもゴルフと同じで、技術(スキル)が上がってくるほどワクワク感が増してきますし、技術をさらに磨きたくなって回数を重ねたくなります。もちろん、新しい道具も試したくなります。幸いなことにお世話になっているガーラ湯沢はGWまで営業してます。今シーズンはあと数回滑りにいくつもりです(笑)

 

もちろん、マスターズを観るとゴルフモードも全開。先週は2回薄暮ゴルフに行きましたし、今週も明日と日曜日にラウンドします。今シーズンのエースドライバー候補は、テーラーメイドのM2 DーType、キャロウェイのGBBエピックスター、そしてもう1本はホットリストの試打で一目惚れしたグローブライドのオノフ黒。ヘッドは異なりますが、シャフトに関しては、昨年同様、3本ともUSTマミヤのアッタスパンチ5Sを装着します。

 

 

ドライバーを3本も使い分けると、「スイングがおかしくなりませんか?」と聞かれることがありますが、マーク金井の場合、クラブがスイングに悪影響を与えると感じることは滅多にありません。今回の3本はメーカーこそ異なりますが、ヘッドの挙動(捕まり具合)が似ているからです。加えて、シャフトは同じですし、クラブの重さもほぼ同じ。

 

 

加えて、以下のスペックをほぼ揃えています。そして、もっともこだわっているのは、アドレス時のフェースの向きにボールが飛ぶクラブは使いますが、アドレス時のフェース向きにボールが飛ばないクラブは絶対に使いません。

 

ヘッドのスペックで統一しているのは、

・リアルロフトは10~10.5度
・フェース向きは-0.5~-1度
・ヘッドの重さは197~200g
・フェースのほぼ中央にスイートスポットが位置している

 

 

ドライバーにはロフト表示がなされてますが、表示ロフトとリアルロフトは必ずしも一致しません。9.5度表示でもリアルロフトが9度弱だったり、11度だったりすることもあります。なので、ドライバーを使う前には必ずリアルロフトを計測し、望んだ数値でなければ調整します。シャフトとヘッドが接着されている固定式でも、ヘッドからシャフトを抜き、シャフトの装着角度を調整して再接着すれば、リアルロフトは±1度ぐらい変えることができます。

 

今発売中のゴルフ雑誌「チョイス 2017春号」、DRIVER弾道学パート1(ゴルフダイジェスト社)でも書かれてますが、

ロフト1度で、もう同じ弾道じゃない!

 

まったくその通りで、同じモデルでもリアルロフト、フェース向きが1度変わってしまえば、球の飛び方、球の捕まりぐあいは結構変わってくるのです。

 

また、 オープンフェースなのに引っかけが出やすいクラブ、フックフェースなのに右プッシュアウトが出やすいクラブは絶対に手を出さないし、購入もしません。そういうクラブはコースに出た時に逆球が出やすくなります。

 

クラブ選びというと、「どのモデルがいいんですか?」と質問されることが多いのですが、モデルを選ぶのと同じぐらい重要なのは、自分が打ちやすいスペックを知っておくことです。そのためには、自分のエースドライバーのスペック(リアルロフト、フェース向き)を計測し、数値として知っておくことです。

 

今どきのドライバー、特にテーラーメイドタイトリストピンキャロウェイのドライバーのヘッドを計測すると、フェース向きがオープンになっている度合いが大きいクラブが少なくありません。オープンフェースの度合いが強いために、ボールが狙いよりも右に飛んだり、スライス回転が強くかかってしまっている人も少なからずいます。

 

 

マーク金井が長年やっているGDOの試打インプレッションでは、必ず、打つ前にはクラブヘッドを計測し、リアルロフト、フェース向きを調べています。この2つの数値が分らないままの試打では、クラブの本当の性能を見極めることが難しいからです。

 

アナライズの神田スタジオでは定期的にセミナーを実施していますが、神田のスタジオではドライバーのヘッド計測も常時承っています。工房スタッフが休んでいる日を除けば、原則、その場でヘッド計測を致します。セミナー後も計測できます。自分のドライバーのリアルロフト、そしてフェース向きを知らない人は、ぜひアナライズの神田スタジオにドライバーを持ってきて下さい~。

 

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2017年04月03日超私的な考察、アマチュアゴルファーの7番アイアンの適正飛距離は何ヤード!?

プロ野球の開幕に合わせるかのように東京の桜も一気に咲き始めました。桜が咲きはじめるとゴルフに行きたくてウズウズしてきますが、今日もマーク金井は早朝スノボ。今シーズン26回目です(笑)。

 

早朝スノボには新幹線を利用していますが、新幹線のお供と言えばゴルフ雑誌。週刊ゴルフダイジェスト週刊パーゴルフを読んでいますが、先週、目に止ったのがこの記事。

 

シングルになるには230ヤード!!
やっぱり飛距離アップだ!
週刊ゴルフダイジェスト4月11日号より引用)

 

この記事によると、米国の調査ではシングルの平均飛距離は231.4yだったそうです。ちなみに、ハンデ5下になると250.93y、ハンデ10台の人は215.65y。ハンデ28以上になると177.49yとなっています。

 

この数値を見る限りでは、腕前とドライバーの飛距離は比例していることになりますが、
この結果でこだわりたいのは、ハンデが少ない人ほど、

 

 ミスショット時に飛距離を大きくロスしている!!

 

ことでしょう。米国の調査は最大飛距離ではなく、平均飛距離を調査しています。平均ということは、いい当たりをした時だけでなく、悪い当たりをした時の飛距離も含めて計測しているはずです。超私的なことを言わせてもらうならば、ハンデが多い人ほど、ミスショット時に飛距離を大きく落としているから、平均飛距離の数値がガクンと下がっていると思います。ハンデが多い人ほどドライバーの飛距離がバラつきが30ヤード以上あるために、平均飛距離の数値が低いのです。

 

数値の見方は人それぞれですが、ハンデを減らしたい(スコアアップしたい)人がドライバーで求められるのは、最高飛距離(ナイスショット時の飛距離)を伸ばすことよりも、最低飛距離(ミスショット時の飛距離)を伸ばすこと。ここに着目すれば、ドライバーの平均飛距離は確実に伸びてきますし、それに比例してハンデも減らせると思います。

 

では、アイアンの飛距離はどうなのか?

 

アイアンも飛ばないよりは飛んだ方が有利と思っている人が少なくありません。確かに、7番で打つところを9番で打てるとアドバンテージがあるような気になります。実際、米ツアーを見ても、アイアンの飛距離は年々伸びています。また、ゴルフメーカーも飛距離を重視したアイアンを次々と市販化しています。

 

では、アイアンで何ヤード飛べば、シングルになれるのか?

 

アイアンは飛距離よりも方向性が大事と言われてますが、もっと大事なことは距離感です。先日のジャパンゴルフフェア2017、ブッシュネルのブースで井戸木鴻樹プロとトークショーさせていただいた時、アイアンの飛距離について聞いてみたら、、、

 

 PWで100y、7番で150yが基準。これ以上飛ぶアイアンは絶対に使いません!!

 

井戸木プロと言えば、初出場した全米プロシニア選手権で優勝。日本でただ1人のメジャーチャンピンオンです。その井戸木プロですら7番で150y、PWで100y。ですので、
この距離がちゃんと打てることができれば、シングル入りはもちろんのこと、ハンデ0以上になれます。ちなみに、マーク金井は7番で155y、PWで110yです。井戸木プロよりも少し飛ぶのは、井戸木プロよりもヘッドスピードが速いのではなくて、ロフトが立っているアイアンを使っているからです。

 

PWで100y、7番で150y

 

これはフェアウェイからだけでなく、ディボット跡、フェアウェイバンカーからでも打てる距離。そして、ミスしても飛距離差が±10y以下です。井戸木プロもおっしゃってましたが、ナイスショットしてもグリーンオーバーしたり、グリーン手前の花道に落ちるようではスコアメイクはできません。

 

では、どうすればアイアンの距離感が良くなるのか?

練習することも大事ですが、まずは自分のアイアンの飛距離の実測値を正確に把握することです。そのために必要なのはレーザー式距離測定器が必要です。井戸木プロ、そしてマーク金井ブッシュネルを使ってますが、これは目標までの距離を測れるだけでなく、自分のボールがどれだけ飛んだかも正確に計測できます。ゴルフ上達には、アイアンの飛距離を正確に把握することが肝になるのです~。

 

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2017年03月27日超私的なインプレ、ジャパンゴルフフェア2017で見つけたスグレモノ その1~

 

金曜日に開幕したジャパンゴルフフェア2017も昨日、日曜日に幕を閉じました。これまでは東京ビッグサイトでの開催でしたが、今年からは場所が変わってパシフィコ横浜での開催。正式な入場者数は把握してませんが、連日、多くの来場者で賑わいました。今回も初日から最終日まで3日間、会場に足を運ばせていただきました。

30年近くジャパンゴルフフェアに足を運んでますが、今回は出展ブースもさることながら試打ブースが目立ちました。出入り口があるゾーンを除く壁面はほぼすべて試打ブースになってましたし、中でもGDOがやっている試打エリアは奥行きがあって、自分が打ったボールの弾道をある程度確認できました。エンドユーザーにとっては様々なクラブ、様々なシャフトを実際に試せます。ここまで試打のスペースが広がったのは、過去最大のことだと思います。

 

出展ブースに関しては、例年に比べると多くのメーカーが展示スペースを少し縮小している感じがしました。大手メーカーもど派手なデコレーションをするのではなく、シンプルに商品訴求をするレイアウト。また、地クラブメーカーやクラブ以外のアイテムを展示しているエリアは吉祥寺のハモニカ横丁のような感じで、これまたシンプルで見やすくなってました。駆け足で見て回りましたが、その中で最も注目したのがこれっ!!

 

スピンアクシス(spin axis)

 

ボールがフックしたりスライスするのは、スピン軸が傾くことによって発生しますが、その原理を説明してくれる装置です。スピン軸はフェース向きと軌道の組み合わせによって決まるのですが、スピンアクシスを使うと、なぜスピン軸が傾くのかを自分の目で確かめることができます。アナライズでは高速度カメラを使ったインパクトセミナーを実施してますが、このスピンアクシスがあると、今まで以上にボールが曲がる原理(真っ直ぐ飛ぶ原理)をレクチャーできます。マーク金井のことですから、もちろんその場でスピンアクシスを発注してきました。

このスピンアクシスを使うと、ボールが曲がりに影響を与える要素も正確に理解できます。

 

ヘッド軌道
インパクト時のフェースアングル
インパクト時のライ角
インパクト時のロフト角

 

ボールが曲がる要素はこれに加えて打点位置も影響しますが、打点位置についてはトウよりに当たるとフェースが開き、ヒール寄りに打つとフェースが閉じます。フェースの向きで代用することも可能です。ギア効果が弾道に及ぼす影響を除けば、スピンアクシスを使うと、ボールが曲がる要素は手に取るように分ります。

続いて、ゴルフフェアで見つけたスグレモノはこれっ!!

 

GCクワッド

 

今回のゴルフフェアでも弾道計測器を出展しているブースがいくつかありましたが、この中でもっとも注目したのがフォーサイトスポーツのGCクワッド。同社はすでにGC2を市販していますが、このGCクワッドは名前の通りカメラが4台使われています。4台の高解像度ハイスピードカメラを搭載することで、ボールのデータとクラブのデータ(クラブの挙動)を計測できます。PCとも接続して使えますが、本体にもディスプレイが付いているので本体だけでも使えるのがGOODです。

 

 

そして何より、室内だけでなく野外に設置しても使える点に一目惚れしました。アナライズではディテクトの超高速カメラで弾道計測してますが、このカメラは屋外設置できません。またポータブルではないので、簡単に持ち運びできない弱点があります(反面、室内設置型なのでデータ計測の精度は非常に高いです)。

GCクワッドは重さ3.8キロ。リチウムバッテリーが搭載されてますので野外設置の時に動力が必要ありません。またWi-FiやBluetooth対応なのでコードレスで使える点も気に入りました。高価格なので衝動買いには至りませんでしたが、今年の欲しいものリストのトップ3に入っています~。

 

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