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カテゴリー: 超私的な検証

2021年09月01日超私的な提案  ドライバーの飛距離を「諦める」ことの本当の意味とは!?

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ドライバーのバントセミナー


月曜日、そして火曜日と赤羽薄暮で9ホールプレーをしてきました。両日ともツーサムのラウンドでしたが、心がけたのはナイスショットを打たないと決めたことです。別言すれば、ナイスショットを「諦め」てプレーしました。

 

 

 ナイスショットを諦めたからと言ってスコアを諦めたわけではありません。

 

 

 

いいスコアを出すために、、、ナイスショットを「諦め」たわけです。ナイスショットを「諦め」、それと引き替えにアンフォースドエラー(致命的なミス)を1発も打ちませんでした。月曜日は全ホールボギーオン、全ホール1パットパー。9連続パーというのも珍しいですが、全ホールボギーオンでハーフ9パットでパープレーは恐らく人生初めてです。

 

 

 

さて、今回も前回の続きでドライバーの飛距離を「諦める」意味についてです。

 

 

 

諦めるというとネガティブなイメージをもたれる人が少なからずいますが、超私的には「諦める」はかなりポジティブです。諦めるというのは、別言すれば「思い切る」と同義語だからです。「思い切っていく」という言葉になると、ネガティブではなくてポジティブな感じ感じるのではないでしょうか。

 

 

 

では、ドライバーの飛距離を「諦める」ことで何を得られるのか?

 

 

ざっと上げると、

・飛距離を「諦める」と力まなくなる(飛ばす必要がないから)
・飛距離を「諦める」打ち急がなくなる(飛ばす必要がないから)
・飛距離を「諦める」とリズムが良くなる(力まなくなるから)
・飛距離を「諦める」と左右の曲がりを減らせる(力まなくなるから)
・飛距離を「諦める」とミート率が良くなる(力まなくなるから)

 

 

 

ドライバーを手にすると力む人が少なからずいますが、力むのは飛距離を諦めていないからです。逆に言えば、飛ばすことを諦めきれていない人は、力むスイングから抜け出すことはかなり困難になります。

 

 

 

では、ドライバーはどれぐらい飛距離を諦めればいいのでしょうか。

 

 

 

ゴルファーによっても変ってきますが、まずはドライバーで150ヤードぐらい打ってみてください。手先で合わせるようなスイングではなく、下半身をしっかり使ってフィニッシュでしっかり振り切ります。飛ばすことを諦めますが、緩みのないスイングをしてください。

 

 

 

恐らく、ほとんどの人は150ヤードでいいと思えば150ヤード以上楽に飛ぶはずです。これがクリアできたら、次に170ヤードを狙ってスイングします。これもクリアしたら190ヤード、そして200ヤードという風に少しづつ距離を伸ばしていきます。

 

 

 

最終的には180~200ヤードぐらいを目安にしてドライバーを打ってみてください。飛距離を諦めますが、下半身をしっかり使い、そしてリズム良くスイングすることにはとことん拘ってスイングするのです。

 

 

 

飛距離を諦めるけれど、それ以外のことにはとことん拘ってスイングする。

 

 

 

 

飛距離以外はとことん拘ってスイングしてみて、その時の飛距離がゴルファーにとっての適正飛距離ではないかと超私的に思っています。ちなみにマーク金井の場合、短尺スチールドライバーで飛距離を諦めてスイングした時(ドライバーのバント)では、180~210ヤードぐらいです。

 

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2019年10月06日超私的なアイアン用カーボンシャフトの作り方とは!?

Youtube生配信 マーク金井 ここだけの話 10月7日21時から配信します Youtubeでは見逃したら観れませんので、是非生で!

 


プロ野球クライマックスシリーズが始まりました。パリーグの初戦は楽天がソフトバンクに勝利、セリーグの初戦は阪神が横浜に逆転勝ちを納めました。楽天、阪神ともペナントレースは3位ですが、今日の試合に勝てば下克上で首位チームと戦う権利を得ます。

短期決戦なので勢いがある方が有利かと思いますが、そうは問屋が卸してくれるとは限りません。今日、ソフトバンクと横浜が勝てば逆王手がかかり、一気に形勢逆転になる可能性もあります。クライマックスシリーズについては賛否がありますが、超私的にはポストシーズンに贔屓チームである阪神を応戦できるのは嬉しい限りです。

 

そしてそしてラグビーワールドカップでも日本がサモアに勝ち、これで3連勝。勝ち点4を得ただけでなく、最後の最後、ラストプレーでトライを決めてくれボーナスポイントも得ています。これでA組のトップに立ち、最終戦ではスコットランドと戦うことになりました。サッカーや他の競技に比べるとラグビーのルールは複雑なので、スコットランドまでに本を読んでルールを学びたいと思っています。

 

 

プロ野球、ラグビーが盛り上がっている最中、マーク金井はアイアン用試作シャフトの試打に明け暮れてます。守秘義務があるのでまだメーカー名は公表できませんが、60グラム台、70グラム台、80グラム台と3種類の重さのアイアンシャフトを「あーでもない、こーでもない」とひとりつぶやきながら神田のスタジオで試打してます。

さて、この試作シャフト(開発途中のシャフト)ですが、どんな風にチェックしているのかと言うと、こんな風に独自の方法でやっています。

 

 

シャフトメーカー開発部と「シャフトのコンセプト」を打ち合わせ

シャフトメーカーが「コンセプト」を元に試作シャフトを製作

マーク金井がチェック&試打

修整点を開発スタッフに伝える

シャフトメーカーが修正した試作シャフトを製作

再びマーク金井がチェック&試打

 

 

手順としてはこんな感じでPDCAを繰り返していきますが、やはり一番大事なのはファーストサンプルの仕上がりです。何故かと言うと、監修者(マーク金井)の意図がどれだけメーカー開発部に伝わっているのかが、ファーストサンプルにハッキリと出るからです。

 

他の監修者は分りませんが、マーク金井の場合、具体的な言葉を多用して「こんな感じ」と伝えますが、言葉は受り方で意味が変わります。なので、ファーストサンプルをチェック&試打すれば、どれぐらい「自分の言葉が相手に伝わっているのか」を具体的に知ることができるからです。

 

 

ファーストサンプルが出来上がるとまずやることは、機械計測ではなく自分の体を使ってチェックします。具体的に言うと

 

 

 シャフトをしごく
 シャフトをねじる
 シャフトを曲げる
 シャフトをゆする

 

 

しごくとはシャフトの先端側をぎゅ~っと握り、ぎゅ~っと持った状態で手をバット側に滑らせる動作のことです。これをやると、シャフトのテーパーの度合いがかなり正確に分りますし、部分巻きをしているのかどうかも正確に分ります。テーパーの度合いというのは、シャフトの特性に大きく影響を及ぼし、テーパーの度合いがどんな風になっているのかで、おおよそのキックポイントも分ります。

 

 

ねじるは雑巾を絞るようにシャフトをねじること。ヘッドとグリップを装着した状態で、シャフトをねじるとトルクがどれぐらいあるのかが分ります。曲げるについては、シャフトの両端を持って山を作るようにします。これでシャフトのどの部分の剛性が低いのかが、おおよそわかり、先調子なのか元調子なのか、中調子なのか分ります。

 

 

シャフトをゆするというのは、グリップをギュッと握った状態でワッグルしてみること。ワッグルすることで、シャフトのしなり感、手元剛性がどれぐらいあるのかがおおよそ分ってきます。

 

 

自分の体でシャフトの特性をチェックしたら、いよいよボールを打ちます。ボールを打つ時にチェックしているのは、

 

 切り返しでどこがしなるのか?
 しなり量はどれぐらいあるのか?
 しなり戻るスピードはどれぐらいなのか?
 捕まりぐあいはどうなのか?
 打出し角はどれぐらいなのか?
 スピン量はどうなのか?
 ボール初速はどれぐらい出ているのか?
 ミスヒットした時のシャフトの挙動はどうなのか?
 ヘッドの入射角はどうなのか?
 タイミングの取りやすさはどうなのか?

 

 

以上のことをチェックしながら1打1打打ちますが、カーボンシャフトの場合、もっとも大事なポイントはタイミングの取りやすさ。シャフトの一番大事な役割はタイミングの取りやすさで、実は、タイミングが取りやすいシャフトは、ボール初速が上がりやすく、ヘッドの入射角も安定し、捕まりもちょうど良くなるからです。

 

 

もちろんタイミングの取りやすさというのは個人差があります。しかしながら、美味しい料理は誰が食べても美味しいように、タイミングが取りやすいシャフトというのは8割以上のゴルファーがタイミングが取りやすいと感じてくれるのです。

 

ファーストサンプルの試打では7番アイアンと9番アイアンの両方を必ずテストします。ミドルアイアンでタイミングが取りやすいからと言って、ショートアイアンのタイミングが取りやすいと限らないからです。

マーク金井の場合、シャフトの製作では数値だけに頼るのではなく、人間工学的にすぐれているかどうかにこだわっています。例えるならば、自分自身がシャフトシャフト計測器になったつもりで試作&テストを繰り返し、それをモノ作りに反映させているのです~。

 

 

今回のファーストサンプルに関して言えば、予想はるかに上回る出来栄えでした。もちろん、修整点はありますが微々たるもの。この調子ならば、来年のGWぐらいには新作シャフトをお披露目できそうです~。

 

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Youtube動画 新シリーズ『ゴルフの真理』今回は、つかまり に、ついて語っています。動画の続きは こちらで

https://filmuy.com/analyze/video/363576244

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2019年02月10日超私的な比較インプレ テーラーメイドのM5とM6はどこがどう違うのか!?

こちら募集開始


関東エリアはここ一番の冷え込みが続いてますが、今日はアナライズのセミナーデー。前半はオンプレーンに振る仕組みをレクチャーするネオオンプレーンセミナー。1時間の休憩を挟んだ後半はヘッドスピードを上げるコツをレクチャーするヘッドスピードアップセミナーを実施します。

 

どちらのセミナーも座学と実技を行います。頭でスイングの仕組みを理解するだけでなく、身体をどう使うと理に叶ったスイングになるのかを身振り手振りでレクチャーします。ひとりひとりに正しい動作を理解してもらうために、セミナーの定員は毎回6名なんです。

 

毎回6名の受講者が参加されますが、このところセミナー受講者からの質問で多いのが、

 

 

キャロウェイのエピックフラッシュテーラーメイドのM5(M6)はどちらの方が飛びますか?」と「テーラーメイドのM5とM6とでは、正直どちらの方が良いですか?」

 

 

 

そこで、今回はテーラーメイドのM5とM6の違いについて超私的にインプレッションしたいと思います。

 

テーラーメイドのMシリーズは奇数モデルと偶数モデルがラインアップされています。
奇数モデルは調整機能が豊富なタイプで、偶数モデルは調整機能が省かれたシンプルなモデル。奇数モデルはRシリーズの流れを踏襲し、偶数モデルはバーナーシリーズの流れを踏襲しています。今回のM5とM6は4代目。M3の後継がM5で、M4の後継がM6です。

 

 

まずM5とM6の共通点は、、、、

 

 スピードインジェクション(フェース裏側に樹脂注入)
 ツイストフェース
 ロフト調整機能(カチャカチャ式)

 

 

フェースの反発、弾道補正に機能については同じですから、物理的に言えば、ボール初速に差が出ることはありません。飛距離の差が出るとすれば他の要素が絡んできます。

 

 

 では、M5とM6はどこがどう違うのか?

 

メーカー側は弾道調整機能のバリエーションが多いか少ないかでM5とM6の違いをアピールしていますが、ヘッドを計測してみると、他にも違いがあることが確認できます。

 

 

ヘッド重量   M5 201.5g    M6 198.7g(どちらもスリーブ込み)
重心距離    M5 41ミリ    M6 40.5ミリ
重心高さ    M5 34ミリ    M6 33.5ミリ
フェース厚   M5 54ミリ    M6 53ミリ
有効打点距離  M5 20ミリ    M6 19.5ミリ
重心深度    M5 39ミリ    M6 43.5ミリ
重心角     M5 21.5度    M6 26.5度

 

この数値を見ただけで、前作のM3とM4と比べると、M5とM6はクラブの特性が異なっただけでなく、飛距離と方向性に影響する「捕まり」に関してはこれまでとは関係性が逆転していることが窺えます。

 

 

具体的に言うと、前作M3はM4に比べると捕まりやすく、M4はM3に比べると捕まりづらい特性がありました。それが、M5とM6とでは逆転しています。M6は前作M4よりも捕まりやすくなっているだけでなく、M5よりも捕まりやすくなっているのです。

 

 

重心距離はどちらもほぼ同じ数値ですが、捕まりに影響が出る重心角は5度もM5の方が上回っています。ちなみに前作ではM3とM4とでは重心距離が大きく異なり、M4の方が約3ミリ重心距離が長く、これが捕まりづらさに影響を及ぼしてました。

 

そしてM5とM6の大きな違いはヘッド重量。M5は200gを超えており、M6は190g台後半です。ヘッドは重い方が反発が増してきますが、重くなるほど振りづらさが出てきます。

 

ヘッドの挙動を考えると、前作M3(460)と似ているのは意外にもM6なんです。ダスティン・ジョンソン(DJ)がエースドライバーをM5からM6にスイッチしていますが、これはしごく真っ当です。DJはM3(460)がエースドライバーだったので、M6の方がヘッドの挙動が似ていることを察知し、M6にスイッチしたのではないかと超私的に思っています。

マーク金井も昨年のエースドライバーはM3(460)でしたので、新しいMシリーズは迷わずM6を購入します。M5とM6は両方とも試打してますが、物理的な数値だけでなく実際に打ってみてもM6の方が捕まりが良いと感じるし、ヘッドの挙動もM3(460)に近いと感じたからです。

 

 

ゴルフは物理です。

 

 

テーラーメイドの意図がどこにあるのか分りませんが、Mシリーズは前作と最新作とでは、ヘッドの捕まり方に変化があります。M5は弾道調整機能が付いてますが、ヘッドの基本性能を比較すると、意外にもM5よりもM6の方が捕まりが少しいいです。超私的な想像ですが、M4が捕まりづらい特性があったため、それをモデルチェンジで補正したためにM6とM5の捕まり具合が逆転したのだと思われます~。

 

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2018年02月15日超私的な平昌オリンピック2018 スノーボード男子ハーフパイプ観戦記

2月9日23時より放送されました。ゴルフコロッセオですが

来週いよいよ決着が! 2月16日23時ですよ

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平昌から電車と飛行機を乗り継ぎ、一昨日、日本に戻ってきました。オリンピックを観戦したのは2月12日の女子スロープスタイル決勝と、女子ハーフパイプの予選。2月13日は男子ハーフパイプの予選を観戦。どちらも会場は平昌郊外のフェニックススノーパーク。ソウルから平昌駅まではKTX(韓国高速鉄道)で約1時間40分。そこから、シャトルバスで約20分で現地に着きます。

 

初日は切符の買い方やシャトルバスの乗り方に不安がありましたが、2日目になるとそんな不安もありません。普通に国内で移動するのと同じ感覚になりましたし、何よりも有り難かったのはボランティアスタッフ。こちらが困っている仕草を見せると向こうから「何かお手伝いしましょうか?」と笑顔で対応してくれます。大会会場はセキュリティチェックも厳しいのですが、その時のスタッフもギスギスした感じは皆無。観客に対するホスピタリティは東京ディズニーランドに引けを取りません。2020年の東京オリンピックも大いにお手本にしてもらいたいです。

 

今回はソウルに宿泊したので、都合4回KTXに乗りました。初日は行きも返りもデッキでの立ち席。2日目は行きがファーストクラス(いわゆるグリーン車)で、帰りがエコノミークラス(いわゆる普通車)。ファーストクラスは1列3席で、進行方向に向かって左側が1席、右側に2席という配列。日本の新幹線はグリーン車でもおしぼりがサービスされるだけですが、KTXではミネラルウオーターとナッツとクッキーが出ました。座席は広々しており、リクラインニングは電動でした。エコノミークラスは1列4席。左右に2席づつ。新幹線の普通車と広さは大体同じぐらいです。ソウルから平昌までの料金は日本円で、

 

ファーストクラスが約4500円

エコノミークラスが約2000円

移動距離を考えると日本よりもかなりリーズナブルです。停車駅のアナウンスは韓国語と英語に加え、日本語でも流れます。高速鉄道だけでなく地下鉄も日本語のアナウンスが流れますし、券売機は日本語にも対応してます。インバウンド(海外からの旅行者)をかなり意識しているのでしょう。

 

 

初日を終え、あまりにも寒かったのでソウルに戻ってダウンコートを衝動買い。日本でもお馴染みのZARAでちょうどいいデザイン、ちょうどいいサイズが見つかりました。値段は日本とほぼ同じぐらいです。ショッピングモールで買ったのですが、ZARAの斜め前はUNIQLO、H&Mもありましたし、無印良品もあります。

 

 

2日目は朝10時のKTXで平昌に移動。駅を下りたら、すぐにシャトルバスがやってきてくれ、予定通りの時間にフェニックススノーパークに到着。さらっと書いてますが、シャトルバスが予定通りに来ることは何よりも観戦者にとっては助かります。

 

 

前置きが長くなりましたが、2日目観戦したのは男子ハープパイプ予選。下馬評では、ショーン・ホワイトと平野歩夢、そしてスコッティ・ジェームスが3強と言われてましたが、それを裏付けるような展開でした。予選は2本滑って良い方の点数を採用されるのですが、予選でもこの3人が頭ひとつリードしてます。予選のスコアは、、、

 

1位 ショーン・ホワイト  98.5
2位 スコッティ・ジェームス  96.75
3位 平野歩夢     95.25

 

いずれの選手も高得点ですが、現地で観戦していて感じたのがトリック(技)もさることながら、着地の重要性と滑走スピード。テレビで観ていると分かりづらいですが、ハーフパイプの斜度はかなり強く急斜面。加えてリップと呼ばれるアールの部分は垂直に近いです。テレビだと横に滑ってクルクル回るという感じですが、実際は滑り落ちながら横に動いてトリックする感じです。

 

 

ハーフパイプはトリックが派手なので目が奪われますが、トリックを決めるのに強い影響を与えるのが着地の場所と滑走スピードです。当たり前ですが、滑走スピードが遅いと高く飛び上がる(パイプからはみ出す)ことはできません。高く飛び上がることが出来ないとトリックしづらくなるのは目に見えてますし、次のトリックにつなげづらくなります。

 

滑走スピードを落とさない為には、、、、

 

 

 できるだけ高い位置(デッキに近い部分)に着地することと、着地姿勢を正しく保つこと。

 

 

これらがちゃんとできていると、滑走スピードが落ちませんし、次のトリックに入りやすくなります。テレビでも最後の最後でターンを失敗している選手が何人もいましたが、これは最後のトリックを失敗したというよりは、それまでのトリックで着地地点が低いこと(ボトムに近いこと)、着地が乱れていることのツケが最終トリック後の着地に影響を及ぼしています。現地で見ていると、「これはラストまで持たない」とか「滑走スピードが足りてない」というのがつぶさに分ります。その結果、トリックの精度が低かったり、着地が乱れるのが予想できました。

 

予選で一番着地の精度が高かったのが平野歩夢。彼の着地は本当にお見事で、雪面に吸い付くように見え、着地姿勢の乱れがまずありません。なので次のトリックへの余裕があり、これがまたトリックの精度を上げてました。対して、ショーン・ホワイトは平野選手よりも難易度の高いトリックを次々に決め、それが高得点につながっています。スコッティ・ジェームスはショーン・ホワイトと平野選手を足して2で割った感じで総合力の高い演技構成でした。

 

日程の関係で決勝大会は神田でテレビ観戦となりましたが、やはり3強が図抜けてました。この3強の誰が、一番力を出し切れたのは金メダルのショーン・ホワイト。その次に力を出し切れたのが平野選手。ショーンは90点という感じで平野選手は85点という感じ。ジェイミーは80点とう感じに見え、その通りの結果になっています。

 

 

平昌に行くまでは、「ハープパイプはトリック命」と思ってましたが、その考え方がいかに浅いかを思い知らされました。滑走スピードと着地地点、着地姿勢というのはトリックに比べると目立ちませんが、この目立たない部分をいかにちゃんと仕上げるかが大事なことをつぶさに見ることができ、スノボがますます好きになりました~。

 

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2018年02月13日超私的な平昌オリンピック2018 スノーボード観戦記

2月9日23時より放送されました。ゴルフコロッセオですが

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昨日、そして今日と平昌オリンピックの会場、フェニックスリゾート(フェニックススノー競技場)で日本選手を応援しています。フェニックスリゾートは日本に例えるならば、岩手県の安比高原のような感じです。しっかり整備が行き届いたゲレンデは雄大なのに驚かされましたが、それよりも驚いたのが寒さ。気温は北海道の帯広と同じぐらいなんですが、とにかく風が強くて冷たいのには参りました。

 

 

日中の気温はマイナス10〜12度ぐらいなんですが、強風の影響で体感気温はマイナス15〜20度。今まで経験したことない寒さです。体にはホッカイロを6枚、靴下にもホッカイロを貼ったのですが、それでも寒くてブルブル震えるほど。冷蔵庫の冷凍庫に入り込んだのかと錯覚するくらい寒いです。この寒さを体験しただけでも平昌に来た甲斐がありました(笑)

 

さて、この平昌オリンピック。

 

ネットでは様々な情報が流れてますが、実際に行ってみて感じたことは、、、

 

平昌はかなりの田舎町。町のサイズとしては日本の稚内とか、八戸ぐらい。越後湯沢とかよりも小さい感じです。

 

 

マーク金井は羽田から仁川空港に向かい、そこから電車でソウル。ソウルからはKTXという高速列車で平昌に向かいました。仁川空港からソウルまでは約50分。神田から羽田空港に向かうよりは少し遠く、神田から成田空港に向かうのとほぼ同じ時間。ソウルから平昌駅までは約1時間30分なんですが、困ったのが平昌に止まる列車の本数が非常に少なく、午前中は数本。1本乗り過ごすと次の列車は2時間なんてことになります。オリンピック期間でこれでは、需要と供給が合ってません。案の定、乗りたい午前7時発は満員で、座席を確保できるのは10時発。しかたなく10時発のチケットを購入しましたが、10時発だと女子スロープスタイル決勝のスタート時間には間に合いません。

 

 

ソウル駅でチケットを発券してもらったのが6時55分だったので、ダメもとでホームまで行こうと思ったら、荷物チェックのセキュリティと改札はあったものの切符はノーチェック。電車に乗り込むのもノーチェックだったので、こそっと乗り込みました。乗り込んで30分ほど経過したら車掌さんに「切符を見せて下さい」とのこと。10時発の切符を見せたら、「この列車とは違う切符ですね。では、いったんキャンセルして、新たに立ち席用切符を発券しましょう」と。ソウル駅で「立ち席でいいから7時の切符」とリクエストした時はNGだったのに、車内ではOK。この車掌さんの見事な対応のおかげで予定通りに平昌駅に着きました。

 

 

平昌駅からフェニックスリゾートまではシャトルバスで移動。移動時間は25分ほど。電車到着に合わせるかのようにシャトルバスが駅前に待機してました。タクシーも数台待機してましたが、手持ち無沙汰の様子。それもそのはず、朝、8時30分くらいに到着した列車から降りてきたのは10人も満たなかったからです。電車は満員でしたが、多くの乗客は平昌駅を通過し、メインスタジアムがある最寄駅まで乗車しています。

 

 

シャトルバスを降りると、すぐ前に受付とチケット交換所がありました。交換所ではネットで予約した画面を見せるとすぐにチケットを発券。何かを聞かれることもなく、発券からの入場は実にスムーズでした。

 

 

エントランスからスロープスタイルの会場までは徒歩約10分。マーク金井はスタンド席だったので、指定された席に着席。眺めはすごく良いのですが、スタンドがあるのはゴール後方。選手の滑るを実際に見ることができるのは演技後半の2つのエアーだけです。最初から最後までの演技を見るならば、現地観戦よりもテレビ観戦の方がいいです。でも、現地観戦は現場のコンディションをつぶさに感じ取れます。スロープスタイルは天候不順のため一昨日の予選(2月11日)は中止。予選なしのいきなり決勝戦です。そして決勝は本来は3回チャレンジできるのですが、2回に減っています。おそらく滑る選手が多いから、2回に減らしたのでしょう。

 

 

10時から決勝大会が始まるのですが、10時になっても試合が始まる気配がありません。場内放送を聞いていると天候不良(強風)でスタートが1時間10分遅れとなりました。スタンドには9時半から着席してましたが、とにかく風が強くて強烈に冷たいです。気温はマイナス12度ぐらいなのですが、風が強いために体感的にはマイナス20度以下という感じです。手袋を外してスマホを打つと10秒ぐらいで指先の感覚がなくなるぐらい寒いのです(笑)

 

 

競技は11時10分から予定通り始まりましたが、滑る選手が次々と転倒します。風が強いのに加え、雪温が非常に低いため、雪面抵抗が強く、板が滑ってくれません。このため、滑走速度が遅くなりジャンプをした後、ランディングエリア(下り斜面)に届かないのです。普通に考えたら、試合をできる状況ではないことが、素人目にも分かるぐらい悪条件でした

 

 

そんな中、メダルを期待された日本選手も他の選手と同じく、ジャンプ直後に転倒してしまい点数が伸びません。メダルを期待されていた鬼塚雅選手も2回とも転倒してしまい、19位と不本意な結果に終わりました。優勝して金メダルを獲得したのは、1本目にただ一人完璧な演技をしたジェイミー・アンダーソン選手。2本目に彼女の記録を上回る選手は誰もいなかったので、彼女は2本目を滑る前に勝利を手に入れました。金メダルを獲得したのが決まった後の2本目は、アンダーソン選手もジャンプの着地に失敗しています。

 

 

選手にとっては非常に厳しいコンディションでの大会となりましたが、見ている観客にとっても非常に厳しい大会でした。快晴だったにも関わらず、飲んでいるコーラが途中で凍るような天候での競技についてはいろんな意見があると思いますが、観客席に座っている人間にとっては我慢大会のような感じでした。

 

 

勝負は時の運とよく言われますが、今回はまさにそんな感じでした。そしてゴルフでもそうですが、コンディションが悪くなるほど、強い選手は崩れにくい。今回、金メダルを取ったアンダーソン選手の滑りは圧巻で、彼女の時だけ滑走スピードが別格に早く、それが大きなジャンプ、安定した着地につながったというのをこの目で見届けることができました〜。

 

 

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