カテゴリー: 計測器、分析法
2017年03月26日超私的な提案、レーザー式距離測定器「ブッシュネル」の賢い使い方とは!?
こちら超限定数ですが販売再開!
コレが最後!
日本中からかき集めました。ロフトは10.5度のみ!!(すいません シュリンクが一部剥がれているものがありますが、傷のチェックはしています。気になる方は購入をご遠慮いただければと思います)
今週金曜日に開催したジャパンゴルフフェア2017。今日は最終日で17時までパシフィコ横浜でやっています。このブログがアップされる頃にはマーク金井もフェア会場をせわしなく歩き回っていると思いますので、見かけたら遠慮なくお気軽にお声がけ下さい。
昨日に続き、今日も13時からレーザー式距離測定器「ブッシュネル」でお馴染みの阪神交易さんのブースでトークショーが開催されます。ゲストはシニアツアーで活躍中の井戸木鴻樹プロ。マーク金井もちょびっとお手伝い致しますので、こちらにも足を運んでいただけると嬉しいです。
ブッシュネルを使い始めてから10年近く経ちますが、今ではゴルフプレーに欠かせないアイテムです。セルフプレーの時はもとより、キャディさん付きでプレーしている時も、距離はブッシュネルで必ず計測します。キャディさんの中には、パー3とかで「ティからグリーン中央までの距離を教えて下さい」とおっしゃる方も少なからずいます。
最近のブッシュネルは小型軽量化が進み、お尻のポケットに入るサイズになりました。スマホやiPhoneに比べるとまだまだ大きいですが、初期のモデルと比較すると、サイズは半分ぐらいになっています。それでいてレーザーの反応が鋭くなっているので100ヤード先はもちろんのこと、200ヤード先でもスパッと1発で距離を正確に計測できるようになっています。現在、マーク金井はピンシーカー スロープ ツアーV6ジョルトと、ピンシーカー スロープ ツアーV4ジョルトを併用して使っています。
さて、このレーザー式距離測定器。
一般的には、ショットを打つ地点からピンまでの距離を計測する時に用います。例えば、セカンド地点からピンまでの距離や、パー3のティグラウンドからピンまでの距離。レーザー式距離測定器があれば、キャディさんに「ピンまで何ヤードですか?」って聞く必要がありません。レーザー式距離測定器があれば、ボタンひとつで残り距離が確認できます。加えて高機能機種では、傾斜の度合い、傾斜の度合いで距離がどれぐらい増減するのかもかなり正確に教えてくれます。
キャディさんの代わりをやってくれるのがレーザー式距離計測器ですが、これ以外にもいろんな使い方があります。昨日のトークショーでも話したのですが、ざっとこれぐらいの事はできます。
ティショットでは、
・ティショットの落とし場所までの距離計測
・ティショットの落下地点付近のハザードまでの距離、ハザードを超える距離
・ドッグレッグホールでのコーナーまでの距離、コーナーを突き抜ける距離
・ボールの落下地点がティグランドまでの距離を計測して、ティショットの距離を知る
グリーンを狙う時では、
・ピンまでの距離
・グリーンエッジまでの距離
・バンカーに入る距離
・バンカーを越すのに必要な距離、
・グリーンの奥までの距離
バンカーまでの距離やバンカーを越すのに必要距離、グリーンの手前と奥を測るのはミスショットした時の距離の許容範囲を知りたいからです。もちろん、距離計測に時間を掛けすぎてスロープレーになってはいけません。同伴者がプレーしている時、邪魔にならない位置でサクッと計測するのが、スマートなゴルファーの流儀です(笑)。
ティショットやグリーンを狙わない、いわゆるつなぎのショットでもレーザー式距離測定器があるとプレーが緻密になってきます。例えば、パー5のセカンドショット。ティショットを打ち終えて、ピンまで260ヤード残ったとしましょう。この場合、マーク金井はできるだけグリーンに近づけるショットを選択することはありません。3打目で得意な距離が残るように、セカンドショットを打ちます。基本は100ヤード残しですが、9番アイアンが得意なこともあって、260ヤードだと、セカンドで9番で打って130ヤード飛ばし、3打目も9番で打ちます。この時、セカンドでは「130ヤード先はどこなのかを、レーザー式距離測定器で探すのです。
パー5のセカンドを9番で打つのはもったいないと思う人もいるでしょう。しかしながら、同じクラブを2回続けて打てば、2打目は3打目のリハーサルになります。2打目は3打目の練習をできるわけですから、3打目を打つのがやさしくなります。加えて、2打目で9番ならば飛びすぎてバンカーに入ることもありませんし、大きく曲がってラフや林に入ってしまう致命的なミスも回避できます。
レーザー距離計を使うメリットは、ボールを運びたい場所、正確に言うとボールを止めたい場所までの距離を正確に調べられることにあります。ゴルフはボールを遠くに飛ばすゲームだと思われがちですが、そうではありません。片山晋呉プロは著書「SHINGOIZM」で、
ゴルフはボールを止めるゲーム
とおっしゃってますが、これがスコアメイクの基本であり極意です。そして、ボールを止めたい場所に止めるのに役立つのがレーザー距離測定器です。レーザー式距離測定器というとプロや上級者御用達アイテムというイメージを持っている人もいますが、そんなことはありません。100を切れるようになってきた中級者にも使って欲しいアイテムです~。
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2017年03月17日超私的な考察、ドライバーで効率良く飛距離を伸ばすコツとは!?
小学生の頃、夏休みの宿題をギリギリまでやらなかったことが影響しているのでしょう。
確定申告は判で押したかのように3月15日に行ってます。特にここ数年はスノボ三昧していることも影響しており、確定申告の準備するのが3月に入ってからになりました(笑)
3月15日に税務署に行くと、かなりの人数の人が書類提出に並んでいます。今回も提出するまでに小一時間ほど並びましたが、並んでいる時にお世話になっているのがスマホとゴルフ雑誌。この2つがあれば1時間なんてあっという間に過ぎてくれます。
書類提出待ちの間に読んだのは今週発売の週刊ゴルフダイジェストですが、記事の中で目に止ったのがこれっ。
自分史上最大飛距離を手に入れよう
いちばん飛ぶのは、直角インパクト
(週刊ゴルフダイジェスト3月28日号)
扉のページで金づちで釘を打つシーンの写真が掲載されています。当たり前のことですが、クギに対して金づちが直角に衝突することで、クギを真っ直ぐに、かつ効率良く刺すことができます。無意識の打ちに「直角」に力を加えています。
ゴルフのインパクトもしかりということで、3人のプロが「直角」インパクトの作り方をレクチャーしています。
マーク金井も「直角」インパクトの重要性を「インパクトセミナー」で説明していますが、ゴルフの場合、「直角」はひとつだけではないことも説明しています。フェースがボールに対して「直角」な状態というのは、ヘッド軌道によって異なるからです。具体的に言うと、
・ヘッド軌道がインサイド・インならば、フェース向きはスクエアが「直角」
・ヘッド軌道がインサイド・アウトならば、フェース向きはオープンが「直角」
・ヘッド軌道がアウトサイド・インならば、フェース向きはクローズが「直角」
ゴルフのインパクトにおける「直角」というのは、目標に対してではなくて、ヘッド軌道に対してなのです。アマチュアゴルファーに多い、アウトサイド・イン軌道のカット打ちスライスを打っている人の場合、インパクトでフェースがスクエアな状態というのは、「直角」インパクトになりません。例えば、アウトサイド・インの度合いが5度の人の場合だと、インパクトでフェースがスクエアな状態だと、、、
ヘッド軌道に対して、フェースは5度オープン(開いた状態)になっています!!
アウトサイド・インの度合いが5度の人の場合、インパクトでフェースは5度クローズな状態(5度フェースが左を向く状態)で、ようやく「直角」インパクトになり、エネルギー効率が高いインパクトになるのです。加えて、ヘッド軌道に対してフェース向きがスクエアな状態になっていると、ボールにはサイドスピンがかかりません(正確にはスピン軸が傾きません)。インパクト時のフェース向きに対してボールは真っ直ぐ飛びやすくなります。
ちなみに、アウトサイド・インの度合いが5度の人の場合、インパクトでフェースが5度クローズになっていると、ボールは5度、左に真っ直ぐ飛びます。この場合、目標に対して真っ直ぐ(スクエア)構えていると、左のラフ方向に飛ぶことになりますが。人間が打つと、このスイングでもフェアウェイ中央にボールを運べます。
狙いよりも5度左に飛ぶならば、アドレスで5度右を向けば、、、、結果的にはフェアウェイ中央にボールを真っ直ぐ飛ばせるようになるのです。ゴルフはスクエアに構えて、スクエアに打つのが良しとされていますが、それにこだわる必要はないと思っています。
アウトサイド・インに5度振るのに馴れている(安定して振れる)ならば、それをわざわざインサイド・インにするのではなく、インパクトでフェース向きを5度クローズにし、5度右を向いた方が、スイングの再現性が高くなりますし、ナイスショットの再現性も高くなるからです。
インサイド・イン軌道はひとつの理想型ですが、過度のアウトサイド・イン軌道でなければ、アウトサイド・イン軌道のままでもなんら問題ありません。何が何でもインサイド・インに振ろうとするよりも、自分にとって再現性が高い軌道でスイングした方が、スイング軌道が安定するし、インパクトの再現性も高いからです。ただし、アウトサイド・インで振っている人の場合、自分がアウトサイド・インで振っているという自覚を持っててください。この自覚がないと、クラブの選び方を間違えやすくなりますし、コース攻略も難しくなってしまいます~。
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2017年03月13日超私的な考察、スコアアップにつながるクラブ試打の仕方とは!?
昨日は千葉市民ゴルフ場で東日本大震災のチャリティコンペを実施しました。主催は日本ハーフコース振興協会ですから、9ホールプレー。最終組が9ホールプレーを終えたら、すぐに表彰式&チャリティ。賞品を受け取った人から順番に、チャリティ募金を募りました。26名の参加者で集まった募金は、なんと31万7000円。過去最高の金額になりましたのも、ひとえに協賛品を出して下さったメーカー各社様、そして参加者のチャリティへの意識の高さだと思っています。
改めまして、今回チャリティにご協賛いただきました、メーカー各社様に重ねてお礼申し上げます。
・阪神交易(ブッシュネル)
・リンクス
・ピンゴルフジャパン
・PRGR
・ダンロップ
・ブリヂストンゴルフ
・キャロウェイゴルフ
・フジクラ
・マルマン
・タイトリストジャパン
・マグレガーゴルフ
(以上、敬称略)
会場となった千葉市民ゴルフ場は9ホールコースですが、手入れが素晴らしく、ベントグリーンも綺麗でした。
さて、今回のエントリーは超私的な「クラブの試打の仕方」についてです。昔と違って、ゴルフクラブは試打して買うのが当たり前になっていますし、実際、多くのアマチュアゴルファーは試打してクラブを買うようになっています。
マーク金井は本格的にクラブ試打の仕事をするようになって20年以上になりますが、昔も今も試打する時は、以下のポイントをチェックしています。
・このクラブはどんな意図で作られているのか
・このクラブは意図通りの性能なのか
・このクラブはどんなゴルファー向けに作られているのか
・見た目と性能が一致しているか
・対象ユーザーと性能が一致しているのか?
・このクラブはどんな風に打つと性能を引出せるのか?
これらをまずチェックします。そして見た目と性能が一致するクラブほど評価が高くなり、見た目と性能が一致しないクラブほど評価が低くなります。やさしそうに見えて難しいクラブや、難しそうに見えてオートマチックに打てるクラブというのは、評価が低くなります。
次に、実際にボールを打ってチェックするのが、
・ボール初速
・打出し角
・スピン量
・捕まり具合
それから飛距離(キャリー)、落下後のラン、弾道の高さ、落ち際の弾道
そして、一番入念にチェックしているのは、、、、、、
・ミスの許容範囲!!!!!!
ゴルフは引き算のゲームです。ミスがミスになりづらいクラブ、ミスした時にクラブが助けてくれる度合いが大きい方が、コースに出た時、競技に出た時、確実にスコアが悪くなるのを防いでくれます。もちろんただスイートエリアが広いだけのクラブがベストなわけではありません。自分の意思が適度に伝わってくれるかどうかも、試打する時はかなりチェックします。ミスの許容範囲に関してこだわっているのは、
ナイスショット時とミスショット時の飛距離差。
この差が少ないクラブほど評価が高くなります。
ちなみに打感もチェックしますが、打感は性能に直接影響を及ぼしません。片山晋呉プロは著書SHIGO IZMの中で「打感で飯は喰えない」と言ってますが、マーク金井も同感です。打感が悪すぎてスイングに悪影響が出ない限り、打感でクラブの評価が極端に変わることはありません。
クラブに何を求めるかは人によって違います。打感にこだわるのももちろんアリですし、ナイスショットした時の手応え、弾道を高く評価するのも大いにアリです。ただし、打感やナイスショットを基準に選んだクラブは、コースに出た時、プレッシャーが掛かった時に、クラブがミスをカバーしてくれる度合いは期待するのはヤボなことだと思います。
ゴルフはクラブがなければ始まりません。では、そのクラブに何を求めるのか? 何を求めるのかを基準にして試打をすれば、スコアアップに役立つクラブはおのずと自分で見つけることができるでしょう~。
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2017年03月03日超私的な試打のコツ、アイアンの特性、性能を見極めるコツとは!?
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昨日は今シーズン17回目の早朝スノボデー。関東地方は朝からどんより曇ってましたが、新幹線が越後トンネルと抜けると「嘘でしょ」ってぐらいの快晴。青空が広がる中、ゴンドラに乗り込み、ガーラ湯沢でファーストトラックを滑ってきました。圧雪車で綺麗に手入れされたゲレンデは表面がコーデュロイのように畝(うね)になっており、そこに1本のエッジを刻みながら滑り下ります。
このファーストトラックを滑ることを覚えてしまうと、もう元には戻れません。朝日を観るためだけに富士山に上ったことは一度もありませんが、恐らく、富士山で日の出を観ることと、同じか、それ以上にワクワク、ドキドキできます。ファーストラックの心地良さを味えると、その日の目的は8割以上達成された感じになります(笑)
そんなスノボ三昧な日々を送っているマーク金井ですが、つい3日ほど前は南国宮崎で200本近くクラブを試打してました。ドライバー、FW、UT、アイアン、ウエッジ、そしてパター。今回はフェニックスゴルフアカデミーが試打会場だったこともあり、すべてのショットを芝からじっくり打てましたし、弾道計測器「トラックマン」も使って、弾道の数値もチェックしています。絶好のコンディションで試打してきましたが、試打で一番で大事なのは評価の仕方。今回は超私的なアイアンの試打の仕方について書きましょう。
ドライバーはティアップして打ちますが、アイアンは基本、地面の上のボールを打ちます。ですので、飛距離性能やミスに対するやさしさ、操作性に加え、クラブがどんな風に地面とコンタクトしているのかを、かなりしつこくチェックしています。チェック項目をざっと挙げると、
- 飛距離
- 弾道の高さ
- スピン量(グリーンの止りやすさ)
- 方向性(捕まりやすさ)
- 操作性(球の曲げやすさ)
に加え、
- バンスの効き具合
- ダフりのミスの許容範囲
- 打点位置が上下にズレた時の弾道(飛距離、球の高さ、スピン量)
ドライバーと違って、アイアンは1球打っただけでクラブを見極められません。わざとダフり気味に打ったり、わざとトップ気味に打ったり、わざと曲がる球を打ってみないことには、アイアンの性能を見極めることができないからです。アイアンの場合は、少なくても3球以上打っています。
これらの項目の中で、マーク金井が最もこだわっているのがバンスの効き具合です。なので、アイアンを試打する時はフェースよりもソールがどんな形になっているのかじっくり観ますし、ボールを打っている時もソールがどんな風に動くのかチェックします。アイアンの特性、性能は「ソールで決まる」と思っています。
では、ソールをどんな風にチェックしているのか?
バンス角は数値として表記されていることが多いですが、数値だけでバンスの効き具合が決まるわけではありません。
- ソール幅
- ソールの形状(丸いのかフラットなのか)
- バンス角のピークの位置
もバンスの効き具合に少なからず影響を与えます。例えば、同じバンス角であってもソール幅が少ない方がソールの跳ね方が小さく、ソール幅が広い方がソールの跳ね方が大きくなります。そして何より、どれぐらいソールが仕事するのかは、芝の上、砂の上で打てば一目瞭然で分ります。
ダフりのミスについては、わざとダフらせて打ちます。この時も、芝の上、砂の上で打てば一目瞭然で分ります。言い換えると、練習場の人工マットの上でアイアンの特性、性能を見極めるのはかなり困難で面倒な作業になるのです。
アイアンで一番目立つ場所はバックフェース(フェースの裏側)ですが、バックフェースを見ただけではアイアンの性能を見極められません。バックフェースを見るよりも、ソールをじっくり見るた方が、クラブの特性、性能を見極めやすくなるのです~。
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片山晋呉プロが必ず練習場で使う
ゴルフの竪琴
腕の使い方ココがまず大切です
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2017年03月02日超私的な試打のコツ、ドライバーの特性、性能を見極めるコツとは!?
2日間で200本近くのクラブをガッツリ試打したこともあって、昨日は久しぶりの筋肉通デーでした(笑)。GDOのホットリストは毎年お手伝いさせていただいてますが、今年はスケジュールの関係で、マーク金井は3日間ではなく2日間ですべてのクラブを打ち、すべてのクラブを評価しました。
今回、ホットリストの試打はフェニックスゴルフアカデミー(宮崎)で行われましたが、
関東エリアに比べると、気温は3~4度ぐらい高かったです。宮崎の温暖な気候のおかげで日中は半袖になれるぐらいでしたし、何よりも、洋芝から直接ボールが打てるのでクラブの性能をよりシビアにチェックすることができました。ドライバーに関しても、練習場にはネットがないので球筋は落ち際までチェックできて良かったです。
さて、今回もマーク金井的「超私的なクラブ試打の仕方」について。今回はドライバーで試打する方法についてです。
ドライバーの試打の仕事はかれこれ25年ぐらいやってますが、アナライズを設立したくらいからフォーマットに乗っ取ってボールを打つようになりました。同じ方法、同じ基準で試打した方が、クラブの違いを客観的に評価できると思ったからです。
では、どんな方法でドライバーを試打&評価しているのか?
- 見た目(どんな弾道がイメージできるのか)
- 素振り(クラブ全体の振り心地、ヘッドの利き具合、シャフトのしなり具合)
- 実打(インパクトゾーンでのヘッド挙動、捕まり具合、打点位置)
- 球筋チェック
- シャフトの挙動チェック
パターの試打と同じく、ホットリストのように多くのクラブを同時に打ち比べる時は、
1本1本の性能チェックだけでなく、比較チェックも行います。比較することで、クラブの特性がより浮き彫りになってくるからです。
実打に関しては、平均すると3~5球です。少ないと思うかも知れませんが、実は、ボールを打つ数が少ないクラブほど、特性、性能をジャッジしやすくなるのです。誤解を恐れずに言えば、例えば、ドライバーならば、高性能なクラブなのかどうかは、
1発打てばほぼ分ります!!
かつてメーカー担当者が立会いでドライバーを試打している時、担当者に「1発だけじゃなくて、もっと沢山ボールを打って下さい」と言われたことがありました。担当者にしてみれば「精魂込めて作ったクラブなんだから、もっとじっくり打って評価してほしい」と思っているのでしょう。その気持ちは痛いほど分りますが、じつはいいクラブなほど、1発目からいい結果が出ます。逆に言うと、何発もボールを打たないとクラブの性能が分らないクラブというのは、95%以上の確率で高い評価にはなりません。人は見た目が9割ならば、クラブの性能の善し悪しは1発で9割決まるのです。
では、マーク金井はどんなクラブに高い評価を下すのか?
ドライバーに関して言えば、
- 飛距離
- 方向性
- 見た目と弾道が一致しているのかどうか?
- フェースセンター(芯)で捕らえやすいのかどうか?
- 打点位置のコントロールのしやすさ
- インパクト時のフェース向き
これらを総合的に判断して、クラブの特性、性能を評価しています。すべての項目はどれも重要ですが、中でももっともこだわっているのは、クラブの顔つき(見た目)と、弾道が一致しているかどうか。ボールが上がりやすそうに見えて上がるクラブは高評価となり、ボールが上がりやすそうに見えて上がらないクラブは評価が低くなります。捕まりが良さそうに見えて、捕まった球が打ちやすいクラブは高評価で、捕まりが良さそうに見えて、捕まりづらいクラブは評価が下がります。
ボールがどんな風に飛ぶのはか、すべてインパクトの瞬間に決まります。しかしながらゴルファーはインパクトの瞬間を見ることが出来ません。ゴルファーが正確に見ることができるのは、アドレス時のクラブの顔つきだけです。クラブの顔と弾道が一致しているクラブの方が安心感がありますし、使い勝手も良くなります。なので、使い勝手が良いクラブに対して高い評価を下すのです~。
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