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カテゴリー: ゴルフクラブ分析

2022年01月21日超私的な考察  テーラーメイドの「ステルス」はなぜフェースをカーボンにしたのか!?

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水曜日はガーラ湯沢で早朝スノボ、木曜日は午後から赤羽ゴルフ倶楽部にて薄暮9ホールプレーをしてきました。どちらもプレー時間は2時間前後なので、通常業務もサクサクこなせます。プレー時間を短縮すると疲れも残りませんし、何よりも1日を有効に過ごすことができます。

 

 

 

 

 

さて、昨日は赤羽に行く前に神田のスタジオにてYouTube「マーク金井のオルタナゴルフ」を4本収録。YouTube動画はライブ配信ではなく収録ですが、マーク金井は取り直しを絶対にやりません。もちろんリハーサルも台本もなしで、いつも出たとこ勝負のアドリブのみ。アドリブの方が思ったことを言葉にしやすいからです。

 

 

 

 

昨日の収録では、今、なにかと注目を浴びているテーラーメイドの「ステルス」の徹底分析と、「ステルス」の3モデルの特徴、選び方について話をしました。このブログがアップされる頃には、1本目の動画がYouTubeにアップされているかと思うので、ご覧いただけると嬉しいです。

 

 

 

 

さて、この「ステルス」

 

 

 

一番の特徴はカーボンフェースです。

 

 

 

 

テーラーメイドが満を持してグローバルで出してきたわけですから、これまでのSIM、SIM2よりもパフォーマンスが劣るなんてことはないと思います。

 

 

 

 

しかしながら、こと反発性能については、SIMやSIM2よりも勝っていることはありません。なぜなら、テーラーメイドはSIMやSIM2でルール限界まで反発性能を引き上げたと声高に謳ったいたわけですから、もしも、ステルスSIMやSIM2よりも反発性能が高かったとすれば、、、、、ステルスはルール適合ではないということになってしまうからです。

 

 

 

では、ステルスの魅力はどこにあるのでしょうか?

 

 

ステルスに搭載されるカーボンフェースは従来のチタンフェースのほぼ半分の重量になっていますが、厚みはチタンの2倍以上。4ミリ以上の厚みがあります。チタンフェースよりもカーボンフェースの方がフェースが厚く、それが打感に影響します。

 

 

具体的に言うと、チタンフェースよりもカーボンフェースの方が球離れが遅く感じ、距離調節や、球筋を打ち分けやすくなります。

 

 

 

 

加えて、カーボンフェースでフェース重量を軽くしたことで、ステルスSIM2よりも明らかに慣性モーメントが大きくなる設計、そしてSIM2よりも重心を低くなるような設計がなされてました。誤解を恐れずに言うと、フェース以外の部分(ボディ)に関しては、SIM2よりもステルスの方が金属部分の占有率が増えた設計がなされています。

 

 

 

 

 

おーっと、これ以上書いてしまうと、、、、

 

 

 

 

 

YouTubeのネタバレになってしまいます。この続きはYouTubeをご覧いただけると、「ステルス」の全容を知ることができます。「ステルス」「SIM2」の違いに興味があるのでしたら、ぜひご覧いただけますと幸いです。

 

 

ちなみに、カーボンフェースが今後主流になるかどうかはユーザーの反応次第だと思います。超私的には、シャフトはスチールとカーボンの両方があるのと同じく、将来的にはドライバーのフェースも金属(チタン)とカーボンの両方が成り立つような感じがしてます。

 

 

 

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2022年01月19日超私的な衝動買い  テーラーメイドの新作ドライバー「ステルス」を2本同時購入!!

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3日前に151ヤードのパー3をドライバーでホールインワンしました。グリーンの遙か手前の花道(推測40ヤード手前)からゴロゴロと転がったボールがカップに吸い込まれたわけです。人生で3度目のホールインワンですが、ドライバーで達成できたのでこれまでで一番記憶に残りそうです。

 

 

 

ホールインワンを達成したドライバーは、キャロウェイのFTツアー(2010年)。今から12前のドライバーですが、当時としては画期的な構造。今、何かと話題になっているテーラーメイドの新作ドライバー「ステルス」とは逆で、カーボンボディにチタンフェースを組み合わせた構造になっています。

 

 

 

FTツアーGDOの試打インプレッションで打ってみて気に入り衝動買いしましたが、
それと同じく、テーラーメイドの「ステルス」ゴルフパートナーのYouTube「マーク金井の試打職人」で打ってみて気に入り、発売発表とほぼ同時に2本を衝動買いしました。

 

 ・1本は米国仕様のステルスプラス


 ・1本は日本仕様のステルスHD

 

ロフトはどちらも9度を選択。米国仕様と日本仕様を購入したのは、日米でシャフトのセッティングがどれぐらい違うかを知りたかったからです。

 

 

 

 

さて、このステルス

 

 

 

 

 一番の特徴はカーボンフェースです。

 

 

 

 

テーラーメイドが満を持してグローバルで出してきたわけですから、これまでのSIM、SIM2よりもパフォーマンスが劣るなんてことはないと思います。カーボンフェースでもチタンフェースと同等以上なのは間違いないと思いますが、、、、、その一方でゴルフクラブには反発規制があるので、SIM、SIM2よりも高反発ということは謳えません。なぜなら、SIM、SIM2はルール上限になるようにスピードインジェクションが搭載されているからです。

 

 

 

では、ステルスを使うのはどんなメリットがあるのか?

 

 

 

 

マーク金井ステルスを2本同時に衝動買いした一番の理由は、チタンよりもフェースが分厚いからです。ステルスに搭載されるカーボンフェースは従来のチタンふぇーすのほぼ半分の重量になっていますが、厚みはチタンの2倍以上。4ミリ以上の厚みがあるのが気に入ったのです。

 

 

 

 

アイアンでもそうですが、フェースの厚みというのは打感に大きな影響を及ぼします。
フェースが薄いほど弾き感があって、球離れが早く感じます。対して、フェースが厚くなるほど球を包み込む感じで、球離れが遅く感じるのです。物理的な時間の差は定かではありませんが、フェースの厚みが変わると手に伝わるフィーリングはガラッと変わってきます。

 

 

 

 

 アイアンもそうですが、ドライバーでも球離れが遅いほど、距離の打ち分けがしやすく、コントロールショットも打ちやすいのです。

 

 

 

 

ゴルフクラブの中でドライバーは一番飛距離が出るクラブですが、マーク金井の場合、ドライバーでフルショットするのは9ホールプレーで1~2回ほど。それ以外はコントロールショットを打っています。それを考えると、ステルスはまさにうってつけのドライバーではないかと思ってますし、1日も早く手元に届くのを心待ちしてます。

 

 

 

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2022年01月14日超私的な考察  テーラーメイドの「ステルス」はどんなゴルファーと相性が良いのか!?

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一昨日の水曜日はテーラーメイドの新作ドライバー「ステルス」、キャロウェイの新作ドライバー「ローグST」が日本で正式発表がなされました。どちらも記者発表と同時に、プレスリリースが配布されマーク金井の手元にも届いています。

 

 

 

 

両モデルともすでに神田のスタジオで試打させてもらってますが、モデルチェンジでのインパクトが強かったはテーラーメイドの方です。クラブの名前をSIMからガラっと変え、なおかつ同業他社に先駆けてカーボンフェースを採用。ヘッドのカラーリング、ロゴもドラスティックに変えてきたからです。いつにも増して、最新は最善というのを視覚的に分かりやすくしているのには恐れ入りました。

 

 

 

 

さて、このステルス

 

 

 

 

テーラーメイドのフラッグシップモデルで、ヘッドは3種類ラインアップされています。ゴルファーのニーズに合わせて選択できるのは非常にありがたいのですが、プレスリリースを見ていて少し気になったことがあります。

 

 

 

 

フェース素材にカーボンを採用したことを大々的にアピールし、飛びの進化についてはかなり詳しい説明がなされていますが、反面、対象ユーザーについてはどこにもアナウンスがなされていません。

 

 

 

 

・どんなゴルファーを意識して設計がなされているのか?
・どんなゴルファーに使ってもらいたいのか?
・どれぐらいの腕前のゴルファーが対象ユーザーなのか?

 

 

 

 

これはテーラーメイドに限らず、他のクラブメーカーもおおっぴらには対象ユーザーを明言することを控えています。かつては初心者向け、中級者向け、上級者向けというジャンル分けがなされてましたが、今はありません。少し前には、アベレージゴルファー向け、アスリート向けというジャンル分けもありましたが、最近はこのてのジャンル分けもありません。

 

 

 

 

なので、今回は超私的にステルスの対象ユーザーはどんな人達なのかを言い当ててみたいと思います。

 

 

 

 

 

対象ユーザーを絞るのに役立つのは、、、、

 

 

 

 

・価格
・ヘッドのスペック(リアルロフト)
・クラブ重量
・シャフトの重さと硬さ

 

 

 

 

この4つを調べると、おおよそ対象ユーザー像が浮かび上がってきます。

 

 

 

ステルスの場合、純正シャフト装着で税込み8万6900円。ステルスプラスになると純正シャフト装着で9万200円。この価格帯はハイエンドに近いので、これから始める人向けではないことが分ります。クラブにそれなりのお金をかけられる中上級者向けであると推察できます。

 

 

 

 

次に、ヘッドのスペックですが、リアルロフトはそれほど多くありませんでした。アドレスすると、表示ロフトとリアルロフトの差は少なめなことを考えると、これまた初心者向きではないことが分ります。ツアープロも使っていることを考えれば、明らかに上級者向け。ただし、シャフトにRフレックスの設定があること、12度のロフトもラインアップしていることを考えると、中級者やヘッドスピードが遅めの人も取り込みたいという意図が窺えます。

 

 

 

ちなみにステルスプラスにはロフト8度もラインアップ。8度は米国仕様のみの発売ですが、このロフトを設定しているということは、ステルスよりもステルスプラスの方がよりハードヒッター向け(プロ向け)であることが分ります。

 

 

 

捕まりに関してはステルスはニュートラルで、ステルスプラスはやや捕まりすぎを抑えた感じ。加えて、ステルスプラスは3モデルの中でもっとも低スピン弾道が打ちやすく仕上がってました。ロフト設定と同様、ステルスプラスは3モデルの中でもっともハードヒッター向けに設計されています。

 

 

 

 

3モデルの中でもっとも捕まりが良いのがステルスHDとなりますが、スライサーがドローを打てるほどではありません。あくまで3モデルの中では捕まりがもっとも良いという位置付けです。超私的には、ステルスHDがドローバイアスというよりは、イメージ通りの弾道が打ちやすく感じました。

 

 

 

総重量に関しては、ステルスは程よい重さです。純正シャフト装着の場合、

 

 

 

・Rが約297g
・SRが約300g
・Sが約302g(長さはいずれも45.75インチ)

 

 

 

国内メーカーのドライバーは50歳以上や団塊世代を意識しているために290g以下のモデルが目立ちますが、ステルスの場合は約300g。日本のゴルファーのボリュームゾーンであるシニアゴルファーを意識するのではなく、30~40歳代のゴルファーにも使いやすいセッティングとなっています。

 

 

 

 

これらを超私的にまとめると、ステルスの対象ユーザーは、、、

 

 

 

 

・コスパよりも高機能、高付加価値を求めるゴルファー
・クラブにこだわり、新しい機能を求めるゴルファー
・初心者ではなく、中上級者向け
・クラブをしょっちゅう買い換える人向け
・年齢的には30~60歳ぐらいまでの幅広い層をターゲット

 

 

 

 

対象ユーザーになりづらいのは、、、

 

 

 

・コスパを求めるゴルファー
・非力なシニアゴルファー
・スライスをクラブで軽減したい人

 

 

 

 

ここ20年ぐらい、ドライバーの販売実績を支えているのは、道具にこだわりがあるゴルファー、そしてゴルフクラブを買い換える頻度が高いゴルファーです。それを鑑みれば、今回のテーラーメイドのステルスはプロダクトアウトでありながらも、マーケットインなプロダクトではないかと思います。

 

 

 

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2022年01月12日超私的な考察  なぜテーラーメイドは「ステルス」にカーボンフェースを採用したのか!?

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緊張しちゃうのが悩み!という方是非!


ついにというか、やっというか今日(1月12日)に、テーラーメイドの新作ドライバーが日本で正式発表がなされます。

 

 

同社のオフィシャルサイトのトップにもディザー広告がなされていましたが、SIM2に変わるドライバーのキャッチコピーは、WOOD、METALWOOD、NEXT?

 

 

 

これまでのドライバーと異なる素材を匂わせていましたが、あたらな素材となるのがカーボンです。SIM2に変わる新作ドライバーのモデル名は「ステルス」で、この新しいドライバーはフェースの素材がカーボンになっているのです。

 

 

 

さて、このカーボンフェース。

 

 

 

 

 グローバル(世界市場)では初の採用となりますが、こと国内市場においては初めてではありません。

 

 

 

 

2013年に登場したグローレリザーブにカーボンフェースが採用され、翌年に発売された2代目グローレもフェースの素材はカーボン。そして、2016年に発売されたロイヤルグローレにもカーボンフェースが採用されています。

 

 

 

 

グローバル市場では初採用となりますが、こと日本市場においてはカーボンフェースは初ではなく、なんと4作目となるのです。

 

 

 

 

さて、このカーボンフェース。

 

 

 

 

歴史を遡れば1980年代には国内メーカーのヤマハミズノヨネックスがカーボンヘッド(カーボンフェース)のドライバーを発売しています。また、2002年にはキャロウェイがC4というカーボンヘッド(カーボンフェース)ドライバーを出しました。

 

 

 

しかしながら、これらのモデルは大ヒットには至ってません。注目は浴びましたがセールスとしては決して芳しいものではなかったと記憶しています。

 

 

 

テーラーメイドにおいても、カーボンフェースを採用したグローレシリーズはヒット商品とはなっていません。金属のチタンフェースに比べると、カーボンフェースは非金属なためにインパクト音が非常に静か。手応えもチタンフェースに比べると弾き感が乏しくソフト。音と手応えがアマチュアゴルファーには支持されなかったのです。

 

 

 

 

では、なぜヒットしなかった「カーボンフェース」をわざわざテーラーメイドは2022年の主力モデルに採用したのでしょうか?

 

 

 

 

超私的なことを言わせていただくと、過去に3モデルでカーボンフェースを採用しているから、今回、カーボンフェースで勝負に出たのではないかと思っています。グローレリザーブからカーボンフェースの研究が進み、チタンと同等、もしくはそれ以上のメリットを生み出せることができたから、ステルスにカーボンフェースを採用したのだと思います。

 

 

 

マーク金井も実際に試打してますが、ステルスのカーボンフェースは、過去のグローレシリーズと一線を画します。インパクト音、打感ともソリッド。チタンとまったく同じではありませんが、ボールを捕らえた時の手応えは「すぐにでもコースで使ってみたくなる」ものでした。

 

 

 

 

ドライバーはチタンの時代が25年以上続いています。チタンがドライバーのスタンダートになっていますが、素材が変わらないままではドラスティックな進化(変化)をさせるのは困難になっています。テーラーメイドはフェースの素材を変えることで、ドラスティックな進化(変化)を狙ったと思われます。

 

 

 

 

これまでのドライバーの進化を振り返ると、ヘッドやフェースの素材が変わることでイノベーティブなモノが登場しています。そういう意味では、テーラーメイドは過去の実績にとらわれず、新しいモノ作りにチャレンジしたのでしょう。

 

 

 

 

ステルスが売れるか売れないかは分りませんが、少なくともマーク金井はこのドライバーに一目惚れしました。発売日にはもちろん衝動買い致します。

 

 

 

 

 

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2021年12月13日ゴルフ界の不都合な現実  慣性モーメントが大きなドライバーを競って作るメーカーの意図とは!?

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またまた問題作です

 


先週は水曜日から3泊4日で福岡出張。続く日曜日は神田のスタジオアナライズセミナーを実施しました。午前中は「円運動セミナー」、1時間の休憩を挟んだ後半では「Neo遠心力セミナー」を開催。ゴルフクラブを自分に対して丸く振るコツをレクチャーし、かつ、自分に対して丸く振るドリルを紹介させていただきました。

 

 

福岡では「大博多CC」にて18ホールプレーしてきましたが、クラブはいつもの7本、ドライバーはテーラーメイドの初代M1に短尺スチールシャフト。知らない人が見たら、貸しクラブのような、一昔前、二昔前のセッティングです。

 

 

 

 

初代M1 430はヘッド体積が430ccなので、今どきのドライバーに比べると二回りほど小ぶりですし、ヘッド慣性モーメントも今どきのドライバーに比べると、2割以上小さいです。

 

 

 

 

2020モデル平均     4600~5000gcm2
初代M1 430      3691gcm

 

 

 

 

さて、このヘッド慣性モーメント。ルールで上限が規制されていますが、多くのメーカーがモデルチェンジ毎に数値を増やしています。フェースの反発規制をギリギリにするのと同じ手法を取っていると言えるでしょう。

 

 

 

 

物理的に考えれば、ルール上限ギリギリにした方が飛びに有利なのは間違いありません。また、モデルチェンジによってルール上限に近づけることは性能アップをアピールにもつながります。別言すれば、誰にでも分りやすい性能アップであるから、慣性モーメントを増大させているとも言えます。

 

 

 

では、本当に慣性モーメントが大きいドライバーは使い勝手が良く、多くのゴルファーにとって有利になるのでしょうか?

 

 

 

 

超私的には、慣性モーメントをルール限界まで大きくすることは物理的メリットもありますが、同時に物理的デメリットも発生するのではないかと思っています。

 

 

 

 

慣性モーメントを大きくするほどに、重心距離が長くなり、重心距離が長くなるほどにシャフト軸周りのモーメントも大きくなります。その結果、シャフトを軸にしてフェースが回転しづらくなるという特性が生じます。

 

 

 

 

 

フェースをシャット(閉じて)使い、スイング中にフェースの開閉が少ないゴルファーにとっては重心距離が長いドライバーは違和感なく使えますが、スイング中にフェースの開閉が大きいゴルファー、特にテークバックやトップでフェースが開くゴルファーにとっては、重心距離の長さというのは振りづらさにつながる場合が多いからです。

 

 

 

 

慣性モーメントが大きくなるほどに(重心距離が長くなるほどに)、テークバック屋トップでフェースを開くと、フェースを戻し切れずインパクトを迎えたり、無理に返そうとすると、今度はフェースが閉じすぎる場合が出てくるのです。

 

 

 

慣性モーメントの大きさというのは万能薬ではありません。物理的に有利なクラブと、自分にとって振りやすい(打ちやすい)クラブというのは必ずしも一致するとは限らないのです。

 

 

 

 

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