マーク金井blog

2017年01月29日超私的な考察 何故、今どきのドライバーは調整機能が盛りだくさんなのか!?

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今日はアナライズセミナーデー。前半はインパクトゾーンでのヘッド軌道ついての「オンプレーンセミナー」、30分の休憩を挟んだ後半はスイングの仕組みについての「ゴルフの竪琴セミナー」を実施します。おかげさまでどちらも満員御礼。どちらもマーク金井が身振り手振りでスイングのタネと仕掛けについてレクチャーします。

 

 

マーク金井はスノボモード真っ只中で、今シーズンも週2回ペースでガーラ湯沢で滑っています。行く回数が増えれば道具も増え、ボード(板)、ブーツは3セット、ウエアも2セットをローテーション。ちなみにスノボの場合、雪質、ゲレンデコンディション、どんな滑りをするかによってボード(板)を取り換えています。ボード(板)の場合、板によって操作性が異なり、大きなターンを描くのに適したボード、小さく鋭いターンを描くのに適したボード、パウダー(新雪)に適したボードがあります(他にもトリック用とかもあります)。どんな状況にでも適していることをアピールしているボードもあったりしますが、こういうボードはオールマイティな反面、性能がどっちつかずの場合も少なからずあります。

 

 

では、ゴルフクラブはどんな風にジャンル分けされているのか?

 

昔は初心者用、中級者用、上級者用(プロモデル)という風に、技術的なヒエラルキー
で分かれてました。初心者用はやさしく、上級者用は難しいという風に分かれてましたが、実際は値段でジャンル分けされていたような感じがします。と言うのも、昔(40年以上前)はクラブ作りのバリエーションがそれほど無かったからです。例えば、ドライバー。初心者用も上級者用もヘッドは木製。そしてサイズもほとんど同じ。シャフトもカーボンとかはなくて、スチールシャフトのみだったからです。違いをあえて上げれば、初心者用になるほどフェースの向きがフック、フェースの厚みが薄い、ロフトが多め、シャフトが軟らかいぐらいでした。

 

対して、今どきのゴルフクラブ(ドライバー)の場合、初心者、中級者用、上級者(プロモデル)というジャンル分けはほとんどなされてません。今は、アベレージ向け(練習をあまりしないアマチュア向け)とアスリート向け(練習熱心なアマチュア、競技志向のアマチュア、プロ向け)という風にジャンル分けされています。どのメーカーも、この2つのジャンルで新製品を次々と発表してます。そして不思議なことに、初心者向けの新製品を大々的にアピールしているメーカーはほとんどありません。アマチュアゴルファーの高齢化が影響しているのでしょう。若者向けの初心者向けのニューモデルはすっかり影を潜めています。

 

その代わりにやたらと目立つのが、調整機能が豊富なハイテクドライバーです。

2017年モデルでざっと上げると、、

テーラーメイド M1&M2
キャロウェイ グレートビックバーサ エピック
タイトリスト 917シリーズ
ミズノ JPX900

 

これらのモデルはモデルチェンジによって調整機能が増していますし、メーカー側も調整機能が増したことを強くアピールしています。もちろん、調整機能を付加しないクラブメーカーもあって、例えば、大ヒットしているダンロップのゼクシオフォーティーンなどは調整機能が一切ついてません。

 

さて、この調整機能。

 

調整機能が豊富な方が何となくお得感があります。調整機能が増えるほど「プラスα」な感じがします。セールスポイントが増えます。調整機能を求めていないゴルファーに対して過剰装備なクラブになりますが、「モデルチェンジしたことをアピール」しやすくなるのは事実です。クラブとしての進化もさることながら、変わったことをアピールしている感も否めません。

 

ここからは超私的な分析ですが、ここ数年、機能満載なドライバーを見ていると、ゴルフ業界は「新規ユーザー」を取り込むことよりも、「既存ユーザーの買い換え」を強く見込んでいるような気がします。それも、道具にあまりこだわらない人よりも、道具を頻繁に買い換える人を購入見込み客としている感じがします。スノボに嵌まって分ったのですが、スキー、スノボ業界に比べると、ゴルフ業界は既存の富裕層を強く意識したマーケティング、既存の富裕層を強く意識したクラブ作りがなされているような気がします。

 

スノボのボード(板)も10万円前後の高額商品はありますが、5万円前後の商品、5万円以下の商品も豊富です。スノボを楽しむ人は富裕層ばかりではないからだと思いますが、
若者向けの商品、新規参入者向けがちゃんと充実しています。

 

ゴルフ業界は高齢化が進んでいますが、それが顕著に表れているのが、今どきのゴルフクラブだと思います。ゴルフショップに行っても、「初心者」や「若者」向けのゴルフクラブは目立ちづらく、反面、高額ゴルフクラブが目立つ場所に並んでいます。もちろん商売ですから致し方ないとは思いますが、この状態では、若者がゴルフショップに行った時に、「ここは自分達にはハードルが高い場所」「入りづらいお店」」となってしまいます。

 

 

ゴルフ業界の人は、一度、スノボショップに行ってみて下さい。ゴルフショップとどこがどう違うか自分の目で確かめることも、新規ゴルファーを取り込むヒントが見つかるような気がします~。

 

 

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