マーク金井blog

2017年04月12日超私的な考察、ガルシアもローズも、なぜM1ではなくM2ドライバーを使うのか!?

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マスターズの興奮がまだ冷めない人も多いかと思いますが、マーク金井もそのひとり。最終日はスタート直後から、ガルシアローズの一騎打ち。アウトを終えた時点ではローズが一歩リード。11番ではガルシアがティショットを左に曲げてレイアップ。対してローズはバーディチャンスに2オン。13番でも、ガルシアはティショットを左に曲げて、アンプレヤブル。対してローズはフェアウェイからセカンドショットを打って、楽々2オン。ところが、終わってみれば2人ともパーでホールアウト。

 

ガルシアは14番バーディ、15番(パー5)は2打目をピンに当てるスーパーショットでイーグルとして再び首位に並びました。そして16番ではガルシアが短いバーディパットを外し、17番ではローズがセカンドをバンカーに打ち込んでいます。最終18番はともにバーディーチャンスにつけながらも、ふたりともバーディーパットを決めきれずにプレーオフに突入。プレーオフ1ホール目(18番)で、ローズがティショットを右の林に打ち込んで、セカンドをレイアップ。完璧なティショットを打ったガルシアが、最後にバーディを奪って念願のグリーンジャケットに袖を通しました。

さて、このガルシアローズ

 

ご存じのようにどちらもクラブ契約はテーラーメイド。そしてどちらの使っているドライバーはM2ドライバー(2017モデル)。テレビ画面にも、何度も何度もM2のヘッドがアップで映し出されていました。

 

テーラーメイドのM2ドライバーは同社の主力商品ですが、トップブランドではありません。トップブランドとなるのはM1ドライバーで、M2ドライバーはセカンドブランド的な位置づけのモデル、分りやすくいえば廉価版モデルです。小売り価格もM1に比べると、M2は100ドルほど安くなっています。ちなみに、米国ではトップブランドだけでなく、セカンドブランドも人気が根強く、このM2もよく売れています。

 

 では、なぜガルシアローズも、トップブランドのM1ではなく、セカンドブランド的な位置付けのM2を好んで使っているのでしょうか? メーカー側にしたら、できれば契約選手にはトップブランドを使ってほしいと思いっているはずなのに、、、

 

本人に直接聞いてみたいところですが、そうは簡単に問屋が卸してくれません。そこで今回は超私的に、彼ら2人がM2を選んだ理由を考察してみたいと思います。

 

 

まずM1とM2の違いですが、メーカー側の説明では、

 

  • M1は調整機能が豊富(前後左右にウエートを移動でき、重心位置を変えられる)
  • M2は調整機能がシンプル(重心位置は変えられない)

 

となっています。確かにM1はソールが凝っており重心距離を長くしたり短くしたり、重心深度を浅くしたり深くできます。これによりヘッドの返り具合、スピン量を調整できるメリットがあります。対してM2のソールはシンプルで重心位置を変えることはできません。

 

この違いから察するに、ガルシアローズも「重心位置調整機能」は必要ないからM2を選んだのでしょう。もしも重心距離を変えたり、重心深度を変えたりしたいのであれば、M1を選んだはずです。言い換えると、ドライバーを選ぶ上で最優先事項は、調整機能ではなく、自分が打ちたい球が打てるかどうか。自分が打ちたい球が打てるならば、余計な機能は入らない。だからM2を選んだという可能性は90%以上だと思います。

 

他にM1とM2の違いを挙げると、ヘッド重量が異なります。個体差もありますが、M1のヘッド重量は約206g(スリーブ込み)、M2は約200g(スリーブ込み)。

スリーブ無しの重量(スリーブが約6g)

スリーブ無しの重量(スリーブが約6g)

 

ガルシアローズも200gぐらいの重さのヘッドを好んだ結果、M2を選んでいる可能性がありますが、ツアープロの場合、ツアーバン(プロ対応)でヘッド重量を調整している可能性もあります。なので、ヘッドの重さの違いで、M2を選んだという可能性は50%以下でしょう。

 

他では、M1とM2とではヘッド形状が異なります。M1はクラウンが大きく膨らんでいるために、アドレスするとディープ(分厚い)感じがします。大して、M2の方はクラウンの膨らみは控えめ。アドレスするとディープな感じがしづらく、「やさしさ」や「高弾道」をイメージしやすくなっています。ヘッドのシェイプは好みの問題もあります。なのでヘッド形状の違いで、M2を選んだという可能性も50%以下でしょう。

 

最後にM1とM2を打ち比べると、明らかに異なるのがヘッドの操作性。M1はヘッドの操作性がクイック(ピーキー)で、球筋を打ち分けやすい反面、直進性はやや劣ってきます(M2に比べて)。対して、M2はヘッドの操作性が穏やかなので直進性が高い弾道が打ちやすく、球筋がやや打ち分けづらくなっています(M1に比べて)。この操作性の違いで、M2を選んだという可能性は60%以上でしょう。

重心距離、そして重心深度を調整できるのは魅力的ですが、その反面、重心位置というのはヘッド形状によって決まっていた方が、「見た目と性能が一致」します。マーク金井M2をエースドライバーにしていますが、M1を選ばないのは調整機能を使ってしまうと、「見た目と性能が一致しづらくなる」からです~。

 

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