マーク金井blog

2023年08月16日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 第20回「隠れたトレンドワードに注目」

 

最新ゴルフギア(ボール・クラブ)のトレンドって何だろう? 高初速・高慣性・高打ち出し・低スピン、そして飛距離アップ!だろうか。まぁこれらはトレンドではなく、PR上の常套句みたいなものかもしれないが……。

 

 

 

個人的には、最近「(ボールの)フェース乗り」というのが裏的なトレンドワードではないかな、と思っている。

 

 

 

タイガー・ウッズがゴルフボールに求めた進化が「フェースへの乗り感」だったり、ウェッジでは各社がバックスピンを高めるために「フェース乗りのいいレーザーミーリング」を施していたり、最近ではブリヂストンスポーツがNEW Bドライバーで「フェースミーリングで低スピン化を実現!」とPRしたりしているからだ。

 

 

 

もちろん、アナライズでも「ボールをフェースにしっかりと乗せることでボールコントロールができ、狙った方向にイメージした通りの距離感で打っていけるようになる」というマーク金井の考え方を繰り返し、ブログやYoutube動画で発信していることは多くの皆さんがご存知のことだと思う。

 

 

 

表立っては飛距離アップを想起させる「高反発」、強いフェースの「弾き感」を追求しているように見えて、実はそれとは逆のボールとフェースをしっかりと密着させる(密着する時間を作る)技術がゴルフギアの研究テーマであり、進化のポイントだったりするわけである。

 

 

 

では、フェースの乗り感は何によって生み出されるだろうか。レーザーミーリングされたザラザラのフェース面? 触るとベタベタするゴルフボールのコーティング? または鋭利な彫刻溝(スコアライン)? そのどれも正解だろうが本質とはいえない。

 

 

 

ボールをフェース面上に乗せるために、絶対的に必要なのが「ロフト角」である。

 

 

 

ロフトがインパクトでゼロやマイナスになってしまっては、ボールをフェースに乗せようがない。ボールを突っついてしまうだけになってしまうのだ。ロフトがなければものすごく「弾きのいい」状態となる。

 

 

 

パターやドライバーのようにロフトが立つほどに、フェース乗りは悪くなる。

 

 

 

また、ウェッジのようにロフトが極端に大きくなればフェースの上をボールが滑りやすくなる。立っても、寝てもボールはフェースに乗りにくくなる。だから、ドライバーもウェッジも最新モデルではフェース面をざらざらさせてホールド力をアップさせようとしているわけである。

 

 

 

表向きは「弾きのいい」のがトレンドに見えて、技術的には「弾きを抑える」ことを一生懸命に考えている。それが進化の本質かなぁと思う。

 

(書き手/高梨祥明)

 

 

5度・7度・9度。3つのロフトで最適なフェースの乗り感(タッチ)を実感できるアナライズの3ロフトパターはこちらで紹介しています。

 

http://www.analyze2005.com/story/no3_3loft_putter

 

 

 

 


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