マーク金井blog

2013年07月02日スイングが良くなるシャフト選びの極意とは!?

先週のミズノオープンはロングヒッターのB・ジョーンズが逃げ切り優勝。最終ラウンドも「68」とスコアを伸ばし、通算19アンダーとして2位のキム・キョンテ(韓国)に3ストローク差をつけました。これで日本ツアー通算13勝目となり、外国人選手としての生涯獲得賞金もD・イシイを抜いてナンバーワンにもなりました。

BJはツアーでも人気 GDOより転載

BJはツアーでも人気 GDOより転載

上位4選手に7月の「全英オープン」の出場資格を付与する今大会は、ジョーンズ、キムのほか通算13アンダーの3位に入った井上信、11アンダー4位タイの片山晋呉が全英切符を獲得(同じく4位タイで並んだ平塚哲二は片山に世界ランクで劣り、権利獲得ならず)。また、シーズン初戦の「タイランドオープン」から今大会までの賞金ランキング(海外メジャーを除く)で有資格者を除く上位2人、小平智キム・ヒョンソン(韓国)も出場権を手にしています。

日本勢では昨年度「日本オープン」覇者である久保谷健一、昨季賞金ランキング上位2名の藤田寛之谷口徹のほか、2月にタイで行われたアジア地区予選を突破した松山英樹丸山大輔が既に出場資格を得ています。
テレビ観戦していたマーク金井が注目したのはブレンダンのドライバーに装着されていたシャフト。GDOに紹介されている彼のドライバー用シャフトはグラファイトデザインのツアーAD、DI-7でしたが、テレビ画面から映し出されたシャフトはまったく別物。フジクラのランバックス タイプSでした。ノリタケの陶器のようなデザインの白いシャフトで、彼は300ヤード越えのドライバーショットを放っていました。

FUJIKURAのランバックスType S ツアーでも人気のようだ

FUJIKURAのランバックスType S ツアーでも人気のようだ

ツアープロの場合、シーズン中にクラブを取り換えることは滅多にありませんが、シャフトを取り換えることは珍しくありません。ある選手が新しいシャフトで飛距離が伸びようものなら、次の大会ではそのシャフトを試す選手がゾロゾロ出てきます。シャフトとパターについては、抵抗感なく新しいモノを試すツアープロが多いようです。
さて、このドライバー用のシャフト。
ツアープロの場合、リシャフトしたドライバーは実際にコースで打ってみて「合う、合わない」をジャッジします。フィーリングが良くて、タイミングが合えばそのまま新しいシャフトを試合でも使います。弾道チェックももちろんしてます。対して、コースで打ってみてフィーリングが合わない、タイミングが取りづらい、イメージと実際の弾道が合わなければ‥‥すぐに元のシャフトに戻します。合わないシャフトを我慢して長く使い続ける選手はまずいません。
では、アマチュアの場合はどうか?

アマチュアの場合も、多くの人は「自分に合った」シャフトを求めてリシャフトしています。アナライズではシャフト診断を実施してますが、診断を受けられるほぼ100%の人が、「自分に合ったシャフトが分からない」「自分に合ったシャフトを教えてほしい」とマーク金井に聞いてきます。
にも関わらず、マーク金井は「そもそも自分に合ったシャフトなんてないんですよ」と期待を裏切るようなことをサラッと言ってのけてしまいます。もちろん、出鼻をくじくようなことを平然と言ってしまうのにはちゃんとした理由はあります。自分に合ったシャフトを選んでも得るものが少なく、失うものが多いからです。

例えば、長年先調子のシャフトを使っているゴルファーがいたとしましょう。

手元が硬く、先がしなる先調子になれている人にとっては、先調子のシャフトを試しても違和感がありません。タイミングが取りやすいシャフトになります。対して、手元がしなる手元調子のシャフトを振ると‥‥ものすごく違和感があってタイミングが取りづらい。また、先調子に比べると手元調子のシャフトは切り返しでシャフトの手元側がグニャリとしなるため、フィーリングも良くありません。「手元が頼りなくて気持ち悪い」「なんかいつもと違う」ので、自分に合っていないとジャッジしてしまうのです。

要するに、アマチュアの大半は
「慣れている=自分に合っている」

図式が出来上がっている。ですので、良い悪いに関係なく長年使っているシャフトというのが、その人にとって「自分に合ったシャフト」になってしまうのです。例えば、先調子を長年使っている人ならば、それに近いシャフトを勧めておけば「合ってる」と感じ、高い評価を下します。長年使っているシャフトと同じ感じで、それよりもちょっと軽い(重い)とか、それよりもちょっと軟らかい(硬い)とかを勧めると、「これ打ちやすくていいね~」なんてことになるのです。

ゴルフショップならばこれはこれでアリです。お客様が求めるモノを提供することは商売として正しいと思います。しかしマーク金井はシャフトを売るために高いお金をいただいて診断しているわけではありません。シャフト診断では、シャフトがスイングに与える影響はどんなモノなのか、そしてシャフトを変えるとスイングがどんな風に変るのかを、言葉だけでなく実際にシャフトを打ち比べることで体感してもらってます。具体的に言うと、自分に合ったシャフトだけでなく、わざと自分に合わないシャフトを打ってもらります。「なんだこりゃ!!」ってぐらい軟らかいシャフトを打ってもらいますし、普段使っているシャフトよりも重い(軽い)シャフト、普段使っているシャフトよりも硬い(軟らかい)シャフトも打ってもらいます。普段とは違うシャフトを打つことで、シャフトがスイングに及ぼす影響がいかに大きいかを体験してもらいます。

もちろん体験するだけではありません。シャフトが異なるとスイングがどんな風に変るのかをビデオに収め、シャフトでスイングが変ることを自分の目で確かめてもらっています。
おーっと、撮影の時間になっちゃいました。
この続きは明日アップします~(▼▼)

PS.1年かけて開発した50g台のドライバー用シャフトが完成しました。硬さは1種類ですが、弾き系と粘り系の2種類ラインアップ。対象ヘッドスピードは36~43m/s。スイングが劇的に良くなるシャフトで、スイングが良くなることで飛距離が伸びるシャフトです~。


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