マーク金井blog

カテゴリー: 新製品情報

2014年02月09日最新フェアウェイウッドを32本打ってみて分かったこととは‥‥

昨日はスキー場かと見間違えるほど雪が降りました。アナライズのスタジオがある神田も20センチぐらい雪が積もっています。マーク金井は午後の予定がキャンセルになったことを確認して、サクッと新幹線に乗んで軽井沢にスノボに行ってきました。
全身筋肉痛になるのをもとのともせず3時間ほど滑ってきました(笑)。スノボとゴルフはまったく違うスポーツですが、実は共通点もあります。どちらも道具をいかに上手く使いこなすかが大事ですし、道具がプレーヤーに与える影響も大きいのです。

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さて、今日のエントリーもいまどきのFWの選び方について。

3日前、FWを32機種を打ちましたが、改めて感じたのがシャフト重量の重要性。市販FWの多くは飛びを重視しているために、ドライバーと同じ重量のシャフトを装着していますが、これはドライバーとのマッチングが必ずしもいいとは言えません。ドライバーと3Wとでは長さが2インチ以上違います。2インチ以上短いクラブに同じ重量のシャフトを装着すると軽さが災いしてチョロやトップが出やすくなります。FWのミート率を上げるためには、FWはドライバーよりも5~15g重いシャフトを装着することをお勧めします。これぐらい重量差を付けた方が振り心地が同じになり(クラブ慣性モーメントが揃い)、FWのミート率が良くなってきます。

そして、ミート率を良くするためにはもうひとつポイントがあります。

それはライ角です。ライ角とはシャフトとヘッドがおりなす角度のことですが、これが合っているのかどうかでミート率に少なからず影響が出ます。ドライバーと違ってFWは地面上のクラブを打つクラブだからです。今回もFWを33機種打ちましたが、ライ角が自分に合っているFWは芯で捕らえやすく、ライ角が合っていないFWは芯で捕らえづらかったです。そして、ライ角が合っていないFWは‥‥

クラブの性能を正確にジャッジすることが難しくなります。

ではなぜ、ライ角が合っていないと芯で捕らえづらくなるのか?

例えば、インパクトでヒール側が浮いている場合(ライ角が適正よりもフラットな状態)、地面に接地するのはヘッドのトウ側のみになります(ヒール側が浮きます)。こうなると、フェースのトウ側でボールをヒットしやすくなります。また、フェースセンターで捕らえようとすると、フェース下部で捕らえやすくなるのでハーフトップのミスも出やすくなるのです。

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逆もしかり。インパクトでトウ側が浮いている場合(ライ角が適正よりもアップライトな状態)、地面に接地するのはヘッドのヒール側のみになります(トウ側が浮きます)。こうななると、フェースのヒール側でボールをヒットしやすくなります。フェースセンターで捕らえようとすると、こちらもフェース下部で捕らえやすくなるのでハーフトップのミスも出やすくなるのです。

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ライ角はソール全体(もしくはソール中央)がインパクトで接地するのが適正値です。適正値にはかなりの幅があって、54〜60度ぐらいです。ちなみに、マーク金井はアイアンの適正ライ角が65度前後(5番アイアン)で、3Wだと60度前後。言い換えると、マーク金井の場合3Wのライ角が60度の場合、クラブの性能を正確にジャッジできるのです。3Wのライ角が58度だったりするとクラブの性能を100%引き出せません。

ウッドクラブの場合、アイアンと違ってネックを曲げることでライ角を調整できませんが、幸いなことに今どきのFWはシャフト脱着式の可変式クラブが増えてきました。このタイプはライ角を調整できます。弾道調整というとドライバーのイメージが強いですが、実は、FWこそ可変式のメリットがあるのです。ちなみに、シャフト脱着式でない場合もリアッセンブル(シャフトを抜いて組み直す)することで、ライ角を1度前後調整することが可能です。可変式が登場するまで、マーク金井はFWを使う時、必ず、リアッセンブルすることでライ角を調整しています。

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クラブメーカーはモデルチェンジの度にクラブを進化させ、クラブに新機能が付加されますが、それを生かすためには、シャフトの重量マッチング、そしてライ角が自分に合っていることが必要条件になります。言い換えると、どんなに進化したクラブでも、この2つがマッチしていないと進化を受け取りづらくなるのです。

スノボはビンディングを装着した跡、プレーヤーが自分の好きな角度、スタンス幅、ビンディングの前後調整が簡単にできます。スノボはボードにビンディングが装着されていても半完成品で、プレーヤーが完成品に仕上げていきます。ゴルフにおいてもこれは是非とも見習いたいもの。クラブメーカーの大半は可変機能を「弾道調整」でアピールしていますが、本当にアピールしてほしいことは、ライ角、そしてフェース角(フェース向き)をユーザーが簡単に調整できることなんです〜。

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2014年02月07日フェアウェイウッドを32本同時に打ち比べて分かったこと‥‥

一昨日に続き、昨日も千葉の練習場、ジャパンゴルフスクールでフェアウェイウッドとユーティリティを合わせて65機種試打してきました。FWが33機種、UTが32機種打ち比べました。ゴルフショップに並んでいるすべてのクラブではありませんが、メーカー主力モデルはほぼ全部打った感じです。ドライバー同様、FWとUTも軽量化されたモデルが目立ちました。ヘッドに関しては、低スピンで飛びを重視したタイプでと、スピンがかかって高い球が打ちやすいタイプに分かれます。そして、ドライバー同様、捕まりが良いタイプと捕まりづらい(左に行きづらい)タイプとがあるのが確認できました。個々もモデルについては守秘義務があるのでここでは申し上げられませんが、FWとUTも昔に比べると進化を感じとることができました。

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ただし、気になったこともあります。それはクラブの種類は増えているにも関わらず、クラブ重量(シャフト重量)の選択肢が非常に少ないことです。どのメーカーも
飛びを重視しているのでしょう。FWに関しては、総じて軽めのシャフトを装着しています。ざっとシャフト重量を比較してみると‥‥

ゼクシオ8 ドライバー43g FW43g
ファイズ3 ドライバー48g FW49g
レガシー ドライバー53g FW49g
オノフ ドライバー47g FW49g
グローレ  ドライバー45g FW42g

 

アマチュア向け(アベレージゴルファー向け)のFWの大半は、ドライバーとほぼ同じ重量のシャフトをFWにも装着しています。そして、モデルによってはドライバーよりもFWの方が軽いシャフトが装着されている場合があります。ドライバーと同じシャフトをFWに装着した場合、FWの方がシャフトが2インチ以上短い。結果、FWの用がシャフト重量が軽くなる事態を招いてしまうのです。

 

では、ドライバーと同重量のシャフトが装着されたFWは本当に打ちやすいのか?

 

今どきのドライバーは45〜46インチが平均的な長さです。昔のドライバーに比べて、1〜2インチほど長くなっています。対して、3Wの長さは昔とほとんど変わっていません。ドライバーと3Wとを比較すると‥‥

 

2〜3インチ

 

ぐらい長さの差があります。このため、ドライバーと3W(FW)とが同じシャフト重量だとすると‥‥振り心地が少なからず変わってきます。多くのゴルファーはドライバーと3W(FW)とが同じシャフト重量だと、バランス(スイングウエート)を揃えてたとしても、3W(FW)の方が軽く感じてしまいます。軽く感じるとヘッドスピードを上げやすいメリットがある反面、デメリットとしては‥‥

 

チョロやトップのミスが出やすくなります!!

 

ロングアイアンに比べるとFWはやさしいクラブだと言われてますが、シャフトが軽いと軽さが災いして、難しいクラブになる危険性があるのです。FWだけを打っていると軽さに慣れてきましが、ゴルフはドライバーを先に打ち、それから2打目でFWを使います(ショートホールを除いて)。それを考えると、ドライバーをナイスショットした直後に、シャフトが軽いFWを手にするとミスが出やすくなる確率が高くなることはあっても低くならないのです。

では、どれぐらい重量差を付けたら、FWは打ちやすくなるのか?

個人差がありますが、ドライバーとFWの長さが2インチ以上違うことを考えると、

 

5〜15g

 

が目安です。例えばドライバーのシャフト重量が55gならば、FWには60〜70g
のシャフトがちょうどいい重量。これぐらい重量差を付けると、ドライバーとFWの
重量マッチングが良くなって、FWの苦手意識を取り除くことができます。

クラブメーカーがFWに少し重めのシャフトを装着しないのは、恐らく、シャフトを重くすると「飛ばない」「ヘッドスピードが上がらない」と思っているからでしょう。ドライバー同様、FWも飛ばないクラブは売れません。それが分かっているから、シャフトを少し重くしたくても重くできない台所事情があるような気がします。

マーク金井はW65というウッド用のシャフトを設計しましたが、このシャフトはFW用に開発しました。65gのシャフトはシャフトメーカーも数多く作ってますが、軟らさを感じるシャフトが少なかったこと、そして手元のしなりを感じやすいシャフトが少なかったからです。

 

FWは飛距離も大事ですが、ミート率ももっと大事です。ミート率を上げるには、まずは適度な重量のシャフトが必要不可欠です。

 

そしてミート率を上げるには、実はもうひとつ大事なポイントがあります。それについては次回じっくり説明しましょう〜。

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2014年02月06日ドライバーはクラブ重量を軽くすると、本当に飛距離が伸びるのか?

昨日は千葉の練習場、ジャパンゴルフスクールでアイアンを53機種試打してきました。1日に53種類ものアイアンを打つというと大変だと思われがちですが、そこはマーク金井。全然平気です。慣れとは恐ろしいもので4時間弱で全部打ち終わり、インプレッションも書き上げました。1本あたり打つボールの数は5球前後。いいクラブは1本打てば、性能がほぼつかめます。対象ユーザーも具体的にイメージできます。対して、対象ユーザー(性能)がハッキリしないクラブは、たくさんボールを打たないと性能を見極めることができません。

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そして今回のように練習場の人工芝でアイアンを打つと、練習場で打ちやすいクラブなのかどうかがハッキリ見極められます。練習場だとバンスが少ないアイアンの方がソールが跳ねにくい分だけ打ちやすく、大して、バンスがしっかりついたアイアンはソールが跳ねすぎる分だけ打ちづらく感じます。練習場の人工マットで打つと、アイアンの性能が見極めづらいと思っている人が少なくありませんが、そんなことはありません。人工マットで打つと、バンスの効き具合をかなり正確にジャッジできます。

さて、今日のエントリーも最新モデル最新モデルと旧モデルの比較についてです。多くのメーカーは1年に1度のサイクルでモデルチェンジし、新商品を市場投入します。

新旧モデルを比べた時に、見た目はもちろんのこと、打ってみて違いを感じてもらえるように、クラブメーカーはあれこれ考えながら新しいクラブを登場させています。
そして、ドライバーの場合は飛びをアピールする宿命を背負っています。新製品記者発表の会場では、新しいアイデア、新しい機能についてアナウンスがありますが、多くのドライバーは飛ばすために、

クラブの軽量化
シャフトの軟弱化

がワンセットになっていることが多いです。これに加え、最近はクラブの長さを少し伸ばし、長尺仕様にするモデルも増えてきました。

では、軽いクラブは本当に飛ぶクラブなのか?
旧モデルよりも軽量化なさた最新ドライバーは旧モデルよりも飛ぶのか?

クラブを取り替えて、そのクラブが今使っているクラブよりも軽くなれば、大抵のゴルファーは「振りやすい」と感じ、軽いクラブに換えた当初はヘッドスピードが上がって飛距離が伸びる場合が多いです。換えた当初は身体は重いクラブになれているので、軽いクラブを手にすると負荷が減る分だけヘッドスピードが上がります。ただしそれは長く続かない場合もあります。身体が軽さに慣れてしまうと、必ずクラブに合わせてスイングするようになってしまうからです。換えた当初、振りやすくなって飛距離が伸びることをマーク金井

新車効果

と言ってます。モデルチェンジで軽いクラブは新車効果が切れてしまうと、飛距離も元に戻る可能性があります。それだけではありません。ゴルファーが必要以上に軽いクラブを使い始めると手先だけでテークバックして手打ちになったり、トップが浅くなるリスクも増してきます。新車効果が薄れたら、もっと軽いクラブに換えるという方法で飛距離アップを狙うこともできますが、これをやるとイタチごっこ。気がついたらとんでもなく軽いクラブを手にしていることになりますし、気がついたら身体をしっかり使って打つことを忘れてしまう可能性も高くなるのです。

では、なぜメーカーはクラブを軽くしたがるのか?

モデルチェンジしたクラブを手にした時、ユーザーはすぐに結果を求めます。購入してから半年後に飛距離が伸びるクラブを作ってもユーザーは喜びません。勝ってすぐに飛距離アップを実感できる(実感できそうな)クラブをユーザーは求めています。それを考えると、モデルチェンジでクラブを軽くすること、そしてシャフトを軟らかくすることは致し方ない部分もあるのです。

最新ドライバーは最善なのか?

クラブが軽くなることに関しては功罪あります。軽くすることでメリットを享受できる人もいますが、そうでない人もいます。特に、これからゴルフを始める若い人や、体力が人並み以上ある人の場合、最新ドライバーよりも少し前のドライバーの方が、重量がちょうどいい場合があったりします。

シャフトに関しても、最新モデルよりもひとつ前のモデルが振りやすいと感じている人の場合、最新モデルのシャフトが合わないなんてことも少なからずあります。

最新モデルには前作には盛り込まれなかった新技術、新設計が盛り込まれています。それは間違いない事実ですが、クラブ重量、シャフトに関しては最新モデルが最善とは限りません。ちなみに、クラブ重量、シャフトに関してはアフターマーケット用のシャフトを使うことで軽量化を食い止めることが可能です。

クラブを買い換えてもシャフトは換えない(シャフト重量は変えない)

今のところ、最新ドライバーの性能を上手く引き出すには、シャフトを決めておいてヘッドだけ取り替えるのが最善策でしょう。そういう意味ではヘッドとシャフトを別々に販売しているヤマハのRMXはゴルファーにとって理想的なドライバーであり、他のメーカーも追従してほしいと切に願っています〜。

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ヘッドだけ売ってるヤマハインプレスRMXに、マーク金井開発アナライズのW65を入れてアナライズで販売中!

こちらはこのまんまマーク金井が使用中!!

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2014年02月05日ドライバーは最新モデルこそ最良なのか!? その2

昨日はインターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」のオンエアでした。ゲストは日本ゴルフ用品協会、専務理事の蓋孝さん。2月14日からはじまるジャパンゴルフフェア2014についてじっくりと話を伺いました。マーク金井はもちろん、ゴルフフェアには毎年欠かさず顔を出していますし、メーカーさんのブースでトークショーもやったりしてます。昨年は本間ゴルフさん、タバタさん、そしてLynxさんのブースで喋りまくりました。今年は日本ゴルフ用品協会のセミナーの講師、そしてLynxさんのブースでトークショーを予定しています。

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用品協会のセミナーは2月14日(金曜日)12時~13時15分、ビックサイト会議棟605号室にて行います。予約はこちらで受け付けてます。

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ご予約いただけないと入れませんので要注意

↑クリック

http://www.japangolffair.com/register/seminar.html

さて、今日も昨日に引き続き、最新モデルと旧モデルの比較についてです。多くのメーカーは1年に1度のサイクルでモデルチェンジし、新商品を出します。モデルチェンジする場合、モデルチェンジをアピールするためには、デザインとカラーリングを新たにしなくてはなりません。また、性能面でも違いがハッキリ出ないと、「何が変わったのか」が、ユーザーにアピールできないからです。新旧比べた時に、見た目はもちろんのこと、打ってみて違いを感じてもらえるように、クラブメーカーはあれこれ考えながら新しいクラブを登場させています。

では、その進化はゴルファーにとって本当にメリットがあるのか?

ドライバーにおいては「飛び」をアピールする宿命を背負っています。モデルチェンジをしたら飛距離が落ちた(飛距離が変わらない)と謳うドライバーは未だかつてお目にかかったことはありません。理由は単純、アマチュアゴルファーがドライバーを買い換える一番の動機は「さらなる飛び」を手に入れたいからです。そして、多くのメーカーは「さらなる飛び」を実現するために、モデルチェンジごとにやることがあります。それが‥‥

クラブの軽量化
シャフトの軟弱化

すべてではありませんが、大ヒットブランドであるゼクシオを含め、多くのクラブはモデルチェンジで、この2つのことをやっています。例えば、ゼクシオの場合、クラブ重量は以下のように変化しています。

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4代目ゼクシオ  291g(グリップ重量42.5g)
5代目ゼクシオ  285g(グリップ重量42.5g)
6代目ゼクシオ  282g(グリップ重量40g)
7代目ゼクシオ  282g(グリップ重量37g)
8代目ゼクシオ  272g (グリップ重量27g)

モデルチェンジごとに(2年ごとに)、少しづつ既存ユーザーに違和感を与えない程度にクラブ、そしてグリップが軽くなっています。4代目以降はすでにシャフト重量が軽いので、シャフトの軽量化はわずかです。ヘッド重量についてはモデルチェンジごとに少しづつ重くなっています。

ゼクシオだけではありません。多くのドライバーは既存ユーザー、買い換えユーザーに感じるか感じない程度でクラブを軽くしています。軽くする主たる理由‥‥

軽い方がヘッドスピードを上げやすく、

ヘッドスピードが上がればボール初速が上がりやすく

ボール初速が上がれば飛距離が伸びやすくなるからです

内田樹さん的に言えば、今のドライバーは「飛距離アップ」の呪いに縛られているとも言えるでしょう。それがクラブの軽量化を加速させています。

そして、見逃してはならないのがターゲットユーザー(対象ユーザー)の高齢化。一昨日、ファイズ3(ブリヂストン)の記者発表がありました。このドライバーはゼクシオのライバルブランドですが、ターゲットユーザーは60歳以上。いわゆる団塊の世代向けに作られています。そうです、ゴルフマーケットの中心は昔も今も「団塊
世代」。体力低下を補うためにモデルチェンジごとにクラブを少しづつ軽くしているのです。言い換えると、団塊世代よりも若いゴルファーの場合、ゼクシオやファイズと使うと、「軽過ぎる」クラブを使う可能性が高くなります。

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シャフトの硬さについては、クラブが軽くなるほど軟らかくなる傾向があります。軽いクラブでシャフトが硬いと重さと硬さのバランスが悪くなって、振りづらいからです。加えて、スイングが不安定な人の場合、軽いクラブで硬いシャフトを使うと、手打ちを誘発したり、ダウンスイングの軌道が不安定になってミート率が悪くなるリスクが増してくるからです。要するに、シャフトの軟弱化はクラブの軽量化によって生まれたわけです。

では、軽いクラブは本当に飛ぶクラブなのか?
旧モデルよりも軽量化された最新ドライバーは旧モデルよりも飛ぶのか?

この点については、明日じっくり説明しましょう~。

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2014年02月04日ドライバーは最新モデルこそ最良なのか!?

先週のフェニックスオープンはケビン・スタドラーが通算14アンダーでツアー初優勝。最後まで優勝争いを演じた松山英樹プロは首位と2打差、12アンダーで4位タイに入りました。優勝には惜しくも手が届きませんでしたが、これによりワールドランクが1つ上がって22位となりました

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優勝したケビンスタドラー。今年のマスターズは父親のクレイグスタドラーと揃って出場!写真はGDOより転載写真をクリックするとGDOの記事へ行けます

このフェニックスオープン。最終日のギャリーは6万人を越え、月曜日から日曜日までの7日間で56万3008人を記録しました。これは日本の男子ツアーの1年間のギャラリー総数と同じか、それ以上です。ちなみにマスターズのようなメジャー競技ではギャリー制限が入ります(1日で2~3万人程度)。世界中のゴルフトーナメントで一番ギャラリーが集まるのはこのフェニックスオープンです。

さて、今日のエントリーは最新モデルと旧モデルの比較についてです。マーク金井は明日発売のゴルフ雑誌、イーブンで「最新ドライバーは最高の選択か?」という企画を手伝いましたが、ここに書ききれなかったことについてガッツリ書きましょう。

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まず根本的なことですが、なぜゴルフクラブはモデルチェンジするのか?

車のモデルチェンジと違い、ゴルフクラブのモデルチェンジはサイクルが短いです。

最近はゼクシオなど一部のモデルを除き、毎年(1年ごとに)モデルチェンジが繰り返されます。ゴルフクラブは今やパソコンやスマホなみに次々と新しいモデルが出ますが、新しいモデルを出す一番の理由は「売る」ためです。誤解を恐れずに言えば、モデルチェンジしないよりも頻繁にモデルチェンジした方が「売れる」とメーカー側は判断しているのだと思います。

では、モデルチェンジで何をすれば「売れる」のか?
クラブメーカーはモデルチェンで「何を」モデルチェンジしているのか?

デザイン

新機能の付加
飛び
やさしさ(前作のマイナス要素修正)

ざっと上げれば、こんなところだと思います。モデルチェンジする場合、モデルチェンジをアピールするためには、デザインとカラーリングを新たにしなくてはなりません。また、性能面でも違いがハッキリ出ないと、「何が変わったのか」が、ユーザーにアピールできないからです。新旧比べた時に、見た目はもちろんのこと、打ってみて違いを感じてもらえるように、クラブメーカーはあれこれ考えながら新しいクラブを登場させています。

では、その進化はゴルファーにとって本当にメリットがあるのか?

どんな風に進化させるかは、メーカー、モデルによって違いますが、一般には2つのパターンがあります。

ドラスティックなモデルチェンジ
マイナーチェンジ的なモデルチェンジ

具体的に言うと、

テーラーメイドのグローレは前者(ドラスティックなモデルチェンジ)
ゼクシオは後者(マイナーチェンジ的なモデルチェンジ)

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です。グローレの場合、「これって同じモデルなの?」ってぐらいデザイン、色、ヘッド形状が変わりました。従来モデルのコンセプトを一新しています。対して、ゼクシオは見た目に大きな変化はありません。従来モデルのコンセプトを踏襲しつつ進化させる手法です。どちらも「飛び」と「やさしさ」を進化させるという点では同じですが、やり方はかなり違います。

では、どちらがゴルファーにメリットが大きいのか?

新しさが全面に打ち出されるのはドラスティックなモデルチェンジです。目新しさを求める人や、新機能に魅力を感じる人にはこちらの方が購買意欲が上がるでしょう。
対して、マイナーチェンジ的なモデルチェンジは、目新しさはありませんが使い勝手が大幅に変わらないという安心感があります。同じモデルを買い換えた時、違和感も出づらいメリットがあります。

かなり前置きが長くなりますしたが、クラブがモデルチェンジされる背景を知っておくことは、クラブを買い換える時にかなり役立ちます。マーク金井は試打をする時、必ず前のクラブとの違いを考えながらボールを打っていますが、多くのメーカーはモデルチェンジすると、次の2つのことをやっている場合が多いです。

クラブの軽量化
シャフトの軟弱化

すべてではありませんが、大ヒットブランドであるゼクシオを含め、多くのクラブはモデルチェンジで、この2つのことをやっています。その理由については明日じっくり説明しましょう〜。

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