マーク金井blog

カテゴリー: ゴルフクラブ分析

2013年08月11日マーク金井がテーラーメイドのグローレを好んで使う理由とは??

買ってから打つのか? それとも打ってから買うのか?

試打ルームを完備するのが当たり前になったこともあり、ゴルフクラブは打ってから買うのが当たり前になりつつあります。練習場の試打会やゴルフショップで試打してからネットでポチッとする人もいるみたいですが、とにもかくにも打たないでゴルフクラブを買う人は少なくなりました。そして、最近はゴルフクラブだけでなく、アフターマーケット用のシャフトも試打できるお店、練習場が増えてきました。
もちろん、アナライズの神田スタジオにも試打シャフトを100本近くライアップしています。マーク金井は自他共に認めるシャフトおたく。新製品はもちろんのこと、少し古いモデルであっても評価の高いシャフトは継続的に試打できるようになっています。

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さて、このシャフトの試打。
シャフトを試打するには当たり前ですが、ヘッドが必要不可欠です。当たり前ですがシャフトだけではボールを打てません。例えば、ドライバー用シャフトならばドライバーのヘッドを装着することでシャフトの性能をチェックできるわけです。

では、シャフトの試打ではどんなヘッドを装着すれば良いのでしょうか?

ここからはお店のポリシー、シャフトメーカーのポリシーによって異なってきますが、マーク金井がヘッド選びでこだわっているのは‥‥

重心位置(重心距離、重心深度、重心アングル)
ヘッド重量
リアルロフト
ヘッドの挙動
シャフトの接着寸
抽象的に言えば、シャフトの試打で求められるのはクセのないヘッド。具体的に言うと、

捕まりが平均的
ヘッド重量も平均的
リアルロフトも平均的
シャフトの接着寸も平均的

なヘッドを選んでいます。そして、もうひとつシャフト試打で求められるのはカチャカチャ式(シャフト脱着式)ドライバーであること。カチャカチャ式ならば同じヘッドで異なるシャフトを試せるからです。お店としてはヘッドをたくさん揃える必要がありません。ユーザー側は同じヘッドで異なるシャフトを試せるので、シャフトの性能を正確にジャッジできるメリットがあります。カチャカチャ式だ弾道調整できるのが魅力ですが、実はシャフト試打で本領を発揮するドライバーなんです。

アナライズではカチャカチャ式のドライバーが登場以降、いち早くカチャカチャ式でシャフト試打を実施しています。初代はニッケントの4DX。そして、テーラメイドのR11に切り換え、現在はグローレとR11がシャフト試打用のヘッドです。女性や一般男性用がグローレ、ヘッドスピードが速いアスリート用がR11と使い分けています。マーク金井がシャフトを試打する時も、ヘッドはグローレとR11を併用。テーラメイドにこだわるのは、シャフトの接着寸がちょうど良いこと。カートリッジの重量が重過ぎず、カチャカチャ式ではないドライバーと打ち比べても、シャフトのフィーリングがほとんど変らないからです。ちなみにグローレとR11のヘッドを比較してみると

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グローレ(ニュートラル)
ヘッド重量   約196g(カートリッジ含む)
リアルロフト  約10.5度(表示9.5度)
フェース角   +1度
重心距離    40.5ミリ
重心深度    39ミリ
重心アングル  24.7度

R11
ヘッド重量   約204g
リアルロフト  約10度(表示9.5度)
フェース角   -2度
重心距離    39.6ミリ
重心深度    39.2ミリ
重心アングル  21.9度

R11はリアルロフトがやや少なめでオープンフェース。そして重心アングルが小さめです。このためヘッドスピードが速い人やフッカーには扱いやすいヘッドですが、ヘッドスピードが速くない人やスライサーには捕まりづらいヘッドです。対してグローレは重心距離がやや長いものの、重心アングルが大きめでフックフェース。R11に比べるとヘッドの挙動はニュートラルで捕まりもほどほどに良いです。グローレはヘッドの挙動にクセがないのでシャフト試打用としては理想的なヘッドなのです。

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大事なことなので繰り返しますが、シャフトはシャフトだけでは性能を伺い知ることができません。どんなヘッドに装着するかで、シャフトの挙動は微妙に変ってきます。シャフトを試打する時は、装着されているヘッドの性能をちゃんと知っておくことも、極めて重要なポイントなのです。

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2013年08月09日スライサーがフックフェースのドライバーを使った方が良い本当の理由!!

50年前も、現在もアマチュアの慢性病といえばスライス。この25年間で、ドライバーはとてつもなく進化(変化)しましたが、スライスが根絶したという声は聞かれません。ヘッドの大型化によって慣性モーメントがアップしてスイートエリアは広がりました。フェースの反発が上がって飛距離も伸びてきましたが、スライスに悩んでいる人は後を絶ちません。今の技術を持ってすれば、アンチスライスのドライバーが簡単に作れそうなものですが、未だにそういったクラブが表立っては登場していません。スライサー向けのクラブは市販されてはいますが、完全にスライスを止めるクラブは非常に少ないです。

さて、今日もスライサーと相性が良いドライバー選びについてがテーマです。大事なことなので繰り返しますが、ドライバーの場合、打球が打ち出される方向はヘッドの軌道よりもインパクト時のフェース向きの影響が大きいです。このため、スライサーの場合、構えた向きよりも右に飛び出すクラブは相性が悪く、構えた向きよりも少し左に飛び出すクラブの方が相性が良いです。スライサーの場合、いい感じで打つと右に曲がっているスライス回転がかかるので、左に打ち出せるクラブの方が弾道が安定し、良い結果が得られるからです。

そういう意味では、20年以上前に登場したセイコーの初代Sヤードはスライサーにとってお助けクラブでした。フェースアングルは+3.5度。プロ、上級者が嫌う強いフックフェースでしたが、この極端なフックフェースのお陰でアウトサイド・インの軌道でも打球が右に出づらくなり、それがドライバーの安定性、飛距離アップに大いに貢献したのです。

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20年前に発売されて大ヒットしたS-YARD T-301

 

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フェース角は+3度!!

スライスが原因で右OBが多いならば、「何だこりゃ」ってぐらいのフックフェースのドライバーを一度は使ってみて下さい。マーク金井がこれまで最高に捕まる(左に飛び出す)ドライバーだと感じたのは、キャロウェイの四角形ドライバー「FT-iQ」。中古ショップにいけば恐らく数千円で買えますが、アンチスライスを求める人にとっては、10万円の最新ドライバーよりも価値があるドライバーです。

 

そして、そして強いフックフェースのドライバーは、スライサーのお助けクラブになるだけでなく、アウトサイド・イン軌道を修整するためのとっておきの練習器具にもなるんです。理由は単純、ボールが飛び出す方向が変れば、ゴルファーは無意識にスイング(ヘッド)軌道を変えたくなるからです。一昨日、ダイヤモンドオンラインの撮影で森下千里さんとラウンドしましたが、その時もドライバーが変った途端、彼女のスイング(ヘッド)軌道はガラリと変りました。ロケットボールズを使っていた時は打球が右に飛ぶのを嫌がってアウトサイド・イン軌道が強かったのですが、フックフェースで捕まりの良いグローレに変えた途端、アウトサイド・イン軌道の度合いが徐々に減りました。

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ハーフターン後のスタートホール、グローレで打ったドライバーショットは狙いよりも少し左に飛び出し、そこから軽いドロー。狙いよりも左に飛ぶことを知った森下さん、ボールが捕まることが分かってからはアウトサイド・インに振らなくなり、途中からはドローボールでナイスショットを連発してました。

ではなぜ、ボールが左に飛び出すとアウトサイド・イン軌道の度合いが減ってくるのか?

スライサーの多くは、これまでの経験から無意識の内にボールが右に飛ぶを避けようとしてスイングしています。結果、目標方向(構えた向き)よりもボールを左に打ち出したくなり、これがダウンスイングでの上体の早い開き、そしてフォローの左ひじの引けにつながるのです。逆に言うと、スライサーもボールが左に飛び出すようになって引っかけばかり打つと、無意識の内にアウトサイド・インに振ろうとしなくなります。アウトサイド・インに振ったら左野へのミスが出続ければ、今度はボールを目標方向(構えた向き)よりも右に打ちだそうとしたくなります。結果、アウトサイド・インの軌道ではなく、インサイドからヘッドを振り下ろすことになってくるのです。

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たかがフェースの向き、されどフェースの向き。

スライサーはとにかくフックフェースが強く、そしてインパクトでフェースが開きづらい(フェースが右を向きづらい)ドライバーを使って下さい。もしくは、コースでプレーする時は左サイドにOBが多い所でプレーする。アウトサイド・インに振りたくないクラブ、アウトサイド・インに振りたくないコースでプレーした方が、練習場でたくさんボールを打つよりもはるかに手っ取り早く、そしてはるかに効率良くアウトサイド・イン軌道が修正され、そしてスライスから卒業できます。

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キャロウェイのFT-iQ ボールを左に打ち出していればスライスを修正しやすくなる

ちなみに、クラブメーカーがアンチスライスのクラブを作らない(作りたがらない)理由は、見栄えが良くないからだとマーク金井は見ています。強いフックフェースのクラブは見た目が良くない。見た目が良くないドライバーはショップのスタッフの受けが悪いですし、実際、強いフックフェースのドライバーはユーザーが好みません。前述したキャロウェイの四角形ドライバー「FT-iQ」はスライサーにはとてつもなく有益なクラブですが、日本市場ではまったく売れませんでした。性能がとてつもなく良くても、悲しいかな見た目が受け入れられないとまったく売れないのがゴルフクラブの現状なのです。これはあくまで仮定ですが、「FT-iQ」はドライバーとしてでなく、アンチスライスの練習器具として売れば‥‥そこそこ売れたような気がします~。
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2013年08月08日スライサーと相性の良いドライバーの見極め方とは‥‥

昨日は、森下千里さんと千葉の丸の内倶楽部でラウンドしてました。もちろんプライベートでななくダイアモンドオンラインの撮影です。気温35度を超える猛暑日でのゴルフでしたが、森下さんは暑さをものともせずベストスコアを更新。これまで一度も90を切ったことがないのに、なんとなんと87のスコアで回ってきました。

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森下さんのゴルフの内容については、これからダイアモンドオンラインでじっくり紹介していきますが、昨日は面白いことがありました。彼女はテーラメイドのロケットボールズを使っていたのですが、後半のハーフでは同社のグローレにスイッチしました。記事を書いているT島がたままたグローレを持っていたのを拝借してラウンドしたら、後半はドライバーが安定しましくり、それがベスト更新につながったのです。

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森下千里ちゃんのクラブセッティング 男前なクラブが入っている

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T島のグローレ。美人が欲しい!と言われてもあげません!

さて、このロケットボールズとグローレ。どちらもテーラメイド、どちらも体積は460CCなのですが、クラブの性能は全然違います。ロケットボールズヘッドが返りづらく左のミスが出づらいドライバー。捕まりは良くありません。対して、グローレはヘッドが返りやすくて右にスッポ抜けづらいドライバーが。捕まりが良くなっています。

察しのいい人ならば、もうボクの言いたいことはお分かりでしょう。そうです、森下さんはアウトサイド・インの軌道でスライスが出やすいタイプのゴルファー。にも関わらず捕まりづらいロケットボールズを使っていました。このため、ミスした時には、右に飛び出してそこから右にスライスするボールに悩まされていたのです。それが、グローレに替えただけで右にスッポ抜けるミスが出づらくなり、途中からドロー弾道も打てるようになったのです。ドライバーが良くなったからスコアが良くなるとは限りませんが、ドライバーが確実にフェアウェイキープすれば、スコアが良くなる確率は確実にアップします。

では、なぜスライサーの森下さんはグローレを使うことでドライバーの弾道が良くなったのか?

これを考える上で、まず理解してほしいことがあります。それはスイング(フェース向き)と打球の方向の関係についてです。8月1日のブログでも書きましたが、ドライバーの場合、打球が打ち出される方向はヘッドの軌道よりもインパクト時のフェース向きの影響が大きいです。スライサーの場合、構えた向きよりも右に飛び出すと致命的なミスが発生しますが、インパクトでフェースが開いていると、致命的なミスが発生するのです。アウトサイド・インの軌道で左に引っ張りこむように振っても、インパクトでフェースが開きやすいドライバーを使っていると、狙いよりも右に飛び出すミスが出やすくなるのです。

今発売中のビジョン72で橋本潜プロは、「アイアンは75%、ドライバーでは85%の比率で、インパクト時のフェース向が打ち出し方向に影響する」と言ってますが、マーク金井も体感的には8割以上の比率でフェース向きが打球の方向に影響を与えると思っています。

ロケットボールズに比べるとグローレの特長は

・重心距離は長めだが重心深度が深い
・重心アングルが大きめ(約25度)
・フックフェース(ノーマルポジションで+1度以上)

かつてセイコーの初代Sヤードはスライサーにとってお助けクラブでしたが、初代Sヤードは「何だこりゃ」ってぐらいフックフェース。フェースアングルは+3.5度でした。プロ、上級者が嫌う顔付きでしたが、このフックフェースのお陰でスライサーのスライスを見事に解消させ、それがドライバーの安定性、飛距離アップに貢献したのです。森下さんにとってのグローレもしかり。

フックフェースで球が捕まりやすくなったことが、ドライバーの安定性に大きく貢献したわけです。

フックフェースのドライバーは構えづらい、顔が良くないということでゴルファーは打つ前に敬遠する傾向があります。メーカーもそれを心得ているから、フックフェースのドライバーを積極的に作ろうとしません。しかし、本当にスライスが原因でドライバーを苦手にしているならば、スライスが原因で右OBが多いならば、「何だこりゃ」ってぐらいのフックフェースのドライバーを一度は使って欲しいです。マーク金井がこれまで最高に捕まるドライバーだと感じたのは、キャロウェイの4角ドライバー、「FT-iQ」。

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これは重心距離が極端に短く、重心アングルが極端に大きく、フックフェースが極端に強いドライバー。中古ショップにいけば恐らく数千円で買えますが、スライスを本当に治したい人にとっては、10万円の最新ドライバーよりも価値があるドライバーなんです。

おーっと、締切りの催促の電話が入りました。この続きはまた明日~。

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PS.ゴルフの竪琴、作っても作っても入荷が間に合いません。大好評で増産中です。竪琴はスイング年齢を若返らせるのに役立つ練習器具です。ボールを打つよりも、竪琴を使って素振りをした方が関節の伸ばし方、重心移動を大きくする感覚を養えます


2013年08月01日自分と相性の良い(悪い)ドライバーとは、どんなドライバーなのか?

自分と相性の良い(悪い)ドライバーとは、どんなドライバーなのか?

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こうして置くだけでも、ゴルフクラブの特性がわかる

一昨日のブログでも書きましたが、ここ一番で曲がりやすい人の場合、使っているクラブ(ドライバー)に問題がある場合も少なからずあります。自分のスイング(ヘッド軌道)とクラブとの相性が悪いと、打球の方向が不安定になって、ここ一番で曲がりやすくなるからです。

では、どこをチェックすればドライバーとの相性の善し悪しが分かるのか?

スイング(ヘッド軌道)と打球の打ち出し方向をチェックすると、ドライバーの相性がかなり正確に分かります。スイング(ヘッド軌道)は大別すると、以下の3種類。ここで言うヘッド軌道の基準は目標方向ではなく、体(スタンス)の向きに対してでです。そして、それぞのスイング(ヘッド軌道)の適正な打ち出し方向は

アウトサイド・イン→体(スタンス)よりもやや左
インサイド・イン→→体(スタンス)に対して真っ直ぐ
インサイド・アウト→体(スタンス)よりもやや右

打球方向がこんな感じになっていれば、基本的にスイングとクラブの相性は良いでしょう。対して、ゴルファーにとって相性の悪いドライバーとは‥‥逆球が出やすいクラブ、ヘッド軌道(スイング軌道)と逆方向にボールが打ち出されるクラブなんです。具体的に言うと、不適正な打ち出し方向は

アウトサイド・イン→体(スタンス)よりも右に
インサイド・イン→→体(スタンス)に対して左右に曲がる
インサイド・アウト→体(スタンス)よりも左

こういった感じのクラブだと、打ち出し方向とスイング(ヘッド軌道)が一致しません。結果、プレッシャーがかかった場面や、OBや池が気になる場面では球が狙いとは全然違う方向に飛び出し、OBや池ポチャ、林に打ち込んでしまいやすくなります。前置きが長くりましたが、ここからが今日のテーマです。まず逆球が出るメカニズムについて説明しましょう。打球の打ち出し方向というのは‥‥

インパクト時のフェース向き
打点位置

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打点の位置は市販のショットマーカーでチェックすることが出来る

この2つが打球の打ち出し方向に強く影響が出ます。どれぐらい強いかというとドライバーでは8割前後でしょう。そして、ヘッド軌道に対してフェースの向きが開いていてればボールにはスライス回転がかかり、ヘッド軌道に対してフェースが閉じていればボールにはフック回転がかかるのです。ここをちゃんと理解すると、逆球が出てしまうメカニズムは簡単に分かります。

アウトサイド・インの逆球は体(スタンス)の向きよりも右ですが、こうなる主な理由はふたつで‥‥

インパクトでフェースが開いている
打点位置がトウ寄り(先っぽ)過ぎる

インパクトでフェースが開けば開いた分だけ打球方向は右に出ます。そして打点位置がトウ寄り(先っぽ)過ぎると、インパクトの衝撃でヘッドは開く方向に回転します。結果、打球方向は右に出ます。ただし、先っぽで打った場合は上手くギア効果が発生すると球筋はスライス系ではなくフック系になります。

では、どんなドライバーを使うとアウトサイド・インで逆球が出やすいのか?

・構えた時にフェースが開いている(オープン2度以上)
・重心距離が長い(重心距離40ミリ以上)
・重心深度が浅い(重心深度36ミリ以下)

アウトサイド・イン軌道の人の場合、この3つの要素が含まれるドライバーは相性が悪い確率が非常に高いでしょう。もちろん例外もありますが、アウトサイド・インの軌道でスライスを持ち球にしている人の場合、この3つの要素が含まれてくると逆球が出やすいし、ここ一番で曲がりやすくなります。アウトサイド・インの軌道の人の場合、打球方向を一定にさせやすいドライバー、相性が良いドライバーというのは‥‥

・構えた時にフェースが被っている(フック1度以上)
・重心距離が短い(重心距離38ミリ以下)
・重心深度が深い(重心深度38ミリ以上)

この3つの要素が含まれていると、アウトサイド・インの軌道の場合、体(スタンス)に対して打球が真っ直ぐ、もしくはやや左になってきやすいです。そして打球の方向が一定になりやすいので、ゴルファーと相性が良いドライバーになってくれます。

インサイド・アウト軌道でフックを打っている人の場合は、アウトサイド・インの軌道の逆です。インサイド・アウト軌道の場合、

インパクトでフェースが閉じている
打点位置がヒール寄り(先っぽ)過ぎる

インパクトでフェースが被るほど打球方向は左になります。そして打点がヒール寄り過ぎるとインパクトの衝撃でフェースが被って打球方向が左になってしまいます。

では、どんなドライバーを使えば逆球が出やすいのかというと、

・構えた時にフェースが被っている(フック1度以上)
・重心距離が短い(重心距離36ミリ以下)
・重心深度が深い(重心深度40ミリ以上)

インサイド・アウト軌道の人の場合、この3つの要素が含まれるドライバーは相性が悪い確率が非常に高くなります。対して、この3つの要素が

・構えた時にフェースが開いている(オープン1度以上)
・重心距離が長い(重心距離40ミリ以上)
・重心深度が浅い(重心深度38ミリ以下)

こんな感じになっているドライバーは、インサイド・アウト軌道で振った時、体に対して打球が真っ直ぐ、もしくはやや右になってきやすい。そして打球の方向が一定になりやすいので、ゴルファーと相性が良いドライバーになってくれます。

アウトサイド・インの軌道とインサイド・アウト軌道とでは、相性が良いドライバーというのは正反対になるのです。ここをちゃんと理解していればドライバー選びは間違えませんし、自分に相性の良いドライバーも見つけやすくなるのです~。
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PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。

 

 


2013年07月31日テーラーの最新ドライバー、SLDRを最速試打インプレ!!

今日は昨日の続きで、自分と相性が良いドライバーの見極め方についてじっくり書く予定でした。でも予定は未定。昨日、噂のドライバー、テーラーメイドのSLDRを日本で最初に試打してきました。テーラーメイドのパフォーマンスラボ青海で。そして、このドライバーのコメント解禁が本日午前10時!!マーク金井のブログアップ時間が午前11時半。こりゃもう、SLDRを書くっきゃないでしょ(笑)

レールだからスライダーという名前なのかも?

レールだからスライダーという名前なのかも?

テーラーメイドのSLDRは、先週のカナディアンオープンで優勝したB・スネデガーの使用ドライバー。5年前に発売されたミズノのMP-600同様、ソールにレールが配され、レール内でウエートを自由にスライド移動できます。ウエートを移動させることで重心距離が変える可変式です。もちろん、MP-600とは設計意図が大きく異なり、SLDRはウエートがフェース側に寄っています。レールをフェース側に配することで重心位置を浅くしたい設計意図が強く窺えます。ちなみにレール内のウエートは18g(米国仕様は20g)ヘッド重量の約10%がフリーウエートです。

フェース側が重くなる内部構造~

フェース側が重くなる内部構造~

ヘッド形状はR11、R1の流れを汲んでいますが、バックフェースは少し丸み感があります。フェース形状はR1とほぼ同じ。フェースは面長形状ではなくて丸形形状。体積460CCですが重心距離が極端に長くならない感じがしました。カットサンプルでヘッド内部を観てみると、やはりフェースの前側が重たい感じです。このあたりはロケットボールズに似ています。ルックス的には浅い重心、そして低重心設計です。

では実際に打ってみてどうなのか?

浅重心、低重心ですが、見た目ほど重心は浅くなく、そして極端に低くない感じがしました。何故かというと、インパクトでドロップする感じが手に伝わらなかったからです。R1と比較するとスピンが明らかに少なく、マーク金井的にはちょうどいい重心の高さ、ちょうどいい重心の深さ。非常にバランスが良くて扱いやすいドライバーです。その証拠に1発目から芯を喰ってストレート弾道。3発目には280ヤードを越えて曲がり幅は3ヤード。

非常にやさしく飛ばせました。3発打っただけで購入決定です(笑)

低重心で高打ち出し角を確保~

低重心で高打ち出し角を確保~

そして試打して印象に残ったのが打感。テーラーの現行モデル(R1、グローレ)は反発が高い反面、フェースが硬く、「ゴッツ」という手応えなのに対して、SLDRは打感がややソフト。フェースにボールが乗る感じがして、手に心地良い感触が伝わります。球筋をコントロールしやすくなっています。純正シャフトもそこそこの仕上がりで、R1に比べると少し軟らかめの設定。Sで振動数が250~255cpmぐらいでしょう。中間部分がしなる粘り系でタイミング取りやすく仕上がっています。

純正シャフトは三菱レイヨン~

純正シャフトは三菱レイヨン~

カスタムシャフトも充実しており、今年発売されるアフターマーケット用シャフトはほぼ網羅。低スピンで飛ばすなら、新しく出たディアマナWアッタス5GOGO。ボール初速を上げて飛ばすたいなら、フジクラの新製品スピーダーの装着をお勧めしたいです。

ロケットボールズのモデルチェンジかなと思っていましたが、販売価格はアスリート向けブランドのR1と同じ。SLDRはR1と同じカテゴリーのプレミアムドライバ-。プレミアムラインのモデルです。ソールのスライダーはかなりメカニカルですが、クラブ自体は非常にオーソドックスで扱いやすいです。スネデガーだけでなく、国内外の多くのツアープロがSLDRを使いそうな予感がしました~。

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PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。

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