マーク金井blog

カテゴリー: 超私的な考察

2019年02月19日超物理的な考察 今どきの大型ドライバーを上手く使いこなすコツとは!?

土曜日に続き、昨日(日曜日)もアナライズセミナーデー。普段はマーク金井がセミナー講師を務めていますが、昨日は違います。「ゴルフスイング物理学」の著者であり、インターネット配信でも注目を集めている小澤康祐さんを講師に迎え、

 

 ゴルフスイング物理学セミナー atアナライズ

 

を実施致しました。セミナーは3時間にも及び、その内容をざっと紹介すると今どきの大型ヘッドを上手く使いこなすコツ、オンプレーンに振るためのコツ、そしてヘッドスピードを上げる極意について、物理的な側面(運動生理学的な側面)から手取り足取り教わりました。加えて、セミナー受講者1人1人のスイングチェックも行い、スイングの問題点についても個別指導も実施。マーク金井は司会進行役としてセミナーをサポートしましたが、「何これっ」「ええ~っ」「なるほど~」と感嘆詞が出まくりました。

 

 

セミナーでは今までのゴルフの常識を覆すようなワード(言葉)のオンパレードでしたが、中でも、驚きを驚きを隠せなかったのが身体の使い方とフェース向きのコントロールの仕方。誤解を恐れず言えば、、、、

 

 

 身体の動きはカット(アウトサイド・イン)の方が効率が良い!!!!

 

 

というもの。身体をカットに使った方がスイングスピードが上がり、ヘッドスピードが上がるそうです。もちろん、身体をカットを使うには前提があり、その前提を満たしていないとカットに使ってもメリットはありません。また、身体が開くことと振り遅れることには因果関係もありません。インパクトで腰、肩を開いていても、正しい前提があれば、振り遅れることなくボールをヒットできるそうです。

 

 

もうひとつ驚かされたのがボールの捕まえ方。クラブが変れば、ボールの捕まえ方が変わるというもの。ヘッドが小さくて重心距離が短いクラブに関してはフェースを返すことでボールを捕まえた方が効率が良いですが、今どきのドライバーのようにヘッドが大きくて重心距離が長いクラブに関しては、手や腕でフェースを変えそうとするのではなく、慣性の力を利用した方が効率が良く、かつ再現性も高くなるそうです。

 

 

今までの常識だと、重心距離が長いドライバー(大型ヘッド)は「早めにコックをほどいて打つ」とか「フェースをシャットに使う」とか「フックグリップにしてフェースを開くづらくする」というのが定説でしたが、小澤さんによるともっと効率の良くフェースを返す(フェースが開くのを防ぐ)方法があり、それは慣性の力を利用すること。

 

 

 

小澤さんによると、、、

 

「今どきの大型ヘッドは慣性モーメントが大きいので、シャフトを軸にして回転させようとすると大きなエネルギーが必要ですし、回転そのものがしづらくなっています。回転しづらいヘッドでは手先や腕の力では回転させようと思っても力が不足するのを避けられません。しかしながら、運動の方向を維持しようとする慣性の力を上手く利用すれば、大型ヘッドでも効率良く回転させることができ、フェースがスクエアな状態でインパクを迎えることができるのです」(小澤さん

 

 

 慣性の力を利用すると、重心距離が長い今どきのドライバーでもボールをしっかりと捕まえることができる!!!

 

 

この言葉には本当に驚きましたが、小澤さんがやってみせた種明かしを見たら、即座に納得できました。手先や腕でフェースを変えそうとしなくても、シャフトを反時計回りに回転させなくても、慣性の力を利用するとヘッドは反時計回りに運動を始め、フェースが閉じる方向に回転するのです。

 

おーっと、これ以上喋ってしまうとセミナーのネタバレになってしまいます。慣性の力でフェースを返すメカニズムについて興味がある方は、小澤さんのゴルフスイング物理学インターネット配信、もしくは小澤さんの著書「ゴルフスイング物理学」(実業之日本社)をご覧になって下さい。慣性の力でフェースが返るメカニズムについてちゃんと説明して下さってます。インターネット配信を見ても、本を読んでもピンとこない人は、小澤さんのセミナーを受講して下さい。今どきの大型ヘッドでボールを捕まえる極意を手取り足取り教わることができます~。

 

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2019年02月12日超私的な考察 なぜアマチュアゴルファーはナイスショットを打ちたくなるのか!?

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ボウリングで右手を少し痛めてしまい、この一週間はスノボもスキーも、ゴルフもお休みしています。その代わりといっては何ですが、本を読む時間が増えました。また、昨日のマーク塾では受講者が最近読んだ本のレビューを行なって下さったので、自分では買うことがないジャンルの本の感想を聞くことができました。

 

受講者が持ってきた本の中で、もっとも興味を持ったのが、、、

 

 

 どん底名人(依田紀基著 KADOKAWA)

 

 

最後の無頼派棋士(囲碁)の自伝です。囲碁はまったく経験がありませんが、この本に興味をもったことをきっかけにして、今年から囲碁も始めるつもりです。もちろん、これまでと同じく我流ではなく、最初からレッスンを受けます。何事も最初が肝心。習うよりも慣れろではなく、慣れるよりも習えです。

 

 

囲碁をプロ(指導者)に教わりながら始める人の比率はどれぐらいなのか定かではありませんが、ゴルフに関してはプロに教わる比率はどれぐらいでしょう。セミナー受講者に継続的にレッスンを受けているかどうか尋ねてみると、おおよそ1~2割ほど。単発でレッスンを受けた人を含めるともう少し増えますが、それでも5割は越えません。多くのゴルファーはゴルフ雑誌やレッスン書、YouTubeを見ての我流です。

 

 

練習場でアマチュアの人を観察しても、レッスンを受けている人の比率は1割いるかいないか。9割近くのゴルファーは一生懸命、かつ真面目にボールを打っています。わざとチョロを打ったり、わざとシャンクを打ったり、わざとミスショットを打つ人はまずお目にかかったことはありません。練習しているゴルファーは、例外なくナイスショットを打つ練習をしています。

 

 

 では、なぜアマチュアゴルファーは練習場でナイスショットが打ちたくなるのか?

 

 

ミスショットとナイスショットを比較すれば、誰しもナイスショットを打った方が気持ちいいです。気持ち良くなりたいからミスショットよりもナイスショットを打ちたくなるというのがあります。

 

 

もうひとつは、意識するとしないに関わらず、、、、

 

 

 

練習場ではショットの良否が評価の対象になります。なぜなら、コースに出た時はスコアを付けられますが、練習場ではスコアを付けることができないからです。このため、練習場でボールを打てば打つほど、ナイスショットを打つことがゴルフの目的になってしまうのです。

 

 

練習場でナイスショットを打つことが目的になると、、、、、

 

 

 当然のことながら、コースに出た時も「ナイスショットを打つこと」が目的になり、ナイスショット症候群になります。結果、本番(コース)ではスコアを出すことが目的にも関わらず、ナイスショットを打つことの方が目的になってしまいます。

 

 

そして、そして「ナイスショットが打てればスコアが良くなる」という図式が無意識に出来上がり、コースに出たらとにかくナイスショットを打とうとしがち。その結果、ナイスショットを求めるあまり、取り返しのつかないミスショットを打ったり、奇跡の1発を打つために、打たなくていいミスショットを数多く打っています。

 

 

ゴルフは数(スコア)を競うスポーツです。ナイスショットを打ったからといっていいスコアになる保証はありませんが、致命的なミスショットを打てば確実にスコアが悪くなります。誤解を恐れずに言えば、ゴルフは致命的なミスを減らすことがスコアアップにつながる競技です。

 

 

「練習場シングル」というあまりありがたくない言葉がありますが、この言葉に当てはまる人ほど練習場でボールを打つのが好きで、そして「ナイスショットを打つこと=ゴルフ」になっているような気がします。練習場でナイスショットを打つと本当に気持ちがいいですが、この気持ち良さはスコアメイクにつながらない。スコアメイクのタメに練習場でボールを打つならば、ナイスショット以外のことで自分を評価した方が、努力は報われますし、練習しただけ上達(スコアアップ)できます~。

 

 

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2019年02月10日超私的な比較インプレ テーラーメイドのM5とM6はどこがどう違うのか!?

こちら募集開始


関東エリアはここ一番の冷え込みが続いてますが、今日はアナライズのセミナーデー。前半はオンプレーンに振る仕組みをレクチャーするネオオンプレーンセミナー。1時間の休憩を挟んだ後半はヘッドスピードを上げるコツをレクチャーするヘッドスピードアップセミナーを実施します。

 

どちらのセミナーも座学と実技を行います。頭でスイングの仕組みを理解するだけでなく、身体をどう使うと理に叶ったスイングになるのかを身振り手振りでレクチャーします。ひとりひとりに正しい動作を理解してもらうために、セミナーの定員は毎回6名なんです。

 

毎回6名の受講者が参加されますが、このところセミナー受講者からの質問で多いのが、

 

 

キャロウェイのエピックフラッシュテーラーメイドのM5(M6)はどちらの方が飛びますか?」と「テーラーメイドのM5とM6とでは、正直どちらの方が良いですか?」

 

 

 

そこで、今回はテーラーメイドのM5とM6の違いについて超私的にインプレッションしたいと思います。

 

テーラーメイドのMシリーズは奇数モデルと偶数モデルがラインアップされています。
奇数モデルは調整機能が豊富なタイプで、偶数モデルは調整機能が省かれたシンプルなモデル。奇数モデルはRシリーズの流れを踏襲し、偶数モデルはバーナーシリーズの流れを踏襲しています。今回のM5とM6は4代目。M3の後継がM5で、M4の後継がM6です。

 

 

まずM5とM6の共通点は、、、、

 

 スピードインジェクション(フェース裏側に樹脂注入)
 ツイストフェース
 ロフト調整機能(カチャカチャ式)

 

 

フェースの反発、弾道補正に機能については同じですから、物理的に言えば、ボール初速に差が出ることはありません。飛距離の差が出るとすれば他の要素が絡んできます。

 

 

 では、M5とM6はどこがどう違うのか?

 

メーカー側は弾道調整機能のバリエーションが多いか少ないかでM5とM6の違いをアピールしていますが、ヘッドを計測してみると、他にも違いがあることが確認できます。

 

 

ヘッド重量   M5 201.5g    M6 198.7g(どちらもスリーブ込み)
重心距離    M5 41ミリ    M6 40.5ミリ
重心高さ    M5 34ミリ    M6 33.5ミリ
フェース厚   M5 54ミリ    M6 53ミリ
有効打点距離  M5 20ミリ    M6 19.5ミリ
重心深度    M5 39ミリ    M6 43.5ミリ
重心角     M5 21.5度    M6 26.5度

 

この数値を見ただけで、前作のM3とM4と比べると、M5とM6はクラブの特性が異なっただけでなく、飛距離と方向性に影響する「捕まり」に関してはこれまでとは関係性が逆転していることが窺えます。

 

 

具体的に言うと、前作M3はM4に比べると捕まりやすく、M4はM3に比べると捕まりづらい特性がありました。それが、M5とM6とでは逆転しています。M6は前作M4よりも捕まりやすくなっているだけでなく、M5よりも捕まりやすくなっているのです。

 

 

重心距離はどちらもほぼ同じ数値ですが、捕まりに影響が出る重心角は5度もM5の方が上回っています。ちなみに前作ではM3とM4とでは重心距離が大きく異なり、M4の方が約3ミリ重心距離が長く、これが捕まりづらさに影響を及ぼしてました。

 

そしてM5とM6の大きな違いはヘッド重量。M5は200gを超えており、M6は190g台後半です。ヘッドは重い方が反発が増してきますが、重くなるほど振りづらさが出てきます。

 

ヘッドの挙動を考えると、前作M3(460)と似ているのは意外にもM6なんです。ダスティン・ジョンソン(DJ)がエースドライバーをM5からM6にスイッチしていますが、これはしごく真っ当です。DJはM3(460)がエースドライバーだったので、M6の方がヘッドの挙動が似ていることを察知し、M6にスイッチしたのではないかと超私的に思っています。

マーク金井も昨年のエースドライバーはM3(460)でしたので、新しいMシリーズは迷わずM6を購入します。M5とM6は両方とも試打してますが、物理的な数値だけでなく実際に打ってみてもM6の方が捕まりが良いと感じるし、ヘッドの挙動もM3(460)に近いと感じたからです。

 

 

ゴルフは物理です。

 

 

テーラーメイドの意図がどこにあるのか分りませんが、Mシリーズは前作と最新作とでは、ヘッドの捕まり方に変化があります。M5は弾道調整機能が付いてますが、ヘッドの基本性能を比較すると、意外にもM5よりもM6の方が捕まりが少しいいです。超私的な想像ですが、M4が捕まりづらい特性があったため、それをモデルチェンジで補正したためにM6とM5の捕まり具合が逆転したのだと思われます~。

 

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2019年02月07日超私的な考察 ここ一番で曲がる人、練習の成果がコースで出ないアマチュアゴルファーの特徴とは!?

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マーク金井のヘッドスピードアップセミナーその2

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先週のボウリングで痛めた右手の回復が遅れ、今週はボウリングとスノボは休むことにしました。痛めた状態で無理に練習しても上手く身体が動きませんし、痛め場所をかばって動作を行なうと他の場所を痛めることになりやすいからです。雪がいい時期にスノボを我慢するのは辛いですが、ここは辛抱して身体の回復に務めます。国技館がある両国に日帰り温泉があるので、しばらくは温泉通いするつもりです。

 

 

さて、1月はテレビ東京のゴルフ番組と、ANAの機内番組で「マーク金井の至極のゴルフ一人旅」に出演しました。ゴルフ一人旅は2月以降も続き、撮影も順調に進んでいます。どちらの番組もゴルフ場を実際にプレーしますが、マーク金井の場合、カメラが回っていようといまいとショットの内容、スコアは普段とはほとんど変りません。むしろ、カメラが回っている時の方が、ショットもスコアも良くなることが少なからずあります。

 

では、皆さんは撮影でカメラが回った時や、コースに出た時のショットの内容、スコアはどんな感じでしょうか?

 

 

 練習よりも本番(コース)の方がショットが良い
 練習よりも本番(コース)の方がショットが悪い(ミスが出やすい)
 練習も本番(コース)もほぼ同じ

 

 

この3つの中で、一番多いのは真ん中の「練習よりも本番(コース)の方がショットが悪い」ではないかと思います。そして、これに当てはまる人の多くは、「自分はプレッシャーに弱い」とか「メンタルが弱い」と思いがちです。

 

 

確かにプレッシャーに強いよりは弱い方が本番でミスが出やすいです。確かにメンタルが強いよりは弱い方が本番で失敗しやすくなります。でも、超私的に言わせていただくと、本番でミスを減らすためにやるべきことは、プレッシャーに強くなることでもなく、メンタルを鍛えることでもありません。それよりも、もっとやるべきことがあります。

 

 

練習と本番とのギャップを埋めるために真っ先にやるべきこと、、、、

 

 

それは、本番に直結する練習をすることです。改めて説明するまでもありませんが、コースに出れば打ち直しはできません。すべて1球勝負です。対して練習場ではどうでしょう。多くのアマチュアゴルファーは同じクラブで何球も続けて打ってます。週刊ゴルフダイジェストの記事でも書かれてましたが、何球も続けて打てばいいショットは出るのは当たり前です。加えて何球も打てるからノープレッシャーです。

 

 

そして本番に弱い人ほど、何球も続けて打った時のないショットをコースに出た時に打ちたくなっています。プレッシャーがかかった場面でも、ノープレッシャーで打てた時のショットを打ちたくなっています。シチュエーションがまったく違う練習をしておきながら、本番でミスが出てしまうと、「自分はプレッシャーに弱い」とか「自分はメンタルが弱い」と自己分析しているのです。

 

 

では、どうすれば練習と本番(コース)でのショットのギャップを埋められるのか?

 

 

 一番簡単、かつ実践的な練習は、打ち放題の練習場に行き、ボールをできるだけ少なく打つことです。

 

 例えば、1時間1000円で打ち放題の練習場ならば、ドライバーを1球だけ打つ。1球だけ打ったら、それで練習を終了して下さい。

 

 

なんとももったいない練習ですし、もしもミスショットが出たら悔しくてたまりません。すぐに打ち直ししたくなると思いますが、それをグッと我慢するのです。

 

 

もちろん打つのは1球だけですが、素振りは何度やっても構いません。フレループやゴルフの竪琴といった練習器具を使って練習するのもOK。素振りを自撮りしてスイングチェックしてもいいです。でも、1時間でボールを打つのは1球だけです。

 

 

打ち放題ではボールをたくさん打った方がコスパがいいし、得した気になります。しかしながら、たくさん打てば打つほど1球に対して雑な打ち方になります。たくさん打てば打つほど1球の重み、「打ち直しができないのがゴルフ」であること忘れてしまうのです。

 

 

練習場で何をするかを、どれだけボールを打つかはゴルファーが選択できます。打ち放題でボールをたくさん打ってしまうと練習した気になりますが、練習で打てたナイスショットをコースで打つのは困難を極めることになるのです~。

 

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2019年02月03日超私的な考察 なぜアマチュアゴルファーの多くはゴルフクラブを正しく操れないのか!?

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ヘッドスピードアップセミナーの第一回目です


先週の金曜日、スキーの初滑りに行ってきました。場所は長野県のエイブル白馬五竜IIMORI。新幹線で長野駅に向かいそこからスキーバスに乗り込みました。長野駅から白馬まではバスで約1時間10分ほど。バスに乗ってみるとそこは外国で、日本人乗客はマーク金井だけでした。八方尾根で泊ったホテルにも日本人は誰もいません。38年ぶりの白馬は、まさに世界的に有名なスキー上に様変わりしていたのです。

 

 

初滑りではスキー界のレジェンドから神レッスンを受けました。2.5時間ほど滑っただけですが、正しい姿勢、スキー操作の極意を教わったおかげで、最後の方はスキーヤーっぽい感じになってスイスイ滑ることができました。今さらながらですが、「習うよりも慣れろ」ではなく、「慣れるよりも習う」方が、変な癖が付かないで確実に上達できます。もちろんゴルフもしかりで、ボールをたくさん打つよりもレッスンを受けた方が変な癖が付きません。

 

そしてスキーの後は松本市内に向かい、今回の出張のメインイベント。ゴルフスイング物理学の著者である小澤康裕さんのホームグランドであるスタジオコアへ。スタジオコアは松本駅から徒歩2分という好立地。ボディコンディショニングをマンツーマンで受けるのに始まり、米ツアー選手の身体の使い方についてじっくりレクチャーを受けてきました。

 

 

今どきの米ツアー選手の多くは、ダウンスイングで腰の開きが早い理由、ヘッドを低い位置から入れ、ヘッドを低い位置に抜くコツ、切り返しでループを描くための方法論等々、身振り手振りで教わってきました。小澤さんとのコラボセミナーについては、近々、アナライズ神田スタジオで実施するつもりです。

 

 

小澤さんは元々は野球のコンディショニングトレーナーをやっておられ、ゴルフについてはまだそれほどキャリアは長くありません。しかしながら、身体の使い方だけでなく、ゴルフクラブが持つ特性について熟知されています。そしてなにより、既成概念に囚われないでゴルフスイングを研究されているので、ミーティングを持つ度にゴルフスイングに対する新しい気づきをいただいてます。

 

 

さて、小澤さんからはたくさん学ばせていただきましたが、その中で最も共感できたのがこの言葉です。

 

 

「ゴルフスイングを構築するにあたって、考える順番は、、、

 

道具(ゴルフクラブ)

スイング技術(テクニック)

身体(フィジカル)

 

 

クラブデザイナーの竹林隆光さんも「スイング理論はクラブによって作られ、クラブが変ればスイング理論もまた変る」とおっしゃってましたが、小澤さんも同じ立場でゴルフスイング理論を考えているのです。もちろん、マーク金井もゴルフクラブをいかに巧みに操るかがスイングの主目的だと思っています。

 

 

 では、クラブの構造を理解する上で一番大事なこととは何なのか?

 

 

ゴルフクラブはシャフト軸線から外れた位置にヘッドが付いており、芯の位置もシャフト軸線から外れています。これと同じ構造の道具はホッケーのスティックぐらいです。この独特の構造のおかげで飛距離が出るのですが、この独特な構造のおかげで、野球のバットやテニスラケットに比べると振りづらく、スイング理論も複雑になるのです。

小澤さんによると、スイング中に発生する遠心力と向心力、この2つの力を上手くコントロールすることができるとクラブを正しく操れ、かつ飛距離と方向性を両立させられるそうです。道具(ゴルフクラブ)の理に叶ったスイングとはい、いかに円運動させられるかにかかっているのです。なぜなら円運動しないと、遠心力も求心力もちゃんと働かないからです。

 

誤解を恐れず言うと、スイングに問題を抱えているアマチュアゴルファー、特に飛距離と方向性が安定しないアマチュアゴルファーのほとんどは、ゴルフクラブが正しい円運動をしていません。遠心力が生み出せていないから求心力も生み出せずにいます。また、理に叶った円運動になっていないから、振り遅れたり、インパクトでフェースが開きやすくなり、それを解消するためにヘッドの軌道がアウトサイド・イン(カット軌道)になってしまっているのです。

 

 

ゴルフは物理です。

 

 

理に叶った円運動とはどんな動きなのかについては、小澤さんから教わったことを元にして追々説明していきます~。

 

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マーク金井がANAの機内放送に登場しておりますが、飛行機に乗らなくても1月配信分がWEBでご覧いただけるようになりました⇩クリック

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