マーク金井blog

2019年10月06日超私的なアイアン用カーボンシャフトの作り方とは!?

Youtube生配信 マーク金井 ここだけの話 10月7日21時から配信します Youtubeでは見逃したら観れませんので、是非生で!

 


プロ野球クライマックスシリーズが始まりました。パリーグの初戦は楽天がソフトバンクに勝利、セリーグの初戦は阪神が横浜に逆転勝ちを納めました。楽天、阪神ともペナントレースは3位ですが、今日の試合に勝てば下克上で首位チームと戦う権利を得ます。

短期決戦なので勢いがある方が有利かと思いますが、そうは問屋が卸してくれるとは限りません。今日、ソフトバンクと横浜が勝てば逆王手がかかり、一気に形勢逆転になる可能性もあります。クライマックスシリーズについては賛否がありますが、超私的にはポストシーズンに贔屓チームである阪神を応戦できるのは嬉しい限りです。

 

そしてそしてラグビーワールドカップでも日本がサモアに勝ち、これで3連勝。勝ち点4を得ただけでなく、最後の最後、ラストプレーでトライを決めてくれボーナスポイントも得ています。これでA組のトップに立ち、最終戦ではスコットランドと戦うことになりました。サッカーや他の競技に比べるとラグビーのルールは複雑なので、スコットランドまでに本を読んでルールを学びたいと思っています。

 

 

プロ野球、ラグビーが盛り上がっている最中、マーク金井はアイアン用試作シャフトの試打に明け暮れてます。守秘義務があるのでまだメーカー名は公表できませんが、60グラム台、70グラム台、80グラム台と3種類の重さのアイアンシャフトを「あーでもない、こーでもない」とひとりつぶやきながら神田のスタジオで試打してます。

さて、この試作シャフト(開発途中のシャフト)ですが、どんな風にチェックしているのかと言うと、こんな風に独自の方法でやっています。

 

 

シャフトメーカー開発部と「シャフトのコンセプト」を打ち合わせ

シャフトメーカーが「コンセプト」を元に試作シャフトを製作

マーク金井がチェック&試打

修整点を開発スタッフに伝える

シャフトメーカーが修正した試作シャフトを製作

再びマーク金井がチェック&試打

 

 

手順としてはこんな感じでPDCAを繰り返していきますが、やはり一番大事なのはファーストサンプルの仕上がりです。何故かと言うと、監修者(マーク金井)の意図がどれだけメーカー開発部に伝わっているのかが、ファーストサンプルにハッキリと出るからです。

 

他の監修者は分りませんが、マーク金井の場合、具体的な言葉を多用して「こんな感じ」と伝えますが、言葉は受り方で意味が変わります。なので、ファーストサンプルをチェック&試打すれば、どれぐらい「自分の言葉が相手に伝わっているのか」を具体的に知ることができるからです。

 

 

ファーストサンプルが出来上がるとまずやることは、機械計測ではなく自分の体を使ってチェックします。具体的に言うと

 

 

 シャフトをしごく
 シャフトをねじる
 シャフトを曲げる
 シャフトをゆする

 

 

しごくとはシャフトの先端側をぎゅ~っと握り、ぎゅ~っと持った状態で手をバット側に滑らせる動作のことです。これをやると、シャフトのテーパーの度合いがかなり正確に分りますし、部分巻きをしているのかどうかも正確に分ります。テーパーの度合いというのは、シャフトの特性に大きく影響を及ぼし、テーパーの度合いがどんな風になっているのかで、おおよそのキックポイントも分ります。

 

 

ねじるは雑巾を絞るようにシャフトをねじること。ヘッドとグリップを装着した状態で、シャフトをねじるとトルクがどれぐらいあるのかが分ります。曲げるについては、シャフトの両端を持って山を作るようにします。これでシャフトのどの部分の剛性が低いのかが、おおよそわかり、先調子なのか元調子なのか、中調子なのか分ります。

 

 

シャフトをゆするというのは、グリップをギュッと握った状態でワッグルしてみること。ワッグルすることで、シャフトのしなり感、手元剛性がどれぐらいあるのかがおおよそ分ってきます。

 

 

自分の体でシャフトの特性をチェックしたら、いよいよボールを打ちます。ボールを打つ時にチェックしているのは、

 

 切り返しでどこがしなるのか?
 しなり量はどれぐらいあるのか?
 しなり戻るスピードはどれぐらいなのか?
 捕まりぐあいはどうなのか?
 打出し角はどれぐらいなのか?
 スピン量はどうなのか?
 ボール初速はどれぐらい出ているのか?
 ミスヒットした時のシャフトの挙動はどうなのか?
 ヘッドの入射角はどうなのか?
 タイミングの取りやすさはどうなのか?

 

 

以上のことをチェックしながら1打1打打ちますが、カーボンシャフトの場合、もっとも大事なポイントはタイミングの取りやすさ。シャフトの一番大事な役割はタイミングの取りやすさで、実は、タイミングが取りやすいシャフトは、ボール初速が上がりやすく、ヘッドの入射角も安定し、捕まりもちょうど良くなるからです。

 

 

もちろんタイミングの取りやすさというのは個人差があります。しかしながら、美味しい料理は誰が食べても美味しいように、タイミングが取りやすいシャフトというのは8割以上のゴルファーがタイミングが取りやすいと感じてくれるのです。

 

ファーストサンプルの試打では7番アイアンと9番アイアンの両方を必ずテストします。ミドルアイアンでタイミングが取りやすいからと言って、ショートアイアンのタイミングが取りやすいと限らないからです。

マーク金井の場合、シャフトの製作では数値だけに頼るのではなく、人間工学的にすぐれているかどうかにこだわっています。例えるならば、自分自身がシャフトシャフト計測器になったつもりで試作&テストを繰り返し、それをモノ作りに反映させているのです~。

 

 

今回のファーストサンプルに関して言えば、予想はるかに上回る出来栄えでした。もちろん、修整点はありますが微々たるもの。この調子ならば、来年のGWぐらいには新作シャフトをお披露目できそうです~。

 

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Youtube動画 新シリーズ『ゴルフの真理』今回は、つかまり に、ついて語っています。動画の続きは こちらで

https://filmuy.com/analyze/video/363576244

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