マーク金井blog

2023年09月20日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 第25回「床の上で生まれる先入観」

 

 

「構えた時に刃が浮くようなウェッジは、トップしそうで怖い」

 

 

とよく言われる。ウェッジはソールにバウンス効果を持たせてあるため、構えた時に「刃(リーティングエッジ)」が浮くのは当たり前で、むしろ刃が浮かないウェッジの方が地面に刺さりそうで“怖い”のではないか? と思うのだが、一般的には刃が浮いて見えると怖い人の方が多いのだという。

 

 

 

もちろん、フローリングとかゴルフショップの床でウェッジを構えれば、それは刃が浮く状態になるだろう。なぜなら、この場合、地面が硬くヘッドが潜らない状態であるからだ。ゴルフ場のフェアウェイやラフ、バンカーの砂がお店の“床”のように硬ければ、そもそもウェッジというソールにバウンス効果を持たせた特別なクラブは誕生しなかっただろう。硬い床はそれ自体がバウンス(抵抗)であるから、クラブ側に潜らせない工夫を施す理由がないのである。

 

 

 

でも実際には、ゴルフ場の地面は“軟らかい”。地面側に抵抗がない場合は、クラブ側に抵抗を持たせておかないとヘッドが地面に刺さって(潜って)しまう。とくに軟らかい砂がたっぷり入ったバンカーでは、ソールにバウンス(抵抗)があった方が簡単に脱出できる。だからわざわざバンカー専用に、サンドウェッジが開発されたわけである。

 

 

 

こうやって道具が生まれた背景を改めて考えてみると、「構えた時に刃が浮くようなウェッジは、トップしそうで怖い」とは思わないのではないだろうか?

 

 

シャフトを飛球方向に傾けて構えれば、刃は浮かなくなっていくがそれはバウンス効果をゼロにしてしまうアドレスである。ウェッジをウェッジで無くしてしまう、もったいない行為といえるだろう。ウェッジで「ハンドファーストインパクト」をイメージするのも、そういう意味ではどうなのかな?とも思う。

 

 

 

ゴルフショップや家のリビング、練習場のカスカスなった薄っぺらマットの上で構えれば、コースで活躍してくれるサンドウェッジほど刃が浮くような感じになるだろう。でも、実際にそのウェッジをゴルフ場で構えた時にも同じような感じに見えるのだろうか?

 

 

 

ゴルフ場ではたいていボールが芝生の上に乗っかり宙に浮いている。その状態で刃が浮いて見えるのだろうか?刃が浮くことも、バウンスが跳ねることも実際のゴルフ場ではほとんどない。ゴルフ場の地面は、意外に“軟らかい”。だからクラブ側に抵抗を持たせる必要があるのである。

 

 

(書き手/高梨祥明)

 

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2023年09月18日超私的な考察  スコアメイクに役立つ四文字熟語とは○○○○です。

 

 

先週の金曜日から日曜日にかけて、ひさしぶりに外出を控えておとなしくしてました。発熱したのでかかりつけの病院で検査をしてもらったら新型コロナではなく、いわゆる普通の風邪だったんです。

 

 

 

日曜日に平熱に戻ってくれたので、今日は赤羽早朝でラウンド。

 

 

病み上がりなので今まで以上におとなしくプレーしたら、ティショットでフェアウェイを外したのは1回だけ。ボギーオン率は100%を達成で、スコアは2ボギー、2バーディーのパープレー。2つのボギーは2mのパーパットを外したわけで、ボギーパットの距離はどちらも20センチ以内でした。

 

 

 

 

さて、毎週月曜日はYouTubeの更新日で今回は素人ゴルフ。スコアメイクに役立つ四文字熟語、○○○○についてですが、○○○○とは

 

 

 

凡児徹底です。

 

 

凡児徹底とは何かを知るには、反対語を思い浮かべていただくと分かりやすいです。凡児徹底の反対語を超私的に上げると、、、

 

 

○○○○と○○○○です。

 

 

この2つの四文字熟語はYouTubeにてアップしてますので、ご覧いただけますと嬉しいです。

 

(▼▼)b

 

 

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2023年09月13日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 第24回「寄せやすい道具とは?」

 

ウェッジをロフトコンビネーションして使うという「システム」が広まって、希薄になったものがある。それがウェッジクラブの“役割”について考えるコトである。アイアンセットでロフトの間隔(ピッチ)を4度や5度にしているのは、それで一番手ぶんの飛距離(およそ10ヤード)になるからである。もちろん、アイアンの場合は長さも半インチずつ番手間で変わっていくので、厳密に言えばロフトや長さ、もちろん重心設計などを変えながら、一番手ぶんの飛距離差を生み出しているといえる。

 

 

では、ウェッジの場合はどうか?

 

 

目安としてロフトはPWを起点にSWとの間が4度から6度ピッチになるようなロフトを組み合わせると、クラブを持ち変えるだけで飛距離を打ち分けやすいと言われている。

 

 

 

 

例えば、PWが46度でSWが56度なら、間に50度から52度のギャップウェッジを入れればいい感じになりそう、とコトである。まさにPWとSWの差(ギャップ)を埋めるロフト帯のウェッジがアイアンのストロングロフト化とともにクローズアップされてきたのである。これが現代のウェッジセレクトの基本だとして、ここからお話しするのは別提案、「オルタナティブ」なウェッジ選びについてである。

 

 

要点はたった一つ。

 

 

グリーン周りでいかに寄せやすいかを基準にして、ウェッジを選ぶ、というコトである。

 

 

 

もっと具体的にいうと、グリーン周りからカップに寄せるにあたり、ちょうどいいキャリーとランの塩梅を決めて、それがしやすいクラブを探す、というコト。例えば、アナライズR25などパター感覚で使えるクラブでは、キャリーとランの配分は、カップまで15ヤードなら、キャリー2:ラン8くらいの割合になるだろうか。これがロフト46度のPWになるとキャリー4:ラン6くらいに。ロフト50度の単品アイアンでキャリー5:ラン5になる。筆者の打ち方ではそんな感じであった。

 

 

 

もちろん、同じ50度でもスピン性能に優れた最新ウェッジの「新品」ではキャリー5:ラン5ではなかった。スピンが利いてランが減るので、この場合、キャリー7:ラン3、いや
8:2くらいの配分に。ハイスピンウェッジほど、同じ距離を寄せるにもキャリーを増やさなければ届かないのである。

 

 

 

感覚的に大きく振る分怖さが増した。

 

 

 

だからこそ、自分でキャリーとランの配分をイメージし、それが実現しやすい寄せ専用クラブを探すことが肝心だと思うのである。多くの人は今、このウェッジでこの距離を打つならキャリー7:ラン3で打たないといけないな、と道具に合わせて距離感をイメージしているはず。それも一つの方法としても認めつつ、もう一案として考えていただきたいのが「自分がイメージしやすいキャリーとランの配分で打てるロフトやスピン性能のクラブを探す」こと。

 

 

フルショットのことは考えず、寄せやすさだけを考慮して「専用クラブ」を選ぶということである。

 

 

 

ウェッジとはそもそもグリーン周りで使う、寄せやすさを極めたスペシャリストである。
フルショットではなく、寄せやすさで選ぶのが「本筋」ではある。ぜひ、考えるだけでも
やってみていただきたい。

(書き手/高梨祥明)

 

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2023年09月11日超私的な考察  ドライバーの飛距離増とスコアには因果関係はあると思ってませんか!?

 

 

 

 

土曜日、日曜日と姫路出張。昨年に続き「姫路オープンフェスティバル2023」のラウンドレポーターを仰せつかり、大会を盛り上げるお手伝いをしてきました。この大会は男子プロ、男子シニア、女子プロ、そしてアマチュアが同じ組でプレーというフォーマットで、それぞれのカテゴリーでパーの設定を変えてます。パーの設定を変えることで、ことなったカテゴリーのプレーヤーが同じティから打っても不公平が出づらい設定になっています。

 

 

 

 

 

 

すべての選手が同じティから打ちます。ドライバーの飛距離を考えると男子プロが圧倒的に有利なんですが、男子プロはパーの設定が68。対してアマチュアはパー72なので、アマチュアはハンデを4つもらっているのと同じです。例えば、男子プロは68でプレーしてもパープレー。対して、アマチュアは72で回ってパープレーとなるからです。

 

 

 

 

 

今大会はアマチュア枠で出場の播戸選手がプレーオフでバーディを奪って優勝。6アンダー66のスコアはお見事でしたし、プレーオフでバーディーで決着を付けたのは素晴らしかったです。プレーオフのティショットはフェアウェイをきっちり捕らえ、セカンドではピンにピタリと付けるショット。バーティパットをきっちり決めての優勝です。

 

 

 

 

 

 

昨年に続き、選手ではなくレポーターとしてコースを歩きましたが、あらためて感じたのはティショットの精度の重要性。ピン位置が非常に厳しいこともあって、ティショットをラフに打ち込むとグリーンを狙うショットの難易度が上がります。フェアウェイから打たないことには、バーティーを取れないセッティングになっているのです。

 

 

 

 

 

 

 

姫路オープンでは普段、プレーする時に比べると難易度が高いセッティングになっていますが、難易度が低いセッティングでもスコアメイクに大事なのはティショットの精度ではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

フェアウェイにあれば芝抵抗が少ないですし、距離感のミスも出づらいからです。対して、ラフから打てば芝の抵抗が大きいですし、距離感のミスも出づらいからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

スコットランドのリンクスに比べたら、日本のゴルフ場のラフはなんとか打てそうな感じの所が多いです。しかしながら、フェアウェイに比べれば難易度が上がり、ミスが出る確率は確実に上がります。超私的には、ドライバーは飛距離が出なくてもフェアウェイにちゃんとキープできた方が、2打目でミスする確率が確実に下がり、その分だけスコアの浪費を減らせます。

 

 

 

 

 

 

 

ドライバーは飛んだ方が有利と考えているゴルファーが少なからずいますが、ドライバーの飛距離増はスコアに直結するとは限らないと思います。むしろ飛距離が多少落ちてもフェアウェイキープする確率を上げた方が、スコアアップにつながるのではないかと思ってます。

 

 

 

 

 

 

実際、超私的にはドライバーに短尺スチールシャフトを装着してから飛距離は10ヤードほど落ちましたが、フェアウェイキープの確率が上がった分だけ2打目以降のショットでのミスが減りました。ティショットはまさにテニスやバレーボールのサーブと同じと思うようになってから、打たなくていいミスが減ったのです。

 

 

 

 

 

ゴルフは確率のゲームです。

 

 

 

 

 

 

 

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2023年09月06日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 第23回「加減を覚えるには?」

 

マーク金井とラウンドする機会がある人は経験済みだと思うが、アトラクション的にパー3ホールのティショットで“ドライバー縛り”をやらされることがある。120ヤードだろうが155ヤードであろうがドライバーで距離感を調節し、しかも次打で寄せやすいルートを
明確にしてその方向に打っていけ、というものである。

 

 

 

決して、ドライバーでパーオンさせてみよう!という余興ではない。

 

 

 

やってみるとわかることだが、ドライバーで120ヤードを打つのは簡単なようでいて結構難しい。だいたいの場合、予想以上に飛ばしてしまいグリーンをこぼしてしまうのだ。これは150ヤードでも170ヤードでも同じ。キャリーを抑えたつもりでも予想外にランが出てオーバーしてしまったりする。パー3でドライバーを使うと“ドライバーってすごく飛ばせるクラブなんだな”ってことを実感するのである。

 

 

 

普段、ドライバーでフルショットばかりをし、最大飛距離の更新ばかり考えていると“このクラブはいまいち飛ばない”、“俺って飛ばないゴルファーだな”などと、飛ばない思考に陥りがちになる。しかし実際のドライバーとは、飛ばさないようにするのが難しいくらいボールを遠くへ飛ばしてしまうクラブなのだ。

 

 

 

ラウンドではやりにくいだろうから、ドライビングレンジに行って、とりあえずドライバーで50ヤードを打ってみていただきたい。

 

 

 

 

感覚的にはほんのわずかな振り感、当てるだけくらいに思って打っても、予想よりも飛んでしまうことに気がつくだろう。50ヤードができたら100ヤード、100ヤードができたら150ヤード、その次は200ヤードと距離を伸ばしていく。ポイントは常にパー3だと思って距離だけでなく方向性、ボールを止めたいエリアをはっきりと決めて打つことだ。加減して打っていると、自然に方向性が揃っていることにも気づくはずである。

 

 

 

慣れてくれば、200ヤードというのはそれほど強振しなくても十分届く距離であることがわかってくる。それは最大飛距離狙いでブン回し、結果コスリ球になって200ヤードしか飛ばなかった時とはまるで違う。きれいで素直で手応えのある「狙って打った200ヤード」なのだ。

 

 

 

50ヤードから始めれば、どのように振ればどこまでボールを飛ばせるのかがわかるようになってくる。これはもうパッティンググリーンでパット練習をしているのと同じ感覚である。

 

 

 

マーク金井は「ドライバーショットは170ヤードでいい」と言っているが、確かに170ヤードキャリーさせることができれば、ランも入れたら200ヤードを超える。200ヤード以上飛ばして不足と感じるホールロケーションは、白ティからプレーしているぶんにはそう多くはないだろう。もし、それ以上飛ばしたければ、そのぶんだけ振ればいいだけだ。

 

 

 

もちろん、振るほどにブレやすくなるが、振り感と飛距離の加減を知っていればミスの傾向もまた折り込み済みである。曲がりの可能性を計算に入れてルートを決めて打つことができる。ゴルフとは飛ばせるクラブを手にして、それを“加減”しながら距離を合わせていくスポーツである。パー3でドライバーを持たせる理由は、それに気づかせるためなのかな?

 

 

 

自分でも飛ばさないドライバーショットを実践し、時間が経つごとにそんなようなことを考えるようになった。

(書き手/高梨祥明)

 

 

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