マーク金井blog

2023年12月25日超私的な2023年総括  今年の四文字熟語は「凡事徹底」です

 

 

 

12月も残すところ1週間を切りました。毎年この時期ぐらいからスノボシーズンが開幕しますが、今年は明後日の水曜日に初滑りに出向きます。行き先はもちろん毎年お世話になっているガーラ湯沢で、例年通りサクッと新幹線で向かいます。

 

 

 

スノボに行くようになってからは、冬のゴルフも快適になりました。ゲレンデに比べれば、、、ゴルフ場の寒さはたいしたことがないからです(笑)。

 

 

 

さて、2023年を振り返ってみると本当にゴルフ場に行く回数が増えました。恐らく、ゴルフ業界の人間としてはもっともプレー回数が多いかと思いますが、毎回、心がけているのが「一回性」を楽しむようにしていることです。説明するまでもありませんが、練習場と違って、ひとたびコースに出れば打ち直しはできないからです。

 

 

そして、プレー中に欠かさず心がけているのが、、、、

 

 

 

凡事徹底です

 

 

2023年の世相を漢字一文字で表すと「税」が第一位だったそうですが、超私的に漢字一文字を表すと「虎」(阪神タイガース)です。そして、四文字熟語ならば「凡事徹底」です。

 

 

 凡事を徹底するというと地味なゴルフになります。

 

 

 

派手さはまったくありませんが、そもそもゴルフとは目を見張るようなナイスショットを打つことよりも、地味なショットを確実に続けて行くことの方が、打たなくていいミスショットが減ってスコアが安定します。別言すれば上手そうにも見えません。上手そうにも見えないプレーをしているのに、良いスコアが出るゴルフを目指しています。

 

 

 

クラブセッティングも凡事徹底をしやすいかどうかが基準になり、ドライバーにおいては短尺スチールシャフトを装着したモノがエースになっているのです。

 

 

ゴルフは確率のゲームです。

 

 

来年でゴルフ歴は52年目を迎えますが、キャリアを重ねるごとにゴルフはミスを減らすゲームではないかと思っています。

 

 

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グリーン周りからのアプローチが劇的にやさしくなるR25ランニングウエッジはこちから購入できます。

 

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2023年12月20日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 第35回「シャフトはカーボンなのか、スチールなのか」

 

 

今日はいつもに増して長文となりそうだが、お許しいただきたい。

 

 

スチールシャフト装着のドライバーを使っていると、「やっぱりスチールの方が安定していいんですかね?」と問われることが多い。カーボンではなくスチールの方が…、とどうしても素材の比較になってしまうところが毎度、歯痒く感じるところである。

 

 

スチールシャフトにした経緯は、まずヘッドを185gと軽量な「MOE86チタン(230cc)」に変えたこと。最初は80g台の重ためカーボンシャフトを挿れて43.5インチで使っていたが、どうにも軽く振れすぎてしまう。もっと重たいシャフトはないだろうかと探しまくったところ、現在の「NS950DR/X」スチールにたどりついたのだ。このシャフトにすることで、43.5インチと短くしてもスイングテンポが速くなり過ぎない、ちょうど良い「重さ」に調整することができた。

 

 

経過をまとめると次のようになる。

  1. ドライバーを43〜43.5インチ程度で使いたかった
  2. その長さにぴったりの軽くて小さめのヘッドができた 
  3. 軽いヘッドで短い仕様では、現状のカーボンシャフトでは重さが足りなかった 
  4. 重さ的にスチールシャフトしか選択肢がなかった

 

 

素材の話は、いちばん最後。結果に過ぎないのである。

 

 

カーボンシャフトが主流になった背景を考えても、まず最初に来るのは「長さ」である。1995年にキャロウェイの「グレートビッグバーサ(250cc)」が登場して以降、ドライバーの長さは45インチ以上となった(それまでは43.5〜44インチが主流)。理由は長い方が理屈的にはヘッドスピードが上がり、最大飛距離を伸ばすことができるからだ。ヘッド体積が大きくなればシャフトを長くしても違和感はない。ヘッド体積が460ccまで大きくなればなおさら。これがドライバーの超尺化が定着した要因といえる。

 

 

ラージヘッド&超尺の泣きどころは、振りにくさ、扱いにくさである。この解消のためにシャフトの軽量化が必須となり、ウッド用シャフトはどんどん軽量化され素材もカーボン一択となっていったのである。

 

 

つらつらと書いたが、結局は「長さ」がシャフトの重さを決める起点であるのだ。長くすれば軽くしなくてはいけない、短くすれば重たくしなくては逆に振りにくい。それだけである。

 

 

ビバ!短尺スチールとマーク金井がいえば、思わずスチールの部分に反応してしまうかもしれないが、興味を持っていただきたいのは「短尺」の部分である。ドライバーを43.5インチ程度の長さにすると何が起こるのか? そこにこそ興味を持っていただきたい。カーボンで重たいものがあれば、マーク金井もビバ!短尺カーボン〜となる可能性は十分にある。大事なのは素材ではなく「短尺」にあるからだ。

 

 

 

個人的には、ドライバーを短くした意味は「他の番手とのギャップを無くすこと」にあった。キャディバッグの中身をドライバー1本だけが超長く・超軽く・超でかい状態ではなくすることが主目的だった。なぜならゴルフは最も短いパターの次に最も長いドライバーを打たなくてはならない。繋がりのスポーツだからである。

(書き手/高梨祥明)

 

Youtubeチャンネル「マーク金井のオルタナゴルフ」軽量ドライバーを諦める! マーク金井オルタナゴルフ・セルフマネージメント諦めシリーズ編【47】 ぜひ、ご覧ください。

 


2023年12月13日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 第35回「来年の話」

 

 

 

 

 

来年のことを早く語りすぎると鬼が笑うというが、今日はぜひ新年に試してほしいことについて書いてみたい。

 

 

それはゴルフ道具をできるだけ変えないでゴルフをすることだ。

 

 

 

出来れば1年間、同じゴルフボール、同じパター、同じウェッジでゴルフをやり切っていただきたい。そうすることでわかることがあるからである。

 

 

筆者は今年一年、同じパターを使い通すと決めてやってきた。元来、モノ好きなため途中途中で色々なモデルを試したくなったけれど、気持ちが揺らぐたびに“タイガー・ウッズ”の使用クラブを思い起こして乗り切ってきた(笑) ご存知の通りウッズは99年の終わりに「スコッティ・キャメロン ニューポート2 GSS」にスイッチして以降、基本的には1本のパターを使い続けている。ほぼ四半世紀、同じパターで勝利を積み上げてきたのだ。

 

 

同じパターを「通し」で使ってみて、改めて気づいたこと。それが結果なんていい時もあれば、悪い時もあるということだ。端的にいえば「このパターで良かった時があった」としっかりと記憶すること。今日のミスを道具のせいばかりにしないことが、問題点を浮き彫りにし、自分の成長に繋がることを知ったのだ。

 

 

掲載した写真はマーク金井のクラブセッティングだが、マーク金井はパターだけでなく、ウェッジ、アイアン、FW、短尺ドライバーまで基本的には同じクラブを使い続けている。

 

 

 

SNSを通じて、ドライバーはいろいろと試しているように見えるかもしれないが、それは職業柄そう見えているだけ。完全プライベートなクラブセッティングは、ここ数年、固定化されていて、ドライバーも基本的にはキャロウェイのFT-TOURから変わっていないのだ。

 

 

 

ご飯を食べるときに、いちいち箸の性能を気にすることはない。どのお店の箸でもだいたいソツなく使いこなせる。使い慣れるとはそういうことだ。

 

 

ゴルフクラブも実は同じ。シンプルで癖のないモデルを選び、使い続けることで道具のせいにすることがなくなってくる。自分の「いい時」と「悪い時」がわかれば、マネージメントとは自分が「悪い時」にどうごまかしながらラウンドしていくか、であることに気づく。

 

 

かつてジャンボ尾崎はブリヂストンの開発担当に、「スイングをチェックできるクラブであればいい」と言ったという。余計なことをしないクラブだからこそ、自分の変化に気づくことができるということだ。

 

 

ぜひ、来年はゴルフボールとパターを変えずにゴルフに乗り組んでみていただきたい。そして、軽々に道具のせいにぜず、「いい時」と「悪い時」の自分に関心を寄せていただきたい。

(書き手/高梨祥明)

 

 

Youtubeチャンネル「マーク金井のオルタナゴルフ」では、コースマネージメントの考え方を紹介する「素人のゴルフ」を公開しています。悪い流れから立ち直る方法は? ぜひ、ご覧ください。

 


2023年12月11日超私的な考察 今どきの進化したドライバーは誰にとってメリットがあるのか!?

 

 

 

今年も残すところ2週間あまりとなりました。振り返ってみると今年は例年以上に赤羽ゴルフ倶楽部でプレーする回数が増え、恐らく150日以上は早朝薄暮に行っているかと思います。

 

 

 

加えて、スコットランドにも2度遠征。本場のリンクスを14ラウンドしてきました。

 

 

65歳を迎えた年にゴルフに行く回数がもっとも増えてますが、反対に減ったのがゴルフクラブの購入です。ヤングタイマーなドライバーであるキャロウェイのFTツアーをスペアで2本買いましたが、後は、ゴルフパートナーのフォージドウエッジを2本衝動買いしただけ。

 

 

 

自らクラブを設計していることもありますが、ここ数年は新製品のクラブ、特にドライバーを衝動買いすることがめっきり減りました。

 

 

 

新製品を買わなくなった理由はいくつかありますが、ひとつはティショットで距離を求めなくなったこと。YouTubeの「素人のゴルフ」でも喋ってますが、マーク金井がティショットで求める飛距離は200~230ヤード。この距離を打つには「飛び」を謳うドライバーが必要ないからです。

 

 

 

そして、そして、そして、、、

 

 

 

今どきの進化したドライバーは、物理的なやさしさを追求するあまり、、、、慣性モーメントが大きく、そして重心が深くなっています。

 

 

 

この2つの数値が大きくなっているために、ますますドライバーだけが他のクラブに比べると重心の位置がシャフト軸(シャフトの延長線上)が遠ざかります。結果、物理的にはやさしいクラブになっても、偏重心の度合いが大きくなるのです。

 

 

 

別言すれば、今どきの進化したドライバーというのは偏重心の度合いが大きいクラブを上手く使いこなすためのスキル(技術)が求められるのです。

 

 

 

 

「過ぎたるは及ばざるが如し」ではありませんが、偏重心の度合いが大きくなってくるほどに、振り方によってはクラブの挙動が不安定になるリスクを抱えているのです。

 

 

 

 超私的には物理的にやさしさを求め過ぎたゴルフクラブというのは、打ち手を選ぶのではないかと思っています。

 

 

 

ここから先はYouTubeのメンバーシップ動画にて解説してます。興味のある方はメンバー登録していただけると解説動画をご覧できます。

 

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2023年12月06日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 第34回「寄せ道具の決め方」

 

最近のマーク金井は「ワンオペ・ラウンド動画」にご執心だが、そのいくつかを見ていると“この人は自分自身で素人のゴルフ”を実践しているんだな、とつくづく思う。その最たるものが、グリーンの外し方。動画の視聴ポイントは、マーク金井は常にピンに対して、常にどちらからアプローチをしているのかを見ることである。

 

 

テニスのサーブに例え「ゴルフショットにも超えてはいけない縦の距離(エンドライン)がある」というのがマーク金井の持論であるが、確かにテニスのセカンドサービスのような感覚でボールを運ぶように打っている。そして、グリーンに乗らなくても「よーし、まぁまぁ。これでいんですよ」と、常に花道付近からアプローチをしているのである。

 

 

ピンをデッドに狙って、グリーンをオーバーしているケースはほとんどない。「ピンより奥はすべてフォルト」というエンドライン意識を強く感じさせる「ワンオペ・ラウンド動画」である。

 

 

日本のゴルフコースではほとんどの場合、受けグリーンと呼ばれる手前が低く・奥が高い傾斜のグリーンが採用されている。カップの手前からは上り、奥からは下りのパットになるのはこのためである。ピン(カップ)をエンドライン(それ以上打ってはいけない距離)として考え、その範囲の中でゴルフをしていると、上り傾斜に向かってのアプローチ、パットがほとんどになる。やることが同じなら感覚的にもどんどん慣れていくから、次第に大ミスもしなくなっていくのである。

 

 

そして、受け傾斜に向かってのアプローチだからこそ、転がしを使ってのアプローチが有効になってくる。手前から打つからこそ「R25ランニングウェッジ」などの転がし専用クラブがその本領を発揮するようになるのである。

 

 

いくらエージシュートするくらいゴルフが上手いマーク金井でも、グリーン奥から転がし(ランニングウェッジ)で寄せるのは難しいはずである。常に手前からのアプローチを残しているから、R25で簡単に寄せていくことができているのだ。

 

 

ピンまで150ヤードは、150ヤードをきっちり打つ!ことではなく、150ヤード以上は絶対に打たないということ。常にカップの手前でゴルフをしていれば、マーク金井のように飄々とお散歩ゴルフが楽しめるだろう。

(書き手/高梨祥明)

 

 

Youtubeチャンネル「マーク金井のオルタナゴルフ」では、スコットランドや五島列島でのワンオペラウンド、コースマネージメントの考え方を紹介する「素人のゴルフ」を公開しています。ぜひ、ご覧ください。